真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます

難波一

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第五章 魔導帝国ベルゼリア編

第118話 “咆哮竜” vs “魔装戦士”──火花、交錯す。

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 フォルティア荒野。

 その奥地、うっそうと茂る黒樹の森の中。一本の広場が、ぽっかりと開けていた。

 濃密な魔力の気配が土と葉に染み込み、空には巨大な怪鳥の鳴き声が響いている。

 樹々の合間では、魔力を餌とする異形の虫が、ぶうん……と羽音を鳴らし、黒い群れを作っていた。

 この地に、安らぎの気配はない。

 あるのは“生きるか死ぬか”だけ。まさに、この世界における“弱肉強食”の象徴だった。

 

 そんな薄暗く、濁った空気の中心で──ふたりの影が、向かい合っていた。

 

 一方は、機械的な装甲に身を包んだ変身戦士。

 鋲の打たれたロングコート風のアーマーが風に揺れ、腰のベルトが機械音と共に紫光を燈していた。

 もう一方は、ミニスカのボディコンスーツに身を包んだ女性。

 その背からは、黒銀の竜腕が二本、禍々しくも美しく伸び、更に巨大な翼のような構造体が控えめに震えていた。

 

 ──リュナと、鬼塚玲司。

 

 最悪の相性にして、最も燃える対峙だった。

 

 「な、なにそれ……!? なにそれ!!」



 リュナが叫んだ。金の瞳が、獣のように爛々と輝いている。



 「どーなってんすか、それ!? 変身ってヤツ!? なんで!? どうやってんすか!? 
……かっこよ!!つーか、うらやま!!」

 

 まるで“変身ヒーローのガチファン”そのもののテンションだった。

 彼女は敵であるはずの鬼塚を、純粋に“すげぇ”という顔で見つめていた。

 

 ……だが。

 鬼塚はわずかにたじろいだ。
 ほんの一瞬、その反応に面食らう。

 

 (……なに言ってんだ、コイツ)

 

 「……くだらねぇ、"演技"かましやがって」



 冷たく言い捨てる。



 「“咆哮竜ザグリュナ”──てめぇは、地獄みてぇなこの荒野を支配してた、血も涙もねぇ化け物だろうが」

 

 顔を覆う双角の仮面が、感情を隠していた。

 だがその声は、確かに怒っていた。

 

 「人間のフリして、こっちの隙を作ろうって腹かよ……あぁ?」

 

 リュナの目が、ピクリと吊り上がった。

 表情が、カチリと切り替わる。

 

 「──あ?」

 

 声色が低く、鋭くなる。

 

 「テメーに……あーしの何が分かんだよ、ガキんちょが」



 ボディコンの背から、竜腕が重々しく持ち上がる。黒銀の鱗が、音もなく軋んだ。



 「ちょっと"カッコいいスキル"使えたくらいで、調子乗ってんじゃねぇーっすよ?」

 

 その一言に、鬼塚の表情もまた変わった。

 怒りを通り越して、憎悪の色が滲む。

 

 「……化け物が、人間みてぇな真似してんじゃねぇ」



 拳を握る。紫の雷光が、メリケンサック状の装甲にひび割れのように走った。



 「退治してやるよ。人間の“敵”をな──ッ!!」

 

 だが、その言葉に、リュナの目が揺れる。

 少しだけ、切なげな色が滲んだ。

 

 「……あーしは……もう、“化け物”なんかじゃない……」

 

 かつては間違いなく“魔竜”だった。

 その力で森を、荒野を、そして人間をも蹂躙した過去がある。

 けれど今は──違う。

 ブリジットの笑顔がある。

 アルドの背中がある。

 フェンリル(犬)達の声がある。

 “家族”という言葉が、胸の奥で静かに、しかし力強く息づいていた。

 

 「……今のあーしは、家族なんすよ……皆の」

 

 その言葉を噛み締めるように、小さく、マスクに手を添えた。

 

 ──スッ。

 黒いマスクを顎の下まで下げると、リュナは低く、囁くように叫んだ。

 

 「──『動くな』。」

 

 空気が弾けた。

 大気を震わせる重低音。

 “咆哮”というスキルが、鬼塚の全身を呑み込もうと襲いかかった。

 魔力が揺れる。魂を圧迫し、意識を凍らせる。

 普通の人間なら──ここで完全に動きを封じられる。

 

 だが──

 

 「効かねぇ……ッ!!」

 

 鬼塚は叫んだ。
 紫電が逆流し、咆哮の波を打ち消した。



 (やっぱ……効かないっすね。こいつ、“耐性スキル”持ちってヤツっすか)



 リュナが、内心でぽつりと呟いた。

 

 「……めずらし。」

 

 鬼塚はすでに、走っていた。

 砲弾のような加速。紫の火花を散らしながら、一直線にリュナへ突進する。

 

