19 / 67
ハズレスキル「会話」は実はダンジョンと会話して仲良くなれる最強スキルでした
第1話 伝説の冒険者と同じスキルを持つ者
しおりを挟む
「なぜあなたはこれほどまでの財を築いたのにまだダンジョンに潜るのですか?」
「私はダンジョンに愛されているからだ。時々会いに行かなくてはへそを曲げるんでな」
世界最難関の迷宮「神界へと続く迷宮」を史上初めて踏破した伝説の冒険者、ギウ=ミューシャが晩年に遺した言葉だ。
彼の名声、持ち帰った財宝の数々は人類の歴史に大いに光輝く1ページとして刻み込まれている。
そしてそれらは「俺も続け!」と言わんばかりに大勢の模倣者を生み出す。名声を得るため、財を成すため、無限に魔物と財宝を産みだし続ける迷宮は今日も人を飲み込み続けている。
「こんなマズい飯が食えると思ってんのかボケぇ!」
そんな掃いて捨てるほどいる冒険者パーティの中の一つ、自称勇者が率いるパーティのメンバーという名の雑用係であるボイドが作った根菜類とキノコのスープを勇者であるパーティリーダーが彼目がけてぶちまける。
ヤケドしない程度にはぬるくなっていたのは幸いだ。
「リーダーの言うとおりだ。こんなマズい飯で働かせようなんて常識を疑うぜ」
「こんなの人間が食べる料理じゃないね。豚のエサもいいとこよ。アンタは『会話』なんていう何の使い道も無いスキル持ちなのを拾ってやっただけでも私たちに泣いて感謝すべきなのに酷くない? 傷ついたわよ」
パーティメンバーの女戦士や僧侶もリーダーである勇者と同じような事をする。
今日パーティに加入したボイドが産まれつき持っていたスキルは「会話」と言うもの。会話なら誰でも出来るし異国の言葉を訳せる「翻訳」スキルでもない。到底実戦、いや日常においてさえ使えそうなスキルには見えないハズレスキルだ。
そんな彼が作ったスープは決してマズいわけではない。むしろ世間一般からすれば十分美味い部類には入るだろう。だが彼のパーティメンバーがそろいもそろって弱者をいたぶるのが何よりも快感であるがゆえにわざとそう言っているのだ。
翌日……パーティメンバーの荷物を抱えてボイドはメンバーの後をたどる。
「もたついてんじゃねえぞ! オラッ! 歩け!」
勇者がボイドを蹴飛ばして歩かせる。
「全く、これからダンジョンに入るっていうのに頼りないわねぇ。そんなんで伝説の冒険者ギウ=ミューシャみたいになりたいなんてよく言えるね」
女戦士が呆れながらハアッ。とため息をつく。3人のレベルはようやく2ケタという程度で特別凄いというわけではなく、偉そうに威張り散らすほど高くはない。それはボイドには絶対秘密だ。
「!? お、オイ! まさか!」
パーティ一行がダンジョンに入るなり僧侶はその姿を見ておびえだす。
頭からヤギのような角が生え、胴体はもちろん両手足の筋肉がとてもよく発達した肢体、背中にはコウモリの翼がついた、その姿かたちは人によく似てはいるが明らかに人にあらざる存在……デーモンがそこにいたからだ。
今のパーティからしたら到底かなわない格上の相手。しかも不幸なことに視線が合ってしまった。
デーモンは侵入者を探知すると地面を凄まじい脚力で強く蹴り反動で勇者に飛びつくように急速接近し、魔力でコーティングされた拳で思いっきりぶん殴る。
勇者の鎧は衝撃で大きくひしゃげ、身体は放たれた矢のように吹っ飛び入口の階段に突き刺さるように叩きつけられる。戦闘続行不可能になる程の大けがだ。
「に、逃げろおおおおおおおおお!!!!!」
僧侶が叫び、脱兎のごとく退散する。ボイドも逃げようとするが……
「何すんだよ!」
「アンタは私たちが逃げる時間を稼ぎなさい! 能無しはそういう事でしか役立てないでしょ!」
女戦士はそう言ってボイドを蹴飛ばしデーモンの前にその身をさらさせる。
彼の目の前には、自分の背を軽く上回る巨体の化け物。彼に向けてその拳が振り下ろされようとした、まさにその瞬間! デーモンはまるで煙のように消えてしまった。
「……? 何だ? 消えた、のか?」
「……大丈夫?」
「女の『声』」が聞こえてくる。いや声というよりは『頭の中に直接流される意識』とでもいうべき挿入物だ。
(……? 誰だ?)
