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第二部
暗示◆
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ろうそくが終わりを告げる音がしてすっと目が覚めた。室内は暗さを増し、燭台にあるろうそくも一本だけが辛うじて灯っているだけ。真っ暗になれば火を付けるのが面倒だが、腕の中に囲った温もりも手放し難い。規則正しい寝息と鼓動が肌から伝わる。僅かに腕を動かしても瞼は少しも動かなかった。かなり深く眠っているらしい。
そっと身を起こして燭台の元に向かう。既に燃え尽きたろうそくを外して新しい蝋燭に火をつける。増えた分だけ室内が明るくなった。寝返りをする音が聞こえた。ベッドに戻って掛布の中に潜り込めば柔い身体が身を摺り寄せてきた。眠りながら煽ってくるとは困った奴だが、ティオの顔が浮かんだ。まだ寝かせておかないと。
さっきよりも明るくなった室内。揺らめく火が濃い影を落とす。光が強ければ影の濃さも増す。イルーゼと俺のようだ。イルーゼは清濁併せ呑むことも出来るが本質的には清だ。実家で蔑ろにされても腐らなかった。優遇されていた兄や姉の方が腐っていたのだから資質の問題なのだろう。これはゾルガーにいても染まらない。贅沢も思いのままなのに生活は慎ましく、使用人に当たることもしない。
一方の俺は濁が勝る。生まれた時から何も持たなかった。最も古い記憶は寂れた孤児院での生活だ。育ててくれた院長たちは善良で俺たちを等しく扱ってくれたが、所詮は捨てられた子どもたちの集まり。体格が大きい年長者が年少者を搾取するのが常だった。身体が大きかった俺はまだましだったが、それでもいい思い出など殆どなかった。
そんな中で騎士見習いや影にと誘われた時は有頂天になったように思う。その時の感情は覚えていないが。孤児院出身の子どもの将来など惨めなものだ。どんなに努力をしても孤児院出というだけで真っ当な仕事は得られない。十五を過ぎれば孤児院から出て自力で生きていけなければならない。生きていくのは簡単なことではなかった。
もう何人殺したかなど覚えてもいない。影として過ごした時間は短かったが優秀だと言われて数多の命を奪った。身体が大きい方だったとはいえ子どもだ。大人よりも小さく身も軽い。これは決して世に知られてはならないことだが何度も暗殺も命じられた。躊躇がなかったといえば嘘になるが、あの頃は選ばれた安堵が勝った。俺が初めて得た特別な立場。優秀な者だけが選ばれるのだと、国を支えるために必要だと言われた俺は疑いもせず居場所が出来たと喜んだ。
俺が今までにして来たことを知ったらお前はどう思うだろうか。俺を厭うか。それとも……お前は行動が予測出来ないから確証が持てない。案外返り血に染まった俺を見ても平気そうな気もする。いや、さすがにそれはないか……
もっともそれで罪悪感を持つことはなかった。生きるためにはそうするしかなかったし、何もしなければ今頃死んでいた。影も当主も暗示をかけられる。心を守る為に、機密を守る為に、裏切らせないために。ゾルガーは猜疑心が強く秘密主義だ。元々傭兵だった頃の気質と筆頭侯爵という立場がそうさせた。生き残る為なのだから仕方がない。そうでなければとっくに消えていただろう。
「……ヴォ……さま……」
夢を見ているのか。何かを言っているが意味は分からない。緩んだ顔をしているから悪夢ではないのだろう。だったらいい。寝ているのに変わっていく表情を見つめる。これの精神は思っていた以上に強かった。もう少し武芸の才があったら影にも……いや、やっぱり無理だな。体力は鍛えれば得られるが武器の扱いはどんなに鍛錬を積んでも無理なものは無理だ。これの才が俺の子に伝わらないことを願う。
コツン、と居間に続く扉が鳴った。扉の叩き方は各々違う。イルーゼを掛布ですっぽり覆って身体を起こし、暗器を確かめてから入れと命じる。静かに扉が開いて人の影が滑るように近付いてきた。
