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若葉の芽生え
第8話 要人救出作戦
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捕えられた地質学者と薔薇の騎士団団員は魔物のねぐらである小さな廃村にまで連れて行かれ、彼らが倉庫として使っているボロ小屋に両手両足を縛られた状態で放り込まれた。
「ふーむ……なかなかの上玉じゃねえか」
群れの長である大柄のオーガが戦利品の品定めをしている。それをオークたちはじっと黙って返事を待つ。
「よし、兵士は俺の物だ。その学者はお前たちにやる。可愛がってやれ」
それを聞き豚共はニヤリと笑った。
ゴブリンやオークといった人型の魔物が脅威である最大の理由は「異種間交雑」が出来る点だ。
もちろん全ての魔物には動物や人間同様、オスとメスがいてお互いにつがいとなって普通に子孫を残せる。
だがそれに加えて人型の生き物なら人間だろうが、エルフだろうが、さらに言えば別の人型魔物だろうが、相手を孕ませ子供を産ませることが可能なのだ。
そのため女さえいれば爆発的に数が増える可能性を持っている。だからこそ危険視されているのだ。
特に人間やエルフは苗床として適しているらしく、さらわれて性欲のはけ口兼、子供を産む機械として生かされていることもあるのだ。
オーク達はズボンの中からブツを取り出す。グルグルと螺旋を描いたソレを、彼女は見てしまった。
「嫌! 嫌! オークの子供なんて産みたくない!」
叫ぶ彼女にお構いなしにオークはのしかかろうとする。その時、配下のゴブリン達が敵襲を知らせるラッパの音が聞こえてきた。
オークはそれを聞くとイチモツをしまい、オーガと共に小屋を出て行った。
「た、助けが来てくれたの?」
「多分閣下ね。安心して良いかも」
外ではねぐらである小さな廃村の前までマコト一行が進軍する。
「敵は確認できるだけでゴブリン十数匹にオークが2匹。気を引き締めてかかりたい。特にゴブー。たとえ相手が同族だろうと容赦するなよ。親を殺した仇だと思って戦え」
「へ、へぇ。わかりやした」
「よし、全軍! 進め!」
一行は突き進んでいく。
「ギ、ギギィ!?」
「ギギャア!」
見張りをしていたゴブリン達が手製のラッパで合図を送る。それを聞いて他のゴブリンにオーク、そしてリーダーのオーガがねぐらから姿を現す。
マコトはスマホのカメラを起動させる。昨日気付いたのだが、この世界に来てから追加されたのであろうフィルター機能で「レアリティ判別」を選択、敵の群れをを捉える。
ゴブリン達からは白いオーラ、オークからは青いオーラ、リーダーと思われるオーガからは赤いオーラが出ていた。
「チッ。HRにVRか。厄介だな」
レアリティに差がある場合、戦いは格上の方が大幅に有利だ。1ランク上程度なら知略を駆使すれば勝てなくもないが、2ランク以上差があったら格下が勝つのは「番狂わせ」と言われるくらいには珍しい事である。
マコトがSSRのディオールに勝てたのは彼が常人なら死んでもおかしくない程の大けがを負っていたからこそだ。
20匹近いゴブリンの群れ、その中に混じった3匹のオークとオーガ1匹が雄たけびを上げると同時に魔物の群れが突撃を始める。マコトの部隊もそれに応戦する!
ゴブーがめいっぱい引いた弓から敵ゴブリン目がけて矢を放つ。連射する矢は肩や脳天に突き刺さり即死、あるいは戦闘続行不可能なケガを負わせる。
「ゴブー! その調子でゴブリン目がけて矢を打て! みんなは相手を囲むように動け! 大丈夫だ! 質では勝ってるぞ! 恐れるな! 押せ! 押せ!」
マコトが指示を飛ばす。敵のゴブリン達は皆Nなせいか、大半がRである質では有利なマコト達が取り巻き達を倒していき徐々に押していく。ゴブリン達は次々と死んでいきオーク、そしてオーガが最前線に引きずり出される。
「その首、もらうよ!」
お虎がそう言いながらオークに斬りかかるが、その際左手で地面の土をすくって敵の顔目がけて投げつける。目に入らないように豚は一瞬目をつぶるがその隙を逃さずに斬りつける! 首から血が噴き出る致命傷を負い倒れ、2度と動く事は無かった。
「ぐっ!」
別のオークが持つ鈍器で腹を叩かれ、革の鎧程度の武装しかなかった薔薇の騎士団団員の1人が崩れ落ちる。
うっとうしい雑魚を退治したと思った次の瞬間、HRの薔薇の騎士団副団長シュネーが斬りこんでくる!
