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追っ手
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翌日、私たちはトランの街を発ち、ギルベルト殿と二人旅に戻った。一頭の馬に共に乗り、もう一頭には荷物を括りつけて街道を東に進む。曇り空だけど陽ざしがないから暑くなくてありがたい。もっとも、内心は穏やかではなかった。酔った勢いでの愚行と、異性としては近過ぎる距離にまだ慣れなかったから。それでも、見捨てられなかったことへの安堵が勝った。
それから三日目、私たちはギルベルト殿たちが以前野営した場所に辿り着いた。森の中に人と馬が数頭は入れそうな小さな横穴があって、最近火を焚いた跡が残っていた。カミルさんやルチアの姿はなかった。雨で足止めされている間にすっかり離れてしまったらしい。
「ああ、カミルたちは二日前にここを通ったようだな」
「二日前に?」
「ああ、そこの岩の隙間にこいつが挟まっていた」
そう言って手渡されたのは丸められた一枚の羊皮紙で、日付と無事とだけ書かれていた。日付は確かに二日前だ。
「ちょっと間が空いちまったな。この調子じゃ追いつくのは難しそうだ」
「もうしわけ……」
「謝らなくていいって。それにあいつらは無事だってわかったんだ、それで良しとしよう」
「そうですね」
ギルベルト殿は馬を小川の近くに繋いで草を食ませ、焚火跡に火を熾すと、自分で作った弓矢を手に森へ入っていった。辺境伯家の令息とは思えないほど野性的よね。狩人や木こりになっても悠々と生きていきそう。
顔と手足を洗い、鍋に水を汲んで湯を沸かし干し肉を煮込む。揺れる火を見つめながら今後のことを考えた。辺境伯領に着いたら、まずは前線の近くにある砦に行こう。そこは私がいた職場で、馴染みの騎士や看護師がいる。彼らは私の帰還を残念だと言ってくれたから、きっと受け入れてくれるはず……そこで怪我人を癒して、それが終わったら……
そんなことをつらつらと考えていたら、突然馬たちが耳を立ててソワソワし始めた。何? 獣でも近付いてきた? ギルベルト殿は声の届く範囲にいると言っていたけれど……彼を呼ぶ? それとも様子を見る? 懐の護身用の短剣を確かめる。耳と目に神経を集めて周囲を窺った。
「よお、戻ったぞ」
気配の主はギルベルト殿だった。そんなに時間は経っていないはずだけど、手には獲物を抱えていた。今日の獲物は鳥とモド鼠という小型の鼠、そして山菜だった。夜行性ですばしっこいから捕まえるのは難しいと聞くけれど……この人、野生動物よりも野生化していない?
「鳥と鼠一匹は今食うとして、残りは保存しておくか」
そう言って鼻歌を歌いながら手際よく解体し、肉を鉄串に刺して焼き始めた。馴染み過ぎじゃない?
