真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます

難波一

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第五章 魔導帝国ベルゼリア編

第133話 雷光、摩天楼を裂いて。

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廊下の空気がひび割れるように揺らぎ、目の前の少女──佐倉サチコの姿が、まるで粘土の仮面が砕けるようにボロボロと崩れていった。

薄皮が剥がれ落ちるたび、下から覗くのは紅の眼光。

艶やかでありながら、獣めいた牙を覗かせる口元。


やがて「彼女」は完全に崩れ去り、そこに立っていたのは将軍・紅龍。


緋色の軍服の肩に重く垂れる弁髪を揺らしながら、ニヤリと嗜虐的な笑みを浮かべていた。



「……なかなかの反応だ。わらべよ」



その声音は愉快そうでありながら、底知れぬ捕食者の響きを孕んでいる。

雷人の胸はざわめいたが、顔には冷静の仮面を貼り付けた。

視線を逸らさず、僅かに首を傾ける。



「……このような場所で変装などなされて、一体どうされたのですか、将軍」



自分でもわかるほど声が張りつめていた。だがそれを悟らせるわけにはいかない。

紅龍は緩やかに顎を撫で、楽しむように答えた。



「なに、果実の登熟を見るだけのつもりだったが……ちと予定より早く、はさみを入れてみる気になっただけのことよ」



「果実……鋏?」



雷人の心に疑念が広がる。


(……何の話をしている? 比喩か、それとも……)


考える間もなく、紅龍の唇がさらに歪む。



「どうした? 重心の取り方が、完全に“敵”に向けたものになっておるぞ?」



──背筋に冷水が流れ落ちる。



(……ダメだ。気づかれている……! 洗脳が解けたことを、完全に見抜かれた!)



一瞬で判断を切り替えた雷人は、深く息を吸い、全神経を研ぎ澄ます。

次の瞬間──



「"雷神の加護インドラ"……ッ!!」



紫電がその身を駆け抜け、皮膚を刺すような衝撃と共に視界が白く弾ける。

雷人の身体は稲妻の矢のように廊下を駆け抜け、紅龍から遠ざかる方向へと疾走した。


──だが。


曲がり角の先に、二体の魔導機兵が待ち構えていた。

片方は魔導銃を、もう片方はサーベルを構え、警告音を発しようとする。



「ッ……!」



思考よりも先に身体が動いた。

雷人は一瞬でサーベル機兵の背後へと回り込み、その冷たい鉄の頭部に両の掌を添える。



──バチバチィッッ!!



左右の手の間に稲妻を走らせ、雷撃を叩き込む。

青白い光が爆ぜ、機兵の眼窩に嵌め込まれた魔導レンズが焼き切れるように暗転した。

崩れ落ちる機兵の腰からサーベルを抜き取ると、その勢いのままもう一体へと斬りかかる。

銃を構える暇もなく、紅い閃光が首筋を奔り、次の瞬間──頭部がバチバチと火花を散らしながら転がり落ちた。

重い金属音を立てて崩れ落ちる機兵。

雷人は、肩で息をしながら二体の骸を見下ろした。


──そして、自らの両手が震えているのに気づく。


機械とはいえ、「殺す」動きを選んでしまった自分。

引き返せない一線を越えた、その実感が胃の奥に重く沈む。



「……これでもう、後戻りは出来ないな」



かすれた声が、廊下に響いた。

紫電はまだ彼の全身を走り続け、決意と恐怖を等しく燃やしていた。



 ◇◆◇



紫電をまとい、廊下を駆け抜ける雷人の姿は、ひと筋の稲妻のようだった。

魔導機兵の影が見えれば瞬きする間に落雷の閃光が走り、次の瞬間には鉄の骸が床に沈む。

迷いはない──いや、迷っている暇がなかった。



(……螺旋を登るのは無理だ。紅龍将軍を僕1人で突破するなど不可能……!)

(それに……もし奴に洗脳が解けたことが知られてしまったなら……あの七人が危険だ……!)



理性が選んだのは撤退。

まだ間に合う。仲間と合流して、どこかに身を隠す……そう信じて、雷人は階層を駆け降りていった。

やがて、視界がぱっと開ける。


──「リビング・フロア」。


高い天井から柔らかな光が降り注ぐ、豪奢な空間。
大理石の床に、深紅の絨毯。

まるで高級ホテルのロビーのようなその空間は、つい数十分前まで仲間と共に座っていた場所だった。



だが──。



「……ッ!?」



雷人の足が止まった。

次の瞬間、肺から空気が抜け落ちるように呼吸が乱れる。


広間に、仲間たちの姿はなかった。

代わりにそこに並んでいたのは──七体の、緋色に輝く宝石の像。


艶やかな結晶が人の形を取り、苦悶と恐怖に歪んだ表情のまま凍りついている。

ミオとサチコは互いに身を寄せ合い、目をぎゅっと閉じて。

レンジとケイスケは怯えきった顔で後ずさるような姿勢のまま。

ユウマは中央の昇降機へ駆け出そうとした瞬間で止まり、結晶と化していた。


ミサキは床にへたり込み、その前に庇うように立つマコトの背中を見上げている。

二人とも、冷たい宝石の彫像と化し、動くことは二度となかった。



「……ど……どうして……」



雷人の喉から、乾いた声が漏れる。

視界が揺れる。指先が勝手に震える。



「こんな……ッ……!」



胸の奥に、恐怖と怒りがないまぜになった熱が湧き上がる。

全身をワナワナと震わせながらも、雷人はその光景から目を逸らせなかった。

仲間たちの命が、ここにあったのだと直感的に理解してしまった。


──その背後に。



「……ッ!」



気配を感じた瞬間、雷人は反射的に振り向く。

そこには、緋色の双眸をギラリと光らせながら、ゆっくりと歩み寄ってくる紅龍の姿があった。

両手には双剣。

柄の根元同士が鎖で繋がれ、振るうたびに金属の不気味な音がカシャリと鳴る。

その歩みは悠然として、狩人が逃げ場のない獲物を追い詰めるときのそれだった。



「……貴方が……いや……」



雷人の声が震える。

瞳には怒りと憎悪が燃えていた。



「貴様が……これをやったのか……ッ!!」



その瞬間、バリバリッと雷撃が雷人の身体から奔り出す。

怒りに呼応するように紫電が迸り、床に焦げ跡を刻む。


紅龍は、その様子を眺めながらニヤリと笑った。

緋色の瞳が嘲るように細められる。



「“そうだ”と言ったら──どうする?」



嗜虐的な声が広間に響き渡る。

挑発と愉悦を混ぜたその響きは、雷人の心をさらに掻き乱した。

怒りが、視界を赤く染める。

だが同時に、雷人の理性は必死に冷静さを保とうとしていた。



(……逃げ場はない。正面から戦っても勝算はゼロだ……!)

(ならば……今の僕に出来ることは──)



ほんの僅かでも、未来につながる可能性を紡ぐこと。

そのために、命を賭けるしかない。


雷人は歯を食いしばり、決意を胸に深く刻んだ。



 ◇◆◇



雷人は奥歯を噛み締め、両腕に力を込めた。

右手に握るサーベルの切っ先を、天井へと突き上げる。



「──"飛雷閃光グレア・ライトニング"ッ!」



瞬間、鋭い閃光が刃先から迸った。

雷鳴にも似た光の奔流が、白昼のように広間を照らす。



「……ムッ……!」



紅龍の瞳が反射的に眩み、わずかに閉じられる。

その一瞬。雷人にとって、逃走のための唯一無二の好機だった。



「今だ──ッ!」



彼は渾身の力でサーベルを振り抜き、背後の巨大なガラス窓を叩き割る。

ガシャン!と轟音が響き、破片が煌めく雨のように舞い散る。

吹き込む夜風が髪と軍帽を煽り、雷人の身体を空中へ押し出した。





広がった視界に、息を呑む。


眼下には夜の魔都・スレヴェルドの街並みが、黄金色の光を帯びて広がっていた。

天空を切り裂くように立ち並ぶ高層ビル群は、下から灯りを放ち、夜空に逆光の塔を描いている。

遠くには観覧車やジェットコースターの輪郭が淡く光り、夜空に幻想的な曲線を描いていた。



(……ああ……美しい……)



胸を貫くのは感嘆と同時に、どうしようもない後悔。



(こんな街に暮らす魔物……いや、"人々"を……僕たちは……“話の通じない人類の敵”と信じて、疑いもせず……)



脳裏に蘇るのは、あの日の惨劇。

街を襲撃し、逃げ惑う住人を容赦なく撃ち、斬り、焼き払った。

獣人、ゴブリン、オーク──彼らはただ必死に逃げていただけだ。


それを「当然の戦い」と信じて疑わなかった自分。



(……鬼塚は……あの時も街の住人には手を出さなかった……)

(……街の外で野生の魔物を狩り、レベルを上げていた……)



記憶が突き刺さる。

鬼塚を「不良」と見下していた自分の愚かさが、今になって胸を焼いた。



(彼こそが……一番、理性的だったんじゃないか……!)



「逃がさん……!」



背後から響いた声に、雷人はゾクリとする。

振り向くより早く、夜空を裂く殺気。

紅龍が追いすがり、緋色の双剣を頭上から振り下ろしていた。

鎖が鳴り、刃が唸る。



「──ッ!」



反射的にサーベルを掲げる。


ガキィィンッッ!!


衝突の瞬間、雷鳴のような音が弾け、火花が散った。

重圧に押され、雷人の身体はそのまま空中庭園へと叩き落とされる。


ズドォンッ!


大地を震わせる衝撃。

肺の奥から空気が吹き飛ぶほどの衝撃を受けながらも、雷人は咄嗟に受け身を取り、なんとか命を繋いだ。

右膝を地面に突き、荒い呼吸を押し殺す。

サーベルを右手に後方へ伸ばし、左手で軍帽のつばを摘み、静かに位置を戻した。

夜風が、二人の間を冷たく吹き抜ける。



「……儂を謀れると思うたか?」



紅龍の声が低く、獰猛に響く。

緋色の双剣を鎖で絡ませながら振り回し、構えを取る。

その瞳は獲物を見定める猛獣のものだった。



「その動き……童、貴様はすでに“レベル10”であろう?」



雷人は息を整え、紅龍を真っ直ぐに睨み返す。

怒りを押し殺し、静かに問いかける。



「……佐倉たちに、何をした……?」



紅龍の口元に、邪悪な笑みが浮かんだ。



「知りたければ──聞き出してみるがよい」



挑発と殺意を込め、ゆるやかに二刀を構える紅龍。

雷人は答えず、ただ静かにサーベルを前へ。



「──"神器"、解放」



低い声が夜に響く。



「……"雷月刃チャンドラハース"!」



サーベルが紫電を纏い、瞬く間に黄金の雷剣へと姿を変える。

刃先から放たれる光が、夜の庭園を昼のように照らし出す。


紅龍は愉快そうに笑い、鎖で繋がれた双剣をヒュンヒュンと振り回す。

武術の達人が舞うかのように、刃と鎖が自在にうねり、空気を切り裂く音を響かせる。



「やはり……洗脳下にありながら、力を隠しておったか……」

「用心深き性格……まずは見事よ」



その声には、心底からの愉悦が滲んでいた。

そして、ダン!と地に足を付き構えを決めた瞬間。



「──放馬過來ファンマーグォライ(かかって来い)ッ!」



獰猛な笑みと共に、紅龍が宣告する。



「味見してやるわ……!!」



雷人の黄金の雷剣と、紅龍の緋色の双剣が、
夜の摩天楼で対峙する。
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