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第二部
閑話:留守番(ロッテ)◆
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時期的に238話『領地へ』の頃の話になります
- - - - -
イルーゼ様が旦那様たちと領地に向かってしまわれた。婚姻してから一度も領地を訪れていないことを気に病んでいたからよかったと思うけれど……ご一緒出来なかったことが残念で仕方がない。
でも……馬車で少なくとも三日はかかる旅なんて絶対に無理だった。子どもの頃から馬車には弱かったわ。それこそ学園に入学するために王都に出てきた時は死ぬかと思ったもの。田舎の貧しい男爵家では乗り心地のいい馬車なんて夢のまた夢。しかも田舎道は王都のように整備されていないから酷く揺れる。あの時は……王都に着いてから一週間ほど体調が戻らなかった。お陰で両親には酷く心配をかけてしまったし、私も実家に帰る時は歩いて帰ろうと思ったくらい。今だって……ガウス家とゾルガー家の間の移動だけでも辛い。とにかく、馬車酔いが酷い私には領地に行くなんて選択肢は選べそうもなかった。
「ロッテ、旦那様や奥様がご不在の今、我々がこのお屋敷を預かっています。平時以上に気を抜かずに頼みますよ」
「はい」
今のこのお屋敷はティオさんが預かっている。スージーさんもお留守番だ。ザーラさんやマルガさん、旦那様付のグレンさんやアベルさん、東棟の護衛の方々の多くはイルーゼ様と共に行ってしまった。お陰で東棟はいつも以上にがらんとしていた。主がいないだけでこんなにも変わってしまうのね。
「さぁ、ご不在の時こそやることが山のようにありますよ」
スージーさんがメイドたちを集めて一斉に東棟の掃除と洗濯を始めた。こういう時こそ大掃除なのだ。普段は動かさない家具を動かして埃を取り、窓や床を磨く。カーテンなども洗濯、傷んだり汚れが取れないものは交換したりする。主不在の屋敷は気が楽なんてことはならないのだ。
私もイルーゼ様の部屋の掃除の監督を任された。無条件で女中を部屋に入れるわけにはいかないから。窃盗などの心配もあるし触れてはいけない物や場所もある。それらを監督するのも主付きの侍女の役目だけど、今回は私一人だから大変だった。それでも部屋が綺麗になるのは気持ちがいい。
イルーゼ様たちを見送ったのは夜明けで、それから直ぐに大掃除が始まり、終わった頃には窓の外は黄色く染まっていた。凄く疲れたけれど、綺麗になった部屋を見るとやり切ったとの充足感が胸に満ちる。お戻りになったらイルーゼ様のお喜びになるわね。その姿を想像するだけでも気持ちが上向きになる。
「ロッテ、今日はお湯の日よ。あなたも行ってらっしゃい」
スージーさんにかけられた声に益々気持ちが上向いた。このお屋敷では定期的に使用人もお湯に浸かれる。西棟の一角に使用人向けの大きな浴槽のある部屋があって、そこは定期的にお湯を張ってくれるのだ。十人は余裕で入れる湯はこの国では珍しい。他国の風習なのだとか。ゾルガー家が人気の高い職場なのもこのお湯にあると聞いたことがあるわ。順番なので手短に髪や体を洗って湯に浸かると、身体の疲れが湯に溶けていくように感じた。
お湯の後喉が渇いたので使用人の食堂に向かった。ここは使用人の食事を提供する場所で、夜は簡単な料理やお酒も出してくれる。
「あら、ロッテは領地に行かなかったの?」
中に入ると声をかけられた。南棟担当の侍女のリリアだった。この屋敷に勤め始めた時期も、年も貧乏男爵家の出のところも同じで親しくなった。ここの侍女は伯爵家出身の人が多いから肩身が狭いだけに彼女の存在は貴重なのよね。彼女もお湯を終えて水を飲んでいるところだった。
「ええ、馬車がダメなのよ」
「ああ、わかるわ。私もだもの。ね、今から一杯どう? スージーさんから飲みの許可を頂いたのよ」
「いいの?」
「ええ。こんな時でもないと一緒に飲めないでしょう?」
「じゃ、是非」
同じ屋敷に勤めていても、仕事や場所が変われば中々話をすることもない。リリアとは侍女としての交流をきっかけに話すようになって、時々こうして一緒に飲んだり街に出かけたりしている。今日はイルーゼ様もいらっしゃらないからいいわよね。二つ返事で了承した。
