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父の愚行
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次の瞬間、くぐもった声と共に私の視界に影がさした。視界を埋めたのは薄いグレーの壁だった。
「ミ、ミオット侯爵!?」
「義父上! ジャン! 義父上を捕らえろ!」
「はっ!」
次に耳にしたのは、戸惑いを含んだレニエ様を呼ぶ声と護衛に命じるジョセフ様の声だった。前にある壁がレニエ様の背中だと気付いたけれど、大きな背中に何が起きたのか見えない。
「レニエ様?」
慌ててレニエ様の前に回ると、護衛に床に押し付けられた父が見えた。目も顔も赤くしてこちらを見上げていた。その側にはレターオープナーだろうか、小さなナイフが転がっているのが見えた。
「レ、レニエ様!?」
もしかして怪我をしたのだろうか。振り返るとレニエ様が優しい目で私を見下ろしていたけれど……
「け、怪我は……」
湧き上がった恐怖に声が思うように出ない。レターオープナーは鋭くはないけれど、それでも人を刺すだけの力はある筈……
「ああ、大丈夫だよジゼル。ほら、どこも怪我はないよ」
そう言って両手を広げたレニエ様には、確かに服のどこにも破れや傷はなかった。なかったけれど……
「ジゼル嬢、心配無用ですよ。先輩はこう見えて腕が立つんです。その辺の破落戸くらいなら平気でいなしますからね」
「……え?」
「ああ、こう言った方が早いかな。先輩、学園では騎士科の鍛錬にも参加していたんです」
「騎士科の鍛錬って……エドモンも通っていた?」
「ええ」
学園には後継者向けの領主教育科や文官向けの教養科、騎士科や女性向けの淑女科などが存在している。科は一つしか選べないけれど、成績が優秀な希望者は他の科の一部を受講する事も出来た。私は淑女科だったけれど教養科を、エドモンは領主教育科に進んだけれど教養科や騎士科の授業の一部を受けていた。
「先輩は私よりもずっと強いですよ。って、文官の私が言っても説得力はないかもしれませんが」
そう言ってジョセフ様が笑ったけれど……とてもそんな風には見えなかった。穏やかなレニエ様が剣を振るう姿が想像出来ない……
「……本当に、どこにも怪我は?」
「大丈夫だよ。ほらね」
どうやら本当に大丈夫らしい。父は乗馬や狩猟などの趣味もなかったし、見た目からも機敏に動けるようには見えない。刺そうと思っても避けられたのだろう。そっと腕を取られて腕の中に囲われてしまった。
「レ、レニ……」
「どういうことかな、セザール卿。実の娘にそれを振りかざすとは……」
名を呼ぼうとした声を遮ったのは、冷たく響くレニエ様の声だった。これまでに聞いた中でも一番低くて地獄の底に響く怨嗟の声のようで、思わず身が竦んだ。レニエ様の怒りの度合いが伺えた。
「な……!!」
抱きしめられてレニエ様の表情が見えないけれど、怒りに顔を赤くしていた父の顔が一気に青褪めた。
「それをジゼルに向けて何をしようとした? ことと次第によっては看過出来ぬが?」
「……ぁ……ぁぁ……」
室温が一気に下がった気がする。鳥肌が立った手をさすりたい。
「セシャン伯爵令嬢であり、次期侯爵夫人のジゼルに危害を加えようとは……両家に対する宣戦布告と見なしていいのか?」
「そ、そんな……つもり、は……」
「ほう? ではどんなつもりで? 返答次第では殺害容疑で騎士に差し出すが?」
「そんな! そっ、そんなつもりではっ!!」
さすがに騎士に罪人として付き出すと言われて父が慌てだした。ミレーヌに拒否されて衝動的に動いたのだろうけど、私を庇ったとはいえ、侯爵であるレニエ様に襲い掛かったという事実だけで十分罪を問える。それくらい爵位を持つ者の立場は強い。しかも爵位が上となれば尚更だ。
「ミッ、ミオット侯爵、申し訳ありませんでした。この通りです、どうかお許しくださいっ!!」
騎士に押さえつけられ、その上で頭を床にこすり付けて父がレニエ様に許しを請うた。涙と鼻水で床が濡れ、昔の父の面影もなかった。
「セザール卿、謝る相手が違う」
「へ?」
「謝るべきは襲い掛かろうとしたジゼルに対してでしょう。いや、それだけではないな。この場に駆けつけたジョセフ君やエドモン君にもだ。彼らは仕事もある忙しい身。それを置いて駆けつけたのだ。今はもう籍も抜けて赤の他人だと言うのにな」
「……ぁ、あ……」