「なぁ、本当によかったのか?」
肉が焼け、スープも程よく煮込まれてお腹を満たしている最中に声を掛けられた。
「何がです?」
「あの薬屋のことだ」
「……まだ言っているんですか」
つい呆れが声に出てしまったわ。それはレダさんの薬屋を継がないかというもので、テレルさんを通じて表向き兄となっているギルベルト殿に話があったのだけど、私はそれを断っていた。
「だって、何もしなくても店が手に入るんだぞ。生活も辺境の何倍も楽だろうが」
そうかもしれない。まだ戦火の燻る辺境で薬師として生きるよりもずっと楽だろうと思う。レダさんは口が悪いけれど根はいい人だし、師としても尊敬出来るわ。街の人からも頼りにされていたようだから将来も安泰だろう。でも……
「いいんですって。もう断ったんですから」
私の心は動かなかった。きっと楽だろうと思う、辺境よりもずっと平凡で穏やかな幸せが手に入るだろうとも思う。それでも残ろうと思わなかった。
「勿体ねぇ……わざわざ苦労する辺境に行かなくても……」
何やらブツブツ言っているけれど、何なのよ、もう。私の人生なんだから好きにさせてほしいわ。
「ああ、ダーミッシュまであと三日だ。明日は町に泊まろう。その後は野営で一気に行くぞ」
「わかりました」
結局ルチアに追いつけなかったけれど、彼女たちはそろそろ着く頃だろう。もう少しで会えるわよね。そう思うと心が躍った。
翌日、私たちはダーミッシュ領まであと少しの位置にあるアルザンという町に到着した。これまでの街に比べると半分くらいの規模しかないこの町は、ダーミッシュ領に向かう旅人が必ず立ち寄る町なのだけど……
「やべぇな、王家の騎士がいやがる」
町に入ると直ぐにギルベルト殿が顔を顰めた。町に入ってから王家の騎士の姿があちこちに見えた。数自体は少ないのだろうけれど、町民の数がそれほどでもないこの町では王家の紺と白の騎士服は人目を引いた。近くにある屋台で何事かと尋ねると、ダーミッシュの英雄を探していると言う。一気に肝が冷えた。
「どうします? 出ますか?」
「そうだな」
息を潜めて尋ねると、彼も珍しく表情を固くしていた。ここで捕まるわけにはいかない。素知らぬ顔でさっき潜ったばかりの門をもう一度潜った。食料や薬草を買っておきたかったわ。私だけ買い物をしに町にとギルベルト殿に提案したけれど、彼は難色を示した。離れ離れになってしまったら益々遅くなるというのが彼の考えで、ダーミッシュ領に入れば村があり、そこまで行けば買い物も出来るし身分を偽る必要もないと言う。確かにその通りだわ。
「このまま街道を進むのは危険だな」
街道にも王家の騎士が張っているかもしれないと、私たちは森の中を駆けた。街道を通るよりも時間がかかってしまうけれど、こうなっては仕方がない。
「何だ?」
どれくらい走ったかしら。ギルベルト殿の呟きが耳に届いて振り返ると、見たこともないほどに険しい表情をしていた。息をするのも憚られそうな雰囲気に私も耳を澄ますと、複数の足音が聞こえた。あれは馬の蹄の音? こんな森の中で? 私のお腹に回さえているギルベルト殿の腕に力が籠った。
「チッ! 逃げ切れるか」
舌打ちと共にギルベルト殿が馬を走らせた。
それから三日目、私たちはギルベルト殿たちが以前野営した場所に辿り着いた。森の中に人と馬が数頭は入れそうな小さな横穴があって、最近火を焚いた跡が残っていた。カミルさんやルチアの姿はなかった。雨で足止めされている間にすっかり離れてしまったらしい。
「ああ、カミルたちは二日前にここを通ったようだな」
「二日前に?」
「ああ、そこの岩の隙間にこいつが挟まっていた」
そう言って手渡されたのは丸められた一枚の羊皮紙で、日付と無事とだけ書かれていた。日付は確かに二日前だ。
「ちょっと間が空いちまったな。この調子じゃ追いつくのは難しそうだ」
「もうしわけ……」
「謝らなくていいって。それにあいつらは無事だってわかったんだ、それで良しとしよう」
「そうですね」
ギルベルト殿は馬を小川の近くに繋いで草を食ませ、焚火跡に火を熾すと、自分で作った弓矢を手に森へ入っていった。辺境伯家の令息とは思えないほど野性的よね。狩人や木こりになっても悠々と生きていきそう。
顔と手足を洗い、鍋に水を汲んで湯を沸かし干し肉を煮込む。揺れる火を見つめながら今後のことを考えた。辺境伯領に着いたら、まずは前線の近くにある砦に行こう。そこは私がいた職場で、馴染みの騎士や看護師がいる。彼らは私の帰還を残念だと言ってくれたから、きっと受け入れてくれるはず……そこで怪我人を癒して、それが終わったら……
そんなことをつらつらと考えていたら、突然馬たちが耳を立ててソワソワし始めた。何? 獣でも近付いてきた? ギルベルト殿は声の届く範囲にいると言っていたけれど……彼を呼ぶ? それとも様子を見る? 懐の護身用の短剣を確かめる。耳と目に神経を集めて周囲を窺った。
「よお、戻ったぞ」
気配の主はギルベルト殿だった。そんなに時間は経っていないはずだけど、手には獲物を抱えていた。今日の獲物は鳥とモド鼠という小型の鼠、そして山菜だった。夜行性ですばしっこいから捕まえるのは難しいと聞くけれど……この人、野生動物よりも野生化していない?
