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第三章
3-20 怪しい屋敷に潜入
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私達が見かけた馬車はこの人里の中でも一際大きな屋敷の側に停まっていた。
一応馬車を確認すると人は誰も居なかったのでこの屋敷の中に居るのかと思い屋敷に潜入してみる事にした。
屋敷の入り口にも中にも武装した人達が居るが誰一人私達の存在には現時点では気付いてない。
それだけ私達の使っている隠密は凄い。
(ムキじぃーちゃんに習っておいて良かったぁー。)
(あのハゲジィじぃーたんなるハゲじゃなかったんだな。)
(異世界のスキルなのにこの世界でこれだけ有利に使えるなんて...ありがたい話ですね。)
(今度、他にもいい技ないかきかないとね。)
(あのじぃーさん只者じゃないんだな。)
などそれぞれ思いながら屋敷に潜入すると...思ってた通り。
馬車に乗っていたメンツが全員いたのだ。
しかも応接室にて誰かと話をしていた。
私達は応接室の隣の空き部屋に入り彼らの会話を盗み聞きすることに。
すると...ここが彼らの元締のいる屋敷で間違いがなかった様だ。
「お前ら首尾の方はどうなんてんだ?」
野太いおっさんの声がする。
どうやら馬車に乗っていた人達に質問している様だ。
おっさんの言葉に彼らは歯切れ悪く答える。
「じ、実は...情報提供者とまだ会えてないんです。」
「そうなんですよ。」
「ここに来る前に落ちあう話だったんですが...俺たちが魔物に襲われちまって...。」
そんな風に話す彼らの言葉を聞いておっさんは舌打ちをしてテーブルを蹴り上げる音がした。
これはかなりお怒りの様だった。
「いいか?!お前たちが大金が入る話があるって言うから俺はお前達に出資をした上に、色々と整えてやってんだ!!
ちゃんと成果をださねぇーと命はないと思え!!」
どうやらこのおっさん以外にも彼らに関わっている人物がいる様子だった。
その人物がドラゴンの卵の話をもちかけたのだろう。
一体どんな人なのか気になり私達はそのまま彼らの話を聞く。
「頭...わかってます。でも本当に金になる話だったんですよ。」
「でも、その話を持ってきた奴がいない事にはどうにもならんだろうが!!俺たちではあのドラゴンの里すら入れない...いや、入れても生きて帰ってくることはできんのだ!!」
おっさんの言葉に彼らは言葉を詰まらせていた。
そりゃそうだろうね。
ドラゴンの里...つまり私達兄弟の生家てある場所。
そこにはいろんな種の、いろんな性格のドラゴンが住んでいる。
気のいいものもいれば、気性の激しいものもいるのでそれなりに力があるものでないとあの里では過ごせない。
運良く侵入できたとしても...
「いっそうのこと...ドラゴンの里出身の連中を騙して連れて行く方がいいんじゃないですか?」
そう言いたくなるのも分からないでもない。
でも同じドラゴンでもあの里は危険地帯なのだ。
一応馬車を確認すると人は誰も居なかったのでこの屋敷の中に居るのかと思い屋敷に潜入してみる事にした。
屋敷の入り口にも中にも武装した人達が居るが誰一人私達の存在には現時点では気付いてない。
それだけ私達の使っている隠密は凄い。
(ムキじぃーちゃんに習っておいて良かったぁー。)
(あのハゲジィじぃーたんなるハゲじゃなかったんだな。)
(異世界のスキルなのにこの世界でこれだけ有利に使えるなんて...ありがたい話ですね。)
(今度、他にもいい技ないかきかないとね。)
(あのじぃーさん只者じゃないんだな。)
などそれぞれ思いながら屋敷に潜入すると...思ってた通り。
馬車に乗っていたメンツが全員いたのだ。
しかも応接室にて誰かと話をしていた。
私達は応接室の隣の空き部屋に入り彼らの会話を盗み聞きすることに。
すると...ここが彼らの元締のいる屋敷で間違いがなかった様だ。
「お前ら首尾の方はどうなんてんだ?」
野太いおっさんの声がする。
どうやら馬車に乗っていた人達に質問している様だ。
おっさんの言葉に彼らは歯切れ悪く答える。
「じ、実は...情報提供者とまだ会えてないんです。」
「そうなんですよ。」
「ここに来る前に落ちあう話だったんですが...俺たちが魔物に襲われちまって...。」
そんな風に話す彼らの言葉を聞いておっさんは舌打ちをしてテーブルを蹴り上げる音がした。
これはかなりお怒りの様だった。
「いいか?!お前たちが大金が入る話があるって言うから俺はお前達に出資をした上に、色々と整えてやってんだ!!
ちゃんと成果をださねぇーと命はないと思え!!」
どうやらこのおっさん以外にも彼らに関わっている人物がいる様子だった。
その人物がドラゴンの卵の話をもちかけたのだろう。
一体どんな人なのか気になり私達はそのまま彼らの話を聞く。
「頭...わかってます。でも本当に金になる話だったんですよ。」
「でも、その話を持ってきた奴がいない事にはどうにもならんだろうが!!俺たちではあのドラゴンの里すら入れない...いや、入れても生きて帰ってくることはできんのだ!!」
おっさんの言葉に彼らは言葉を詰まらせていた。
そりゃそうだろうね。
ドラゴンの里...つまり私達兄弟の生家てある場所。
そこにはいろんな種の、いろんな性格のドラゴンが住んでいる。
気のいいものもいれば、気性の激しいものもいるのでそれなりに力があるものでないとあの里では過ごせない。
運良く侵入できたとしても...
「いっそうのこと...ドラゴンの里出身の連中を騙して連れて行く方がいいんじゃないですか?」
そう言いたくなるのも分からないでもない。
でも同じドラゴンでもあの里は危険地帯なのだ。
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