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八章 彼女の本当の顔
彼目線 1
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彼目線 1
長年の恋路が実った俺は、この頃盛大に浮かれていたと思う。
だからその裏で、そんな事態になっていたとは気づかなかったんだ――
「はぁ⁉ 楓が帰った⁉」
同窓会終了後、柊から聞いて俺は目を剥いた。
各々が二次会の会場であるホテル内のバーへ移動するなか、予め一次会で帰宅する予定の俺たちは、ロビーへ向かっていた。明日も仕事を控えている柊も俺も、今夜は一滴も酒を飲まず、意識はしっかりしている。
「ああ、さっきトイレに行ったとき、化粧室の前で園田と楓が話しているのを遠目で見かけたんだ。奏一が来るって言ってたから、会場に連れて行って「俺の可愛い妹」だってみんなに自慢しようと思ったんだが……話を終えたら走ってロビー出て行っちゃったんだよ~」
――園田と……?
相変わらずプライベートでは能天気の柊は、自分の見たことをそのまんま伝えてきたが、
――このシスコンめ。紹介するのは俺だろう!
内心ツッコミつつも困惑する。
――何故俺に声をかけなかった? 何かトラブルでもあったのだろうか? 楓の性格なら、何かしら一報を入れて帰りそうなものだ。
ポケットのスマートフォンを確認するものの、なんのメッセージも届いていない。
――何かが、おかしい。
この空気は少し前にも、ほんのり感じた。あれは確か、大使公邸のパーティ―の帰りだろうか……
思い返そうとしていたら、どんと腕に誰かが絡んできた。
「いたいた、奏一君~! 二次会行かないって本当なの? そんなの絶対に許さないわ。私と朝まで話しましょう?」
園田愛梨……。正直、彼女の近い距離感には、昔からイラッとすることがあった。絡まれた腕を解いて離れてもらう。俺が触れたいと思う女性は楓だけだ。
彼女は小学舎からの付き合いで、大学ではフットサルのマネージャーをしていた。大学卒業間近、『ずっと好きだったの……奏一君も私のこと好きよね? 付き合ってみない?』と、妙な感じで迫られたことがあったが、その頃すでに楓への気持ちを自覚していた俺は『心に決めている相手がいる』とキッパリと伝え断った。
その後、大学を卒業したあとは、何度かあった同窓会で顔を合わせる程度でかかわりはない。連絡先を教えることはなかったし、何度か遊びに誘われたが考えるまでもなく受け無かった。
容姿端麗でご令嬢の彼女は、性格も気さくで親切なことから周囲には人気があった。そして現在もルイーズ社長に手腕を認められ支社の経営の一部を任されている。ゆくゆく資産のすべてを譲り受けるであろう、ルイーズ社長の子息とも婚約中だ。
まぁ、一方で――園田と実家が近所で昔から園田を知る柊の彼女によると、一部で見せる裏の顔は、嫉妬深く異性関係のトラブルが尽きないと言っていた。会話の端々にはその片鱗が見え隠れしているが、気づかない者は多いだろう。
これまで俺の周囲では特段問題行動のなかった彼女だが――ここにきて、なんか引っかかった。
「……楓、何か言ってなかった?」
「え……?」
園田を見つめて静かに尋ねると、彼女の瞳が一瞬揺れたのを見逃さなかった。
「楓。来ていたんだろう? 柊から園田と話したあと帰ったって聞いたんだが……?」
そこまで聞くと、彼女はまるで人形のような笑みを張り付け、大きく頷いた。
「ええ、来ていたわ。でも奏一君の久しぶりの私たちとの時間を邪魔したくないと言って、帰っていったわ。だから、せっかくだし彼女の気遣いを無駄にするのは良くないわ。私と……朝まで一緒に過ごしましょう?」
そう言って、彼女は誘うような表情で、もう一度俺の腕に触れようとするが、俺はその汚い手を払いのけた。
職業柄、人の心情を読み取ることを得意とする俺には分かった。
――嘘をつくな。誰が、君などと朝まで過ごすか。
内心舌打ちをして、帰り際に配布された手土産を柊に押し付ける。
「柊、俺は大事な用が出来たから先に帰る」
「へ? ちょ、ええ……⁉ そーいちー~?」
柊の困惑した声を背中で感じながら、走り出した。
ロビーに続くシャンデリアの光を浴びながら、スマートフォンを取り出した。
――彼女と結婚してから、無色だった日々がまるでバラ色に染まったように活気づいた。
ずっと手に入らないと諦めていた楓との結婚生活。
ちょっと夜は無茶をさせていると反省しつつも想像以上に温かくて、言葉にならないくらい幸せだった。しかし、満ち足りた気持ちになる反面、楓はたまに戸惑うような表情をすることがあった。
俺を嫌がるでもない、拒むでもない、複雑そうな表情……
正直、俺は怖かった。
俺は、七年前に一度、彼女から拒まれ関係を絶たれている。
また同じようなことを繰り返さないために、些細な変化も見逃さないようにした。
――嫌われてはいない……むしろ受け入れられている空気だが、この表情は……?
