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第三部
思いがけない原因
あれから大騒ぎしたギルだけど、私はその間、彼についた香草の臭いと戦っていた。吐き気に負けて食べたものを戻したところで少し楽になり、口直しにと露店で売っていた酸味のある果実水を飲んだら更に楽になった。ギルは毒を疑って果実水の毒見をしていたけれど……毒じゃないって予想はあったのよね。もっとも、それを口にするのは時期尚早だから黙っていたけれど。
その後部下が手配した馬車で王城に連れ戻されて医師の診察を受けたわ。ここでも女性の医師をと強硬に主張するギルに、それだと今から探すことになって時間がかかりますとジル殿が苦言した。最終的に老齢の男性医師で妥協して今に至る。
「おめでたですな」
診察にも付き添うと主張し、情けない顔で診察を見守っていたギルに、医師は穏やかな声でそう告げた。ああ、やっぱりと思ったのは最近月のものがなかったと戻した時に思い出したから。まさかあの一度で出来るとは思わなくて、ここ数日の不摂生で調子を崩した可能性の方が強いと思っていたけれど……医師がそう言うのなら間違いないのでしょうね。この薄いお腹ではまったく実感が持てないけれど。
「……お、おめでた……?」
一方のもう一人の当事者は、呆けた顔で医師を見つめていた。戦場ではどんな危機的状況でも動じなかった彼だけど、今の彼の頭は戸惑い一色で埋め尽くされていそう。だけど、こんな反応をする男性を今までもたくさん見てきたから驚きはなかったわ。中には間髪入れず「俺の子か?」なんて言い出す屑もいたけれど。ギルはそうじゃな……
「お、俺の、子か?」
まさかその台詞を彼の口から聞くとは思わなかったわ! 子が出来た喜びが一瞬で吹き飛んでしまい、今度は私が彼を呆けた目で見ることになってしまった。
「侯爵様、滅多なことを仰らないで下さい。その一言で破綻した夫婦は山のようにいるのですから」
すかさず医師が諫めたけれど、時既に遅しだわ……ギルが私の貞操を疑っていたなんて、信じられない……
「い、いや!! そういう意味じゃねぇよ!! ベル、信じてくれ! ただ、俺なんかのところに子が来てくれるとは思えなかったから……その、俺は人殺しだし……」
しどろもどろにそう言ったギルにダーミッシュの言い伝えを思い出したわ。あの地では罪を犯した者の下に神様は子を与えないって逸話があるのよね。王都育ちの私には迷信だとしか思えなかったけれど、意外にもギルはそれを信じていた。幼いころお母様に叱られる度そう言われていたのだとか。なんでそれを無条件に? と不思議に思ったけれど、死に際にもそうならないよう悪戯は控えてねと言われたらしく、そう信じ込んでいた。
「わかっているわ、ギル」
「ベル……」
相当動揺しているようで呼び名がローズからベルに戻っている。偽悪的で傍若無人な振る舞いをするから鉄の心臓の持ち主だと思われているけれど、実際はそんなことない。
「私たちの子ですって。こんなに早く来てくれるとは思わなかったわ」
「ああ。俺もだ……ってことは……初夜のあの一回でか?」
「そ、そうなるわね」
そ、そんな具体的なこと言うのはやめてほしいわ。まだ先生がいるのに!
「ほっほっほ。英雄殿は百発百中ですな」
先生までなんてこと仰るのよ!! だけど男同士の気安さなのか、ギルもまんざらでもない様子で祝辞を受けている。もう、デリカシーがないんだから!! ギルってびっくりするくらい細かいことに気付くけれど、そうじゃないところも多いわよね。特に女性の心理的に。まぁ、完璧じゃないから一緒にいられるのだけど。
まだ何の変化もないお腹を撫でてみた。吐き気がある以外では何の変化も感じられない身体。これまで何度も妊婦さんを見てきたけれど、自分がその中に入ったなんてまだ信じられないわね。だけど……
(無事に、育つのかしら?)
