全マシ。チートを貰った俺の領地経営勇者伝 -いつかはもふもふの国-

のみかん

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『領地経営』編

第117話『学園編開始の予感がする……!』

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「何者だ!」
「冒険者です」
「よし、通れ!」


 入場門の行列を並び、門番とのやり取りを経て俺たちは帝都に入ることができた。
 そういえば他国の中心都市にやってくるのは初めてだな。


「公国より人が多いし建物も立派だ……」

「それはそうよ。公国と帝国じゃ領土からして国力が数倍違うもの」


 デルフィーヌと会話しながら混みあった通りを歩いていく。


 帝都はあちこちから蒸気がぷしゅーと吹き出てたりしていて、例えるならスチームパンク?
 そういう感じの街並みだった。
 同じ世界の隣国なのに文明の雰囲気が公国とだいぶ違う。

 帝国は蒸気機関っぽいものが発達しているようだ。
 環境汚染の配慮とかどうなってんのかな……?
 まあ、その辺はきっと魔法で楽に解決してるんだろう。



 帝都内を走る路面電車っぽい交通機関を利用して(動力は魔法らしい)魔法学校に到着。

 ちゃんと学校前に停留所があったので、やっぱり名門の学校なんだなぁと俺は思いました。


「あたしは……で……学園長とも……就職課に求人を……」

「…………」


 デルフィーヌが守衛室っぽいところにいる人と何やら話をしている。
 学園長って単語が聞こえたが、もしかして彼女はコネみたいなのがあるのだろうか?
 留学していたと言ってたし、偉い人と知り合いなのかもしれない。


「ジロー! ちょっときて!」

「どうした?」


 デルフィーヌに呼ばれ、俺はトコトコ歩み寄っていく。


「貴族の紋章を見せてくれる?」


 紋章? ああ、あれか。
 あまり使わないから忘れそうになる、貴族であることを証明するペンダントである。

「はいよ」

「確かに確認致しました」

 守衛室っぽいところにいる男が頷いた。
 そして、壁に繋がってるパイプみたいなものに話しかけてどこかへ連絡を取る。
 あれは伝声管ってやつかな? 

 そこは魔法じゃないんだね……。

 いや、目には見えない部分が魔法で補強されているのかもしれない。

「まもなく迎えの者が参ります」

 男は丁寧な口調でそう言った。
 そういえば、勢いで来たのはいいけどさ。
 どうやって募集かければいいんだろう?




 女性の職員がやってきて俺たちを先導する。
 学校は古い城みたいな作りで、ザ・魔法使いの学校って感じのデザインだった。
 ほどよい怪しい雰囲気が俺のテンションを上げてくれる。

 日本の大学のキャンパスみたいな外観だったら拍子抜けしてたぜ。
 ここで魔導士たちが日々修行を積んでいるのだ。
 これは学園編開始の予感がする……!

 わくわく。




「こちらが学長室となっております」

 俺とデルフィーヌはいかにも偉い人の部屋っぽい豪奢な扉の前に案内された。
 学長室だって? ほーん、と思っていると、

「学園長、デルフィーヌ様とデルフィーヌ様が仕えている公国貴族の方がいらっしゃいました」

 なんと、女性の職員は部屋をノックしてドアを開けたのだ!
 なに? 学園長と会うの? お土産とか持ってきてないよ? 
 直接会って生徒を紹介してもらうなら袖の下とか必要じゃない?

 というか、デルフィーヌって俺に仕えてるのか……?
 デルフィーヌのほうを見ると、そういうことにしておいてくれと顔が言っていた。
 まあ、便宜上そうしたほうがいいってことかな?





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