ボイドは周りを見回すが、誰もいない。直後「彼女」は答える。
「私はあなたがいる迷宮そのものよ。魔物を自在に配置できるからそれを使って配置を解除したの」
「!? ええ!? 迷宮だと!?」
彼は驚愕する。まさか迷宮そのものに自我があってこうして会話ができるだなんて、たとえ真実だとしてもまともに話を聞いてくれないような狂言に聞こえるだろう。
だがこうして自分以外は誰もいない場所、それに『声』とは言うが耳から聞こえるようなものではなく『頭の中に直接流される意識』とでもいうべき物。普通の人間の成せる業ではない。
「で、でも何で迷宮と会話ができるんだ!?」
「あなたには「会話」スキルがあるじゃない」
「ええ!? じゃ、じゃあ会話スキルって、まさか迷宮と会話できるスキルだったのか!? でも何で今まで黙ってたんだ!?」
「だって、他の人がいる時にやったらみんな勘違いしちゃうし、あなたの能力に気づいて一方的に利用されるかもしれないじゃない。それは嫌なのよ」
「は、はぁ……ってことはまさかギウ=ミューシャが「私はダンジョンに愛されている」って言ってたのは?」
「そうよ。あなたと同じ「会話」スキルを持ってたそうよ。私には会いに来てくれなかったけどね。まぁ良いわ。会えて話が出来た記念にこれあげるわ」
彼女がそう言うとボイドの目の前に突如、手品師がボールやトランプのカードを出すかのように宝箱がパッと現れた。
開けて中身を取り出してみると稲妻のような見た目の弓が出てきた。見たことも無い武器だ……詳しい事は鑑定しないと分からないだろうが状態はいい品だった。
「そう言えばダンジョンって無限に財宝が出てくるけど何でなの?」
「やってくる冒険者の身体や魂ならいくらでもあるでしょ? そこから財宝だけでなく魔物も作ってるし、迷宮の拡張にも使われるわ」
「……」
ってことは財宝は冒険者の死体を加工したものって事か。あまり聞きたくはなかったな、と思ったのは言うまでもない。
【次回予告】
迷宮と会話ができるという超特殊スキル持ちだったボイド。新しい武器を手に入れその名が広がり始めようとしていた。
第2話 「地上戦」
「私はダンジョンに愛されているからだ。時々会いに行かなくてはへそを曲げるんでな」
世界最難関の迷宮「神界へと続く迷宮」を史上初めて踏破した伝説の冒険者、ギウ=ミューシャが晩年に遺した言葉だ。
彼の名声、持ち帰った財宝の数々は人類の歴史に大いに光輝く1ページとして刻み込まれている。
そしてそれらは「俺も続け!」と言わんばかりに大勢の模倣者を生み出す。名声を得るため、財を成すため、無限に魔物と財宝を産みだし続ける迷宮は今日も人を飲み込み続けている。
「こんなマズい飯が食えると思ってんのかボケぇ!」
そんな掃いて捨てるほどいる冒険者パーティの中の一つ、自称勇者が率いるパーティのメンバーという名の雑用係であるボイドが作った根菜類とキノコのスープを勇者であるパーティリーダーが彼目がけてぶちまける。
ヤケドしない程度にはぬるくなっていたのは幸いだ。
「リーダーの言うとおりだ。こんなマズい飯で働かせようなんて常識を疑うぜ」
「こんなの人間が食べる料理じゃないね。豚のエサもいいとこよ。アンタは『会話』なんていう何の使い道も無いスキル持ちなのを拾ってやっただけでも私たちに泣いて感謝すべきなのに酷くない? 傷ついたわよ」
パーティメンバーの女戦士や僧侶もリーダーである勇者と同じような事をする。
今日パーティに加入したボイドが産まれつき持っていたスキルは「会話」と言うもの。会話なら誰でも出来るし異国の言葉を訳せる「翻訳」スキルでもない。到底実戦、いや日常においてさえ使えそうなスキルには見えないハズレスキルだ。
そんな彼が作ったスープは決してマズいわけではない。むしろ世間一般からすれば十分美味い部類には入るだろう。だが彼のパーティメンバーがそろいもそろって弱者をいたぶるのが何よりも快感であるがゆえにわざとそう言っているのだ。
翌日……パーティメンバーの荷物を抱えてボイドはメンバーの後をたどる。
「もたついてんじゃねえぞ! オラッ! 歩け!」
勇者がボイドを蹴飛ばして歩かせる。