特に大使公邸のパーティ―の帰りからは、いつもの笑顔に元気が無かったように思う。
パーティーのあとに異国でひとりにしてしまったことで、不安にさせてしまったか。はたまた、しばらく俺と過ごしてみて……やはり兄としてしか思えないと思えてならないのか。
彼女と結婚するために強行突破したばかりに、しだいに臆病な考えが過るようになった。
だけど、つい一週間前、俺は、ようやく彼女の気持ちを知ることが出来た。
『……私もすきっ……奏君のことが大好き』
俺は七年前の渡欧のときに、気持ちを伝えたとばかり思っていたが、その気持ちは届いていなかったようだ。
楓は俺が切実に伝えた気持ちに、涙をこぼしながら答えてくれた。
胸が突き上げるような幸福感だった。俺も涙が溢れてしまいそうだった。
その夜は、柊がいるのに求めてしまったが、確実に俺たちの心が繋がったと実感できた。
しかしその反面、疑問にもなった。
なぜ彼女は、俺の〝心に決めている相手〟が同窓会に来ると考えたのか。そして、何故、七年前、彼女は俺を拒んだのか。
もちろん、結婚生活の期間で俺に惚れてくれたと思わないでもないが……彼女は『ずっと好きだった』と言っていた。なのに、七年前に彼女が俺を拒んだあのときは、確実に俺との関係性を断ち切りたいとの決意を感じた。
まあ、いきなり兄のような存在の男に交際をすっ飛ばしプロポーズをされたら、拒絶したくなる気持ちも分からないでもないが……
こうして結婚生活を送り、彼女から感じられたのは俺への慈しむような大きな愛情だ。
それが親愛ではなく異性に対する愛情であることに気付いたのは最近だが、きちんと感じられた。
俺は過去に、彼女との間に何らかの行き違いが生じているのではないかと考えている。
だからこそ――今度こそ逃さない。
彼女の感じる不安は全て拭い、安心して俺の隣でずっと微笑んでいて欲しい。
ホテルのエントランスを駆け抜けながら、祈るような気持ちでスマートフォンを耳に当てる。宛先はもちろん、楓だ。
――どこにいるんだ……
数秒後、スマートフォンの向こう側から待っていた声が聞こえて来た。
【――もしもし、奏君……?】
「! 楓、ホテルに来ていたんだろう? 今、どこに――」
俺が楓の声に即座に反応すると、電話の向こう側で何やら揉めるような声色が聞こえてくる。
【ちょっとだけ話を聞いてくれ……】
【ぁ、ちょっと、待って――】
ガチャン! ゴトン! とスマートフォンが落下したような、不吉な音を立てながら通話はそのまま途切れてしまった。
「おい! 楓⁉ ……っ」
聞き覚えのある男の声だった。それも、何やら揉めているような様子だった。
悪い予感しかしない。俺は、ホテルのロータリーから海沿いの観光施設の連なる通りを走った。
――風の音がした。おそらく、まだこの近くにいる。
長年の恋路が実った俺は、この頃盛大に浮かれていたと思う。
だからその裏で、そんな事態になっていたとは気づかなかったんだ――
「はぁ⁉ 楓が帰った⁉」
同窓会終了後、柊から聞いて俺は目を剥いた。
各々が二次会の会場であるホテル内のバーへ移動するなか、予め一次会で帰宅する予定の俺たちは、ロビーへ向かっていた。明日も仕事を控えている柊も俺も、今夜は一滴も酒を飲まず、意識はしっかりしている。
「ああ、さっきトイレに行ったとき、化粧室の前で園田と楓が話しているのを遠目で見かけたんだ。奏一が来るって言ってたから、会場に連れて行って「俺の可愛い妹」だってみんなに自慢しようと思ったんだが……話を終えたら走ってロビー出て行っちゃったんだよ~」
――園田と……?
