ドラゴンなのに飛べません！〜しかし他のドラゴンの500倍の強さ♪規格外ですが、愛されてます♪〜

第一章

特別編 キリル姐さんと一緒に内緒の冒険者？！④

　急に張り切りだした兄が石像の攻撃を交わしながらも攻撃して、たった二撃で石像達を倒したのだった。

それも木っ端微塵に...。

「あら！凄いじゃない。」

"兄さんやりすぎですよ。"

"そうよ。そこまでしなくてもよかったんじゃない？"

"兄ちゃん強いね"

"だろ？俺様凄いだろう？"

嬉しそうにする兄。

そんな兄の足元に転がっていた石像が光元の石像に戻ったのだった。

《我らを倒すほどの実力があるならこの先に入っても良かろう。》

《ここから先は未知の領域。生きて帰れるかは不明。しかし、入るからには頑張ってこい。》

元に戻った石像がそう言うと、先ほどまでただの石の門だったのが光輝いて入り口となったのだった。

「これで入れるわ。いくわよ。」

入り口が開いた瞬間、キリル姐さんは私達に声をかけて先に門の中へ入って行った。

私達は門の中に消えていくキリル姐さんをみて悩んだが、そのままいるのも不安だったからキリル姐さんの後について門の中に入って行くことにした。

私達が入った後、門はまた普通の石の門となった。

石像も動かなくなったのだ。


　私達が門の中に入ると先に入ったキリル姐さんが待っていてくれた。

門の中は見たこともない木々が生い茂っていた。

「今回はジャングルからスタートなわけね。皆んな気を付けてね。」

"えっ？今回はって毎回違うのか？"

「ええそうよ。毎回違うのよ。
しかも、階ごとにも違うしね。
ダンジョンによっては何階あるか不明なのよ。」

"えっ？、それって危険なのでは？"

「大丈夫よ。私がいるしね。」

"キリル姐さん...凄いね"

「そうでもないわよ。誰でもできるわ。」

"そうなのでしょうか？"

私達は側から聞いたらとんでもない会話をしているとは微塵も思わず、目の前のジャングルを歩いて行くのだった。

ジャングルには見たことない植物や生き物がたくさんいた。

キリル姐さんが鑑定魔法で毒があるものや危険なもの、食べれるものを逐一教えてくれた。

私達も本能で敵かそうでないかを判断して攻撃した。

私達の攻撃でもどうにかなる魔物ばかりで少しホッとした。

どれだけ進んだだろうが、次の階へ降りる魔法陣が見えてきたのだった。

特に疲労困憊することもなく、怪我もする事なく皆んな揃って次の階へと行くことにした。

魔法陣に乗ると自然に魔法陣が発動して私達は次の階へと向かった。

次にの階は砂漠の環境となっていた。

視界一面砂の絨毯だった。
室内のはずなのに太陽がギラギラと輝いて、偉く暑く感じるのだった。

"今度は暑いぞ！なんなんだ！"

「ダンジョンってこんなもよ。室内なのに太陽があったり、一面砂漠だったり不思議な環境のよね。凄いでしょう？」

"どんな仕組みなんですか？知りたいのですが、ご存知ですか？"

二番目の兄が目を輝かせてキリル姐さんに質問する。

「それは簡単よ。ダンジョンにはダンジョンコアって言うのがあって、それがダンジョンを作成しているのよ。どうやって作成しているのかは、ダンジョンコアに聞いてみて。」

笑顔で話すキリル姐さん。
そんなキリル姐さんの言葉に兄さん達は喜んでいた。