異世界親父騒動記

第五章 親父たちと砂漠

親父（ブドウ）VSドクスマ・マン3

前回までのあらすじ
リングの上でダウンしブドウとドクスマ・マン。
そんな中、親父たちはある疑問が浮かんでいた。

　カウントダウンが鳴り響く中、ブドウとドクスマ・マンをロープを掴んで必死に立ち上がろうとしていた。
「軍曹！おかしくないか？」
「肯定であります！」
「やっぱり気付いていたか！」
「当然であります！」
　村正と軍曹はある疑問があった。
なぜ二人とも生きているのか？
「あれだけ血を吐けば、大量出血で死んでいるはずだ！」
「肯定であります！しかし、二人とも生きています！」
　村正と軍曹の話を無視してブドウとドクスマ・マンは立ち上がった。
「「ブドウ！一体どうなっているんだ！」」
　村正と軍曹の疑問に対してブドウの返事は…………。
「そんなの！ワシの方が知りたいわ！技を繰り出すたびに口から血を吐く！こっちも身にもなれ！！」
　怒りの返答だった。
　ブドウが親父たちと話をしている隙をついて、攻撃を仕掛けるドクスマ・マンだったが、ブドウに足を払われて、ズッコケた。
「「「…………」」」
　その状況に無言になる親父たち。
「ブドウ！気分はどうだ！」
「血は吐いたでありますか？」
「吐いていない……」
　ブドウは血を吐かなかった。
「もしかして……」
「ワシも村正と同じことを考えている！」
「自分も同じであります！」
　親父たちの頭の中である閃きが生まれた。
「「「ドクスマ・マンをコケさせれば、ダメージなく倒せる！」」」
　この後、ドクスマ・マンは親父たちの碌でもない発想で倒されるのだった。