「おいおい、独占欲丸出しだな」
「何の用だ」
揶揄いを流して用件を聞く。こいつがこの状況でここに来るのならそれなりのことがあったからだ。
「ザイデルが夜逃げするぞ」
「いつだ?」
「明日にでも。領地に向かう際に使う宿を予約している。だが……」
「向かう先は別か」
領地に戻るふりをして他国に逃げるか。この国にいても破滅するだけだから当然だが。ノイラートは俺に逆らえないしイルクナーも娘を見限った。あの女はゲオルグの時のやらかしのせいで勘当されたも同然だった。
「捕まえておけばいいか?」
「そうだな。そのまま王家に渡してやれ。叩けば色々出てくるだろう」
義弟の子を俺の子だと偽って押し付けようとしたザイデル伯爵夫妻。だがその子をイルクナーの息子は実子だと認めた。証言もある。貴族家のお家乗っ取りは重罪だ。ノイラートも頼れないとなれば国外に逃げるしかない。
「わかったよ。それとお前の暗示はこのまま続けるぞ。止めるのは男児が生まれた後だ」
「わかった」
「いいのか?」
「それが最善なのだろう?」
「まぁな。お前が愛を囁けば嫁は喜ぶだろうが後継が先だ」
そう言うのなら仕方がない。ティオがそう言ったのだろう。今は誰であろうと愛していると言えないように暗示がかかっているらしい。自覚も確証もないが。イルーゼの言葉に応えられなかったのもそのためだろう。その代わりに態度で示した。それで伝わらないのなら仕方がない。
「……本当に、嫁を側に置くのか?」
暫くの沈黙の後、伺うようにそう尋ねられた。
「そうだと言っただろう」
「……そうか」
「何だ?」
「お前の本心を聞いておきたかっただけだ。お前が本気でそう願うのならこっちもそれに合わせなきゃならんからな。ゾルガーはまだお前を失えない。その娘は急所だが跳ねっ返りだし自覚もない。守る側にとっちゃ厄介な相手だ」
「そこまで無謀ではないだろう」
これなりに考えて動いている。報告は怠らないし気になることはすぐに聞いてくる。勝手に飛び出していったりはしない。そうさせないように周りも固めてはいるが。
「ま、自重している方だとは思うけど……」
何だ? 何が言いたい?
「懸念があるなら言え」
「懸念ってほどじゃねぇよ。ただ、お前が……」
「俺が、何だ?」
こいつがこんな風に言い淀むなんて珍しい。そんなに面倒なことがあるのか? 見落としていたか?
「俺もお前も同じ人種だ」
「だろうな」
「だから綺麗なもんに憧れる。見た目じゃなく本質的な意味でだ。あの娘は性格がいいわけじゃないが夜よりも陽の下が似合う。そういう奴と一緒にいると……いずれ辛くなるぞ」
珍しく真面目で真っ当なことを言い出した。確かにそうかもしれない。自分にないものだから憧れる。別にイルーゼに限らない。グレンもアベルもティオも向こう側の人間だ。あいつらの側は居心地がいいが決して越えられない壁を感じる。その差を感じれば感じるほど辛くなるのかもしれない。そうなったら……耐え難くなったら、俺は……イルーゼを殺すか……
「そのための暗示だろう」
「まぁ、そうなんだけど……」
「そうならないようなものをかけておけ」
どんな暗示があるかは知らないが、俺を狂わせるな。それがお前の役目だろう。
「叔父貴の言葉、忘れていないだろうな?」
影は心のうちに化け物を飼っていると言ったのは師だったか。師はそんな風には見えなかった。いつも穏やかで愛情深く、最期は俺を庇って死んだ。
「ああ」
「あれは叔父貴の教訓だ。自分にそう暗示をかけてその通りに死んだ」
「そうか」
それは知らなかった。俺を導いてくれた師。師がいなかったらとっくに死んでいただろう。師から与えられた教えは、知識は今も俺を守っている。そうか、守って……
「どうせ死ぬなら、そうありたいな」
「そうしてくれ。嫁を殺したお前は狂うだろう。そんなお前を止められる奴なんかいないからな。勘弁してくれ」
「お前がいるだろう」
「絶対に勝てるならこんな話はしねぇよ」
「善処する」
