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激闘 ヴェルガノン帝国
あとがき
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この度は長期連載となった「人魔共和国建国記」を最後まで読んでくださり大変ありがとうございました。
本作は最低限のプロットとラストの展開を最初に書いて後は見切り発車的に突っ走って書き始めたという代物なので後になって読み返すと結構あらがある作品でもあります。
まぁこの辺は現段階での腕の限界なんだろうとはおもいます。
人魔共和国建国記はいわゆるなろう系WEB小説の「モンスターテイム系」と「建国系」を足して隠し味(多分隠れてない)のあがつまソースを足した物とでも言えばいいでしょうか。
既存のテイム系とは違ってモンスターの「支配」要素はかなり薄くしているのと、ソシャゲのガチャ要素あるいはスマホそのものという新しい要素(とは思うもののこれも十分使い古された要素だろう)を入れてみたのですがいかがでしょうか?
既存のお話によくある魔物は絶対服従のチートスキルか何かで従わせて……っていう話が好きな人には向いてないかも。
あとマコトには王の勅命という「配下に強制的な命令を下す」といういわゆるギアス系(コードギアス見たことないので間違ってるかもしれんが)の能力があるんだけどあれは地球から来た王ならだれでも持っているありふれた能力って事にしていますので個人的にはそれほど特別な能力というわけでは無いと思っています。
……何とエタたらずに最後まで走りきって終わらせましたが、振り返ってみるとなんかどれも中途半端に終わってしまったという感じでしたねハイ。
ヴェルガノン帝国皇帝のデューク、彼にはモデルとなったキャラがいます。
「ファイアーエムブレム封印の剣」に出てくる敵であるベルン王国の国王、ゼフィールです。
ゼフィールはゲーム中、父親に愛されなかったがために世界をリセットしようと思い凶行に至りました。
デュークは彼と同じように、いや彼よりもひどい形で父親に、ひいては人間という生き物に裏切られて絶望し、豚にすら劣る醜悪な生き物である人間をこの世から根絶するために「渇き」の復活をもくろみました。
一言で言えば「ゼフィールをさらに過酷な生い立ちを背負わせた」と言ったところでしょうか。
ラストのヴリトラ戦は「ファンタジー世界で戦車を出したら面白いんじゃないのか?」という思いからああなりました。自然の英知の結晶であるドラゴン相手に科学技術の結晶である戦車! その主砲をぶち込むなんて最高にクールだろ!? な!? というノリで書いておりました。
今も昔も勇者様ときたらただのドラゴン程度ならゴデゴデした飾りのついた剣で絶滅に追い込む勢いでパッカンパッカンと殺っちまってるけど、生身の人間がガチでドラゴン退治しようと思ったら戦車を持ち出すくらいはやんねえと無理だろうなぁ……と思いながら書いておりました。剣1本でサクッと切り殺す事がどれだけ異常な事か。
ちなみに作中でマコトが乗る戦車、ヴァジュラは私の頭の中では「メルカバを現地の技術で再現した物」で兵を鼓舞するため目立つように「赤色」で塗装しています。うん。某RPGの影響をモロに受けてます。
どうでもいい話ですが作中のヴリトラ(渇き)は朝から戦闘開始して昼頃に討ち取られるのですが本物のヴリトラが持つ「昼の間も夜の間もヴリトラを殺すことができない」という能力をスルーしてしまいました。まぁ良いか本物のヴリトラじゃないし。
本作を書くにあたって作者の主張というか書きたかったものの1つとしたのは「カッコイイ大人を見せたかった」というのがあります。
最近では老人たちは「老害」「キレる老人」なんて呼ばれて、女性からはオッサンは息を吸う事すら嫌がられるほどの全否定っぷり。
世の中を見渡すと「ウザイ」「キモイ」とかいう言葉ばかりが吐き出されていて日本人はお互いを叩きあって足を引っ張り合っている。
他人を尊敬することを忘れてあら捜しに奔走し、不味さだけを雄弁に語り美味さには興味を示さない。
いつの間にかどいつもこいつも相手を否定してばかりで肯定することを忘れた世の中になっていて息苦しいんですよ。
マコトは、そんな世の中に異議を唱えてあわよくば「こういう人になるんだったらオッサンになるのも悪くはないかなぁ」と思ってくれればいいなという思いから産まれました。
ただそのいぶし銀的魅力を出すまでずいぶんとお時間がかかってしまったのは悪手でしたが。もっとクルスを早く出すべきだったか……いっそのことマコトとは本当の親子にして親子そろって転移するところから始めるべきだったか?