何も考えずに毒を舐めてしまったわ。影響が出なきゃいいのだけど……ギルを助けるためとはいえ迂闊だったわ。いえ、あの時の行動に後悔なんかない。ああしなければ毒の特定が出来なかったし、ギルは死んでいたかもしれないのだから。ギルがいない人生なんて考えられない。こうなったら無事に生まれてくれると信じるしかないわね。
それからは予想通り、ギルの過保護が一層高じてしまったわ。そのせいで……
「ちょっとギル、私の仕事着、どこにやったの?」
「ああ? そんなもん必要ねぇだろ。お前さんの腹には俺たちの子がいるんだぞ? 仕事になんぞ行って何かあったらどうするんだよ」
信じられないことに、あの日のうちに陛下に仕事をさせないと宣言して、陛下の専属薬師まで勝手に辞めさせようとしていた。後で陛下に頼んで撤回してもらったけれど。
「まだ心配する状況じゃないでしょう? つわりだって軽いんだし」
「軽いって言ったって日に何度も吐いているだろうが。食事だって全然摂れてねぇし」
「今の時期はこんなものよ。第一、子もまだ小さいのよ。そこまで栄養は必要じゃないわ」
つわりはありがたいことに軽く済んでいるわ。特定の臭いがダメなだけで。その特定の臭いがパンだったり肉を焼いた臭いだったりと範囲が広いのが残念だけど。
「いいや、薬草の粉を吸い込むんだろ? 毒じゃなくてもお前さんや子にどんな影響が出るかわかったもんじゃねぇよ」
「そ、それは……」
痛いところを突いてきたわね。確かにそういう懸念があるのは確かだけど、それって薬師しか知らないわよ。どこでそんな話を……って、おじ様ね。ギルのことだから根掘り葉掘り聞き出していそうよね。さすが情報は戦力になるって豪言していただけあるわ。面倒くさいわね……
その後もギルとの攻防は続いたけれど、最終的にはあんまりにも騒ぐギルに陛下やジークベルト殿たちの方が根負けし、出産が無事に終わるまで休んでほしいと頭を下げられてしまったわ。まさかこんなに過保護だったなんて……
その後部下が手配した馬車で王城に連れ戻されて医師の診察を受けたわ。ここでも女性の医師をと強硬に主張するギルに、それだと今から探すことになって時間がかかりますとジル殿が苦言した。最終的に老齢の男性医師で妥協して今に至る。
「おめでたですな」
診察にも付き添うと主張し、情けない顔で診察を見守っていたギルに、医師は穏やかな声でそう告げた。ああ、やっぱりと思ったのは最近月のものがなかったと戻した時に思い出したから。まさかあの一度で出来るとは思わなくて、ここ数日の不摂生で調子を崩した可能性の方が強いと思っていたけれど……医師がそう言うのなら間違いないのでしょうね。この薄いお腹ではまったく実感が持てないけれど。
「……お、おめでた……?」
一方のもう一人の当事者は、呆けた顔で医師を見つめていた。戦場ではどんな危機的状況でも動じなかった彼だけど、今の彼の頭は戸惑い一色で埋め尽くされていそう。だけど、こんな反応をする男性を今までもたくさん見てきたから驚きはなかったわ。中には間髪入れず「俺の子か?」なんて言い出す屑もいたけれど。ギルはそうじゃな……
「お、俺の、子か?」
まさかその台詞を彼の口から聞くとは思わなかったわ! 子が出来た喜びが一瞬で吹き飛んでしまい、今度は私が彼を呆けた目で見ることになってしまった。
「侯爵様、滅多なことを仰らないで下さい。その一言で破綻した夫婦は山のようにいるのですから」
すかさず医師が諫めたけれど、時既に遅しだわ……ギルが私の貞操を疑っていたなんて、信じられない……
「い、いや!! そういう意味じゃねぇよ!! ベル、信じてくれ! ただ、俺なんかのところに子が来てくれるとは思えなかったから……その、俺は人殺しだし……」
しどろもどろにそう言ったギルにダーミッシュの言い伝えを思い出したわ。あの地では罪を犯した者の下に神様は子を与えないって逸話があるのよね。王都育ちの私には迷信だとしか思えなかったけれど、意外にもギルはそれを信じていた。幼いころお母様に叱られる度そう言われていたのだとか。なんでそれを無条件に? と不思議に思ったけれど、死に際にもそうならないよう悪戯は控えてねと言われたらしく、そう信じ込んでいた。
「わかっているわ、ギル」
「ベル……」
相当動揺しているようで呼び名がローズからベルに戻っている。偽悪的で傍若無人な振る舞いをするから鉄の心臓の持ち主だと思われているけれど、実際はそんなことない。
「私たちの子ですって。こんなに早く来てくれるとは思わなかったわ」
「ああ。俺もだ……ってことは……初夜のあの一回でか?」
「そ、そうなるわね」
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まだ何の変化もないお腹を撫でてみた。吐き気がある以外では何の変化も感じられない身体。これまで何度も妊婦さんを見てきたけれど、自分がその中に入ったなんてまだ信じられないわね。だけど……
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それからは予想通り、ギルの過保護が一層高じてしまったわ。そのせいで……
「ちょっとギル、私の仕事着、どこにやったの?」
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痛いところを突いてきたわね。確かにそういう懸念があるのは確かだけど、それって薬師しか知らないわよ。どこでそんな話を……って、おじ様ね。ギルのことだから根掘り葉掘り聞き出していそうよね。さすが情報は戦力になるって豪言していただけあるわ。面倒くさいわね……
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