ため息をついて部屋を出て行った。ザイデルよりもこっちが本題だったか。身体を倒して掛布に潜り込むと身を寄せてきた。こんな男の前でよく安心しきって眠れるなと思う。
「……曾孫か……遠すぎるぞ」
眠る耳元に囁いても返事はなかった。それまで正気でいられるだろうか。お前に近付けば近づくほど心が騒めく。その理由が何なのか。死に繋がるものでないことを願いながら目を閉じた。
そっと身を起こして燭台の元に向かう。既に燃え尽きたろうそくを外して新しい蝋燭に火をつける。増えた分だけ室内が明るくなった。寝返りをする音が聞こえた。ベッドに戻って掛布の中に潜り込めば柔い身体が身を摺り寄せてきた。眠りながら煽ってくるとは困った奴だが、ティオの顔が浮かんだ。まだ寝かせておかないと。
さっきよりも明るくなった室内。揺らめく火が濃い影を落とす。光が強ければ影の濃さも増す。イルーゼと俺のようだ。イルーゼは清濁併せ呑むことも出来るが本質的には清だ。実家で蔑ろにされても腐らなかった。優遇されていた兄や姉の方が腐っていたのだから資質の問題なのだろう。これはゾルガーにいても染まらない。贅沢も思いのままなのに生活は慎ましく、使用人に当たることもしない。
一方の俺は濁が勝る。生まれた時から何も持たなかった。最も古い記憶は寂れた孤児院での生活だ。育ててくれた院長たちは善良で俺たちを等しく扱ってくれたが、所詮は捨てられた子どもたちの集まり。体格が大きい年長者が年少者を搾取するのが常だった。身体が大きかった俺はまだましだったが、それでもいい思い出など殆どなかった。
そんな中で騎士見習いや影にと誘われた時は有頂天になったように思う。その時の感情は覚えていないが。孤児院出身の子どもの将来など惨めなものだ。どんなに努力をしても孤児院出というだけで真っ当な仕事は得られない。十五を過ぎれば孤児院から出て自力で生きていけなければならない。生きていくのは簡単なことではなかった。
もう何人殺したかなど覚えてもいない。影として過ごした時間は短かったが優秀だと言われて数多の命を奪った。身体が大きい方だったとはいえ子どもだ。大人よりも小さく身も軽い。これは決して世に知られてはならないことだが何度も暗殺も命じられた。躊躇がなかったといえば嘘になるが、あの頃は選ばれた安堵が勝った。俺が初めて得た特別な立場。優秀な者だけが選ばれるのだと、国を支えるために必要だと言われた俺は疑いもせず居場所が出来たと喜んだ。
俺が今までにして来たことを知ったらお前はどう思うだろうか。俺を厭うか。それとも……お前は行動が予測出来ないから確証が持てない。案外返り血に染まった俺を見ても平気そうな気もする。いや、さすがにそれはないか……
もっともそれで罪悪感を持つことはなかった。生きるためにはそうするしかなかったし、何もしなければ今頃死んでいた。影も当主も暗示をかけられる。心を守る為に、機密を守る為に、裏切らせないために。ゾルガーは猜疑心が強く秘密主義だ。元々傭兵だった頃の気質と筆頭侯爵という立場がそうさせた。生き残る為なのだから仕方がない。そうでなければとっくに消えていただろう。
「……ヴォ……さま……」
夢を見ているのか。何かを言っているが意味は分からない。緩んだ顔をしているから悪夢ではないのだろう。だったらいい。寝ているのに変わっていく表情を見つめる。これの精神は思っていた以上に強かった。もう少し武芸の才があったら影にも……いや、やっぱり無理だな。体力は鍛えれば得られるが武器の扱いはどんなに鍛錬を積んでも無理なものは無理だ。これの才が俺の子に伝わらないことを願う。
コツン、と居間に続く扉が鳴った。扉の叩き方は各々違う。イルーゼを掛布ですっぽり覆って身体を起こし、暗器を確かめてから入れと命じる。静かに扉が開いて人の影が滑るように近付いてきた。
「おいおい、独占欲丸出しだな」
「何の用だ」
揶揄いを流して用件を聞く。こいつがこの状況でここに来るのならそれなりのことがあったからだ。
「ザイデルが夜逃げするぞ」
「いつだ?」
「明日にでも。領地に向かう際に使う宿を予約している。だが……」
