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閃きと見切りで異世界を征服する ~ロ〇サガステータスでほぼ最強だけど魔族のステータスなので人間だけど魔族の味方をします~
第1話 クラス召喚
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修学旅行中の2年C組の生徒28人と教師と運転手を1人ずつ乗せた貸し切りバスが全日程を終えて、後は学校に帰っておしまい。という時、それは起こった。
その日の夕方、妙に光を反射する霧に包まれたと思ったら、辺りは一転して森の中。それもジャリ道すらなく到底バスが入れないような草木が生い茂った、人の手が入ってないものだった。
一応は生徒を守る身として担任の教師が先にバスを降り、生徒たちも続く。
すると数名の兵士、それも今時鎧や槍で武装した時代遅れもいいところの者たちと、彼らに連れられたRPGの王様のような格好をした中年の男が現れた。
「お待ちしていました。伝説に語られる30人の勇者の皆様」
「……伝説の勇者? ド〇クエじゃあるまいし」
教師は兵士からのそんな一言に耳を疑う。それにお構いなしに王様らしき男は伝説を語りだす。
「世界各地にこのような伝説がある。
『人類が魔の者による危機にさらされるとき、異界より現れし鉄の箱の中から30の英雄が現れる。その者たち、長じて勇者となり世を救う』
その伝説の通り、君たちが来たというわけだ。頼む、魔族を打ち滅ぼし平和な世を築いてくれ。もう万策が尽きて君たちだけが頼りであって、最後の希望なんだ」
「……そんなこと言われても教師として教え子を戦地に行かせるつもりはないんだが」
「先生。大丈夫ですよ」
学校1の人気者であると同時に、ワタルにとって憎むべきスクールカーストS層の宮本が気楽な声を出す。
「アンタ王様ですよね? 王様自ら頭を下げてお願い事をするんだ。それを断るわけにはいかないな。魔族だろうが何だろうが相手しますよ、協力するよ」
宮本は残りのクラスメートに向かって意見を言う。
「お前たちもそれでいいよな?」
「……宮本さんがそう言うのなら」
「私も宮本君に従うわ」
宮本に先導されるかのようにクラスメートたちは彼に従う。
「おお! そうか! ありがとう! ではさっそくステータスを見させてもらうぞ。あれを持ってきてくれ」
王様らしき人物がそういうと兵士が妙な装置を持ってクラスメートのステータスを測定し始めた。
「フーム。皆LVが5や3程度……戦闘未経験では仕方ないか」
勇者と言えど戦闘未経験なら仕方ないか。そう思いながら一行のステータスを測定する。
そして宮本の番になった時、王様の目が止まる。
LV:23
ちから:57
すばやさ:52
たいりょく:49
かしこさ:54
まりょく:61
うんのよさ:54
さいだいHP:177
さいだいMP:106
こうげきりょく:57
しゅびりょく:59
「!! こ、これは! 戦闘未経験でこれだけのレベルなら鍛えればもっとすごくなるぞ!」
「さすが宮本さん。レベルが高いなー」
「宮本君ってやっぱりすごいのね」
クラスメートも宮本の凄さに惚れ直したといった具合だ。
最後に、ワタルの番となる。すると……
HP:714
LP:25
腕力:90
体力:97
器用さ:81
素早さ:99
知力:85
精神:88
愛:78
魅力:95
他のクラスメートとは明らかに違うステータスが表示された。
「何だワタルの奴、レベルが無いぞ? キモいなー」
「MPだって無いぞ? 信じられんわー」
「愛を数値化? どんな神経してるの?」
クラスメートが自分たちとは根本的な部分で違うワタルのステータスを見て不気味がる。だが王様とその取り巻きの兵士たちの顔色が急に曇る。
「!! このステータスは!」
「貴様、魔族だな!? なぜ召喚された勇者の中に紛れているかは知らんがな!」
……魔族? あのRPGやWEB小説でよく人間の敵として悪役扱いされている、あの魔族? ワタルはオタク知識からひねり出した物で目の前にいる王様の意見とすり合わせる。
「なぁ、ちょっといいか?」
混乱の最中、宮本がしゃべりだす。こういう状況で会話の主導権を握るのは彼にとって得意中の得意だった。
「ワタルがあなたたちの敵である魔族なのなら、せめて俺の手で葬らせてくれ。頼む」
「ふーむ、私はかまわんぞ。剣を貸してやれ」
「し、しかし閣下、曲がりなりにも彼は勇者では……」
「命令だ。貸してやれ」
王は許可を出し、宮本は兵士から短剣を借り、ワタルに向ける。
「お、おい宮本! 俺を斬りたいなんて正気か!?」
「ワタル、これから俺は勇者になって魔族共を斬って斬って斬りまくるんだ。その練習台になってくれよ。お前なら何の罪悪感も無く斬れるからな」
「クラスメートを試し斬りにするなんてそっちの方がよっぽど魔族じゃねえか! お前らも黙ってみてねえで助けろよ!」
ワタルはクラスメートに言うが彼らは宮本さんの命令には逆らえない。と全員止めることはなかった。
「ワタル! お前が犠牲になればすべて済むことなんだ! 我慢しろ!」
それどころか教師から「いつものように」我慢しろと言われる。死ぬのを我慢しろと?
