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参上 刈リ取ル物
Scene.1 放射能
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「おい放射能、賠償金寄こせや」
「もうやめてくれよ……」
「オメエが放射能まき散らすからみんな迷惑してんだろうが! 賠償金寄こせつってんだろボケ!」
路上で高校生2人、片方は胸ぐらを捕まえてもう片方に脅しをかける。既にボコボコに殴られているのかマモルは大分弱ってる。
彼の腹にヒザ蹴りが入り地面に横たわる。暴行を振るった奴は相手の内ポケットをまさぐり財布を取り出した。
「ケッ。シケてんな。2000円かよ。オイ放射能。財布返してほしけりゃ10000円持って来い」
「そんなお金もうないよ……」
「ああ!? 月100万くらい賠償金もらってんだろうが! 持って来いよ!」
彼はボロボロになりながら自宅へとふらつきながら歩いて行った。
「マモル! 何でこんな事したの!?」
「放射能まき散らしてるから賠償金寄こせって言われてお金を脅し取られたんだ」
その日、家の金を盗んでいるのが親にばれた。マモルは「放射能」と名前ですら呼ばれておらずに賠償金と称して金を脅し取られていることを両親に正直に話した。
「何てこと……」
「明日学校に言おう」
父親は学校にいじめがあることを認めさせようとした。だがこれが間違いだった。
翌日
「君が自主的にお金を差し出したんだろ? だったら恐喝じゃあないな」
「違いますよ! 賠償金よこせよ放射能って言われて殴られたんですよ!? 恐喝じゃないですか!?」
「でも奪われたんじゃなくて君が自らお金を差し出したのは事実だろ? だったら恐喝じゃないな」
校長はそう言い切った。
学校側は脅し取られたんじゃなくて自ら差し出したからいじめじゃない。そうぴしゃりと言い切った。
駄目だ。学校は頼りにならない。なら……。マモルはスマホで「刈リ取ル者」に助けを求めた。
刈リ取ル者……それはいじめは犯罪だと断罪する正義のヒーロー。
彼の行動をまとめたブログでは日夜いじめを行う連中に制裁を食らわしているという。半信半疑、いや、疑の方が強かったが文字通りわらにもすがる思いで連絡を取った。
その翌日、近くの公園で会う約束をかわしたので彼は一人でやって来た。手には現金が詰まったバッグを持って。待ち合わせの時刻5分前、突如後ろから声が聞こえてきた。
不気味な程低い声。人間の声というよりは地獄に住んでる悪魔のような声だったが空耳ではない。確かに声が聞こえてきた。
「待たせたな」
「!? 誰だ!?」
「俺だ。刈リ取ル者だ」
マモルは振り返る。が、誰もいない。その誰もいないはずの場所から声がする。
「姿は見せないがお前のそばにいる。事情はお前の記憶を読んで大体わかった。つらかっただろう。故郷を離れざるを得ないだけでもつらいのにさらにいじめられ、学校すら動かなかった絶望は本当に心を痛める事だろう。俺だけはお前の味方になるぞ」
「な、何でそんな事を!?」
「記憶を読んだんだ。普通の人間には出来ないが俺にはそれが出来る」
透明人間であるかのように誰にも見えないが声だけは聞こえる、しかも自分にしか知らないことを知っていて記憶を読んだと言ってのける。一種の超常現象のようだが、現実だ。
「刈リ取ル者さん。どうかあいつに天罰を下してください」
「任せておけ。バッグは置いていけ」
マモルは言われたとおりバッグを置く。するとそれはパッと手品師がボールを消すのと同じように透明になってしまった。不思議な体験だった。