「鳥と鼠一匹は今食うとして、残りは保存しておくか」
そう言って鼻歌を歌いながら手際よく解体し、肉を鉄串に刺して焼き始めた。馴染み過ぎじゃない?
「なぁ、本当によかったのか?」
肉が焼け、スープも程よく煮込まれてお腹を満たしている最中に声を掛けられた。
「何がです?」
「あの薬屋のことだ」
「……まだ言っているんですか」
つい呆れが声に出てしまったわ。それはレダさんの薬屋を継がないかというもので、テレルさんを通じて表向き兄となっているギルベルト殿に話があったのだけど、私はそれを断っていた。
「だって、何もしなくても店が手に入るんだぞ。生活も辺境の何倍も楽だろうが」
そうかもしれない。まだ戦火の燻る辺境で薬師として生きるよりもずっと楽だろうと思う。レダさんは口が悪いけれど根はいい人だし、師としても尊敬出来るわ。街の人からも頼りにされていたようだから将来も安泰だろう。でも……
「いいんですって。もう断ったんですから」
私の心は動かなかった。きっと楽だろうと思う、辺境よりもずっと平凡で穏やかな幸せが手に入るだろうとも思う。それでも残ろうと思わなかった。
「勿体ねぇ……わざわざ苦労する辺境に行かなくても……」
何やらブツブツ言っているけれど、何なのよ、もう。私の人生なんだから好きにさせてほしいわ。
「ああ、ダーミッシュまであと三日だ。明日は町に泊まろう。その後は野営で一気に行くぞ」
「わかりました」
結局ルチアに追いつけなかったけれど、彼女たちはそろそろ着く頃だろう。もう少しで会えるわよね。そう思うと心が躍った。
翌日、私たちはダーミッシュ領まであと少しの位置にあるアルザンという町に到着した。これまでの街に比べると半分くらいの規模しかないこの町は、ダーミッシュ領に向かう旅人が必ず立ち寄る町なのだけど……
「やべぇな、王家の騎士がいやがる」
町に入ると直ぐにギルベルト殿が顔を顰めた。町に入ってから王家の騎士の姿があちこちに見えた。数自体は少ないのだろうけれど、町民の数がそれほどでもないこの町では王家の紺と白の騎士服は人目を引いた。近くにある屋台で何事かと尋ねると、ダーミッシュの英雄を探していると言う。一気に肝が冷えた。
「どうします? 出ますか?」
「そうだな」
息を潜めて尋ねると、彼も珍しく表情を固くしていた。ここで捕まるわけにはいかない。素知らぬ顔でさっき潜ったばかりの門をもう一度潜った。食料や薬草を買っておきたかったわ。私だけ買い物をしに町にとギルベルト殿に提案したけれど、彼は難色を示した。離れ離れになってしまったら益々遅くなるというのが彼の考えで、ダーミッシュ領に入れば村があり、そこまで行けば買い物も出来るし身分を偽る必要もないと言う。確かにその通りだわ。
「このまま街道を進むのは危険だな」
街道にも王家の騎士が張っているかもしれないと、私たちは森の中を駆けた。街道を通るよりも時間がかかってしまうけれど、こうなっては仕方がない。
「何だ?」
どれくらい走ったかしら。ギルベルト殿の呟きが耳に届いて振り返ると、見たこともないほどに険しい表情をしていた。息をするのも憚られそうな雰囲気に私も耳を澄ますと、複数の足音が聞こえた。あれは馬の蹄の音? こんな森の中で? 私のお腹に回さえているギルベルト殿の腕に力が籠った。
「チッ! 逃げ切れるか」
舌打ちと共にギルベルト殿が馬を走らせた。
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