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第一章 

1-164 四人と一緒に素材探しと食料調達へ 9

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 ブルーム兄さんと素材をひたすら探していってようやく一個目を見つける事ができたのだが...それからが中々次が見つからなかったのだ。

ミスリルは見つかるのだが...望む擬態キノコが見つからない。

"なぁーミスリルでよくない?"

"キリル姐さんに渡すのは兄さんが渡してよ。"

"...ごめん。無理だ。"

"なら探して。"

私の言葉に兄さんは黙々と探すのを続けた。

"あっ!あったよ!二個目!"

"まじか?!"

"これそうだよ!"

一個目を見つけた場所から数キロ離れた所で二個目が見つかった。

一個目より小ぶりだが間違いなかった。

"兄さんあと三つ。"

"ヨシ!俺はあっち側探すぞ!"

"わかった。"

二個目も鞄にしまい残りを探す事に。

それにしても...。

"この洞窟ミスリル多いわ。尋常じゃないわね。"

"ミスリルっていいもんなのか?"

"そうなんじゃない?私はよく分からないけど...人間はミスリルやオリハルコンって言う鉱石の武器や防具が好きみたいだよ。"

"でもあれ、お前がこの前握りつぶしてなかったか?"

"あっ、うん。そう言えば...そんな事あったね。でも、あれ結構柔らかいよね。"

"えっ?!そうなのか?ならなんで人間は欲しがるのかなぁ?"

"分かんない。"

以前一人で買い物に行った時に街中で必要以上に絡んでくる冒険者がいた。

あまりにもしつこかったので腹にグーパンを入れたのだった。

相手はミスリル製の防具を身につけていたのだが、軽めのグーパンで防具は粉々に砕けただけでなく防具を着ていた冒険者も肋骨が半分折れたのだった。

今もボロボロで冒険者復帰が出来てないのだった。

これに関しては見ていた街の人達の証言があり私は特に罰を受ける事はなかった。

何せ、冒険者八人で私を取り囲んでとうせんぼしてナンパしていたからだ。

私はちゃんと拒否していたのだが中々引かなかった相手が悪い。

私もちゃんと加減をして"グーパン"にしてあげたのだから...。

その時初めてミスリル製の防具を触ったのだが...本当に弱かったのだ。

簡単に砕けたからね...。

でも...。

"この状態はかなり硬いよね。結構の圧をかけて握ってるけどびくともしないもの。"

"確かに。不思議だなぁー。"

そんな事を話していると...?!!

"やったぁー!これそうじゃねぇ??"

ブルーム兄さんが声を上げて私の方へかけてきた。

手には例のキノコが。

"さすが兄さん。三つ目よ!あと二つよ!"

"ふふふっ。"

私は兄さんからキノコを預かり鞄へ。

残りは二つ。
このままなら予定通り五個見つかりそうだと希望が見えたのだった。



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