その日の夜。刈リ取ル者はカラオケ店から出てきた2人組の少年を見つけた。道路の邪魔にならない場所に来たところで姿を現す。
「って!」
ゴン。と頭が何か硬いものにぶつかるような衝撃を受ける。よそ見してたから電柱にでもぶつかったのかと前方を見るがそこには何もない。直後、凄まじい殺気を感じて背筋が寒くなる。
反射的に振り返るとそこには2メートルを大きく上回る巨体を持つ漆黒色の怪物……「悪魔」という呼び名がふさわしい異形の化け物が立っていた。
「おい。誰が放射能だって?」
「え……な、何の事で?」
刈リ取ル者は少年の両腕を骨をブチ折り大規模半壊状態にした。皮膚を貫いて折れた骨が突き出ている状態で少年は絶叫する。
「俺は嘘つきが嫌いだ。福島から越してきたマモルを放射能呼ばわりして金を脅し取ったんだろ? テメエのやってる事は恐喝という犯罪行為なんだよ」
「ち、違います! ただ軽くいじっただけで恐喝なんてことはしてませんって!」
軽くいじっただけ。そんな犯した罪の重さをカケラたりとも自覚していない少年たちに更に制裁を加える。再び少年の絶叫が響いた。
「恐喝に軽いも重いもあってたまるか。恐喝は恐喝だ。お前は決して許されない犯罪者なんだよ。ところで、奪い取った金はどうした? 正直に話せ」
「……ガチャです」
「ガチャだと?」
「ええ。全部ガチャにつぎ込みました」
それを聞くと刈リ取ル者は黙って少年の頭蓋骨を全壊させた。中身が地面にぶちまけられる。
「おいお前。『因果応報』っていう言葉を知ってるか? 自分のやったことはめぐりめぐって最終的には自分に帰ってくるんだぞ。今がその時だ」
「ご、ごめんなさい! 俺だってマモルのこといじめなきゃ自分がいじめられ……ぶげぇ!」
刈リ取ル者は謝罪する少年の顔面を思いっきりぶん殴る。骨がごきりと音を立てて折れる程の衝撃だ。
「黙れよ。犯罪者のくせに」
「はん……ざい……しゃ?」
「いじめは犯罪なんだよ。靴を隠せば窃盗罪だし傷つけたら器物損壊罪、暴言を吐いたら名誉棄損罪か侮辱罪、暴力を振るえば暴行罪あるいは傷害罪、金を脅し取れば恐喝罪、全部立派な犯罪行為だ。でもいじめなら何となく許される雰囲気がある。警察官も裁判官もその雰囲気にのまれてる。
だから国に代わって、天に代わって、俺が貴様らの罪を裁く。テメェも犯した恐喝の罪を償ってもらおうか? 奪った金でガチャを回してSSRが出て満足か? ええ?」
そう言って正義の味方は少年のあばら骨を大規模半壊させ、足首を人体構造上絶対に曲がらない方向に曲げる。少年の絶叫が響き渡った。
「た、たすけて! たすけてたすけてたすけてたすけ……」
少年は這いずり回りながら怪物から逃げようとする。が、透明な壁のようなものに遮られて逃げる事が出来ない。
「ひ……ひぃい!」
怯える少年を怪物は頭部を大規模半壊させる。完全に潰れはしなかったがそれでも即死させるには十分な致命傷だった。更なる獲物を狩るために怪物は校長の自宅へと向かった。
空を滑空しながらスマホで検索し、校長の自宅を突き止める。検索機能で示された地図を頼りに校長がいる自宅にたどり着くと防犯用の強化ガラスすら難なくぶち破る怪力でガラスを破壊し、突入する。寝室で校長と出会った。
「刈リ取ル者だ。何で俺が来たか分かるよな?」
「ちょ、ちょっと待て! オレは何も悪い事なんてしてないぞ!?」
潔白を主張する校長の腹部に鋭い一撃を決める。貫通し中身が傷穴からだらだらと漏れる。
「俺は嘘つきが嫌いだ。マモルの件を黙殺しようと言いくるめただろ?
