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11 狼と七匹の小ヤギの再来
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あるところに、母性に溢れるがやや過保護な山羊の母さんと、元気すぎる七匹の子山羊たちがいた。
母さんは、朝からテンション高めに言い放った。
「ママ、お買い物行ってくるけど、絶対に、絶対にドアを開けちゃダメよ! 特に変な声で『ウフフ……ヤギちゃんたち、開けておくれぇ~』なんて言う奴には要注意!」
七匹は「オッケーGoogle!」と返事したが、誰もGoogleを持っていないので意味はなかった。
さて、森の闇の奥から現れたのは、悪名高き変装の達人、狼こと“ウルフ・D・カモノハシ”。なぜ“カモノハシ”かというと、舌を噛んでしまったため一時的に発音があやしくなったからだ。
ウルフはまず、声を高くするためにハチミツを一気飲み。しかし、むせて地響きのような咳を連発し、近くのリスがPTSDになった。
「これはいかん……」と狼は考え、声真似アプリ“ヤギトーク”をダウンロード。しかしフリー版なので時々アナウンスが入る。
「ヤギちゃんたちぃ~(ピンポンパンポーン! 只今の声はスポンサーの提供でお送りします)……開けて~ん」
長男山羊が言った。
「違和感しかないな」
次にウルフは、白い小麦粉を足に塗り、白足を装う。だが、大量に塗りすぎてベビーパウダーの妖精みたいになる。
さらにくしゃみをした瞬間、「パフッ!」と煙幕発生。近所のタヌキが消防車を呼んだ。
しかし四男がうっかりドアを開けてしまい、ウルフ侵入成功!
だがそこからが地獄の始まりだった。
まず、末っ子が忍者のように冷蔵庫へスライディング・イン。
次男はカーテンの中で縦巻きのミイラごっこ。
長女はトイレに「立てこもる」と書いて籠城。
五男はなぜか天井に張り付いていた(意味不明)。
ウルフは追いかけっこの末、洗濯機に頭を突っ込み、三男に「脱水モード」にされ、眼球がグルングルン。
ついに冷蔵庫に気づき、末っ子を捕まえようと扉を開けた瞬間――
「ビーーーーー!! 冷気センサー作動! 異常侵入者を感知!」
冷蔵庫は最新型AI搭載“YAGI Mark III”。
ウルフは冷風フルパワーで凍り付く。
「ひひ、ヒエェェェ……」
と叫びながらその場で凍結保存。
そこへ帰宅した母山羊、冷凍ウルフを発見。
「ちょっとぉ、何この肉の詰め合わせ……!」
その後、狼は自然解凍され、改心して“宅配野菜ウルフ便”を始め、山羊一家と仲良くなった。
ヤギーズは今でも彼の新鮮ブロッコリーを気に入っている。
めでたし、めでたし(多分)。
母さんは、朝からテンション高めに言い放った。
「ママ、お買い物行ってくるけど、絶対に、絶対にドアを開けちゃダメよ! 特に変な声で『ウフフ……ヤギちゃんたち、開けておくれぇ~』なんて言う奴には要注意!」
七匹は「オッケーGoogle!」と返事したが、誰もGoogleを持っていないので意味はなかった。
さて、森の闇の奥から現れたのは、悪名高き変装の達人、狼こと“ウルフ・D・カモノハシ”。なぜ“カモノハシ”かというと、舌を噛んでしまったため一時的に発音があやしくなったからだ。
ウルフはまず、声を高くするためにハチミツを一気飲み。しかし、むせて地響きのような咳を連発し、近くのリスがPTSDになった。
「これはいかん……」と狼は考え、声真似アプリ“ヤギトーク”をダウンロード。しかしフリー版なので時々アナウンスが入る。
「ヤギちゃんたちぃ~(ピンポンパンポーン! 只今の声はスポンサーの提供でお送りします)……開けて~ん」
長男山羊が言った。
「違和感しかないな」
次にウルフは、白い小麦粉を足に塗り、白足を装う。だが、大量に塗りすぎてベビーパウダーの妖精みたいになる。
さらにくしゃみをした瞬間、「パフッ!」と煙幕発生。近所のタヌキが消防車を呼んだ。
しかし四男がうっかりドアを開けてしまい、ウルフ侵入成功!
だがそこからが地獄の始まりだった。
まず、末っ子が忍者のように冷蔵庫へスライディング・イン。
次男はカーテンの中で縦巻きのミイラごっこ。
長女はトイレに「立てこもる」と書いて籠城。
五男はなぜか天井に張り付いていた(意味不明)。
ウルフは追いかけっこの末、洗濯機に頭を突っ込み、三男に「脱水モード」にされ、眼球がグルングルン。
ついに冷蔵庫に気づき、末っ子を捕まえようと扉を開けた瞬間――
「ビーーーーー!! 冷気センサー作動! 異常侵入者を感知!」
冷蔵庫は最新型AI搭載“YAGI Mark III”。
ウルフは冷風フルパワーで凍り付く。
「ひひ、ヒエェェェ……」
と叫びながらその場で凍結保存。
そこへ帰宅した母山羊、冷凍ウルフを発見。
「ちょっとぉ、何この肉の詰め合わせ……!」
その後、狼は自然解凍され、改心して“宅配野菜ウルフ便”を始め、山羊一家と仲良くなった。
ヤギーズは今でも彼の新鮮ブロッコリーを気に入っている。
めでたし、めでたし(多分)。
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