部屋に戻って髪を乾かしてから食堂に戻ると、私の姿に気付いたリリアが手を上げた。待たせたことを詫びてから料理とお酒を貰って席に着いた。
「それにしてもロッテは凄いわよね。あの旦那様の側で平気でいられるんだから」
程よく酔いが回った頃、リリアが声を落としてそう言った。イルーゼ様や旦那様の側に仕えている人は慣れているけれど、それ以外の使用人にとって旦那様は恐怖の対象だ。
「平気なわけじゃないわ。今でも旦那様は怖いもの」
顔立ちも厳めしいけれど、それ以上に無表情で無口なのがそれを増幅していると思う。何を考えているのか全く読めないのもあるし。
「そうなんだ。やっぱり失敗したらお怒りになるの? 以前、粗相をした使用人が即クビになったって聞いたけれど」
「そうなの?」
そんなことがあったのね。でも驚きはなかった。
「旦那様なら……ありそうね」
「やっぱり。でも、それを思うと奥様って凄いわよね。あの旦那様相手に笑っていらっしゃるでしょう? この前なんか腕を組んで庭を散歩されていたわ」
「そ、そうね」
「あの旦那様がよ。奥様がいらっしゃるまでは女っ気なんかなかったのに」
そう言いながらリリアがエールを一気に飲み干した。お酒強いのよね、彼女。エールなんか水と同じだと言っているのも納得ね。
「尊敬するわ。あの旦那様相手に」
「ふふ、そこは同意するわ」
私は未だに旦那様に慣れない。あの方、足音を立てないから余計に怖いのよね。ふと気配を感じて振り返ったら後ろにいて、何度悲鳴を上げそうになったことか……
「でも、よかったわ、奥様が来て下さって。前よりも雰囲気が明るくなったもの」
リリアが勤め始めたのはイルーゼ様との婚約が調った頃で、如何にも男所帯といった感じで騎士団に勤めている感じだったという。雰囲気も重くて息が詰まりそうだったとも。何となく……想像出来るわね。
「そう言えばロッテ、騎士のマルクさんに告白されたのに、断ったんだって?」
突然話が変わった上に、誰にも知られていないと思っていたことを暴露されてお酒を吹きそうになった。
「な! どうしてそれを……」
「だって、ここで自棄酒していたもの。振られたって凄く落ち込んでいたわよ」
マイクさん、何やっているのよ……
「それで、アンナさんにいい男がみっともない! って叱られてたわ。そのせいか領地に異動させられたし」
「そ、そう……」
アンナさんとは厨房の主と言われている一番勤務年数が長い厨房担当の女中で、依然は料理長を務めていたこともある。今は一線を退いて雑用をしながら後進の育成中だけど、七十を超えているはずなのに誰よりもお元気で、ティオさんやスージーさんも逆らえないとも言われている。
「子爵家の出でそこそこ出世もしそうだし、もったいないわよ」
「あの人はダメよ。イルーゼ様のこと、いやらしい目で見ていたもの」
大人っぽくてスタイルもいいイルーゼ様。今は自信に溢れて益々輝いているのはいいのだけど、下賤な目で見る男どもも少なくない。私の大事なイルーゼ様をそんな風に見る男なんか言語道断よ。ザーラさんに相談したら直ぐに動いて下さったわ。
「そっかぁ~奥様をそんな目で見る夫は困るわね」
「でしょう?」
そんな爆弾抱えたくないわ。アベルさんみたいに旦那様に心酔して女性に目もくれないって人ならまだしも。
「リリアはどうなのよ?」
「う~ん、私は結婚はいいかな。ここでの仕事が楽しいし。お子が生まれたら教師をさせてもらえたらいいのだけど」
「元々そっち志望だったものね」
リリアは頭がよくて子供好きで、侍女ではなく家庭教師を希望していた。子爵家の家庭教師かゾルガー家の侍女かで悩んだ末、給金の関係でこちらを選んだわ。彼女も実家に仕送りをしていたから。
「ロッテは独身主義じゃないでしょう?」
「まぁ、ね」
別に男性が苦手なわけじゃないし、いい人がいたら考えてもいいかとは思うけれど……今はそれよりもイルーゼ様よ。先ずはお子が生まれてから考えるわ。
(もうお休みになられたかしら)
宿に無事着いたとの知らせはさっき届いたわ。今頃は珍しい外泊に興奮していらっしゃいそう。その場に居合わせることが出来なかったことが残念だわ。でも、ご一緒していたら絶対に心配をおかけしてせっかくの旅行に水を差してしまったと思う。それは避けたいわ。それに……旦那様が怖いし。お帰りは三週間後の予定だけど……早くも寂しさを自覚してしまった。