相変わらずプライベートでは能天気の柊は、自分の見たことをそのまんま伝えてきたが、
――このシスコンめ。紹介するのは俺だろう!
内心ツッコミつつも困惑する。
――何故俺に声をかけなかった? 何かトラブルでもあったのだろうか? 楓の性格なら、何かしら一報を入れて帰りそうなものだ。
ポケットのスマートフォンを確認するものの、なんのメッセージも届いていない。
――何かが、おかしい。
この空気は少し前にも、ほんのり感じた。あれは確か、大使公邸のパーティ―の帰りだろうか……
思い返そうとしていたら、どんと腕に誰かが絡んできた。
「いたいた、奏一君~! 二次会行かないって本当なの? そんなの絶対に許さないわ。私と朝まで話しましょう?」
園田愛梨……。正直、彼女の近い距離感には、昔からイラッとすることがあった。絡まれた腕を解いて離れてもらう。俺が触れたいと思う女性は楓だけだ。
彼女は小学舎からの付き合いで、大学ではフットサルのマネージャーをしていた。大学卒業間近、『ずっと好きだったの……奏一君も私のこと好きよね? 付き合ってみない?』と、妙な感じで迫られたことがあったが、その頃すでに楓への気持ちを自覚していた俺は『心に決めている相手がいる』とキッパリと伝え断った。
その後、大学を卒業したあとは、何度かあった同窓会で顔を合わせる程度でかかわりはない。連絡先を教えることはなかったし、何度か遊びに誘われたが考えるまでもなく受け無かった。
容姿端麗でご令嬢の彼女は、性格も気さくで親切なことから周囲には人気があった。そして現在もルイーズ社長に手腕を認められ支社の経営の一部を任されている。ゆくゆく資産のすべてを譲り受けるであろう、ルイーズ社長の子息とも婚約中だ。
まぁ、一方で――園田と実家が近所で昔から園田を知る柊の彼女によると、一部で見せる裏の顔は、嫉妬深く異性関係のトラブルが尽きないと言っていた。会話の端々にはその片鱗が見え隠れしているが、気づかない者は多いだろう。
これまで俺の周囲では特段問題行動のなかった彼女だが――ここにきて、なんか引っかかった。
「……楓、何か言ってなかった?」
「え……?」
園田を見つめて静かに尋ねると、彼女の瞳が一瞬揺れたのを見逃さなかった。
「楓。来ていたんだろう? 柊から園田と話したあと帰ったって聞いたんだが……?」
そこまで聞くと、彼女はまるで人形のような笑みを張り付け、大きく頷いた。
「ええ、来ていたわ。でも奏一君の久しぶりの私たちとの時間を邪魔したくないと言って、帰っていったわ。だから、せっかくだし彼女の気遣いを無駄にするのは良くないわ。私と……朝まで一緒に過ごしましょう?」
そう言って、彼女は誘うような表情で、もう一度俺の腕に触れようとするが、俺はその汚い手を払いのけた。
職業柄、人の心情を読み取ることを得意とする俺には分かった。
――嘘をつくな。誰が、君などと朝まで過ごすか。
内心舌打ちをして、帰り際に配布された手土産を柊に押し付ける。
「柊、俺は大事な用が出来たから先に帰る」
「へ? ちょ、ええ……⁉ そーいちー~?」
柊の困惑した声を背中で感じながら、走り出した。
ロビーに続くシャンデリアの光を浴びながら、スマートフォンを取り出した。
――彼女と結婚してから、無色だった日々がまるでバラ色に染まったように活気づいた。
ずっと手に入らないと諦めていた楓との結婚生活。
ちょっと夜は無茶をさせていると反省しつつも想像以上に温かくて、言葉にならないくらい幸せだった。しかし、満ち足りた気持ちになる反面、楓はたまに戸惑うような表情をすることがあった。
俺を嫌がるでもない、拒むでもない、複雑そうな表情……
正直、俺は怖かった。
俺は、七年前に一度、彼女から拒まれ関係を絶たれている。
また同じようなことを繰り返さないために、些細な変化も見逃さないようにした。
――嫌われてはいない……むしろ受け入れられている空気だが、この表情は……?