 リュナは、即座に竜腕を振るう。

 ぶおん、と唸るような音と共に、鋭く斬りかかる影が振り下ろされた。

 

 だが──

 

 「──はッ!」

 

 鬼塚が、踏み切った。

 そのまま空中で一回転。ムーンサルトの軌道を描きながら、リュナに向けて真っ直ぐに足を伸ばす。

 紫の魔力が蹴り足に集まり、裂空のような軌跡が走る。

 

 まさに、ヒーローキック。

 

 「へぇ……!!」

 

 リュナの口から、素直な驚きが漏れた。

 即座に反対の竜腕でガード。

 ──が、それでも衝撃は強く、ズザザァァッと、リュナの足元の地面が滑る。

 竜の腕をもってしても、真正面からの一撃には完全には抗えなかった。

 

 (このパワー……)

 (人間のクセに、ここまでの威力……久々っすね、マジで)

 

 鬼塚は、着地の反動で砂煙を巻き上げた。

 そして、叫ぶ。

 

 「……そのクソみてぇな洗脳スキルは、俺には効かねぇ……!」

 

 拳を握り直す。

 その姿は、もはや不良ではなかった。

 ヒーローそのものだった。

 

 「──覚悟しろや、化け物が」

 「てめぇをブチのめして……俺達は、帰るんだよッ!!」

 

 リュナは、肩をすくめた。

 

 「……いや、帰りたきゃ勝手に帰れし。あーし、関係ないじゃん」

 

 その言葉には、呆れたような、少しだけ意外ようなな響きがあった。

 

 「……ま、何言ってんのかよく分かんねーけど」

 

 リュナは、小さくつぶやく。

 

 「姉さんとフレキっちを、鎖でぐるぐる巻きにした件──」

 「……あれは、ちょーっと許せないっすね……?」

 

 背中の翼が、バサリと音を立てて広がる。

 黒銀の竜腕は左右に構えられ、その爪先が、鬼塚をまっすぐに狙っていた。

 

 リュナの本体は──まるでファッションモデルのようなポーズで、腕を組んだまま。

 その瞳だけが、氷のように鋭く輝いていた。

 

 戦闘の気配が、急速に満ちていく。

 風が止まり、鳥が鳴きやむ。

 

 ──この一撃は、決して軽くない。

 

 リュナと鬼塚玲司。

 それぞれの正義と願いが、いま──ぶつかろうとしていた。



 ◇◆◇



 ──惑わされるな。

 鬼塚玲司は、戦闘の最中にもその言葉を何度も反芻していた。

 

 (……騙されるな。あれは、“魔竜”だ)

 

 目の前の女は、人間の皮をかぶっているだけの存在だ。

 笑って、しゃべって、何かを大切そうに語ってみせる。

 だがそれは、きっと演技だ。心を緩めさせるための、冷酷な“擬態”。

 

 (人間みてぇな仕草や言葉で、俺を迷わせようとしてやがる……)

 

 拳を強く握る。
 両手の魔装から、紫の火花が散った。

 

 (……情けをかけるな。流されるな。仕留めろ……! 迷ったら、あの女に……天野や、佐川を殺されるぞ……!)

 

 意識を一点に集中させる。
 ──“敵”は目の前にいる。

 

 「……覚悟しろよ、“化け物”」

 

 鬼塚は、腰のベルトに手を伸ばした。

 その中心、歯車のような金属パーツを、親指で──

 

 ギュイン、ギュイン……!

 

 二度、力強く回す。

 その瞬間、ベルトのバックル"獏羅天盤ばくらてんばん"が唸り声のような機械音を発した。

 

 『インカネーション! ブチブチ──ブッチ斬リ!!』

 

 金属音の混ざった声が、空気を裂いた。

 リュナが「はっ!?」と目を丸くする。

 

 「なにそれ!? ベルト、しゃべんの!? え、ちょ、マジすか!?」

 

 思わず声を弾ませ、瞳がキラッと輝く。

 その反応に、鬼塚は思わずむっとする。

 

 「……んなこと気にしてる場合かよッ!!」

 

 怒鳴り声と同時に、鬼塚の両拳に魔力が集中する。

 紫の光がうねり、メリケンサック状の装甲が再構成されていく。

 金属の音が鳴り、拳の側面から──紫色のビーム状の刃が、シュィィンと光を引いて展開された。

 逆手に構えた両拳の刃は、まるで双剣のよう。

 鋭利で、そして暴力的に美しかった。

 リュナは、その姿を目にして──つい、にやけてしまう。

 

 「ヤッバ……! なにそれ、ちょーオモロ……!」

 

 「ウッゼェんだよ!!」

 

 鬼塚が地を蹴った。

 咆哮のような勢いで駆け出し、そのまま一直線にリュナへ向かって突進。

 リュナは、背後の巨大な竜腕をブン、と振りかぶる。



 「ま、ぶちのめしてからじっくり観察するっすかね……ッ!」

 

 ドゴォン!!

