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夜会の招待状
ミオット侯爵家の邸宅は王宮から馬車で十分ほどの位置にある。広々とした敷地は樹木が目立ち、邸宅はシンプルな建築様式で上品に見える。穏やかで飾り気のないレニエ様のご気性にぴったりだった。
今日はそのレニエ様の邸宅に、エドモンが訪れていた。レニエ様と一緒に二人を出迎えた。会うのは実家で縁を切ったあの日以来だ。
「姉上、はい、これ」
そう言って手渡されたのは一通の封書だった。ドルレアク公爵の蝋印がされている。エドモンを見ると頷くので封を開け、その中身を見て驚いた。
「夜会の招待状って……ええ? 婚約披露パーティー? しかも……十日後?」
夜会はいずれあるだろうと思っていたけれど、十日後だなんて急すぎる。普通夜会の招待状は二、三カ月前には出すのがマナーだ。予定の調整やドレスなどの準備があるから急に言われても困る。
「え? ま、待って。急に言われても……」
その日は出勤日だった筈だし、その前にドレスを今から用意しても間に合わないのだけど……
「ああ、すまない、ジゼル。言い忘れていたよ」
「言い忘れって……レニエ様。じゃ……」
「ああ、仕事は心配しないでくれ。ちゃんとジゼルは休みになっているから。それに、ドレスもちゃんと用意してあるよ」
「ええっ?」
レニエ様、言い忘れていたって……でも、ごめんごめんと笑いながら言われてしまうとそれ以上何も言えなかった。
「婚約披露が終わったら公爵家で暮らすことになるよ。そうしたら姉上も遊びに来てよ。ミオット侯爵も一緒にさ」
「そ、そう」
婿入りでも婚約すると一緒に住んで教育を受けることも珍しくない。エドモンはあれからは王宮の寮で暮らし、休みの日は公爵家で過ごしていると聞く。
「それで、ラシェル様とは上手くいっているの? 何時の間にそんな関係になっていたのよ」
結婚相手は自分で決めるとは聞いていたけれど、まさかラシェル様だとは思わなかった。そりゃあ、成績上位者の集いで知り合ったのはそうかもしれないけれど……
「うーん、俺もよくわからないんだよねぇ。殆ど話したことはないし。リサジュー侯爵に声をかけられてさ。連れていかれたのが公爵家だったんだ」
エドモンの話では、学園でラシェル様が困っていたところを助けたことがあるらしい。ただエドモンにそんな記憶はなく、誰かと間違えているのではないかとラシェル様に言ったところ、そんな筈はないと証人付きで説明されたのだとか。それからは時々リサジュー侯爵家で会うようになって親交を深めて来たらしい。
記憶にないと言うのがエドモンらしいかもしれない。この子は人懐っこくて要領もいいし、誰とでも気軽に話が出来る。知らぬ間に相手の懐に入り込んでいるのだ。ある意味人たらしとも言える。
「そう言えば、ミレーヌに会った?」
その一言で先日の一件を思い出して気が重くなった。あれから何も言って来ないけれど……
「もしかして、エドモンのところに押しかけて行ったの?」
寮生活だから押しかけるのは難しいと思っていたけれど、変なところで行動力があるミレーヌならやるかもしれない」
「ああ、来たよ。しかも公爵家にね」
「こ、公爵家って……ドルレアク公爵に?」
「そうなんだよ。あいつ、俺が言ったこと何にも理解していなかったみたいだよ」
「はぁ?」
まさか公爵家に突撃したなんて。下手すると不敬罪で牢に放り込まれても文句は言えない相手だ。
「そ、それで……?」
聞くのが怖いけれど、聞いておかないとマズいだろう。ああ、胃が痛くなりそうだ……
「ああ、公爵家には追い返して欲しいってお願いしてあったんだ。騒ぐなら警備隊に引き渡してくれって」
「そ、そう」
「公爵家の門番が警備隊を呼ぶと警告してくれたらしいんだけど……中に入れろ、俺を呼び出せ、それまで待たせろって言い出したらしくてさ。警備隊に引き取ってもらったそうだよ」
「警備隊に?」
「うん。二日ほど牢で過ごした後家に帰されたらしいよ。それからは来てないみたいだねぇ」