いじめは無かったって学校から言いくるめられるのって、ナチスに家族を皆殺しにされた上にヒトラーと笑顔でフォークダンスを踊らされるようなもんだぜ? そんな外道な行為を見逃すわけにはいかないね」
「しょうがないだろ! いじめがあったって公表したらクビになるに決まってるだろうが! 家や車のローンだってまだ残ってんだぞ!?」
「もういい。お前は死ね」
そう言って怪物は校長の顔面を文字通り叩き潰す。中身が飛び散った。
「もうやめてくれよ……」
「オメエが放射能まき散らすからみんな迷惑してんだろうが! 賠償金寄こせつってんだろボケ!」
路上で高校生2人、片方は胸ぐらを捕まえてもう片方に脅しをかける。既にボコボコに殴られているのかマモルは大分弱ってる。
彼の腹にヒザ蹴りが入り地面に横たわる。暴行を振るった奴は相手の内ポケットをまさぐり財布を取り出した。
「ケッ。シケてんな。2000円かよ。オイ放射能。財布返してほしけりゃ10000円持って来い」
「そんなお金もうないよ……」
「ああ!? 月100万くらい賠償金もらってんだろうが! 持って来いよ!」
彼はボロボロになりながら自宅へとふらつきながら歩いて行った。
「マモル! 何でこんな事したの!?」
「放射能まき散らしてるから賠償金寄こせって言われてお金を脅し取られたんだ」
その日、家の金を盗んでいるのが親にばれた。マモルは「放射能」と名前ですら呼ばれておらずに賠償金と称して金を脅し取られていることを両親に正直に話した。
「何てこと……」
「明日学校に言おう」
父親は学校にいじめがあることを認めさせようとした。だがこれが間違いだった。
翌日
「君が自主的にお金を差し出したんだろ? だったら恐喝じゃあないな」
「違いますよ! 賠償金よこせよ放射能って言われて殴られたんですよ!? 恐喝じゃないですか!?」
「でも奪われたんじゃなくて君が自らお金を差し出したのは事実だろ? だったら恐喝じゃないな」
校長はそう言い切った。
学校側は脅し取られたんじゃなくて自ら差し出したからいじめじゃない。そうぴしゃりと言い切った。
駄目だ。学校は頼りにならない。なら……。マモルはスマホで「刈リ取ル者」に助けを求めた。
刈リ取ル者……それはいじめは犯罪だと断罪する正義のヒーロー。
彼の行動をまとめたブログでは日夜いじめを行う連中に制裁を食らわしているという。半信半疑、いや、疑の方が強かったが文字通りわらにもすがる思いで連絡を取った。
その翌日、近くの公園で会う約束をかわしたので彼は一人でやって来た。手には現金が詰まったバッグを持って。待ち合わせの時刻5分前、突如後ろから声が聞こえてきた。
不気味な程低い声。人間の声というよりは地獄に住んでる悪魔のような声だったが空耳ではない。確かに声が聞こえてきた。
「待たせたな」
「!? 誰だ!?」
「俺だ。刈リ取ル者だ」
マモルは振り返る。が、誰もいない。その誰もいないはずの場所から声がする。
「姿は見せないがお前のそばにいる。事情はお前の記憶を読んで大体わかった。つらかっただろう。故郷を離れざるを得ないだけでもつらいのにさらにいじめられ、学校すら動かなかった絶望は本当に心を痛める事だろう。俺だけはお前の味方になるぞ」
「な、何でそんな事を!?」
「記憶を読んだんだ。普通の人間には出来ないが俺にはそれが出来る」
透明人間であるかのように誰にも見えないが声だけは聞こえる、しかも自分にしか知らないことを知っていて記憶を読んだと言ってのける。一種の超常現象のようだが、現実だ。
「刈リ取ル者さん。どうかあいつに天罰を下してください」
「任せておけ。バッグは置いていけ」
マモルは言われたとおりバッグを置く。するとそれはパッと手品師がボールを消すのと同じように透明になってしまった。不思議な体験だった。
その日の夜。刈リ取ル者はカラオケ店から出てきた2人組の少年を見つけた。道路の邪魔にならない場所に来たところで姿を現す。