「ハァア!」
彼女はオークの右腕を斬りつけ、深々とした傷を負わせる。腕から走る激痛に思わず持っていた武器を落としてしまう。その隙を見逃さずにマコトは羊皮紙を取出す。火炎が彼の右腕にまとわりつき、炎で出来たランスとなる。
「バーストランス!」
渾身の一撃はオークの土手っ腹を直撃、巨体を一瞬だが浮かせる程の威力だった。敵はぐったりと地面に倒れた。
『クソッ! どいつもこいつも!』
オーガが味方の弱さに愚痴っていると右手にミスリル製の剣を、左手に同じくミスリル製のナイフを持ったディオールが構える。目標は敵総大将のオーガだ。相手もそれに気づき、お虎の持つ物と同じくらいの大きさの大太刀を構える。
オーガの持つ大太刀の1撃を30年以上戦場に立ち続けて磨き抜かれた経験と勘で軌道を正確に読み、剣でいなし距離を詰めてナイフを無防備な太ももに深々と突き刺し、動きを止める。
オーガは苦痛をこらえながら振りぬいた刀をぎゅっと握り、返す刀で老齢の男を斬ろうとするがこれも受け流されて当たらない。
年老いたジジイにしか見えない彼ははるかに戦闘経験が豊富な格上の相手。しようとしていることなどすべてお見通しだった。
そしてディオールは剣でオーガの喉を突いた。血がブシュウ! と吹き出る。致命傷だ。
『がっ! ば、バカな!』
「ギ、ギギィッ!?」
「ブ、ブギィッ!!」
ボスがやられたのを見て取り巻きの魔物たちは一目散に逃げ出していく。
『まだだ……まだ死ねん……部族の……再興を……果たす……まで……は……ぐっ!』
そこまでオーガの言葉で言った後、事切れた。
「お虎、コイツなんて言ってたか分かるか?」
「『部族の再興がどーのこーの』とか言ってたね。多分人間に襲われて部族が壊滅したんじゃないのかな? で、自分の子種で一族再興するために女をさらったんだと思うよ」
「そうか。よし、各員ねぐらを捜索してさらわれた者を探し出せ。まだ敵が潜んでいる可能性が高い。慎重にな」
一行は捕えられた2人の捜索にあたる。
「ここは、倉庫か?」
「っていうよりはガラクタ置場のような気もしますが……」
「誰!? 誰かいるの!?」
「!! その声は!」
マコト達が倉庫というよりは役に立たないガラクタが置かれているボロ小屋を捜索中、奥からの声を聞き駆けつけると縛り付けられていた2人を発見した。
「いたぞ!」
「よかった! 2人とも大丈夫!?」
「え、ええ。何とか」
「仲間たちにも無事に確保できたと伝えてくれ!」
「ハッ!」
こうしてマコト達はさらわれた要人の救助に成功した。
「ふーむ……なかなかの上玉じゃねえか」
群れの長である大柄のオーガが戦利品の品定めをしている。それをオークたちはじっと黙って返事を待つ。
「よし、兵士は俺の物だ。その学者はお前たちにやる。可愛がってやれ」
それを聞き豚共はニヤリと笑った。
ゴブリンやオークといった人型の魔物が脅威である最大の理由は「異種間交雑」が出来る点だ。
もちろん全ての魔物には動物や人間同様、オスとメスがいてお互いにつがいとなって普通に子孫を残せる。
だがそれに加えて人型の生き物なら人間だろうが、エルフだろうが、さらに言えば別の人型魔物だろうが、相手を孕ませ子供を産ませることが可能なのだ。
そのため女さえいれば爆発的に数が増える可能性を持っている。だからこそ危険視されているのだ。
特に人間やエルフは苗床として適しているらしく、さらわれて性欲のはけ口兼、子供を産む機械として生かされていることもあるのだ。
オーク達はズボンの中からブツを取り出す。グルグルと螺旋を描いたソレを、彼女は見てしまった。
「嫌! 嫌! オークの子供なんて産みたくない!」
叫ぶ彼女にお構いなしにオークはのしかかろうとする。その時、配下のゴブリン達が敵襲を知らせるラッパの音が聞こえてきた。
オークはそれを聞くとイチモツをしまい、オーガと共に小屋を出て行った。
「た、助けが来てくれたの?」
「多分閣下ね。安心して良いかも」
外ではねぐらである小さな廃村の前までマコト一行が進軍する。
「敵は確認できるだけでゴブリン十数匹にオークが2匹。気を引き締めてかかりたい。特にゴブー。たとえ相手が同族だろうと容赦するなよ。親を殺した仇だと思って戦え」
「へ、へぇ。わかりやした」
「よし、全軍! 進め!」
一行は突き進んでいく。
「ギ、ギギィ!?」
「ギギャア!」
見張りをしていたゴブリン達が手製のラッパで合図を送る。それを聞いて他のゴブリンにオーク、そしてリーダーのオーガがねぐらから姿を現す。
マコトはスマホのカメラを起動させる。昨日気付いたのだが、この世界に来てから追加されたのであろうフィルター機能で「レアリティ判別」を選択、敵の群れをを捉える。
ゴブリン達からは白いオーラ、オークからは青いオーラ、リーダーと思われるオーガからは赤いオーラが出ていた。
「チッ。HRにVRか。厄介だな」
レアリティに差がある場合、戦いは格上の方が大幅に有利だ。1ランク上程度なら知略を駆使すれば勝てなくもないが、2ランク以上差があったら格下が勝つのは「番狂わせ」と言われるくらいには珍しい事である。
マコトがSSRのディオールに勝てたのは彼が常人なら死んでもおかしくない程の大けがを負っていたからこそだ。
20匹近いゴブリンの群れ、その中に混じった3匹のオークとオーガ1匹が雄たけびを上げると同時に魔物の群れが突撃を始める。マコトの部隊もそれに応戦する!
