異世界で家族と新たな生活?!〜ドラゴンの無敵執事も加わり、ニューライフを楽しみます〜

藤*鳳

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第五章〜私達兄妹は冒険者になります〜

5-17 魔物の講習会にて

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 私達の国では、若手の冒険者を中心に古参の冒険者が魔物に関する講習会を定期的に開く事にした。

もちろん無償でだ。
街の人達に関しては再確認程度にとどめることにした。

大きな街に関しては兵士や外壁がしっかりしているが、他の小さな町や村に関してはそこまでの設備や人がいないためどうするかの話し合いも行った。

今までは、村長や町長が冒険者ギルドに魔物討伐や盗賊討伐依頼を出して対応していたが、今回みたいに高ランクの魔物が現れた場合、街のギルドに連絡するのも人を向かわすのも無理が生じる場合があるからだ。

そこでだ。

「町や村でも自衛団を作成してみるのはどう?町や村にも魔物よけの対策をしっかりしておくの。
人手が足りなかったら街から派遣して対応するってどう?」

私の何気ない提案が採用されてしまったのだ。

私とお兄ちゃんも若手冒険者なので、魔物の講習会に参加している。
パーティーのメンバーもだ。

私とお兄ちゃんはドラしゃんとラミィお兄ちゃんから情報を聞いて本を作った張本人なので、内容は全て把握しているからいまさら...って思うが、念のためと言われたので参加したのだが...。

ちなみに本の絵はお兄ちゃんが描いたもの。
お兄ちゃんこう見えて、絵がとても上手なのだ。

文章は私が書いたんだけどね。
製本はお母さんとお父さんが協力してくれたので、思ったのより立派な本が完成してしまった。

私達のいる街に原本が置かれており、他の所には私が魔法で複製した物を渡している。

なんとなく魔法を使ったら複製ができたのには...皆で驚いたけどね。

本ができるならお金なんかも複製が可能となるんだけど、それに関しては人としてどうなの?というのもありしてはいない。
(する気もないけどね...。)

若手の冒険者達はギルドより"メモ帳"と"ペン"を無料配布され、それを持参して講習に挑むようになっていて、それに自分なりにこの講習会だ学んだ事を記入する様に言われている。

ちなみ"メモ帳"と"ペン"は私とお兄ちゃんで編み出した。

この世界はメモを取るのは万年筆を使っていたんだけど、使い勝手が悪いため、お父さんが試行錯誤して作っていたのを私とお兄ちゃんでいじったら作れたのだった。

私とお兄ちゃんが作った"メモ帳"と"ペン"は商業ギルドのみで販売されている。

複製ができない様に縛りをつけてね。

もし複製しようとしたら、腕が吹っ飛ぶとルミばぁーちゃんが笑って話してくれたが...たぶん大袈裟に言っているだけだろう。

たぶん...。

魔物の講習会を上の空で聞いているとある魔物の名前が聞こえてきたので、私は意識を戻した。

その魔物の名前とは..."ブリザードヒョウ"と"フレアタイガー"だ。

"ブリザードヒョウ"は、雪が積もる積雪地帯に生息するSS級の魔物。

氷と風属性の魔物で、地形を利用して擬態して攻撃してくる厄介な魔物で、動きも素早く見つけるのも討伐するのも難しい魔物の一体。

"フレアタイガー"は、火山地形に生息するSS級の魔物。

火と土属性の魔物で、足音立てずに背後に忍び寄る厄介な魔物で、単体行動をして動きが素早いので討伐するのが難しい魔物の一体。

二匹ともふわふわの毛並みを持つ猫科の魔物なのだ。
討伐された毛皮は高級素材で、高値で取引されているのだとか。

私にとって素材とかどうでもいい。
ふわふわの毛並みで、猫科と言うのが大事なのだ。

この魔物の話になって私の目がかなり輝きを増しているのに気付いたお兄ちゃんとアサくん達は嫌な予感を密かに感じていた。

「なぁーアキラ。あの目やばくないか?」

「アサくんもそう思う?実はドラしゃん達から話を聞いた時からあんな感じなんだよ。」

「何?リンは魔物が好きなのか?」

「えっ?!そうなんですか?」

「いや、魔物が好きとかと言う問題ではないんだ。」

「もしかして...。」

「あっ?!もしかして...。」

「多分二人が思っているのが正解だと思うよ...。」

「「...。それは...やだな。」」

パーティー面メンバーが小声で話しながらも視線を私に向ける。

そんな事に気付かず私は二匹の魔物に想いを馳せていた。
いったいどんなもふもふ度なのか。
絶対可愛いだろうと。

本の挿絵の段階で既に私は一目惚れしていたのだ。
ドラしゃんはなぜかムスッとしていたけどね。

この二匹以外にも気になる魔物はいる。

B級魔物の"ハニーベア"、C級魔物の"ドルトラウルフ"、A級魔物の"フレアバード"、C級魔物の"スノーラビット"など他にももふもふな魔物がいるのを知って、私のドキドキが止まらないのだ。