「全く、これからダンジョンに入るっていうのに頼りないわねぇ。そんなんで伝説の冒険者ギウ=ミューシャみたいになりたいなんてよく言えるね」
女戦士が呆れながらハアッ。とため息をつく。3人のレベルはようやく2ケタという程度で特別凄いというわけではなく、偉そうに威張り散らすほど高くはない。それはボイドには絶対秘密だ。
「!? お、オイ! まさか!」
パーティ一行がダンジョンに入るなり僧侶はその姿を見ておびえだす。
頭からヤギのような角が生え、胴体はもちろん両手足の筋肉がとてもよく発達した肢体、背中にはコウモリの翼がついた、その姿かたちは人によく似てはいるが明らかに人にあらざる存在……デーモンがそこにいたからだ。
今のパーティからしたら到底かなわない格上の相手。しかも不幸なことに視線が合ってしまった。
デーモンは侵入者を探知すると地面を凄まじい脚力で強く蹴り反動で勇者に飛びつくように急速接近し、魔力でコーティングされた拳で思いっきりぶん殴る。
勇者の鎧は衝撃で大きくひしゃげ、身体は放たれた矢のように吹っ飛び入口の階段に突き刺さるように叩きつけられる。戦闘続行不可能になる程の大けがだ。
「に、逃げろおおおおおおおおお!!!!!」
僧侶が叫び、脱兎のごとく退散する。ボイドも逃げようとするが……
「何すんだよ!」
「アンタは私たちが逃げる時間を稼ぎなさい! 能無しはそういう事でしか役立てないでしょ!」
女戦士はそう言ってボイドを蹴飛ばしデーモンの前にその身をさらさせる。
彼の目の前には、自分の背を軽く上回る巨体の化け物。彼に向けてその拳が振り下ろされようとした、まさにその瞬間! デーモンはまるで煙のように消えてしまった。
「……? 何だ? 消えた、のか?」
「……大丈夫?」
「女の『声』」が聞こえてくる。いや声というよりは『頭の中に直接流される意識』とでもいうべき挿入物だ。
(……? 誰だ?)
ボイドは周りを見回すが、誰もいない。直後「彼女」は答える。
「私はあなたがいる迷宮そのものよ。魔物を自在に配置できるからそれを使って配置を解除したの」
「!? ええ!? 迷宮だと!?」
彼は驚愕する。まさか迷宮そのものに自我があってこうして会話ができるだなんて、たとえ真実だとしてもまともに話を聞いてくれないような狂言に聞こえるだろう。
だがこうして自分以外は誰もいない場所、それに『声』とは言うが耳から聞こえるようなものではなく『頭の中に直接流される意識』とでもいうべき物。普通の人間の成せる業ではない。
「で、でも何で迷宮と会話ができるんだ!?」
「あなたには「会話」スキルがあるじゃない」
「ええ!? じゃ、じゃあ会話スキルって、まさか迷宮と会話できるスキルだったのか!? でも何で今まで黙ってたんだ!?」
「だって、他の人がいる時にやったらみんな勘違いしちゃうし、あなたの能力に気づいて一方的に利用されるかもしれないじゃない。それは嫌なのよ」
「は、はぁ……ってことはまさかギウ=ミューシャが「私はダンジョンに愛されている」って言ってたのは?」
「そうよ。あなたと同じ「会話」スキルを持ってたそうよ。私には会いに来てくれなかったけどね。まぁ良いわ。会えて話が出来た記念にこれあげるわ」
彼女がそう言うとボイドの目の前に突如、手品師がボールやトランプのカードを出すかのように宝箱がパッと現れた。
開けて中身を取り出してみると稲妻のような見た目の弓が出てきた。見たことも無い武器だ……詳しい事は鑑定しないと分からないだろうが状態はいい品だった。
「そう言えばダンジョンって無限に財宝が出てくるけど何でなの?」
「やってくる冒険者の身体や魂ならいくらでもあるでしょ? そこから財宝だけでなく魔物も作ってるし、迷宮の拡張にも使われるわ」
「……」
ってことは財宝は冒険者の死体を加工したものって事か。あまり聞きたくはなかったな、と思ったのは言うまでもない。
【次回予告】
迷宮と会話ができるという超特殊スキル持ちだったボイド。新しい武器を手に入れその名が広がり始めようとしていた。
第2話 「地上戦」
0
あなたにおすすめの小説
ちゃんと忠告をしましたよ?