呑気にエドモンはそう言うけれど、二度目はそれだけじゃ済まないだろうに。
「それっていつの話?」
「え~ 確か、一週間ほど前、かな?」
「あ、あの子……」
なんて事をしてくれたのか。あれから来ないと思っていたらそんなことになっていたなんて……
「ここにも来たんだろう?」
「え、ええ」
「侯爵家に行ってもダメだったから俺のところに来たみたいだな。俺はまだ王宮の寮暮らしだっていうのにね。全く、あいつの頭の中、一体どうなっているんだろうなぁ……」
振ったらカランカランといい音がするのかなぁ、一度試してみようかと笑った。
「エドモン、笑い事じゃないわ。そんなことして破談になったら……」
「それはないから大丈夫だと思うよ。ラシェルが絶対に許さないだろうし」
「ラシェル様が?」
「うん、あの子、クールに見えて執着心強いみたいでさぁ。公爵からも逃げようなんて考えないでくれって頼まれちゃったんだよ」
「に、逃げるって……」
「ああ、ラシェル様も御父君に似たのですね」
レニエ様がしみじみと仰ったけど、それって……
「ジゼル、公爵家は一途な方が多いんだよ。ラシェル様の父君も愛妻家で有名だしね」
「確かにそんな噂は伺っていますが……」
愛妻家と言うよりも溺愛だと言われているのを聞いたことがある。公爵は嫉妬深くて夫人を外に出したがらないとも。それじゃ、エドモンも……
「姉上、心配しなくても大丈夫だよ。ラシェルはちょっと嫉妬深いけれど、健気で可愛い子なんだよ」
心配になったけれど、エドモンはあまり気にしていないようだった。だったらいいのだろうか。要は本人たち次第だから。
「エドモン君は中々器が大きいみたいですね」
エドモンが帰った後、レニエ様がそう仰った。器が大きいのかはわからないけれど、あの子は大抵のことには動じないし、面白がって受け入れるところがある。それもミレーヌの影響もあるのだろうけど。
「ドルレアク公爵家の執着心は相当ですが、それを笑って受け入れるなんて稀有ですよ。きっと公爵家はエドモン君を大事にしてくれますよ」
レニエ様の方が私などよりもずっと公爵家のことをご存じだろう。そう言われるとそんな気がしてきた。それよりも問題はミレーヌだ。
今日はそのレニエ様の邸宅に、エドモンが訪れていた。レニエ様と一緒に二人を出迎えた。会うのは実家で縁を切ったあの日以来だ。
「姉上、はい、これ」
そう言って手渡されたのは一通の封書だった。ドルレアク公爵の蝋印がされている。エドモンを見ると頷くので封を開け、その中身を見て驚いた。
「夜会の招待状って……ええ? 婚約披露パーティー? しかも……十日後?」
夜会はいずれあるだろうと思っていたけれど、十日後だなんて急すぎる。普通夜会の招待状は二、三カ月前には出すのがマナーだ。予定の調整やドレスなどの準備があるから急に言われても困る。
「え? ま、待って。急に言われても……」
その日は出勤日だった筈だし、その前にドレスを今から用意しても間に合わないのだけど……
「ああ、すまない、ジゼル。言い忘れていたよ」
「言い忘れって……レニエ様。じゃ……」
「ああ、仕事は心配しないでくれ。ちゃんとジゼルは休みになっているから。それに、ドレスもちゃんと用意してあるよ」
「ええっ?」
レニエ様、言い忘れていたって……でも、ごめんごめんと笑いながら言われてしまうとそれ以上何も言えなかった。
「婚約披露が終わったら公爵家で暮らすことになるよ。そうしたら姉上も遊びに来てよ。ミオット侯爵も一緒にさ」
「そ、そう」
婿入りでも婚約すると一緒に住んで教育を受けることも珍しくない。エドモンはあれからは王宮の寮で暮らし、休みの日は公爵家で過ごしていると聞く。
「それで、ラシェル様とは上手くいっているの? 何時の間にそんな関係になっていたのよ」
結婚相手は自分で決めるとは聞いていたけれど、まさかラシェル様だとは思わなかった。そりゃあ、成績上位者の集いで知り合ったのはそうかもしれないけれど……