その話を【聖獣】達にしたら皆膨れっ面になってたけどね...。

機嫌を戻してもらうのに苦労したよ。

しかし、こんなにもふもふした魔物がいるなんて...私は冒険が楽しみで仕方がなかった。


 昼過ぎに講習会も無事に終わり、お腹の虫が鳴くので皆で食堂へと向かった。

そこで私は皆にある事を提案する事にした。

しかし...私が言う前に先手を取られてしまったのだ。

「リン。いいか?まだ僕達は新人の冒険者だ。だから、ある程度経験を積むまでは魔物退治や高ランクの魔物に遭遇する様な依頼は受けないからね。」

お兄ちゃんが真剣な顔をして私に告げてきたのだ。

「えっ?!どうして?!」

素で驚く私にお兄ちゃんは呆れ顔で小言を言う。

「どうしてじゃない。今回はなとかリンの魔法が効いたからよかったけど...次も上手くいくとは限らないぞ!」

「そうだ!お前、その変な病気どうにかしろ。」

アサくんにも注意をされた。

他のメンバーを見るとどうやら皆お兄ちゃんと同じ気持ちの様だった。

お兄ちゃんやアサくんの言うことは正しい。
まだまだ私達は新人の冒険者だ。

経験がない分いろんな事にふりだ。
今回も魔法を使った後、しばらく私は動けなかった。

ドラしゃんやセバしゃんがいたからどうにかなったけど、本来なら保護者付きでなんてありえない事だ。

今回、私は素直に引き下がった。

「わかった。でも、私達が冒険者として一人前になったら一緒に行ってくれる?」

どこに行くかはあえて言わなかったが、お兄ちゃん達なら理解してくれるだろうと思った。

案の定私の気持ちを汲み取ってお兄ちゃん達は頷いてくれた。

私はホッとしてテーブルに並んだ料理を次々と平らげていった。

しばらくは本で我慢だ。
そう言い聞かせながら食べていくのだが...。

どうやらお兄ちゃん達の期待を裏切る様な展開が今後起こるとはこの時誰も思わなかったのだ。


 私達はしばらく地味な依頼をコツコツこなしていった。
もちろん街の外への素材探しにも出た。

魔物と戦わないと自分達の経験値が稼げないのもわかっているからだ。

危険だからといって避けているぐらいなら、冒険者を最初っからならなかったらよかったんだ。

そんな思いを馳せらせながら日々冒険者として依頼をこなして行って、ようやくEランクの冒険者になる事ができた。

ランクが上がった事によって受けれる内容も少しずつ難しいものが増えてきた。
難しいものが増えた分もちろん報酬も上がるんだけどね。

皆はソロではなくパーティーで活動している。
その理由は、"私を野放しにすると大変"だからだ。

これに関しては、私は異議を立てる事ができない。
本当だから...。

二、三回一人で依頼を受けたら、変な(私目当ての)男の人達から声が良くかけられた。

それだけならまだしも、その人達がいつのまにか喧嘩して店を半壊したりしたのだ。

他には、ストーカーが増えたり、宛名のない贈り物が家やギルドに複数届く様になったりした。

すると、半殺し状態でストーカーと思われる人達がギルドの門前に転がっていたりしたのだ。
(ドラしゃんやムキじぃーちゃん達がストーカーを見つけ出して半殺しにした。)

直接私が何かしたわけではないが、私が一人で動くと他の人達が大変という事で、ソロでの活動を皆は辞めてパーティーでの活動に切り替えてくれたのだった。


 この日も皆でギルドに来て新しい依頼を探しに来た。
掲示板を見ると"ティティ湖"に素材探しがあった。

"ティティ湖"とは、私達のいる街と南側の街へ行く道中にある湖だ。

最初は近隣の町や村用にため池を作ったのが、いつのまにか湖になっていたのだった。

精霊が住み着いていて、そこでとれる素材は精霊の加護がついているので、高値で取引されている。

その湖に今回、"パピティルの実"を30個採りに行く事になった。

"パピティルの実"とは、見た目はビワを小さくした木のみで、ティティ湖にしか生息していないのだ。

そのまま食べても美味しいけど、ドライフルーツやジャムにしても美味しい木のみ。

「お兄ちゃん、皆これでいい?」

私がこの依頼書を指差して質問すると皆は"いいよ"と言ってくれたので、この依頼書をとって受付に持って行く。

すると珍しくロドじぃーちゃんが受付をしていた。

「あれ?ロドじぃーちゃん?!どうしたの?」

「おっ!リン。いやー、コイムが作業中にぎっくり腰になってなぁー。今休ましているんだ。
代わりに俺が受付をしてるんだ。」

「コイムさん...。あっ?!それなら、これをコイムさんの腰に貼ってあげて。
この前お父さんがぎっくり腰になった時に貼ってあげたら良くなったらみたいだから。
私が作ったものだから気休め程度だと思うけど。」