「って!」
ゴン。と頭が何か硬いものにぶつかるような衝撃を受ける。よそ見してたから電柱にでもぶつかったのかと前方を見るがそこには何もない。直後、凄まじい殺気を感じて背筋が寒くなる。
反射的に振り返るとそこには2メートルを大きく上回る巨体を持つ漆黒色の怪物……「悪魔」という呼び名がふさわしい異形の化け物が立っていた。
「おい。誰が放射能だって?」
「え……な、何の事で?」
刈リ取ル者は少年の両腕を骨をブチ折り大規模半壊状態にした。皮膚を貫いて折れた骨が突き出ている状態で少年は絶叫する。
「俺は嘘つきが嫌いだ。福島から越してきたマモルを放射能呼ばわりして金を脅し取ったんだろ? テメエのやってる事は恐喝という犯罪行為なんだよ」
「ち、違います! ただ軽くいじっただけで恐喝なんてことはしてませんって!」
軽くいじっただけ。そんな犯した罪の重さをカケラたりとも自覚していない少年たちに更に制裁を加える。再び少年の絶叫が響いた。
「恐喝に軽いも重いもあってたまるか。恐喝は恐喝だ。お前は決して許されない犯罪者なんだよ。ところで、奪い取った金はどうした? 正直に話せ」
「……ガチャです」
「ガチャだと?」
「ええ。全部ガチャにつぎ込みました」
それを聞くと刈リ取ル者は黙って少年の頭蓋骨を全壊させた。中身が地面にぶちまけられる。
「おいお前。『因果応報』っていう言葉を知ってるか? 自分のやったことはめぐりめぐって最終的には自分に帰ってくるんだぞ。今がその時だ」
「ご、ごめんなさい! 俺だってマモルのこといじめなきゃ自分がいじめられ……ぶげぇ!」
刈リ取ル者は謝罪する少年の顔面を思いっきりぶん殴る。骨がごきりと音を立てて折れる程の衝撃だ。
「黙れよ。犯罪者のくせに」
「はん……ざい……しゃ?」
「いじめは犯罪なんだよ。靴を隠せば窃盗罪だし傷つけたら器物損壊罪、暴言を吐いたら名誉棄損罪か侮辱罪、暴力を振るえば暴行罪あるいは傷害罪、金を脅し取れば恐喝罪、全部立派な犯罪行為だ。でもいじめなら何となく許される雰囲気がある。警察官も裁判官もその雰囲気にのまれてる。
だから国に代わって、天に代わって、俺が貴様らの罪を裁く。テメェも犯した恐喝の罪を償ってもらおうか? 奪った金でガチャを回してSSRが出て満足か? ええ?」
そう言って正義の味方は少年のあばら骨を大規模半壊させ、足首を人体構造上絶対に曲がらない方向に曲げる。少年の絶叫が響き渡った。
「た、たすけて! たすけてたすけてたすけてたすけ……」
少年は這いずり回りながら怪物から逃げようとする。が、透明な壁のようなものに遮られて逃げる事が出来ない。
「ひ……ひぃい!」
怯える少年を怪物は頭部を大規模半壊させる。完全に潰れはしなかったがそれでも即死させるには十分な致命傷だった。更なる獲物を狩るために怪物は校長の自宅へと向かった。
空を滑空しながらスマホで検索し、校長の自宅を突き止める。検索機能で示された地図を頼りに校長がいる自宅にたどり着くと防犯用の強化ガラスすら難なくぶち破る怪力でガラスを破壊し、突入する。寝室で校長と出会った。
「刈リ取ル者だ。何で俺が来たか分かるよな?」
「ちょ、ちょっと待て! オレは何も悪い事なんてしてないぞ!?」
潔白を主張する校長の腹部に鋭い一撃を決める。貫通し中身が傷穴からだらだらと漏れる。
「俺は嘘つきが嫌いだ。マモルの件を黙殺しようと言いくるめただろ?
いじめは無かったって学校から言いくるめられるのって、ナチスに家族を皆殺しにされた上にヒトラーと笑顔でフォークダンスを踊らされるようなもんだぜ? そんな外道な行為を見逃すわけにはいかないね」
「しょうがないだろ! いじめがあったって公表したらクビになるに決まってるだろうが! 家や車のローンだってまだ残ってんだぞ!?」
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