そのニ週間の滞在予定が三日で終わり、その直後にイルーゼ様の妊娠が判明して、その後長らくつわりに苦しまれることになるなんて、この時の私は全く思いもしていなかった。
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イルーゼ様が旦那様たちと領地に向かってしまわれた。婚姻してから一度も領地を訪れていないことを気に病んでいたからよかったと思うけれど……ご一緒出来なかったことが残念で仕方がない。
でも……馬車で少なくとも三日はかかる旅なんて絶対に無理だった。子どもの頃から馬車には弱かったわ。それこそ学園に入学するために王都に出てきた時は死ぬかと思ったもの。田舎の貧しい男爵家では乗り心地のいい馬車なんて夢のまた夢。しかも田舎道は王都のように整備されていないから酷く揺れる。あの時は……王都に着いてから一週間ほど体調が戻らなかった。お陰で両親には酷く心配をかけてしまったし、私も実家に帰る時は歩いて帰ろうと思ったくらい。今だって……ガウス家とゾルガー家の間の移動だけでも辛い。とにかく、馬車酔いが酷い私には領地に行くなんて選択肢は選べそうもなかった。
「ロッテ、旦那様や奥様がご不在の今、我々がこのお屋敷を預かっています。平時以上に気を抜かずに頼みますよ」
「はい」
今のこのお屋敷はティオさんが預かっている。スージーさんもお留守番だ。ザーラさんやマルガさん、旦那様付のグレンさんやアベルさん、東棟の護衛の方々の多くはイルーゼ様と共に行ってしまった。お陰で東棟はいつも以上にがらんとしていた。主がいないだけでこんなにも変わってしまうのね。
「さぁ、ご不在の時こそやることが山のようにありますよ」
スージーさんがメイドたちを集めて一斉に東棟の掃除と洗濯を始めた。こういう時こそ大掃除なのだ。普段は動かさない家具を動かして埃を取り、窓や床を磨く。カーテンなども洗濯、傷んだり汚れが取れないものは交換したりする。主不在の屋敷は気が楽なんてことはならないのだ。
私もイルーゼ様の部屋の掃除の監督を任された。無条件で女中を部屋に入れるわけにはいかないから。窃盗などの心配もあるし触れてはいけない物や場所もある。それらを監督するのも主付きの侍女の役目だけど、今回は私一人だから大変だった。それでも部屋が綺麗になるのは気持ちがいい。
イルーゼ様たちを見送ったのは夜明けで、それから直ぐに大掃除が始まり、終わった頃には窓の外は黄色く染まっていた。凄く疲れたけれど、綺麗になった部屋を見るとやり切ったとの充足感が胸に満ちる。お戻りになったらイルーゼ様のお喜びになるわね。その姿を想像するだけでも気持ちが上向きになる。
「ロッテ、今日はお湯の日よ。あなたも行ってらっしゃい」
スージーさんにかけられた声に益々気持ちが上向いた。このお屋敷では定期的に使用人もお湯に浸かれる。西棟の一角に使用人向けの大きな浴槽のある部屋があって、そこは定期的にお湯を張ってくれるのだ。十人は余裕で入れる湯はこの国では珍しい。他国の風習なのだとか。ゾルガー家が人気の高い職場なのもこのお湯にあると聞いたことがあるわ。順番なので手短に髪や体を洗って湯に浸かると、身体の疲れが湯に溶けていくように感じた。
お湯の後喉が渇いたので使用人の食堂に向かった。ここは使用人の食事を提供する場所で、夜は簡単な料理やお酒も出してくれる。
「あら、ロッテは領地に行かなかったの?」
中に入ると声をかけられた。南棟担当の侍女のリリアだった。この屋敷に勤め始めた時期も、年も貧乏男爵家の出のところも同じで親しくなった。ここの侍女は伯爵家出身の人が多いから肩身が狭いだけに彼女の存在は貴重なのよね。彼女もお湯を終えて水を飲んでいるところだった。
「ええ、馬車がダメなのよ」
「ああ、わかるわ。私もだもの。ね、今から一杯どう? スージーさんから飲みの許可を頂いたのよ」
「いいの?」
「ええ。こんな時でもないと一緒に飲めないでしょう?」
「じゃ、是非」
同じ屋敷に勤めていても、仕事や場所が変われば中々話をすることもない。リリアとは侍女としての交流をきっかけに話すようになって、時々こうして一緒に飲んだり街に出かけたりしている。今日はイルーゼ様もいらっしゃらないからいいわよね。二つ返事で了承した。
部屋に戻って髪を乾かしてから食堂に戻ると、私の姿に気付いたリリアが手を上げた。待たせたことを詫びてから料理とお酒を貰って席に着いた。
