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第一章
防衛戦②
しおりを挟む何で領主がこんなとこいんのさ!
もし何かあったら大事じゃん...
まあ大丈夫そうだからいいけどさ!
てか姉さんの回復魔法も凄くない!?
この平原で戦ってる人たち全員の怪我が治っちゃったよ...
もしかしてうちの家族ってそういう人ばっかなの?
あ、今父さんがトロールにトドメを刺した。拳で!
もちろん魔物も抵抗するで 棍棒で!
すみません。前世で話題になってたネタを思い出したので、やっちゃいました。反省はしてません。
閑話休題
全体で見れば魔物の数も減っているのだろうが、見える範囲ではあまりそうは見えないな...
いや、考えても仕方ないか。今はとにかく戦うしかないんだ...
-----------
そうして無我夢中で淡々と作業のように魔物を倒していった
姉さんのエリアヒールでHPが切れることは無いが、精神的な疲労は蓄積されていく...
MPも残りわずかだ
「トロールか!?」
前方30mほどの所にトロールがいた
(こんな時に!?ついてない!)
一瞬逃げるという選択肢が頭の中に浮かんだが、周りは魔物や味方でいっぱいで中々全員で走って逃げることは難しそうだ
...相手はガッチリこちらにターゲットを定めたようだ
(くそっ!なんて事だ!)
「みんな、ここは戦うしかない。奴は動きは早くはないけど一撃は重いから、攻撃を受けないように回避重視でいこう」
「まじかよ...矢は刺さるのか...?」
「僕の槍もあまり効かなそうだね...」
「私もMPが切れかけなのであまり打てませんが、トロール相手に有効なのでしょうか...」
皆それぞれ不安を口にしている。そりゃそうか、Aランクの魔物なんて初めてだし、さっき父さんが倒したトロールに騎士が吹き飛ばされているのも見てしまったしな
それにコンディションも最悪だ。果たしてどれだけ持つだろうか
まずは足を斬ろうとするが、刃が通らない。アルの矢やフランツの槍も深くは刺さらないし、エマの魔法も効いているようには思えない
-----------バキンッ!-----------
それでもしばらく戦っていると遂に剣が折れてしまった
トロールが棍棒を振りかぶったのが見えたので回避しようとするが、地面に当たるとその衝撃で吹き飛ばされてしまった
「ぐっ...!」
再びトロールに目を向けると、アルとフランツも地に伏しており、エマも魔力切れで魔法が発動しなくなったところを棍棒が襲った
(早くみんなの所に行かないと...!)
助けに行こうとするが、体に力が入らずに立ち上がることができなくなっていた
「くっそぉぉぉぉぉおお!!!!」
なんで俺には力が無いんだ!
なんで俺の体は地面に伏して動かないんだ!
なんで俺は大事な仲間を守れない!!!
俺は涙を流しながらただひたすら自分の非力さを憎み叫んだ
------固有..キル...獲得..しま..た-----
========= =====
更新遅くなって本当すみません!
本当はもっと長くしようと思っていたのですが、時間がないのと筆が乗らないのとで全然無理でした...m(__)m
やっと寝れる...笑笑
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