疑問に思うワタルにかまうことなく宮本は剣を振るう……その時!
ピコーン!
突如ワタルの頭の上に電球が灯り、身体が勝手に動く!
「マシンガンジャブ!」
その名の通りマシンガンのように繰り出される無数の拳の連打を食らい、宮本は吹っ飛ばされ気を失う。
「!? み、宮本さん! しっかりしてください!」
「大丈夫!? 宮本君!?」
クラスメートたちが吹っ飛ばされた宮本にわっと集まる。
「何だ今のは!?」
「まさか……『閃き』か!?」
「『閃き』だと!? 魔族にしか使えない『閃き』を使うとは! もういい! 召喚された勇者だろうが関係ない! 殺せ! 斬って捨てろ!」
「宮本君をあんな目に遭わせて……許せない!」
兵士もクラスメートも総出で殺意をむき出しにしてワタルを殺しにかかってくる。多勢に無勢、彼は逃げるしかなかった。
【次回予告】
ステータスの違いから魔族認定され追われる身となったワタル。そこへ言い伝えを聞いて駆け付けた魔族の一行が彼と接触する。
第2話 「ようこそ魔都へ」
その日の夕方、妙に光を反射する霧に包まれたと思ったら、辺りは一転して森の中。それもジャリ道すらなく到底バスが入れないような草木が生い茂った、人の手が入ってないものだった。
一応は生徒を守る身として担任の教師が先にバスを降り、生徒たちも続く。
すると数名の兵士、それも今時鎧や槍で武装した時代遅れもいいところの者たちと、彼らに連れられたRPGの王様のような格好をした中年の男が現れた。
「お待ちしていました。伝説に語られる30人の勇者の皆様」
「……伝説の勇者? ド〇クエじゃあるまいし」
教師は兵士からのそんな一言に耳を疑う。それにお構いなしに王様らしき男は伝説を語りだす。
「世界各地にこのような伝説がある。
『人類が魔の者による危機にさらされるとき、異界より現れし鉄の箱の中から30の英雄が現れる。その者たち、長じて勇者となり世を救う』
その伝説の通り、君たちが来たというわけだ。頼む、魔族を打ち滅ぼし平和な世を築いてくれ。もう万策が尽きて君たちだけが頼りであって、最後の希望なんだ」
「……そんなこと言われても教師として教え子を戦地に行かせるつもりはないんだが」
「先生。大丈夫ですよ」
学校1の人気者であると同時に、ワタルにとって憎むべきスクールカーストS層の宮本が気楽な声を出す。
「アンタ王様ですよね? 王様自ら頭を下げてお願い事をするんだ。それを断るわけにはいかないな。魔族だろうが何だろうが相手しますよ、協力するよ」
宮本は残りのクラスメートに向かって意見を言う。
「お前たちもそれでいいよな?」
「……宮本さんがそう言うのなら」
「私も宮本君に従うわ」
宮本に先導されるかのようにクラスメートたちは彼に従う。
「おお! そうか! ありがとう! ではさっそくステータスを見させてもらうぞ。あれを持ってきてくれ」
王様らしき人物がそういうと兵士が妙な装置を持ってクラスメートのステータスを測定し始めた。
「フーム。皆LVが5や3程度……戦闘未経験では仕方ないか」
勇者と言えど戦闘未経験なら仕方ないか。そう思いながら一行のステータスを測定する。
そして宮本の番になった時、王様の目が止まる。
LV:23
ちから:57
すばやさ:52
たいりょく:49
かしこさ:54
まりょく:61
うんのよさ:54
さいだいHP:177
さいだいMP:106
こうげきりょく:57
しゅびりょく:59