「うーん、俺もよくわからないんだよねぇ。殆ど話したことはないし。リサジュー侯爵に声をかけられてさ。連れていかれたのが公爵家だったんだ」
エドモンの話では、学園でラシェル様が困っていたところを助けたことがあるらしい。ただエドモンにそんな記憶はなく、誰かと間違えているのではないかとラシェル様に言ったところ、そんな筈はないと証人付きで説明されたのだとか。それからは時々リサジュー侯爵家で会うようになって親交を深めて来たらしい。
記憶にないと言うのがエドモンらしいかもしれない。この子は人懐っこくて要領もいいし、誰とでも気軽に話が出来る。知らぬ間に相手の懐に入り込んでいるのだ。ある意味人たらしとも言える。
「そう言えば、ミレーヌに会った?」
その一言で先日の一件を思い出して気が重くなった。あれから何も言って来ないけれど……
「もしかして、エドモンのところに押しかけて行ったの?」
寮生活だから押しかけるのは難しいと思っていたけれど、変なところで行動力があるミレーヌならやるかもしれない」
「ああ、来たよ。しかも公爵家にね」
「こ、公爵家って……ドルレアク公爵に?」
「そうなんだよ。あいつ、俺が言ったこと何にも理解していなかったみたいだよ」
「はぁ?」
まさか公爵家に突撃したなんて。下手すると不敬罪で牢に放り込まれても文句は言えない相手だ。
「そ、それで……?」
聞くのが怖いけれど、聞いておかないとマズいだろう。ああ、胃が痛くなりそうだ……
「ああ、公爵家には追い返して欲しいってお願いしてあったんだ。騒ぐなら警備隊に引き渡してくれって」
「そ、そう」
「公爵家の門番が警備隊を呼ぶと警告してくれたらしいんだけど……中に入れろ、俺を呼び出せ、それまで待たせろって言い出したらしくてさ。警備隊に引き取ってもらったそうだよ」
「警備隊に?」
「うん。二日ほど牢で過ごした後家に帰されたらしいよ。それからは来てないみたいだねぇ」
呑気にエドモンはそう言うけれど、二度目はそれだけじゃ済まないだろうに。
「それっていつの話?」
「え~ 確か、一週間ほど前、かな?」
「あ、あの子……」
なんて事をしてくれたのか。あれから来ないと思っていたらそんなことになっていたなんて……
「ここにも来たんだろう?」
「え、ええ」
「侯爵家に行ってもダメだったから俺のところに来たみたいだな。俺はまだ王宮の寮暮らしだっていうのにね。全く、あいつの頭の中、一体どうなっているんだろうなぁ……」
振ったらカランカランといい音がするのかなぁ、一度試してみようかと笑った。
「エドモン、笑い事じゃないわ。そんなことして破談になったら……」
「それはないから大丈夫だと思うよ。ラシェルが絶対に許さないだろうし」
「ラシェル様が?」
「うん、あの子、クールに見えて執着心強いみたいでさぁ。公爵からも逃げようなんて考えないでくれって頼まれちゃったんだよ」
「に、逃げるって……」
「ああ、ラシェル様も御父君に似たのですね」
レニエ様がしみじみと仰ったけど、それって……
「ジゼル、公爵家は一途な方が多いんだよ。ラシェル様の父君も愛妻家で有名だしね」
「確かにそんな噂は伺っていますが……」
愛妻家と言うよりも溺愛だと言われているのを聞いたことがある。公爵は嫉妬深くて夫人を外に出したがらないとも。それじゃ、エドモンも……
「姉上、心配しなくても大丈夫だよ。ラシェルはちょっと嫉妬深いけれど、健気で可愛い子なんだよ」
心配になったけれど、エドモンはあまり気にしていないようだった。だったらいいのだろうか。要は本人たち次第だから。
「エドモン君は中々器が大きいみたいですね」
エドモンが帰った後、レニエ様がそう仰った。器が大きいのかはわからないけれど、あの子は大抵のことには動じないし、面白がって受け入れるところがある。それもミレーヌの影響もあるのだろうけど。
「ドルレアク公爵家の執着心は相当ですが、それを笑って受け入れるなんて稀有ですよ。きっと公爵家はエドモン君を大事にしてくれますよ」
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