特に大使公邸のパーティ―の帰りからは、いつもの笑顔に元気が無かったように思う。
パーティーのあとに異国でひとりにしてしまったことで、不安にさせてしまったか。はたまた、しばらく俺と過ごしてみて……やはり兄としてしか思えないと思えてならないのか。
彼女と結婚するために強行突破したばかりに、しだいに臆病な考えが過るようになった。
だけど、つい一週間前、俺は、ようやく彼女の気持ちを知ることが出来た。
『……私もすきっ……奏君のことが大好き』
俺は七年前の渡欧のときに、気持ちを伝えたとばかり思っていたが、その気持ちは届いていなかったようだ。
楓は俺が切実に伝えた気持ちに、涙をこぼしながら答えてくれた。
胸が突き上げるような幸福感だった。俺も涙が溢れてしまいそうだった。
その夜は、柊がいるのに求めてしまったが、確実に俺たちの心が繋がったと実感できた。
しかしその反面、疑問にもなった。
なぜ彼女は、俺の〝心に決めている相手〟が同窓会に来ると考えたのか。そして、何故、七年前、彼女は俺を拒んだのか。
もちろん、結婚生活の期間で俺に惚れてくれたと思わないでもないが……彼女は『ずっと好きだった』と言っていた。なのに、七年前に彼女が俺を拒んだあのときは、確実に俺との関係性を断ち切りたいとの決意を感じた。
まあ、いきなり兄のような存在の男に交際をすっ飛ばしプロポーズをされたら、拒絶したくなる気持ちも分からないでもないが……
こうして結婚生活を送り、彼女から感じられたのは俺への慈しむような大きな愛情だ。
それが親愛ではなく異性に対する愛情であることに気付いたのは最近だが、きちんと感じられた。
俺は過去に、彼女との間に何らかの行き違いが生じているのではないかと考えている。
だからこそ――今度こそ逃さない。
彼女の感じる不安は全て拭い、安心して俺の隣でずっと微笑んでいて欲しい。
ホテルのエントランスを駆け抜けながら、祈るような気持ちでスマートフォンを耳に当てる。宛先はもちろん、楓だ。
――どこにいるんだ……
数秒後、スマートフォンの向こう側から待っていた声が聞こえて来た。
【――もしもし、奏君……?】
「! 楓、ホテルに来ていたんだろう? 今、どこに――」
俺が楓の声に即座に反応すると、電話の向こう側で何やら揉めるような声色が聞こえてくる。
【ちょっとだけ話を聞いてくれ……】
【ぁ、ちょっと、待って――】
ガチャン! ゴトン! とスマートフォンが落下したような、不吉な音を立てながら通話はそのまま途切れてしまった。
「おい! 楓⁉ ……っ」
聞き覚えのある男の声だった。それも、何やら揉めているような様子だった。
悪い予感しかしない。俺は、ホテルのロータリーから海沿いの観光施設の連なる通りを走った。
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