僕が”僕”じゃなかったら

パれっと

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 ―――――結―――――

10話「君への気持ちは、“恋”じゃない。」(51)ー気ー

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 次の日も、


あっくんは学校を休んで。



…ますます、
自分が、許せなくなった。














 その放課後に、小春と話して。





…自分がずっと、



小春を、不安にさせていたことを、

知って。





小春の言葉で。


俺は、



ずっと、








…あっくんを、


 自分の、

   “1番” にしていたことに、


 気付いた。






…きっと俺は

無意識に、


俺が、


あっくん以外の誰かを

 “1番” にしたら、




 …あっくんも、


 誰か、

  “1番” の女の子を、

  つくるんじゃないか


って。




 あっくんが、


 自分から、離れるんじゃないか




…って。


思っていて。



それが、

…嫌だったんだ。













… “彼女” を、


 “1番”、

 大事にしなければ、いけなかったのに。




小春を、

大事にできていなかったということに、

気付いて。




そんな自分が、


…本当に
嫌になった。

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