どうしてそこで驚いた表情を極めて私たちを見るのだろうか。言われなくてもわかりそうなことなのに。それだけ私たちに対しての関心がないのだろうけれど。
「謝罪は結構です」
「ああ、俺もだな」
「ジゼル嬢もエドモン君も手厳しいですね。ですが、同感です」
言われた私たちは乾いた笑みを浮かべるしかなかった。全く、実の子であってもどうしてこうも他人事なのか……もしかしたら私たちは父の子ではないのかもしれない。そんな気さえしてきた。
「申し訳ございませんでした、先輩」
「ああ、ジョセフ君に咎があるわけじゃないから。でも……そうだね、このままお咎めなしという訳にもいかないか……」
「もちろんです」
「ジョ、ジョセフ殿っ!!」
ジョセフ様がそう言うと、父は慌てた表情で声を上げた。
「ああ、義父上、お静かに。義父上に発言権などありませんから」
父を見下ろしたジョセフ様の纏う冷たい空気に、父が息を呑むのが聞こえた。
「義父上は相変わらずご自身の何がいけなかったのか、ご理解出来ないようですね。だったら仕方がありません。ご理解頂けるまで離れでお過ごし頂きます。見張りを付けますし、外出も禁じます」
「が、外出を!? ま、待て!! それじゃ墓参りが……!!」
「その墓参りを禁じるのが、今のあなたには一番の罰になるでしょう? もちろん墓参りも禁止ですよ」
「そんなっ!」
「さぁ、話は終わりです。ああ、君たち、そのように準備を。準備が整うまで義父上をこの部屋から一歩も出すな。出した者は解雇する」
「はっ!」
「わ、わかりました……」
護衛と侍女の返事を聞くと、私たちは父に背を向けた。
「ま、待ってくれ……!! ジョセフ殿!! ジゼル!! 助けてくれっ!!」
どうしてそこで最も蔑ろにしていた私の名を呼ぶのか……呆れて言葉も出なかった。
「セザール様、今こうなっているのは、あなたが望み、行動した結果です」
「ジ、ジゼル……だが……」
「私が望んだのではありません。あなたが望んだのです」
「な……」
父には理解出来ないだろうか。全ては父が望んで行動した結果が今だと言うのに。それに気づかなければ反省などするわけがない。何が悪かったのか理解していないのだから。
きっと父は離れから出ることはないだろう。ジョセフ様がそうと決めたのなら最後までやり遂げるだろうから。父が私を呼ぶ声が聞こえたけれど、もう振り返る必要性を感じなかった。
「ミ、ミオット侯爵!?」
「義父上! ジャン! 義父上を捕らえろ!」
「はっ!」
次に耳にしたのは、戸惑いを含んだレニエ様を呼ぶ声と護衛に命じるジョセフ様の声だった。前にある壁がレニエ様の背中だと気付いたけれど、大きな背中に何が起きたのか見えない。
「レニエ様?」
慌ててレニエ様の前に回ると、護衛に床に押し付けられた父が見えた。目も顔も赤くしてこちらを見上げていた。その側にはレターオープナーだろうか、小さなナイフが転がっているのが見えた。
「レ、レニエ様!?」
もしかして怪我をしたのだろうか。振り返るとレニエ様が優しい目で私を見下ろしていたけれど……
「け、怪我は……」
湧き上がった恐怖に声が思うように出ない。レターオープナーは鋭くはないけれど、それでも人を刺すだけの力はある筈……
「ああ、大丈夫だよジゼル。ほら、どこも怪我はないよ」
そう言って両手を広げたレニエ様には、確かに服のどこにも破れや傷はなかった。なかったけれど……
「ジゼル嬢、心配無用ですよ。先輩はこう見えて腕が立つんです。その辺の破落戸くらいなら平気でいなしますからね」
「……え?」
「ああ、こう言った方が早いかな。先輩、学園では騎士科の鍛錬にも参加していたんです」
「騎士科の鍛錬って……エドモンも通っていた?」
「ええ」
学園には後継者向けの領主教育科や文官向けの教養科、騎士科や女性向けの淑女科などが存在している。科は一つしか選べないけれど、成績が優秀な希望者は他の科の一部を受講する事も出来た。私は淑女科だったけれど教養科を、エドモンは領主教育科に進んだけれど教養科や騎士科の授業の一部を受けていた。
「先輩は私よりもずっと強いですよ。って、文官の私が言っても説得力はないかもしれませんが」
そう言ってジョセフ様が笑ったけれど……とてもそんな風には見えなかった。穏やかなレニエ様が剣を振るう姿が想像出来ない……
「……本当に、どこにも怪我は?」
「大丈夫だよ。ほらね」