主人公のマコト。彼は日本では係長という一応は管理職であった。という実績はあるもののそれ以外は「チンクル(35)より年上なただのオッサン(登場当初は36)」でありチート能力とかそんな都合のいいものは一切ありません。
無双なんて捨ててください! そういうもの出す店じゃありませんから!
無双チーレムが受けるのはわかってますがその逆を行った結果こんな形になったというわけです。
主人公が最強じゃないと「主人公のくせに」と思うかもしれません。 だけど、それは間違いだ。 彼は決して強く無い。 だからこそ、彼を助ける仲間がいるのだ
……うん。カビの臭いがする昭和の考えだ。自分でも書いてて思うが、正直無双チートハーレムに比べたら分かりやすい爽快感はかなり乏しいでしょう。
そのくせ最初こそ露骨なチート描写は避けていたんですが、最後は銃や大砲チートで踏みつぶした感が否めなくも無いですね。
実際ボルトアクションライフルは史実(地球の歴史)においても登場当初はチート級の強さだったそうですが。
あとサブキャラを出すだけ出して掘り下げが足りないっていうのも書いてる途中で気づくという体たらく。
ある程度の軌道修正はやったけどまとまりきれなくなるのでちょい役で顔を出す程度しか活躍の場を与えられなかったというのは痛いですね。
……とまぁ散々でしたがそれでも更新するたびに追いかけてくれた読者もいるので書いた意義はあったかなと思います。最後まで追いかけてくれて本当にありがとうございました。
いや本当にありがとう。精神的な支えになりましたよホント。こうして無事に完走できましたし。
本作は最低限のプロットとラストの展開を最初に書いて後は見切り発車的に突っ走って書き始めたという代物なので後になって読み返すと結構あらがある作品でもあります。
まぁこの辺は現段階での腕の限界なんだろうとはおもいます。
人魔共和国建国記はいわゆるなろう系WEB小説の「モンスターテイム系」と「建国系」を足して隠し味(多分隠れてない)のあがつまソースを足した物とでも言えばいいでしょうか。
既存のテイム系とは違ってモンスターの「支配」要素はかなり薄くしているのと、ソシャゲのガチャ要素あるいはスマホそのものという新しい要素(とは思うもののこれも十分使い古された要素だろう)を入れてみたのですがいかがでしょうか?
既存のお話によくある魔物は絶対服従のチートスキルか何かで従わせて……っていう話が好きな人には向いてないかも。
あとマコトには王の勅命という「配下に強制的な命令を下す」といういわゆるギアス系(コードギアス見たことないので間違ってるかもしれんが)の能力があるんだけどあれは地球から来た王ならだれでも持っているありふれた能力って事にしていますので個人的にはそれほど特別な能力というわけでは無いと思っています。
……何とエタたらずに最後まで走りきって終わらせましたが、振り返ってみるとなんかどれも中途半端に終わってしまったという感じでしたねハイ。
ヴェルガノン帝国皇帝のデューク、彼にはモデルとなったキャラがいます。
「ファイアーエムブレム封印の剣」に出てくる敵であるベルン王国の国王、ゼフィールです。
ゼフィールはゲーム中、父親に愛されなかったがために世界をリセットしようと思い凶行に至りました。
デュークは彼と同じように、いや彼よりもひどい形で父親に、ひいては人間という生き物に裏切られて絶望し、豚にすら劣る醜悪な生き物である人間をこの世から根絶するために「渇き」の復活をもくろみました。
一言で言えば「ゼフィールをさらに過酷な生い立ちを背負わせた」と言ったところでしょうか。
ラストのヴリトラ戦は「ファンタジー世界で戦車を出したら面白いんじゃないのか?」という思いからああなりました。自然の英知の結晶であるドラゴン相手に科学技術の結晶である戦車! その主砲をぶち込むなんて最高にクールだろ!? な!? というノリで書いておりました。
