ふたりのかりすま

シキ

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第一章

第3話

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※この勅令をきっかけに、東歴2119年夏、従斗は大天北部に攻め込んだ。戦力の違いもあり、東歴2119年秋には大天北部はほぼ従斗の占領下におかれる。
※大天国:従斗の南西に位置する国。北部と南部で経済発展が違う。南部は経済発展進んで、北部は田舎。首都は南部に置かれている。

時は同じ2119年秋。ここは国立東栄専科校。
カイネ「アルトー!」
※カイネ・ベイリー:アルトの幼なじみの女子。アルトのことが割と好き(恋愛感情ではない)。成績は真中ぐらい。行動力がある。
アルト「ん?なんだカイネか。」
カイネ「なんだってなによ?それよりもさ、修学旅行行くことになったんだってー!」
アルト「修学旅行??そもそも中止って話なんてあったっけ?」
カイネ「んもぉー!先生の話ほんと聞いてないねー!従斗と大天の戦争もあって、中止かもだったじゃん。」
アルト「ああー…そういばそうだったね。」
カイネ「それでね。結局、戦争が起きてるのは北部で、今は落ち着いているから、修学旅行実施ってなったらしいのー!」
アルト「なるほどね。」 
カイネ「なるほどねってあんたうれしくないの?」
カル「そうだぞ!アルト!修学旅行は一大イベントだぞ」
アルト(まためんどくさいのがきた…。)
カイネ「カルー!!ようやく共感できる人がきたー!」
カル「俺はいつもカイネと同じ気持ちだ!」
※カルはカイネが好き
アルト「いつだっけ?修学旅行」
カイネ「来週だよ!高速列車乗るの初めてー!」

〈修学旅行前日、ホームルーム〉
エド「明日は待ちに待った修学旅行!!みなさん準備は万端ですかー!?」
※エド・スチュワート:アルトの担任の先生。若いイケメン男性。
一同「はーい!」
エド「いいですねー!事前にお伝えしたとおり、東栄の修学旅行は基本的に生徒だけで行き帰ってきます。そこではいくつかの問題も起きるでしょうが基本的にはみなさんで解決してください。我々は何もしません。目的地のクマノの宿だけ手配しました。いいですね?」
※クマノはジョぜ王国南西に位置する土地。大天が割と近い。
一同「はーい!」
エド「まぁ大天のこともありますか、一応通信手段にトランシーバ数台と宿にいくつか武器も用意しています。何かあったらクマノ軍の指示に従ってください。」
一同「はーい!」
アルト(何かあったらって…。ここの教師は本当に…)
※東栄専科校では、教養学問に加え、戦争になった時の戦術や戦い方(武器使っての)も教えている。ジョゼ王国内には数箇所に直轄軍を持っており連携し訓練することを多々。
エド「ではホームルーム終わりでーす!」
〈放課後〉
クローズ「エド先生。ちょっといいですか?」
※リチャード・クローズ:東栄専科校教頭。気が弱い。
エド「ええ。何か?」
クローズ「修学旅行についてですがね…。本当に大丈夫ですか?従斗と大天が戦争中ですよね…」
エド「んー……大丈夫ですよ!戦争が起きてるのは大天北部、クマノに進行するには大天南部を通らないといけないですからねー」
クローズ「ええ。そうですが。万が一ってこともありますし。」
エド「先生。生徒を信じましょうよ。何かあったらそれはそれであいつらならどうにかしますよ。」
クローズ「んんー……。はい。分かりました。」
エド「それに万が一は私もかけつけますよ。国営軍第1分隊長の私が。それと…」
クローズ「それと?」
エド「若者から青春を取り上げることは何人足りとも許されませんから。」
クローズ「……。校長先生にはエド先生から話して下さいね。」
エド「……はい。」
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