どうやら本当に大丈夫らしい。父は乗馬や狩猟などの趣味もなかったし、見た目からも機敏に動けるようには見えない。刺そうと思っても避けられたのだろう。そっと腕を取られて腕の中に囲われてしまった。
「レ、レニ……」
「どういうことかな、セザール卿。実の娘にそれを振りかざすとは……」
名を呼ぼうとした声を遮ったのは、冷たく響くレニエ様の声だった。これまでに聞いた中でも一番低くて地獄の底に響く怨嗟の声のようで、思わず身が竦んだ。レニエ様の怒りの度合いが伺えた。
「な……!!」
抱きしめられてレニエ様の表情が見えないけれど、怒りに顔を赤くしていた父の顔が一気に青褪めた。
「それをジゼルに向けて何をしようとした? ことと次第によっては看過出来ぬが?」
「……ぁ……ぁぁ……」
室温が一気に下がった気がする。鳥肌が立った手をさすりたい。
「セシャン伯爵令嬢であり、次期侯爵夫人のジゼルに危害を加えようとは……両家に対する宣戦布告と見なしていいのか?」
「そ、そんな……つもり、は……」
「ほう? ではどんなつもりで? 返答次第では殺害容疑で騎士に差し出すが?」
「そんな! そっ、そんなつもりではっ!!」
さすがに騎士に罪人として付き出すと言われて父が慌てだした。ミレーヌに拒否されて衝動的に動いたのだろうけど、私を庇ったとはいえ、侯爵であるレニエ様に襲い掛かったという事実だけで十分罪を問える。それくらい爵位を持つ者の立場は強い。しかも爵位が上となれば尚更だ。
「ミッ、ミオット侯爵、申し訳ありませんでした。この通りです、どうかお許しくださいっ!!」
騎士に押さえつけられ、その上で頭を床にこすり付けて父がレニエ様に許しを請うた。涙と鼻水で床が濡れ、昔の父の面影もなかった。
「セザール卿、謝る相手が違う」
「へ?」
「謝るべきは襲い掛かろうとしたジゼルに対してでしょう。いや、それだけではないな。この場に駆けつけたジョセフ君やエドモン君にもだ。彼らは仕事もある忙しい身。それを置いて駆けつけたのだ。今はもう籍も抜けて赤の他人だと言うのにな」
「……ぁ、あ……」
どうしてそこで驚いた表情を極めて私たちを見るのだろうか。言われなくてもわかりそうなことなのに。それだけ私たちに対しての関心がないのだろうけれど。
「謝罪は結構です」
「ああ、俺もだな」
「ジゼル嬢もエドモン君も手厳しいですね。ですが、同感です」
言われた私たちは乾いた笑みを浮かべるしかなかった。全く、実の子であってもどうしてこうも他人事なのか……もしかしたら私たちは父の子ではないのかもしれない。そんな気さえしてきた。
「申し訳ございませんでした、先輩」
「ああ、ジョセフ君に咎があるわけじゃないから。でも……そうだね、このままお咎めなしという訳にもいかないか……」
「もちろんです」
「ジョ、ジョセフ殿っ!!」
ジョセフ様がそう言うと、父は慌てた表情で声を上げた。
「ああ、義父上、お静かに。義父上に発言権などありませんから」
父を見下ろしたジョセフ様の纏う冷たい空気に、父が息を呑むのが聞こえた。
「義父上は相変わらずご自身の何がいけなかったのか、ご理解出来ないようですね。だったら仕方がありません。ご理解頂けるまで離れでお過ごし頂きます。見張りを付けますし、外出も禁じます」
「が、外出を!? ま、待て!! それじゃ墓参りが……!!」
「その墓参りを禁じるのが、今のあなたには一番の罰になるでしょう? もちろん墓参りも禁止ですよ」
「そんなっ!」
「さぁ、話は終わりです。ああ、君たち、そのように準備を。準備が整うまで義父上をこの部屋から一歩も出すな。出した者は解雇する」
「はっ!」
「わ、わかりました……」
護衛と侍女の返事を聞くと、私たちは父に背を向けた。
「ま、待ってくれ……!! ジョセフ殿!! ジゼル!! 助けてくれっ!!」
どうしてそこで最も蔑ろにしていた私の名を呼ぶのか……呆れて言葉も出なかった。
「セザール様、今こうなっているのは、あなたが望み、行動した結果です」
「ジ、ジゼル……だが……」
「私が望んだのではありません。あなたが望んだのです」
「な……」
父には理解出来ないだろうか。全ては父が望んで行動した結果が今だと言うのに。それに気づかなければ反省などするわけがない。何が悪かったのか理解していないのだから。
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2024.07.05
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