ゴブーがめいっぱい引いた弓から敵ゴブリン目がけて矢を放つ。連射する矢は肩や脳天に突き刺さり即死、あるいは戦闘続行不可能なケガを負わせる。
「ゴブー! その調子でゴブリン目がけて矢を打て! みんなは相手を囲むように動け! 大丈夫だ! 質では勝ってるぞ! 恐れるな! 押せ! 押せ!」
マコトが指示を飛ばす。敵のゴブリン達は皆Nなせいか、大半がRである質では有利なマコト達が取り巻き達を倒していき徐々に押していく。ゴブリン達は次々と死んでいきオーク、そしてオーガが最前線に引きずり出される。
「その首、もらうよ!」
お虎がそう言いながらオークに斬りかかるが、その際左手で地面の土をすくって敵の顔目がけて投げつける。目に入らないように豚は一瞬目をつぶるがその隙を逃さずに斬りつける! 首から血が噴き出る致命傷を負い倒れ、2度と動く事は無かった。
「ぐっ!」
別のオークが持つ鈍器で腹を叩かれ、革の鎧程度の武装しかなかった薔薇の騎士団団員の1人が崩れ落ちる。
うっとうしい雑魚を退治したと思った次の瞬間、HRの薔薇の騎士団副団長シュネーが斬りこんでくる!
「ハァア!」
彼女はオークの右腕を斬りつけ、深々とした傷を負わせる。腕から走る激痛に思わず持っていた武器を落としてしまう。その隙を見逃さずにマコトは羊皮紙を取出す。火炎が彼の右腕にまとわりつき、炎で出来たランスとなる。
「バーストランス!」
渾身の一撃はオークの土手っ腹を直撃、巨体を一瞬だが浮かせる程の威力だった。敵はぐったりと地面に倒れた。
『クソッ! どいつもこいつも!』
オーガが味方の弱さに愚痴っていると右手にミスリル製の剣を、左手に同じくミスリル製のナイフを持ったディオールが構える。目標は敵総大将のオーガだ。相手もそれに気づき、お虎の持つ物と同じくらいの大きさの大太刀を構える。
オーガの持つ大太刀の1撃を30年以上戦場に立ち続けて磨き抜かれた経験と勘で軌道を正確に読み、剣でいなし距離を詰めてナイフを無防備な太ももに深々と突き刺し、動きを止める。
オーガは苦痛をこらえながら振りぬいた刀をぎゅっと握り、返す刀で老齢の男を斬ろうとするがこれも受け流されて当たらない。
年老いたジジイにしか見えない彼ははるかに戦闘経験が豊富な格上の相手。しようとしていることなどすべてお見通しだった。
そしてディオールは剣でオーガの喉を突いた。血がブシュウ! と吹き出る。致命傷だ。
『がっ! ば、バカな!』
「ギ、ギギィッ!?」
「ブ、ブギィッ!!」
ボスがやられたのを見て取り巻きの魔物たちは一目散に逃げ出していく。
『まだだ……まだ死ねん……部族の……再興を……果たす……まで……は……ぐっ!』
そこまでオーガの言葉で言った後、事切れた。
「お虎、コイツなんて言ってたか分かるか?」
「『部族の再興がどーのこーの』とか言ってたね。多分人間に襲われて部族が壊滅したんじゃないのかな? で、自分の子種で一族再興するために女をさらったんだと思うよ」
「そうか。よし、各員ねぐらを捜索してさらわれた者を探し出せ。まだ敵が潜んでいる可能性が高い。慎重にな」
一行は捕えられた2人の捜索にあたる。
「ここは、倉庫か?」
「っていうよりはガラクタ置場のような気もしますが……」
「誰!? 誰かいるの!?」
「!! その声は!」
マコト達が倉庫というよりは役に立たないガラクタが置かれているボロ小屋を捜索中、奥からの声を聞き駆けつけると縛り付けられていた2人を発見した。
「いたぞ!」
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