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第三章

3-64 ゆっくりひと休み

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 それぞれの修行が終わりお茶と茶菓子を堪能してからローダンの待つ部屋へと向かった。

その頃にはフレアも意識を取り戻してお茶と茶菓子をほうばっていた。

フレアは予想以上に力を使い切っている様でまともに一人で歩けなかったので私とブルーム兄さんの肩を貸して歩いて行った。

歩いて行ったといってもほぼ私とブルーム兄さんとでフレアを担いでローダンの眠る部屋へと向かって行ったんだけどね。

部屋に行くとローダンはとても気持ちよさそうに寝ていた。
寝ていたのだが...私達がベッドに近付くと同時にゆっくりと目を開けたのだ。

『おっ?起きたのか?』

『おはよう。よく寝たね。』

『おはようローダン。気分はどう?』

「おはようローダン。」

私達が声をかけるとローダンはゆっくり頭を動かして私達を見ると優しく微笑みながら

『おはよう。なんか沢山寝た気がする。』

と言って大きな欠伸をした。

私達はそんなローダンを見て互いに笑いあった。

この日は神様達の提案で兄弟だけでゆっくりと過ごした。

食事も部屋に運んでもらいお風呂も揃って入って互いに身体を洗い合いっこした。

まるで幼少期に戻った様にその日ははしゃぎ回った。

そんな私達の姿を神様達が微笑みを浮かべながら見守っていたのは気付かないふりをして過ごした。

部屋もベッドを人数分用意しようかと言ってくれたが雑魚寝がしたいと伝えたら床にふかふかの寝床を用意してくれたので兄弟皆で寝転がって夜遅くまでいろんな事を話ししあった。

互いの修行がどんなものだったとか、何がしたいかなど沢山話をして気付いたら眠っていた。

そんな私達の姿を神様達はそっと見ながら

《彼女達は大丈夫そうですか?アレに太刀打ちできそうですか?》

《俺たちの知識や技術は全てアイツらに叩き込んだから大丈夫だろう。》

《後はあの子達がどれだけ自分達の潜在能力を引き出せるかにかかっているわ。》

《末っ子ちゃんは...多分大丈夫でしょう。》

《あらやだわぁー。なんなの神様と呼ばれる連中が雁首揃えて辛気臭いわね。大丈夫よあの子達なら。何せ幸運の女神様に愛されているんですもの。でないとあんな凄い子がこの世界に産まれてこないわよ。いつかあの子達をスカウトしたいわねぇ~。》

《そうね。私達が信じてあげないといけないわよね。》

《スカウトかぁー...それは面白そうだな。》

《じゃーあの子達が神になった時の名前考える?》

《いいわね!アンタたまには良い事言うじゃない。》

《まぁ~今はゆっくり休ませてあげるとしよう。これからは彼らにはとんでもない試練があるからね。》

そんな事を言っているのを寝ている私達は聞いてもいなかったのだ。
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