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第三章

3-49 訓練は

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 なんとかローダンを宥めるのに成功した。ローダンは涙を流しながら私の腕の中で眠りについた。

それを横目で見ながらブルーム兄さんとラース兄さんが今回の件の原因であるナチョマさんに詰め寄っていた。

もちろんその場にいるのはナチョマだけではない。
心配してやって来た他の神様達も揃って兄さん達に詰め寄られていたのだ。

私はそんな兄さん達の後ろで力を使って疲れきった弟を宥めながら寝かしつけている。

ローダンは私の服をしっかり握りしめて寝ているので毛布を掛けて背中を撫でる。

兄さん達に詰め寄られて神様達は大きな体を小さくしていた。

『おい。なんでローダンに対してあんな事を言ったんだ?神様なのによ言っていい事と悪い事もわからんのか?』

『神様だからと言って許しませんよ。こんな事が起こるぐらい予測できたでしょう!!』

普段あまり怒らないラース兄さんもガチで怒っているので側で聞いている私も少し怖くなったが、それを面と向かって怒られている神様達の方がかなり怖いと思う。

ナチョマはローダンに対して

《このままだとキミはいずれ"兄弟達に見捨てられますよ"。それが嫌ならメンタルをしっかりもたないとダメですよ。》

そう言った。
その結果が今回のローダンの暴走に繋がってしまった。

ローダンにとって私達兄弟は大事な存在。
それを知っていながら"兄弟達に見捨てられますよ"なんて言ってはいけない。

それはローダンにとって禁句(地雷)なのだ。

それを分かってローダンに言ったのだから私も含めて兄弟達は怒っている。

そんな私達の気持ちを分かっているから神様達は一言も反論せずに兄達の言葉を聞いているのだった。

とりあえず兄さん達が言いたい事を言った後神様達と話し合いをしてローダンの訓練に関してはこれで終了となった。

私達の訓練もあと少しで終わりとなると話がまとまった。

私達が訓練を受けている間はローダンは神様の家で休ませる事にした。
訓練が終わる頃まで眠りにつかせて、訓練が終わって私達が戻ってくる頃に目覚める様にして。

話が纏まると私達はこの空間から出て一度神様の屋敷へと向かいローダンを寝かせるが...私の服を握って離さないから私は着ていた服を脱ぎローダンに持たせる。

神様にローダンの事をお願いして私達は訓練の続きをするためにそれぞれ扉に戻っていった。

ナチョマは神様に説教されることになり、ナチョマの扉は閉ざされた。

私達は寝ているローダンの事を気にかけながら残りの訓練をこなしていく。
















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