 竜腕が地面を叩きつけた衝撃で、砂塵が盛大に舞い上がる。

 

 しかし──

 

 「……ッ、な……!」

 

 リュナの目が驚きに見開かれた。

 鬼塚は、その振り下ろされた竜腕の“上”を、跳躍の勢いを乗せたまま駆け上がってきていたのだ。

 まるで傾斜のついた細い梯子を全力疾走するような無茶な動き。

 

 「させるかよ……ッ!」

 

 鬼塚は、勢いそのままに両腕を引き、ビーム刃をリュナの胴に向けて一閃!

 

 だが──

 

 「甘ぇっすよ、ガキ!」

 

 リュナのもう一方の竜腕が、即座に反応。

 掌で鬼塚の右の刃を受け止め、ガキィンと魔力の火花を散らす。

 さらに、左の脚が軽やかに跳ね上がり──

 

 「はっ!」

 

 鬼塚の左手のビーム刃を、脚で蹴り上げて弾き飛ばした。

 

 ガンッ!

 

 鬼塚の身体がわずかに浮き、軌道を逸らされる。

 

 「……っ、ちっ!」

 

 空中で体勢を整えつつ、鬼塚は舌打ちしながら言い放つ。

 

 「その格好で蹴りたぁ……! やっぱ、“化け物”にゃ恥じらいってもんがねぇらしいな……!」

 

 憎まれ口のつもりだった。

 けれど、それを聞いたリュナは──

 

 「……タダ見してんじゃねーよ、エロガキ……ッ!!」

 

 ギザ歯を見せて、悪戯っぽくニィッと笑う。

 その表情には、怒りも呆れも混ざっていたが──
 どこか、楽しそうでもあった。

 

 「気になんなら、目ぇつぶって戦えっつーの!」

 

 鬼塚は、地面を蹴ってバク宙するように後方へ跳び、再び距離を取る。

 その背中に、まだほんのかすかに残る“咆哮”の余韻が、じわりと揺れていた。

 

 (くそ……完全には防げてねぇか……)

 

 だが、拳を見れば、確かにリュナの竜腕には“感触”があった。

 ただの演出じゃない。

 この装備、このスキルは──確かに、“通じる”。

 

 「……上等だ、咆哮竜。」



 紫電が拳に踊る。

 

 「次は……もっと“派手に”いくぜ……!」



 ◇◆◇



 砂塵が舞う中、鬼塚玲司はふたたびバク宙で距離を取った。

 地を踏み締め、砂の上を滑るように後退し、次の構えに備える。

 

 リュナは、その姿をじっと見つめながら──ふと、左の竜腕に違和感を覚えた。

 

 (……ん?)

 

 先ほど、鬼塚のビーム刃を掌で受け止めたその場所。

 そこに、細く赤い線が走っていた。

 黒銀の鱗が、数枚ほど断たれ、じわりと血が滲んでいる。

 

 「……へぇ……」

 

 思わず、小さく呟く。

 

 (あーしの鱗を切り裂いたってことは……)

 (あの攻撃、ガチで“通る”ってことっすよね)

 

 竜種の中でも上位に位置する咆哮竜、その“外皮”を削るには並の攻撃力では足りない。

 それを真正面から打ち込んできた、このガキは──

 

 (……やっぱ、ただの人間にしちゃ、やるヤツっすね~……)

 

 リュナの口元に、わずかに戦意のこもった笑みが浮かんだ。

 

 一方、鬼塚はと言えば。

 傷つけた手応えを感じながらも、すぐさま次の一手に移っていた。

 

 「──いくぜ、“獏羅天盤ばくらてんばん”」

 

 腰のベルトに手を伸ばす。

 中央の歯車状パーツを、今度は──三度、強く回す。

 

 ギュイン、ギュイン、ギュイィィンッ!

 

 金属が軋む音と共に、再び機械的なボイスが響き渡る。

 

 『インカネーション! メタメタ──メッタ撃チ!!』

 

 その宣言と共に、鬼塚の両拳に紫の魔力が一気に集まる。

 火花が弾け、金属の質感を持った魔力構成体が具現化されていく。


 ──双拳の形が、変わった。

 
 両腕に巻き付くような砲身。

 銃口のような開口部が膨れ、魔力を込めたフィンが展開。

 まるで、左右それぞれに“ガトリングガン”を組み込んだようなフォルム。

 

 キュイイイイイイン……!

 

 回転が始まる。
 紫電の粒子が銃口の内部で渦巻き、殺意を凝縮していく。

 

 「くらいやがれェ!!」

 

 ──ズドドドドドドドドドドッ!!!