「!! こ、これは! 戦闘未経験でこれだけのレベルなら鍛えればもっとすごくなるぞ!」
「さすが宮本さん。レベルが高いなー」
「宮本君ってやっぱりすごいのね」
クラスメートも宮本の凄さに惚れ直したといった具合だ。
最後に、ワタルの番となる。すると……
HP:714
LP:25
腕力:90
体力:97
器用さ:81
素早さ:99
知力:85
精神:88
愛:78
魅力:95
他のクラスメートとは明らかに違うステータスが表示された。
「何だワタルの奴、レベルが無いぞ? キモいなー」
「MPだって無いぞ? 信じられんわー」
「愛を数値化? どんな神経してるの?」
クラスメートが自分たちとは根本的な部分で違うワタルのステータスを見て不気味がる。だが王様とその取り巻きの兵士たちの顔色が急に曇る。
「!! このステータスは!」
「貴様、魔族だな!? なぜ召喚された勇者の中に紛れているかは知らんがな!」
……魔族? あのRPGやWEB小説でよく人間の敵として悪役扱いされている、あの魔族? ワタルはオタク知識からひねり出した物で目の前にいる王様の意見とすり合わせる。
「なぁ、ちょっといいか?」
混乱の最中、宮本がしゃべりだす。こういう状況で会話の主導権を握るのは彼にとって得意中の得意だった。
「ワタルがあなたたちの敵である魔族なのなら、せめて俺の手で葬らせてくれ。頼む」
「ふーむ、私はかまわんぞ。剣を貸してやれ」
「し、しかし閣下、曲がりなりにも彼は勇者では……」
「命令だ。貸してやれ」
王は許可を出し、宮本は兵士から短剣を借り、ワタルに向ける。
「お、おい宮本! 俺を斬りたいなんて正気か!?」
「ワタル、これから俺は勇者になって魔族共を斬って斬って斬りまくるんだ。その練習台になってくれよ。お前なら何の罪悪感も無く斬れるからな」
「クラスメートを試し斬りにするなんてそっちの方がよっぽど魔族じゃねえか! お前らも黙ってみてねえで助けろよ!」
ワタルはクラスメートに言うが彼らは宮本さんの命令には逆らえない。と全員止めることはなかった。
「ワタル! お前が犠牲になればすべて済むことなんだ! 我慢しろ!」
それどころか教師から「いつものように」我慢しろと言われる。死ぬのを我慢しろと?
疑問に思うワタルにかまうことなく宮本は剣を振るう……その時!
ピコーン!
突如ワタルの頭の上に電球が灯り、身体が勝手に動く!
「マシンガンジャブ!」
その名の通りマシンガンのように繰り出される無数の拳の連打を食らい、宮本は吹っ飛ばされ気を失う。
「!? み、宮本さん! しっかりしてください!」
「大丈夫!? 宮本君!?」
クラスメートたちが吹っ飛ばされた宮本にわっと集まる。
「何だ今のは!?」
「まさか……『閃き』か!?」
「『閃き』だと!? 魔族にしか使えない『閃き』を使うとは! もういい! 召喚された勇者だろうが関係ない! 殺せ! 斬って捨てろ!」
「宮本君をあんな目に遭わせて……許せない!」
兵士もクラスメートも総出で殺意をむき出しにしてワタルを殺しにかかってくる。多勢に無勢、彼は逃げるしかなかった。
【次回予告】
ステータスの違いから魔族認定され追われる身となったワタル。そこへ言い伝えを聞いて駆け付けた魔族の一行が彼と接触する。
第2話 「ようこそ魔都へ」
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