今も昔も勇者様ときたらただのドラゴン程度ならゴデゴデした飾りのついた剣で絶滅に追い込む勢いでパッカンパッカンと殺っちまってるけど、生身の人間がガチでドラゴン退治しようと思ったら戦車を持ち出すくらいはやんねえと無理だろうなぁ……と思いながら書いておりました。剣1本でサクッと切り殺す事がどれだけ異常な事か。
ちなみに作中でマコトが乗る戦車、ヴァジュラは私の頭の中では「メルカバを現地の技術で再現した物」で兵を鼓舞するため目立つように「赤色」で塗装しています。うん。某RPGの影響をモロに受けてます。
どうでもいい話ですが作中のヴリトラ(渇き)は朝から戦闘開始して昼頃に討ち取られるのですが本物のヴリトラが持つ「昼の間も夜の間もヴリトラを殺すことができない」という能力をスルーしてしまいました。まぁ良いか本物のヴリトラじゃないし。
本作を書くにあたって作者の主張というか書きたかったものの1つとしたのは「カッコイイ大人を見せたかった」というのがあります。
最近では老人たちは「老害」「キレる老人」なんて呼ばれて、女性からはオッサンは息を吸う事すら嫌がられるほどの全否定っぷり。
世の中を見渡すと「ウザイ」「キモイ」とかいう言葉ばかりが吐き出されていて日本人はお互いを叩きあって足を引っ張り合っている。
他人を尊敬することを忘れてあら捜しに奔走し、不味さだけを雄弁に語り美味さには興味を示さない。
いつの間にかどいつもこいつも相手を否定してばかりで肯定することを忘れた世の中になっていて息苦しいんですよ。
マコトは、そんな世の中に異議を唱えてあわよくば「こういう人になるんだったらオッサンになるのも悪くはないかなぁ」と思ってくれればいいなという思いから産まれました。
ただそのいぶし銀的魅力を出すまでずいぶんとお時間がかかってしまったのは悪手でしたが。もっとクルスを早く出すべきだったか……いっそのことマコトとは本当の親子にして親子そろって転移するところから始めるべきだったか?
主人公のマコト。彼は日本では係長という一応は管理職であった。という実績はあるもののそれ以外は「チンクル(35)より年上なただのオッサン(登場当初は36)」でありチート能力とかそんな都合のいいものは一切ありません。
無双なんて捨ててください! そういうもの出す店じゃありませんから!
無双チーレムが受けるのはわかってますがその逆を行った結果こんな形になったというわけです。
主人公が最強じゃないと「主人公のくせに」と思うかもしれません。 だけど、それは間違いだ。 彼は決して強く無い。 だからこそ、彼を助ける仲間がいるのだ
……うん。カビの臭いがする昭和の考えだ。自分でも書いてて思うが、正直無双チートハーレムに比べたら分かりやすい爽快感はかなり乏しいでしょう。
そのくせ最初こそ露骨なチート描写は避けていたんですが、最後は銃や大砲チートで踏みつぶした感が否めなくも無いですね。
実際ボルトアクションライフルは史実(地球の歴史)においても登場当初はチート級の強さだったそうですが。
あとサブキャラを出すだけ出して掘り下げが足りないっていうのも書いてる途中で気づくという体たらく。
ある程度の軌道修正はやったけどまとまりきれなくなるのでちょい役で顔を出す程度しか活躍の場を与えられなかったというのは痛いですね。
……とまぁ散々でしたがそれでも更新するたびに追いかけてくれた読者もいるので書いた意義はあったかなと思います。最後まで追いかけてくれて本当にありがとうございました。
いや本当にありがとう。精神的な支えになりましたよホント。こうして無事に完走できましたし。
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