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第四章
4-157 ギルマスを連れて森のダンジョンの再調査〜昆虫類エリア⑧〜
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ようやくと言って良いのか少しだけ冷静さを戻してきたふたり。
そんなふたりに私は生暖かい視線を送ると...ちゃんと大人しくなる。
そんな私達の反応に気付いたギルマスが不思議そうな表情を浮かべて、落ち込む二人となんとも言えないオーラを放って見つめている私を見比べて、我に返りようやく落ち着きを取り戻し出す。
「す...すまん...。ひ、久しぶりにあんなに素晴らしいものを見たもので...ついつい我を忘れていた...。」
本当に申し訳なさそうに身体を縮こませながら謝るギルマス。
その姿を見て、私、フレア、ラース兄さんは大きな溜息を吐く。
ギルマスとここに来ることになった時点であらかた色んな事は想定していたので、さほどの支障はきたしてない。
何せ、ギルマスは昔から私達といる時はギルマスとしてではなく、親戚のおじさんのようになり、素の自分をふんだんに曝け出してくれるようになる。
それは私達を心底信頼してくれているからだと思って嬉しくもあるが、そうなったギルマスに便乗する輩がいるから困る面もあるのでなんとも言えない。
が...。
『いいわよ。今更言っても、長年の付き合いもあるし、ここの所人一倍ピリピリさた中で踏ん張ってくれてたもの。
久しぶりに羽を伸ばせれるんだから...良いじゃない。でも、ギルマス。ここは普通の森じゃないからね。ダンジョンって事を忘れないでよ?
いくら私達に力があるからと言って、何にでも対応できるわけじゃないわ。
特にこのダンジョンは未知数なんだから。』
私のこの言葉にギルマスは情けない表情を浮かべながら頷く。
『あと、この森で夜に活動する虫はほとんどが魔物だから迂闊に近寄ろうなんて考えは捨ててね。』
「えっ?!そうなのか?!!」
素で驚くギルマスの反応を見て、私が注意しなかったら近づく気満々だった事を知り胃痛を感じ出したのは気のせいかと思いながらも話を進めていく。
『ここの夜はかなり危険よ。だから通常の虫達は自分達の住処から全く出てこない。動くのは魔物の虫達よ。しかも、結構ランクの高い魔物達が多いし、物理攻撃が効かないものもいるから大変なのよ。』
そう話すと、ようやくギルマスに冒険者としてのスイッチが入り出す。
「じゃー魔物除けしっかりしてないと不味いんじゃないか?こんな呑気にしてていいのか?」
『ようやくいつものギルマスに戻ってくれたんですね。助かります。
問題はないですよ。よく周りを見て下さい。』
冷静に話をするラース兄さんの言葉に従い、辺りを見渡すギルマス。
すると...何かに気付いたのだろう、ホッとした表情を浮かべ出す。
『ここは魔物除けの薬草が群生している場所だからそこまでも心配ないわ。
それでも、これに怯えるのはランクの低い魔物だけ。高いのは気にせず入ってこようとするからこれから対策するから手伝ってくれるかしら?』
私がそう言うと、ギルマスは素直に頷く。
とりあえず食事を済ませてから予防策をするために動く事を伝えてるとギルマスは、止まっていた手を動かしまだ手付かずだった食事を食べ出す。
それに習う形でブルーム兄さんとローダンも食事を進めていく。
食事が終わると二手に分かれて対策をとる。
前回できてきた連中が今回も出てくるとは限らないが、出てきたらラッキーと思いながら仕掛けをしていく。
どんな仕掛けって?それは...奴らが天敵とする生き物の匂いを発生させる罠をいくつか仕掛けるというもの。
簡単なようでかなり面倒な作業なんだけどね。
虫達はいがいと匂いや環境の変化に敏感な生き物。
その特性を活かした罠にしたのだが...効果がある事を祈りながら仕掛けていく。
『よし!これだけしかてたらいいかな?』
「かなりの数を仕掛けだが、そんなにいるのか?」
