【完結】ごめんなさい、母は家畜になります

ガネーシャ

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【完結】ごめんなさい、母は家畜になります

3.幸せなランチ

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「じゃあ助手席へどうぞ」
「はい、ありがとうございます」

誘われて普通に乗ったものの、17才で結婚した私は、夫以外の男性の助手席に乗るのは初めて。
ましてや、こんな高級車に乗ることなど生まれて初めてでした。

「凄い車ですねー」
「車道楽なんですよ。でも愛車のこれ一台を大切に乗ってるんですよ」
「一途なのは良いですよね」
「はい、その代わり自分に合わせて徹底的にカスタマイズしますけどね」
「なるほど、一途に愛されるならそれも幸せですよね」

車の話しのはずが、何故かお互い意味深な感覚で話ていたのを感じていました。

イタリアンレストランは、街から15分ほど山手に登った辺りにあった山小屋風のお洒落なレストラン。

私たちは2階の景色がいいテラスに案内されました。

「あなたが良ければシェフのお任せコースにしますが、いかがですか?」
「はい、それでお願いします」
「食べられないものはない?」
「はい、ないです」

彼は慣れた口調でコースをオーダーした。

「小説読んでみてどうでしたか?」
「はい、最初はそんな世界もあるんだって感じだったんですが...」
「ですが、何?」
「なぜか興味に代わって...」
「代わって、何?」

何を言ってるんだろう?
絶対何?って質問されるいいかたじゃない?

「....」
「経験してみたくなったんだ?」
「....」
「僕はしてみたいですよ。あなたを自分色にね」

さすがに直ぐに返事はできませんでした。

お料理は豪華なアンティパストからはじまり、鶏肉のトマトワイン煮込み、魚介類のピザ、生ハムとアスパラのアーリアオーリア、デザートと続く豪華なコース。

楽しい食事は何となく彼を身近に感じさせてくれました。

「ご馳走様でした。ありがとうございました」
「いいえ、どういたしまして。また良かったらランチしましょう」
「はい」
「さっきの話もまた考えてみてくださいね」
「あのー私、実は、夫がいるんです」
「旦那様がいらっしゃるからダメなんですか?」
「いえ、そう言う訳じゃ?」
「じゃあ考えてみてください」
「は、はい」

車を降りてから私はずっと彼のことばかり考えていた。
と言うか、SMのことばかり考えていたのかもしれない。

自宅に戻ると私はたまらずアソコに手をやった。
考えるだけでこんなにも?
溢れる愛液に驚きながらも、刺激する手はより激しく、より乱暴に動く。

「もっと無茶苦茶にしてっ」

今まで感じたことのない淫らな妄想が私を支配する。

もし彼なら...

次の日も、また次の日も、私は図書館に通った。
その度に私の妄想がエスカレートしていくのがわかる。

次の日も、また次の日も。
まだ会えないの?
もはや放置プレーの様にさえ感じる。

そして、次の日...
やっと彼と逢えた。
彼はいつもの本棚で本を探していた。

「あっ、やっと会えましたね」
「ん?もしかして逢いたいって思っててくれた?」
「そうかも...」

私がそう言うと、さながら壁ドンの様な状態で彼が言った。

「はい、逢いたかったですって言わないと」
「えっ?」

彼はじっと私の目を見つめている。
その目を見つめていると何故か素直になってしまう。

「はい、逢いたかったです」
「それだけ?」
「...逢いたかったです、ご主人様」

もうダメ、体が熱い...

彼は鞄から黒い首輪を取り出すと私の首にそっとつけた。



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