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第一章 

1-163 四人と一緒に素材探しと食料調達へ 8

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 食材集めチームの方はと言うと...なんとか仲良く沢山の食材を集めていた。
あの四人は謝罪した通りなんだろう。

本当に心を入れ替えていた。

以前のようなツンケンした態度や物言いをするわけでもなく穏やかだった。

今彼らは本当に生まれ変わろうとしているのだとみてとれるほど違っていたのだ。

見聞きする事が全て新鮮っていった感じだったようで、ラース兄さん達が言う事を素直に聞いたり、質問したりと非常に落ち着いた雰囲気で食材集めが出来ていたのだった。

「あのう...こちらのキノコは食べられるのですか?」

"それは毒キノコだよ!基本、派手な色ものや変わった色のキノコは毒だと思って注意した方がいいよ。"

"ちなみにそれは一口で即死できるほどの猛毒のキノコですよ。"

ローダンとラース兄さんの言葉に王子達はギョッとした表情をしてキノコから離れるのだった。

「本当に私達は無知だったんですね。」

しょんぼりする王子達にフレアは励ますように...

「そう思うなら今から頑張って覚えたら良いさ。分からないことは素直に聞く。知らないのに知ったふうにして間違う方が恥だ。
今のお前達は知らない事を知る時期だと思って俺たちも接するから、分からないことはなんでも聞くと言い。」

フレアの言葉を聞いて王子達はせきをきったかのように皆んなに質問攻めしていくのだった。

ラース兄さん達は苦笑いを浮かべなら一つずつ質問に対して丁寧に答えていくのだった。


 その頃私とブルーム兄さんはと言うと...。

あーでもない、こーでもないと言い合いながら素材を探していた。

"なーこれは?"

"違う!"

"これも?"

"違う!!"

"あっ!これは?!!"

"ち...?!!あっ!!それよ!兄さんそれ!!"

何回目かのやり取りの時にようやくお目当ての品が見つかったのだった。

"マジか!"

"兄さん他にもある?"

"いやないぞ!ここにはこれだけだ。あと幾ついるんだ?"

"メモには...できれば五つ欲しいと書いてあるから...あと四つ見つけないと。"

"そんなに?!!"

...........。

"とりあえず頑張ろう。"

ようやく一つ目が見つかった。
無くさないようにきちんと保存して鞄にしまった。

ブルーム兄さんが見つけたところを中心に他にもないか探した。

今回キリル姐さんから依頼があった素材は"ミスリルに擬態したキノコ"なのだ。

ぱっと見だけでなく、硬さや色、重さもミスリルそっくりのキノコのため見つけるのがかなり難しい。

何より、ミスリル自体が採れるところが限られているためこのキノコの生息地は少ないのだ。

その上、適切な保管方法をとらないとこのキノコは腐ってしまうという取り扱いがかなり難しいキノコなのだ。

ちなみにこのミスリルに擬態したキノコは、エリクサリーという薬の材料の一つらしい。

エリクサリーというのもどんなものかわからないが、とりあえずかなり貴重な素材としかメモには書かれてないのだ。

"スノーこれは違うよな?"

"違うね。それ、鉄だよ。"

"これは?"

"銅。"

なんかこのやり取りをするのがめんどくさくなってきたのは私だけなんだろうか...。



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