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第一章
召集令と魔物襲来
しおりを挟む??? side
何でこんなところにアイツがいるんだよ...!!
俺は心の中で悪態を吐く
すでにこのパーティーは壊滅していた
皆ケガを負っており、2人は自力で走れないほどだ。残りの傷が浅い2人が彼らを背負い、他の2人が周囲を警戒しながら街に向かって全力で走る。
やっとの思いで街につき、門番に冒険者カードを見せて中に入る
他の仲間にはポーションでも何でも手に入れて、傷が深い2人を何とかするよう頼み、俺は冒険者ギルドに走った...
-----------
エルリック side
俺はいつものように学校に通い、薬学について学んでいた。
薬学と言っても現代日本で学ぶような難しいことはなく、各種ポーションやその材料となる薬草などについてだ
ポーションは飲むと全体的に傷が治ってHPも多く回復する。直接傷に振りかけると、骨折も治ったりするらしい
ポーションってめっちゃ便利やん!すげーな なんて事を思っていると突然放送が聞こえた
『只今、多数の魔物がこの街に向かっているとの報告がありました。冒険者や騎士団が迎撃のため東門に集まっていますが、魔物の規模がどれほどのものか正確にわかりません。しかし確実に5000は超えるだろうと予想されます。そしてあなた達生徒にも召集令が出されました』
また、ある冒険者からの報告によると、その魔物達を率いているのはデュラハンというSランクの魔物らしい
「何でそんな危険なとこに、俺たち1年まで行かなくちゃいけないんだ!」
「きっとここでみんな死んじゃうのよ...」
などと不満を口にする者や、絶望する者。様々だったが、教室は一気に騒がしくなった
恐らく召集をかけたのは父さんだろうけど、配慮してくれたのか「誰から」とは言っていなかった。それは素直にありがたい
異世界にスピーカーとかそういうものがあるのかと気になったが、それより今は魔物の話だ。
東門というのは、俺たちがいつも通っているところだ
現在この街にいる騎士の数は2000弱で、日々厳しい訓練を受けており質が高いそうだ
冒険者の方はよくわからないが、それなりに高いように思える。冒険者が街で揉め事を起こしたりといった話も聞かないし、うまく協力出来るだろう
しかし、問題は魔物の数だな。万が一討ち漏らしが街に入って、暴れでもしたら大変だ
そこで俺たち生徒も参加させる事で、街が被害を受ける可能性を減らそうという事らしい。
...あくまでも想像だけれど、生徒達に経験を積ませるという狙いも少しは含まれているのかもしれない
まあ、父さんが何も考えずに俺たちに危険な事をさせるとは思えないしな
考えても仕方ないし、今はとにかく生きるために頑張ろう!
東門に着くと、魔法が得意な者は街壁の上から援護を、その他の生徒は彼らの護衛や前線で討ち漏らした魔物から東門を守る者と、前線で魔物と戦う者に分かれて行動してくれという話を聞いた
俺は前に出ることにした。
ステータスもだいぶ上がったし、魔物とも何度も戦ってきたので、少しは役に立てると思ったからだ
アルやフランツ、そして何故かエマも俺と一緒に来てくれるようだ。
「エマまで来るとは思わなかったけど、このいつものパーティーならきっと大丈夫だ!」
「そうだな。ヘマすんなよ、エル」
...余計なお世話だ
「僕も槍が抜けなくなる心配も少なくなったし、思う存分戦えるよ!」
皆で一緒に狩りにいったあのあと、ちゃんと抜けやすい槍を買ったみたいだ。よくわかんないけど大丈夫だろ!
「魔物の探知なら私に任せて!」
そんな事を話していると、森の方から黒い塊がやって来るのが見えた。
あたり一面が黒い物体で埋め尽くされていて、まるで大地が動いているようだった...
皆、初めて見る異様な光景に身震いした
まあ、その、なんだ。
探知とかする必要無かったみたいですね。
ヨカッタヨカッタ...
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忙しくて更新がちょっと遅くなってすみません!
朝見た時HOT 2位まで行っててホントビビりました!今3位になってますが、夢みたいです!
これからも応援よろしくお願いします!
誤字・脱字や気になる点がありましたら、遠慮なくご指摘下さい^ ^
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