そう言って私は鞄から"湿布"を取り出した。

これに関しては家族しか知らないもの。

【大聖霊】達と協力してわたしが作り出したものだ。

「おっ?!いいのか?コイム喜ぶわ。」

ロドじぃーちゃんは笑顔で私から"湿布"を受け取った。

「よし。この依頼だな。気をつけて行けよ。あれから高ランクの魔物は出て来ていないが、いつ出るかはわからんからな。」

ロドじぃーちゃんはそう言いながら、依頼書に受理印を押して私に返してくれた。

「わかった!気をつけるわ!今日はドラしゃんもいないからね。」

そう。今日は保護者なしの街の外での依頼だ。

本来それが正しいのだが、謎が私は為のパーティーのみ保護者付きが暗黙の了解で許されているのだ。

私はロドじぃーちゃんに別れを告げて皆んなとギルドを出て、ティティ湖に向かって出かけた。

この依頼は【大聖霊】と【聖獣】についての制限がないので、皆を外に出して移動する事にした。

【大聖霊】達はミニマムサイズで周りを飛んで移動してくれている。

【聖獣】達もパーティーの周りを警戒する様に囲んで歩いているのだ。

お兄ちゃん達もちゃんと周りを警戒しながら進んで行く。

「凄いよね。最初は荒野だったのに、この国も発展したよね。道も街同士を繋げる大通りしかなかったのが、いつのまにか道も小分けされて増えたよね。」

そう。
皆で作った道は国が発展していくごとに分岐点を設けて、道を小分けにして最終的には大通りにつながる様に変わったのだ。

大通りが私達が作った道だ。
さながら"国道"というやつだ。
それに当てはめるなら、他の道は"県道"になるのかな?

そんな事を思いながら歩いているとアサくんが私の言葉に返事してくれた。

「ああ。そうだな。お前達はこの国どころか世界を大きくいい方向に変えてくれたよなぁー。
それなのに偉そうにしないし。
変わり者だけど、いい奴だから俺は好きだぜ。」

普段あまり笑わないアサくんが微笑しながらいうものだから、思わず私とお兄ちゃんは赤面して照れてしまった。

「うん?どうした?」

「「いいえ。」」

私とお兄ちゃんはなんとも言えないむず痒い気持ちをしながら歩みを進めた。

道中特別トラブルなく目的地へと着いた。

森...とまではいかないけど、ティティ湖の周りは緑豊かな環境となっている。

背の低めの木々や蔦系の植物、草花や薬草などが多い場所だ。

澄んだ空気と水があってティティ湖にはいるとそこだけ別空間のような環境となっているのだ。

害のない小型の魔物や動物、昆虫等も数多く生息している。

ティティ湖に入ると私達の周りを小さな妖精が飛び回る。

【大聖霊】や【聖獣】を連れているからだと思ったんだけど...それだけでなかった様だ。

『こいつら主人とアキラの魔力に惹かれて集まってるなぁー。』

『わかりますわ。お二人の魔力はとても澄んだ心地よいものですからね。』

ドライアドとシルフがそう言って、私達に群がる妖精達を追い払っていた。

見えない人からしたら何しているの?って感じの行動だが...見える側からしたら視界を妖精で覆い尽くされて前が全く見えない状況なのだ。

ドライアドやシルフ以外の【大聖霊】が一生懸命引き剥がしをしてくれているが...一向に減らないのだ。

どうしたものか...と悩んでいると、さっきまで群がっていた妖精達が一気に消えたのだ。

その代わりに...?!!!!!!!

私達の目の前に、とんでもない生き物が現れた。

なんと本来ならここにいないはずの魔物である、"ブリザードヒョウ"と"フレアタイガー"それぞれ一体ずつ目の前に現れたのだった。

「えっ?!嘘だろう?!」

「えっ?!なんで?!」

「おかしいだろう!?」

「あ、兄上ぇ~!アレ?!」

「なんでSS級の魔物が?!」

「ありえない?!」

アサくんをはじめとして皆が驚いて警戒を強める中...。

「きゃーーーーーーぁ?!超もふもふぅ!?」

「「「「「「えっ?」」」」」」

あろうことか私は発狂してしまったのだ。

何せ会いたかったもふもふが...もふもふが二体も現れたのよ?!

目を輝かせてハート乱舞をかます私にお兄ちゃんをはじめ、【大聖霊】と【聖獣】達も呆れ返っていたのだった。












リン:
お兄ちゃん?!見た?!
"ブリザードヒョウ"と"フレアタイガー"が?!

アキラ:
ああ。一緒に居たからね。見てるよ。

リン:
お兄ちゃん?なんかテンション低くない?

アキラ:
えっ?テンション上がる意味がわからないよ。













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