 

 両拳から、紫色の魔力弾が高速連射された。

 まるで嵐のように、数百発の砲撃が一斉に吐き出される。

 熱と衝撃が地を裂き、木々の枝を砕く。

 周囲の虫たちが悲鳴のような羽音を立てて逃げ惑う。

 リュナの表情に、ほんの一瞬──驚きが走った。

 

 「おっと。今度は遠距離戦っすか」

 

 すぐさま身を翻し、弾を避けながらスタタタッと横走りに移行する。

 体幹を崩さず、森の中を螺旋を描くように鬼塚の周囲を駆け始めた。

 

 (さっきの接近戦、あーしが押された……なら)

 

 (次は、“距離”で押し返すっすよ)

 

 走りながら、深く、息を吸い込む。

 肺の奥、魔力核から熱を引き上げ、喉の奥に黒い光を収束させる。

 

 「──ふぅーッ……!!」

 

 咆哮竜・ザグリュナが持つ、特有のブレス。

 重く、焼けつくような黒色のビームが、口から直線状に放たれた。

 

 ──ドオォォォォオンッ!!!

 

 大気が裂け、周囲の草が一瞬で蒸発する。

 ブレスは一直線に鬼塚を貫こうとするが──

 

 「……止めてたまるかよッ!」

 

 鬼塚の両腕ガトリングが応戦するように火力を増す。

 連射、連射、連射。

 紫の魔力弾と黒のビームが、空中で激しくぶつかり合った。

 

 ズガガガガガガ……ドバァンッ!!

 

 相殺の嵐。
 地鳴りのような魔力音が辺りに響き渡る。

 

 ──結果、勝ったのは、鬼塚だった。

 

 「ぐっ……!」

 

 リュナの体が後方に吹き飛ぶ。

 翼で態勢を保ったが、それでも足先が地面を数メートル削りながら滑っていく。

 

 (……ちぇ。やっぱ、あーし……ブレス、苦手なんすよね。特に、"この姿"のままじゃ……)

 

 額に汗を浮かべながら、リュナはやや不満げに唇を尖らせる。

 

 (にしても……あーしのブレスを、真正面から“完全に”相殺してくるとは……)

 (このガキ、ほんとに只者じゃないっすね)

 

 その目に、確かに評価の色が宿っていた。

 敵意だけじゃない──認めている。

 

 その一方で、鬼塚はあくまで“挑発”のスタンスを崩さなかった。

 

 「……知ってるか? 喧嘩じゃな……相手の周りを回るヤツの方が“格下”なんだぜ?」

 

 リュナがピタリと動きを止める。

 鬼塚の視線が鋭く刺さる。

 

 「“咆哮”とかいう洗脳スキルが無きゃ、伝説の魔竜も──大したことねぇな。オイ」

 

 言った。

 ──わざとだ。

 自身の戦意を途切らせない為に、言葉を尖らせた。

 リュナの目が、明らかに変わる。

 

 「……はぁ~~~……」

 

 深く、長いため息を吐く。

 そしてジト目で鬼塚を睨み、ボソッと呟いた。

 

 「……あのな、クソガキ……」

 

 (……何だ?)

 

 鬼塚の背筋に、わずかな緊張が走った。

 

 「……あーしはな、このフォルティア荒野を──」

 

 声のトーンが変わる。
 背後の森の空気が、ざわりと震えた。

 

 「何百年も、シメてきた“咆哮竜ザグリュナ”っすよ……?」

 

 瞬間、空気が変わった。

 周囲の木々の葉がざわめき、魔力の流れがリュナを中心にうねり始める。

 

 鬼塚の瞳が、わずかに見開かれる。

 

 (……なんだ……この女……)

 (気迫が……増していく……!?)

 

 黒色の魔力が、リュナの足元から吹き上がるように渦を巻き始める。

 それは“力”ではない。

 “生物”が、“種の女王”に従うような──本能的な圧。

 

 「……その代名詞の“咆哮”が、相手を洗脳するだけのショボいスキルな訳……」

 

 その唇が、ゆっくりと綻ぶ。

 

 「──ねーだろ、クソガキ」

 

 リュナの周囲で、草が震え、風が揺れる。

 森そのものが、彼女の気迫に呼応するようにざわついていた。

 

 「……!」

 

 鬼塚は思わず、歯を食いしばる。

 ──だが。

 

 「……関係ねぇッ!!」

 

 叫ぶ。

 ガトリングの形状を即座に解除し、拳を握る。

 鋲の打たれた装甲の指がきしみ、再び原点の構えに戻る。

 

 「何でもいい。俺は……てめぇをこのまま──仕留めるだけだッ!!」

 

 叫びと共に、鬼塚玲司の拳が鳴る。


 "咆哮竜"ザグリュナ vs "魔装戦士ストラディラボラス"鬼塚玲司──


 次の瞬間、戦場はさらに熱を帯びていく。
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