❇️安寧を求める余り絶叫する詩❇️

ノアキ光

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3 風雅なる非凡の行楽地

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行く先に言葉の舟は漂う  
何処とも知れぬ岸辺、  
灯火のない光景の中で  
君は無意味を抱いて、意味を探す  

遠き鳴き声、耳に響くは音無き旋律  
砂漠に咲く花のような、  
存在すら揺らぐ現実の  
仮初めの空に、影は落ちず  

色のない虹を渡る者たちよ  
その足跡は、記憶のない土地に  
何を残すのか、誰も知らずに  
ただただ、進むことを選んだのだ  

風が告げる秘密は、何度も繰り返されるが  
その意味を知る者は、風そのものか  
いや、それすらも曖昧な存在  
泡のように浮かび、消えるのみ  

海の果てに浮かぶ楽園は  
虚空の中の幻想か  
それとも君が瞼の裏で見た、  
儚き夢の断片なのか  

影は光を求め、光は影を探す  
無限の追跡劇の果てに、  
ただ一つの言葉が残る  
その言葉は、言葉であることを拒み、  
静寂の中でのみ響くもの  

さまよう思考の果てには  
行楽地など、どこにもなく  
ただ風雅なる無為が  
無名の行楽者を迎える  

何もない場所にこそ、  
全てがあると気付いた時  
君はもう戻れない  
非凡なるものの誘惑に  
捕らわれてしまったのだ  

帰る道は、もはや存在しない  
なぜなら、ここは風雅なる非凡の行楽地  
何も始まらず、何も終わらない  
ただ在るだけの地、言葉すらも迷い  
道標となることを忘れている  
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