困惑するギルマスに私はそれは夜のお楽しみだよ。
そう言って、テントに引き返す。
ギルマスは不安な表情のまま私の後をついて歩くのだった。
そんなふたりに私は生暖かい視線を送ると...ちゃんと大人しくなる。
そんな私達の反応に気付いたギルマスが不思議そうな表情を浮かべて、落ち込む二人となんとも言えないオーラを放って見つめている私を見比べて、我に返りようやく落ち着きを取り戻し出す。
「す...すまん...。ひ、久しぶりにあんなに素晴らしいものを見たもので...ついつい我を忘れていた...。」
本当に申し訳なさそうに身体を縮こませながら謝るギルマス。
その姿を見て、私、フレア、ラース兄さんは大きな溜息を吐く。
ギルマスとここに来ることになった時点であらかた色んな事は想定していたので、さほどの支障はきたしてない。
何せ、ギルマスは昔から私達といる時はギルマスとしてではなく、親戚のおじさんのようになり、素の自分をふんだんに曝け出してくれるようになる。
それは私達を心底信頼してくれているからだと思って嬉しくもあるが、そうなったギルマスに便乗する輩がいるから困る面もあるのでなんとも言えない。
が...。
『いいわよ。今更言っても、長年の付き合いもあるし、ここの所人一倍ピリピリさた中で踏ん張ってくれてたもの。
久しぶりに羽を伸ばせれるんだから...良いじゃない。でも、ギルマス。ここは普通の森じゃないからね。ダンジョンって事を忘れないでよ?
いくら私達に力があるからと言って、何にでも対応できるわけじゃないわ。
特にこのダンジョンは未知数なんだから。』
私のこの言葉にギルマスは情けない表情を浮かべながら頷く。
『あと、この森で夜に活動する虫はほとんどが魔物だから迂闊に近寄ろうなんて考えは捨ててね。』
「えっ?!そうなのか?!!」
素で驚くギルマスの反応を見て、私が注意しなかったら近づく気満々だった事を知り胃痛を感じ出したのは気のせいかと思いながらも話を進めていく。
『ここの夜はかなり危険よ。だから通常の虫達は自分達の住処から全く出てこない。動くのは魔物の虫達よ。しかも、結構ランクの高い魔物達が多いし、物理攻撃が効かないものもいるから大変なのよ。』
そう話すと、ようやくギルマスに冒険者としてのスイッチが入り出す。
「じゃー魔物除けしっかりしてないと不味いんじゃないか?こんな呑気にしてていいのか?」
『ようやくいつものギルマスに戻ってくれたんですね。助かります。
問題はないですよ。よく周りを見て下さい。』
冷静に話をするラース兄さんの言葉に従い、辺りを見渡すギルマス。
すると...何かに気付いたのだろう、ホッとした表情を浮かべ出す。
『ここは魔物除けの薬草が群生している場所だからそこまでも心配ないわ。
それでも、これに怯えるのはランクの低い魔物だけ。高いのは気にせず入ってこようとするからこれから対策するから手伝ってくれるかしら?』
私がそう言うと、ギルマスは素直に頷く。
とりあえず食事を済ませてから予防策をするために動く事を伝えてるとギルマスは、止まっていた手を動かしまだ手付かずだった食事を食べ出す。
それに習う形でブルーム兄さんとローダンも食事を進めていく。
食事が終わると二手に分かれて対策をとる。
前回できてきた連中が今回も出てくるとは限らないが、出てきたらラッキーと思いながら仕掛けをしていく。
どんな仕掛けって?それは...奴らが天敵とする生き物の匂いを発生させる罠をいくつか仕掛けるというもの。
簡単なようでかなり面倒な作業なんだけどね。
虫達はいがいと匂いや環境の変化に敏感な生き物。
その特性を活かした罠にしたのだが...効果がある事を祈りながら仕掛けていく。
『よし!これだけしかてたらいいかな?』
「かなりの数を仕掛けだが、そんなにいるのか?」
困惑するギルマスに私はそれは夜のお楽しみだよ。
そう言って、テントに引き返す。
ギルマスは不安な表情のまま私の後をついて歩くのだった。
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