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救援要請
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「う⋯⋯ん⋯⋯っ」
「ミーア様!」
「気が付かれましたか?」
「お怪我は? 痛むところはありませんか?」
最後に目覚めたミーアに、彼女を心配する声が寄せられる。
「ここは⋯⋯? わたしたちは助かったのですか?」
「はい。そちらの皆さまに助けていただきました」
弓を装備した女性に紹介されて、ようやく彼女は俺たちに気がついたようだ。
「ご挨拶が遅れて申し訳ございません。わたくしはミーアと申します。連れの者共々、危ないところをお助けいただきありがとうございました」
「無事で何よりだ。皆さんにも言ったことだけど、実際にあなたたちを見つけたり回復させたりしたのも俺の仲間たちだ。礼はあとで彼女たちに直接伝えてやってほしい」
「はい、分かりました。あの、ところでわたくしたちはどのくらい気を失っていたんでしょうか?」
「ちょうど丸1日になる。とりあえず、温かい食事を用意するから、もうしばらく休むといい」
「丸1日も⋯⋯すいません、ご厚意には感謝致しますが、わたくしにはすぐにでも向かわないと行けない場所があるのです。このお礼は後日改めて必ず⋯⋯」
「創造神の屋敷へ行くんだろう?」
「え?」
怪我は完治しているとはいえ、まだフラつく体をおして無理矢理立ち上がろうとするミーアを制して座らせる。
「リシュフィーさんから聞いたよ。ミーアさんの父上が治めている街が魔物に襲われて危険な状態なんだとか」
「⋯⋯はい」
おっと、いかんいかん。泣きそうだ。早く安心させてあげたほうが良さそうだ。
「ミーアさん、大丈夫。今朝早くに、あなたの連れ3名の案内で俺の仲間が向かっているから。大丈夫、俺の仲間は強いから大船に乗ったつもりでいればいい。ミーアさんは今日はゆっくり休んで、そして元気になったら、俺といっしょに街に向かえばいい」
俺の言葉に少しは希望を見出せたのか、多少顔色に血の気が戻ってきたけど、目の奥の不安はまだありありと残っているか。
仕方ない、言っちまうか。
「よく頑張ったな。ここが創造神の屋敷だよ」
「え⋯⋯そんな⋯⋯それでは、あなたが創造神様なのですか?」
「ははは」
リシュフィーたちに名乗った時と同じ反応だったことに思わず笑ってしまった。
それに対してミーアはプクーっと頬を膨らませる。
「悪い悪い。俺は創造神なんかじゃないよ。ただ⋯⋯創造神の爺さんの使徒らしい。自分でも驚きなんだけどね」
目覚めた当初の背伸びするような態度と違い、子供らしく目をまん丸にさせてポカンとした表情の女の子がそこにいた。
「ミーア様!」
「気が付かれましたか?」
「お怪我は? 痛むところはありませんか?」
最後に目覚めたミーアに、彼女を心配する声が寄せられる。
「ここは⋯⋯? わたしたちは助かったのですか?」
「はい。そちらの皆さまに助けていただきました」
弓を装備した女性に紹介されて、ようやく彼女は俺たちに気がついたようだ。
「ご挨拶が遅れて申し訳ございません。わたくしはミーアと申します。連れの者共々、危ないところをお助けいただきありがとうございました」
「無事で何よりだ。皆さんにも言ったことだけど、実際にあなたたちを見つけたり回復させたりしたのも俺の仲間たちだ。礼はあとで彼女たちに直接伝えてやってほしい」
「はい、分かりました。あの、ところでわたくしたちはどのくらい気を失っていたんでしょうか?」
「ちょうど丸1日になる。とりあえず、温かい食事を用意するから、もうしばらく休むといい」
「丸1日も⋯⋯すいません、ご厚意には感謝致しますが、わたくしにはすぐにでも向かわないと行けない場所があるのです。このお礼は後日改めて必ず⋯⋯」
「創造神の屋敷へ行くんだろう?」
「え?」
怪我は完治しているとはいえ、まだフラつく体をおして無理矢理立ち上がろうとするミーアを制して座らせる。
「リシュフィーさんから聞いたよ。ミーアさんの父上が治めている街が魔物に襲われて危険な状態なんだとか」
「⋯⋯はい」
おっと、いかんいかん。泣きそうだ。早く安心させてあげたほうが良さそうだ。
「ミーアさん、大丈夫。今朝早くに、あなたの連れ3名の案内で俺の仲間が向かっているから。大丈夫、俺の仲間は強いから大船に乗ったつもりでいればいい。ミーアさんは今日はゆっくり休んで、そして元気になったら、俺といっしょに街に向かえばいい」
俺の言葉に少しは希望を見出せたのか、多少顔色に血の気が戻ってきたけど、目の奥の不安はまだありありと残っているか。
仕方ない、言っちまうか。
「よく頑張ったな。ここが創造神の屋敷だよ」
「え⋯⋯そんな⋯⋯それでは、あなたが創造神様なのですか?」
「ははは」
リシュフィーたちに名乗った時と同じ反応だったことに思わず笑ってしまった。
それに対してミーアはプクーっと頬を膨らませる。
「悪い悪い。俺は創造神なんかじゃないよ。ただ⋯⋯創造神の爺さんの使徒らしい。自分でも驚きなんだけどね」
目覚めた当初の背伸びするような態度と違い、子供らしく目をまん丸にさせてポカンとした表情の女の子がそこにいた。
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