柚木ゆず
ファンタジー
ある日の、放課後のことでした。王立リザエンドワール学院に籍を置く私フィーナは、生徒会長を務められているジュリアルス侯爵令嬢アゼット様に呼び出されました。
「生徒会の仲間である貴方様に、婚約祝いをお渡したくてこうしておりますの」
アゼット様はそのように仰られていますが、そちらは嘘ですよね? 私は最愛の方に護っていただいているので、貴方様に悪意があると気付けるのですよ。
アゼット様。まだ間に合います。
今なら、引き返せますよ?
※現在体調の影響により、感想欄を一時的に閉じさせていただいております。
家族の肖像~父親だからって、家族になれるわけではないの!
みっちぇる。
ファンタジー
クランベール男爵家の令嬢リコリスは、実家の経営手腕を欲した国の思惑により、名門ながら困窮するベルデ伯爵家の跡取りキールと政略結婚をする。しかし、キールは外面こそ良いものの、実家が男爵家の支援を受けていることを「恥」と断じ、リコリスを軽んじて愛人と遊び歩く不実な男だった 。
リコリスが命がけで双子のユフィーナとジストを出産した際も、キールは朝帰りをする始末。絶望的な夫婦関係の中で、リコリスは「天使」のように愛らしい我が子たちこそが自分の真の家族であると決意し、育児に没頭する 。
子どもたちが生後六か月を迎え、健やかな成長を祈る「祈健会」が開かれることになった。リコリスは、キールから「男爵家との結婚を恥じている」と聞かされていた義両親の来訪に胃を痛めるが、実際に会ったベルデ伯爵夫妻は―?
この国を護ってきた私が、なぜ婚約破棄されなければいけないの?
柊
ファンタジー
ルミドール聖王国第一王子アルベリク・ダランディールに、「聖女としてふさわしくない」と言われ、同時に婚約破棄されてしまった聖女ヴィアナ。失意のどん底に落ち込むヴィアナだったが、第二王子マリクに「この国を出よう」と誘われ、そのまま求婚される。それを受け入れたヴィアナは聖女聖人が確認されたことのないテレンツィアへと向かうが……。
※複数のサイトに投稿しています。
婚約者を奪った妹と縁を切ったので、家から離れ“辺境領”を継ぎました。 すると勇者一行までついてきたので、領地が最強になったようです
藤原遊
ファンタジー
婚約発表の場で、妹に婚約者を奪われた。
家族にも教会にも見放され、聖女である私・エリシアは “不要” と切り捨てられる。
その“褒賞”として押しつけられたのは――
魔物と瘴気に覆われた、滅びかけの辺境領だった。
けれど私は、絶望しなかった。
むしろ、生まれて初めて「自由」になれたのだ。
そして、予想外の出来事が起きる。
――かつて共に魔王を倒した“勇者一行”が、次々と押しかけてきた。
「君をひとりで行かせるわけがない」
そう言って微笑む勇者レオン。
村を守るため剣を抜く騎士。
魔導具を抱えて駆けつける天才魔法使い。
物陰から見守る斥候は、相変わらず不器用で優しい。
彼らと力を合わせ、私は土地を浄化し、村を癒し、辺境の地に息を吹き返す。
気づけば、魔物巣窟は制圧され、泉は澄み渡り、鉱山もダンジョンも豊かに開き――
いつの間にか領地は、“どの国よりも最強の地”になっていた。
もう、誰にも振り回されない。
ここが私の新しい居場所。
そして、隣には――かつての仲間たちがいる。
捨てられた聖女が、仲間と共に辺境を立て直す。
これは、そんな私の第二の人生の物語。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
【完結】王都に咲く黒薔薇、断罪は静かに舞う
なみゆき
ファンタジー
名門薬草家の伯爵令嬢エリスは、姉の陰謀により冤罪で断罪され、地獄の収容所へ送られる。 火灼の刑に耐えながらも薬草の知識で生き延び、誇りを失わず再誕を果たす。
3年後、整形と記録抹消を経て“外交商人ロゼ”として王都に舞い戻り、裏では「黒薔薇商会」を設立。
かつて自分を陥れた者たち
――元婚約者、姉、王族、貴族――に、静かに、美しく、冷酷な裁きを下していく。
これは、冤罪や迫害により追い詰められた弱者を守り、誇り高く王都を裂く断罪の物語。
【本編は完結していますが、番外編を投稿していきます(>ω<)】
*お読みくださりありがとうございます。
ブクマや評価くださった方、大変励みになります。ありがとうございますm(_ _)m
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる