僕が”僕”じゃなかったら

パれっと

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 ―――――起―――――

3話「どうすれば、あなたの“1番”になれますか?」㊽

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 そして、
高校が始まって。

芽衣に、学校が終わる時間を聞いて、
校門の前で、2人を待ち伏せした。


そうしたら、
あっくんは、
本当に、驚いていて。


久しぶりに会ったあっくんは、
前みたいに、


…笑うことが、なかった。


それに、
私は、

…あの事件のせいなのかな、
って、
胸が、痛くなった。





…こっちに戻ってきて、

まず、


あっくんに、謝ろうと、思った。




…私の、罪を、

 償うために。





そうしたら、
その次は、



…私の気持ちを、

 伝えたいと、思った。





…私の、

 “1番”、欲しいものを、

  手に入れるために。
















…今ある、

  大切なものが、



  それでも、





  なくならないことを、祈って。


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