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第三章
3-44 ようやくローダンも
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開いた扉からは泣き腫らした顔をしたローダンが恐る恐るといった感じで顔を覗かせていた。
扉自体もいつでも閉めれる様な感じで開いておりかなり警戒している様子。
それでも扉が開いたということは望みがあると思いナチョマはそのまま距離を詰めることもせずに話しかけた。
《いいか?君の兄弟達はそれぞれの空間で与えられた課題を着実にこなしている。
課題さえクリアすれば空間から出られるのだが...今みたいに逃げているといつになっても課題は終わらず、兄弟達が課題をこなして空間から出ても君だけ会えないんだよね。
それでも...君はいいのかい?》
あくまでも...優しく丁寧に...諭すように話しかけるナチョマ。
神様の中でも比較的穏やかで慎重タイプで、どんな人(神)にでも好かれる人柄(神柄)のナチョマが、ここまで拒絶されるのも珍しく本人もかなり気にしているし凹んでいた。
が、自分まで凹んで役立つになっては意味がないので必死に堪えてローダンを説得していたのだ。
そんなナチョマの言葉にローダンは反応をして、弱々しくでもナチョマに対して言葉をかけた。
『...会えるの?』
ローダンの小声を聞き逃さなかったナチョマはしっかりと首を縦に振り答える。
『...頑張ったら...会えるの?』
ローダンがさらに問いかける。
その言葉にナチョマは優しく微笑みながら頷き
《ああ。約束する。君が今頑張って私と課題をクリアすれば、大好きな兄弟達に会える。絶対に会わせてあげるから...私と頑張ってくれるかなぁ?》
ナチョマ自身も心中不安でしかなかった。
ここまで拒絶されることも、不安を持たれることもなかったから。
もしこのままローダンが自分の言葉を信じてくれずに課題もこなせなかったらどうしようと思っていたのだ。
それを悟られないように必死に笑顔を浮かべてローダンの不安を取り除こうと...。
すると...ローダンは建物の扉をしっかり開けて入り口から出てきて扉を閉め、自らゆっくりとナチョマの方へ歩み寄っていった。
そして...二歩分の距離をあけてローダンはナチョマの前で歩みを止めた。
歩みを止めて震える手を握り締めながらナチョマの方を見ながら
『ぼ、僕頑張る...頑張るから...皆に会わせてね...。』
目に涙を浮かべながら必死に訴えるローダンの姿を見てナチョマは
《もちろんさ。ありがとう。神の名において君との約束は必ず守る。今日から一緒に課題をクリアしていこう。》
こうして他の兄弟達からかなり遅れながらもローダンも神様の試練を受ける事になった。
扉自体もいつでも閉めれる様な感じで開いておりかなり警戒している様子。
それでも扉が開いたということは望みがあると思いナチョマはそのまま距離を詰めることもせずに話しかけた。
《いいか?君の兄弟達はそれぞれの空間で与えられた課題を着実にこなしている。
課題さえクリアすれば空間から出られるのだが...今みたいに逃げているといつになっても課題は終わらず、兄弟達が課題をこなして空間から出ても君だけ会えないんだよね。
それでも...君はいいのかい?》
あくまでも...優しく丁寧に...諭すように話しかけるナチョマ。
神様の中でも比較的穏やかで慎重タイプで、どんな人(神)にでも好かれる人柄(神柄)のナチョマが、ここまで拒絶されるのも珍しく本人もかなり気にしているし凹んでいた。
が、自分まで凹んで役立つになっては意味がないので必死に堪えてローダンを説得していたのだ。
そんなナチョマの言葉にローダンは反応をして、弱々しくでもナチョマに対して言葉をかけた。
『...会えるの?』
ローダンの小声を聞き逃さなかったナチョマはしっかりと首を縦に振り答える。
『...頑張ったら...会えるの?』
ローダンがさらに問いかける。
その言葉にナチョマは優しく微笑みながら頷き
《ああ。約束する。君が今頑張って私と課題をクリアすれば、大好きな兄弟達に会える。絶対に会わせてあげるから...私と頑張ってくれるかなぁ?》
ナチョマ自身も心中不安でしかなかった。
ここまで拒絶されることも、不安を持たれることもなかったから。
もしこのままローダンが自分の言葉を信じてくれずに課題もこなせなかったらどうしようと思っていたのだ。
それを悟られないように必死に笑顔を浮かべてローダンの不安を取り除こうと...。
すると...ローダンは建物の扉をしっかり開けて入り口から出てきて扉を閉め、自らゆっくりとナチョマの方へ歩み寄っていった。
そして...二歩分の距離をあけてローダンはナチョマの前で歩みを止めた。
歩みを止めて震える手を握り締めながらナチョマの方を見ながら
『ぼ、僕頑張る...頑張るから...皆に会わせてね...。』
目に涙を浮かべながら必死に訴えるローダンの姿を見てナチョマは
《もちろんさ。ありがとう。神の名において君との約束は必ず守る。今日から一緒に課題をクリアしていこう。》
こうして他の兄弟達からかなり遅れながらもローダンも神様の試練を受ける事になった。
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