「それにしてもロッテは凄いわよね。あの旦那様の側で平気でいられるんだから」
程よく酔いが回った頃、リリアが声を落としてそう言った。イルーゼ様や旦那様の側に仕えている人は慣れているけれど、それ以外の使用人にとって旦那様は恐怖の対象だ。
「平気なわけじゃないわ。今でも旦那様は怖いもの」
顔立ちも厳めしいけれど、それ以上に無表情で無口なのがそれを増幅していると思う。何を考えているのか全く読めないのもあるし。
「そうなんだ。やっぱり失敗したらお怒りになるの? 以前、粗相をした使用人が即クビになったって聞いたけれど」
「そうなの?」
そんなことがあったのね。でも驚きはなかった。
「旦那様なら……ありそうね」
「やっぱり。でも、それを思うと奥様って凄いわよね。あの旦那様相手に笑っていらっしゃるでしょう? この前なんか腕を組んで庭を散歩されていたわ」
「そ、そうね」
「あの旦那様がよ。奥様がいらっしゃるまでは女っ気なんかなかったのに」
そう言いながらリリアがエールを一気に飲み干した。お酒強いのよね、彼女。エールなんか水と同じだと言っているのも納得ね。
「尊敬するわ。あの旦那様相手に」
「ふふ、そこは同意するわ」
私は未だに旦那様に慣れない。あの方、足音を立てないから余計に怖いのよね。ふと気配を感じて振り返ったら後ろにいて、何度悲鳴を上げそうになったことか……
「でも、よかったわ、奥様が来て下さって。前よりも雰囲気が明るくなったもの」
リリアが勤め始めたのはイルーゼ様との婚約が調った頃で、如何にも男所帯といった感じで騎士団に勤めている感じだったという。雰囲気も重くて息が詰まりそうだったとも。何となく……想像出来るわね。
「そう言えばロッテ、騎士のマルクさんに告白されたのに、断ったんだって?」
突然話が変わった上に、誰にも知られていないと思っていたことを暴露されてお酒を吹きそうになった。
「な! どうしてそれを……」
「だって、ここで自棄酒していたもの。振られたって凄く落ち込んでいたわよ」
マイクさん、何やっているのよ……
「それで、アンナさんにいい男がみっともない! って叱られてたわ。そのせいか領地に異動させられたし」
「そ、そう……」
アンナさんとは厨房の主と言われている一番勤務年数が長い厨房担当の女中で、依然は料理長を務めていたこともある。今は一線を退いて雑用をしながら後進の育成中だけど、七十を超えているはずなのに誰よりもお元気で、ティオさんやスージーさんも逆らえないとも言われている。
「子爵家の出でそこそこ出世もしそうだし、もったいないわよ」
「あの人はダメよ。イルーゼ様のこと、いやらしい目で見ていたもの」
大人っぽくてスタイルもいいイルーゼ様。今は自信に溢れて益々輝いているのはいいのだけど、下賤な目で見る男どもも少なくない。私の大事なイルーゼ様をそんな風に見る男なんか言語道断よ。ザーラさんに相談したら直ぐに動いて下さったわ。
「そっかぁ~奥様をそんな目で見る夫は困るわね」
「でしょう?」
そんな爆弾抱えたくないわ。アベルさんみたいに旦那様に心酔して女性に目もくれないって人ならまだしも。
「リリアはどうなのよ?」
「う~ん、私は結婚はいいかな。ここでの仕事が楽しいし。お子が生まれたら教師をさせてもらえたらいいのだけど」
「元々そっち志望だったものね」
リリアは頭がよくて子供好きで、侍女ではなく家庭教師を希望していた。子爵家の家庭教師かゾルガー家の侍女かで悩んだ末、給金の関係でこちらを選んだわ。彼女も実家に仕送りをしていたから。
「ロッテは独身主義じゃないでしょう?」
「まぁ、ね」
別に男性が苦手なわけじゃないし、いい人がいたら考えてもいいかとは思うけれど……今はそれよりもイルーゼ様よ。先ずはお子が生まれてから考えるわ。
(もうお休みになられたかしら)
宿に無事着いたとの知らせはさっき届いたわ。今頃は珍しい外泊に興奮していらっしゃいそう。その場に居合わせることが出来なかったことが残念だわ。でも、ご一緒していたら絶対に心配をおかけしてせっかくの旅行に水を差してしまったと思う。それは避けたいわ。それに……旦那様が怖いし。お帰りは三週間後の予定だけど……早くも寂しさを自覚してしまった。
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