「向かう先は別か」
領地に戻るふりをして他国に逃げるか。この国にいても破滅するだけだから当然だが。ノイラートは俺に逆らえないしイルクナーも娘を見限った。あの女はゲオルグの時のやらかしのせいで勘当されたも同然だった。
「捕まえておけばいいか?」
「そうだな。そのまま王家に渡してやれ。叩けば色々出てくるだろう」
義弟の子を俺の子だと偽って押し付けようとしたザイデル伯爵夫妻。だがその子をイルクナーの息子は実子だと認めた。証言もある。貴族家のお家乗っ取りは重罪だ。ノイラートも頼れないとなれば国外に逃げるしかない。
「わかったよ。それとお前の暗示はこのまま続けるぞ。止めるのは男児が生まれた後だ」
「わかった」
「いいのか?」
「それが最善なのだろう?」
「まぁな。お前が愛を囁けば嫁は喜ぶだろうが後継が先だ」
そう言うのなら仕方がない。ティオがそう言ったのだろう。今は誰であろうと愛していると言えないように暗示がかかっているらしい。自覚も確証もないが。イルーゼの言葉に応えられなかったのもそのためだろう。その代わりに態度で示した。それで伝わらないのなら仕方がない。
「……本当に、嫁を側に置くのか?」
暫くの沈黙の後、伺うようにそう尋ねられた。
「そうだと言っただろう」
「……そうか」
「何だ?」
「お前の本心を聞いておきたかっただけだ。お前が本気でそう願うのならこっちもそれに合わせなきゃならんからな。ゾルガーはまだお前を失えない。その娘は急所だが跳ねっ返りだし自覚もない。守る側にとっちゃ厄介な相手だ」
「そこまで無謀ではないだろう」
これなりに考えて動いている。報告は怠らないし気になることはすぐに聞いてくる。勝手に飛び出していったりはしない。そうさせないように周りも固めてはいるが。
「ま、自重している方だとは思うけど……」
何だ? 何が言いたい?
「懸念があるなら言え」
「懸念ってほどじゃねぇよ。ただ、お前が……」
「俺が、何だ?」
こいつがこんな風に言い淀むなんて珍しい。そんなに面倒なことがあるのか? 見落としていたか?
「俺もお前も同じ人種だ」
「だろうな」
「だから綺麗なもんに憧れる。見た目じゃなく本質的な意味でだ。あの娘は性格がいいわけじゃないが夜よりも陽の下が似合う。そういう奴と一緒にいると……いずれ辛くなるぞ」
珍しく真面目で真っ当なことを言い出した。確かにそうかもしれない。自分にないものだから憧れる。別にイルーゼに限らない。グレンもアベルもティオも向こう側の人間だ。あいつらの側は居心地がいいが決して越えられない壁を感じる。その差を感じれば感じるほど辛くなるのかもしれない。そうなったら……耐え難くなったら、俺は……イルーゼを殺すか……
「そのための暗示だろう」
「まぁ、そうなんだけど……」
「そうならないようなものをかけておけ」
どんな暗示があるかは知らないが、俺を狂わせるな。それがお前の役目だろう。
「叔父貴の言葉、忘れていないだろうな?」
影は心のうちに化け物を飼っていると言ったのは師だったか。師はそんな風には見えなかった。いつも穏やかで愛情深く、最期は俺を庇って死んだ。
「ああ」
「あれは叔父貴の教訓だ。自分にそう暗示をかけてその通りに死んだ」
「そうか」
それは知らなかった。俺を導いてくれた師。師がいなかったらとっくに死んでいただろう。師から与えられた教えは、知識は今も俺を守っている。そうか、守って……
「どうせ死ぬなら、そうありたいな」
「そうしてくれ。嫁を殺したお前は狂うだろう。そんなお前を止められる奴なんかいないからな。勘弁してくれ」
「お前がいるだろう」
「絶対に勝てるならこんな話はしねぇよ」
「善処する」
ため息をついて部屋を出て行った。ザイデルよりもこっちが本題だったか。身体を倒して掛布に潜り込むと身を寄せてきた。こんな男の前でよく安心しきって眠れるなと思う。
「……曾孫か……遠すぎるぞ」
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