13 / 37
13 星の王子さま、何かを間違う
しおりを挟む
宇宙のとある小さな星に、王子さまが住んでいた。
しかしある日、育てたバラと喧嘩をしてしまう。
バラとケンカしたその夜、王子さまはしょんぼりと星の縁に腰かけ、地球を眺めていた。
「愛ってなんだろう。手間がかかって、お腹も空いて、たまに棘も刺さる。」
ふと思い出したのは、以前訪れた地球の、キツネが言っていた言葉。
「大切なものは目に見えない」
それがなぜか、
「地球には愛を配達する人間がいるらしい。それも、原付で。」
という記憶にすり替わっていた。
王子さまは目を輝かせた。
「それはすごい! ぼくもやってみよう!」
こうして彼は再び地球に降り立ち、ヘルメットを逆にかぶり(作者サン=テグジュペリが見たら泣く)、小さな原付に乗った。
アプリをダウンロードするのに30分かかり、メール認証に2時間かかった。
“配達可能エリア:全宇宙ではありません”
と表示されたが、王子さまは気にしなかった。
最初の配達は、腹をすかせた自称詩人の男。
「ラーメンです」
と王子さまが差し出すと、詩人はラーメンに涙を落としながら言った。
「君の瞳に、ナルトが映っているよ……!」
次の配達先は、山奥に住む孤独な地理教師。王子さまは「ナポリタン」を頼まれたのに、「ナポレオン」を届けてしまう。
「おぉ……これは戦争だ」
教師はその日を境に、地理教師から世界史教師へと転職した。
さらに別の注文では、「愛と希望のパフェ」をリクエストされたが、王子さまは間違えて「哀と絶望の納豆ドリンク」を届けてしまった。
受け取った女子大生はこう叫んだ。
「何これ! でも……なんか深い……!」
その後、謎に感銘を受けて絵本作家になり、「納豆とわたしと宇宙の縁側」で大ヒットを飛ばす。
王子さまは小さく笑った。
「間違っても、届くんだね。愛って。」
夜、星に戻る道すがら、王子さまはひとつだけ後悔していた。
「でもやっぱり、評価☆1は……ちょっとつらいな。」
やがて評価欲しさに、さらに間違った愛を届けまくることになるのだった……
しかしある日、育てたバラと喧嘩をしてしまう。
バラとケンカしたその夜、王子さまはしょんぼりと星の縁に腰かけ、地球を眺めていた。
「愛ってなんだろう。手間がかかって、お腹も空いて、たまに棘も刺さる。」
ふと思い出したのは、以前訪れた地球の、キツネが言っていた言葉。
「大切なものは目に見えない」
それがなぜか、
「地球には愛を配達する人間がいるらしい。それも、原付で。」
という記憶にすり替わっていた。
王子さまは目を輝かせた。
「それはすごい! ぼくもやってみよう!」
こうして彼は再び地球に降り立ち、ヘルメットを逆にかぶり(作者サン=テグジュペリが見たら泣く)、小さな原付に乗った。
アプリをダウンロードするのに30分かかり、メール認証に2時間かかった。
“配達可能エリア:全宇宙ではありません”
と表示されたが、王子さまは気にしなかった。
最初の配達は、腹をすかせた自称詩人の男。
「ラーメンです」
と王子さまが差し出すと、詩人はラーメンに涙を落としながら言った。
「君の瞳に、ナルトが映っているよ……!」
次の配達先は、山奥に住む孤独な地理教師。王子さまは「ナポリタン」を頼まれたのに、「ナポレオン」を届けてしまう。
「おぉ……これは戦争だ」
教師はその日を境に、地理教師から世界史教師へと転職した。
さらに別の注文では、「愛と希望のパフェ」をリクエストされたが、王子さまは間違えて「哀と絶望の納豆ドリンク」を届けてしまった。
受け取った女子大生はこう叫んだ。
「何これ! でも……なんか深い……!」
その後、謎に感銘を受けて絵本作家になり、「納豆とわたしと宇宙の縁側」で大ヒットを飛ばす。
王子さまは小さく笑った。
「間違っても、届くんだね。愛って。」
夜、星に戻る道すがら、王子さまはひとつだけ後悔していた。
「でもやっぱり、評価☆1は……ちょっとつらいな。」
やがて評価欲しさに、さらに間違った愛を届けまくることになるのだった……
0
あなたにおすすめの小説
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
コミカライズ企画進行中です!!
2巻2月9日電子版解禁です!!
紙は9日に配送開始、12日ごろに発売となります。
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&2巻出版!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、コミカライズ決定いたしました!現在企画進行中!!そしてオリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる