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三の段
三
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こんこんと、戸を叩く音がする。
いつの間にか眠っていた落窪は、その音で目を覚ました。板の間に突っ伏していたため、身体中が痛い。それに、ますます発情がひどくなっていた。身体中が疼き、単が擦れるだけで全身が過敏に反応してしまう。
「……う、」
身体をよじった拍子に吐息が漏れた。それを聞きつけたのか、戸の向こうから声がかかる。
「落窪や、おなかは空いていないかい」
しわがれたその声は、典薬の助だ。
「空いて、いません……」
つぶやくように返したせいか、落窪の言葉は無視された。
「腹が減ったと思ってな、食事を持ってきたぞ。熱冷ましの薬も調合してやったから、入れておくれ」
「いりません……」
優しくささやく声音を恐ろしく感じたのは生まれて初めてだった。どうしてこんなに鳥肌が立つのだろう。彼は親切をしてくれているだけなのに。でも、怖い。
こんこんこん。こんこんこん。
「落窪や」
こんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこん。
戸を叩く音は柔らかいままだが、いっこうに止まない。
「阿漕に頼まれて、鰯を特別にたんまりと持ってきたんじゃ。これを食べんと阿漕が悲しむぞ」
(阿漕……?)
よく知った名が聞こえて、落窪はひくりと肩を震わせた。阿漕はいつも、発情期で弱ったときこそよく食べろと言っている。鰯が落窪の好物であると知っているのも阿漕だけだ。
(典薬の助様がわたしの将来のつがいだから、食事を持ってくるのを頼んだんだ……きっと……)
まだ心の準備はできていないし、腹も減ってはいない。自身を扱くのを我慢するだけで精いっぱいだ。しかし、阿漕の名が出てしまえば、落窪は何も疑うことなく、のそりと身体を起こした。
「どうぞ……お入りください……」
戸に寄りかかるようにしてささやくと、御台盤を床に置く音がした。そして、錠が開けられるのと同時に、性急に遣戸が開いた。
手燭の明かりに照らされて、老人の顔が闇にぼうっと浮かんでいる。好々爺に見えた表情だったが、室内の空気を大きく吸いこむなり、目は大きく見開かれ、鼻の穴が広がり、みるみる興奮状態に取って代わった。
「お、おお、おおおおお!」
鼻息荒く絶叫すると、真正面から落窪に突進した。手燭にぶつかりそうですくんだ落窪に、狩衣から伸びた枯れ木のような手足がまとわりつく。
「久しぶりじゃ! 久しぶりの男女伽の匂いじゃ! 儂のものじゃ!」
単に顔をうずめた典薬の助は、着衣のまま執拗に腰を擦り付けた。その勢いに押され、落窪は尻もちをつく。
がしゃんっと派手な音を立てて背後の壺が割れた。ぷうんときつい酒の匂いが漂う。それでも、典薬の助は止まらない。乱暴に手燭を置くなり、落窪の単の合わせを割り開いた。
「や、やめて………っ」
咄嗟に典薬の助の肩をつかんで止める。典薬の助は落窪の顔を見上げると、ぺっと唾を吐きかけた。
「おまえごときが抵抗なぞしおって! おまえは黙って身体だけ貸しておれば良いんじゃ!」
猫撫で声を辞めた彼は、苛立ちのままに恫喝すると、胸や腹、顔にいたるまで、何度も打擲する。ばちん、ばちんと、薄暗い室内に落窪を打ち据える音が響く。
「このっ、女のなりそこないが! わしに指図するな! おまえなぞ、主芙婀のわしの慰みものに過ぎんのじゃ! ええい、男女伽でなかったら誰がおまえのような醜男を相手になぞするか!」
「あ、ごめ、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい!」
「うるさい! その野太い声でしゃべるな!」
女と違う落窪のすべてが、典薬の助の気に障る。落窪が両手をかざして身を守ろうとするのも生意気で気に食わない。
(ごめんなさいごめんなさいごめんなさい)
脳裏で何度も謝りながら、身体を小さくする。落窪の動きが完全に止まったところで、典薬の助はまとっていた狩衣をすべて脱ぎ去った。そして、落窪の袴を引きはがすと、尻の入り口に己の逸物を擦り付ける。尻たぶを寄せて逸物を挟み、何度も何度も腰を振った。落窪の尻はすでに濡れそぼっていたが、典薬の助のそれは柔らかいままで、尻穴の内側に入ってくることはなかったが、落窪はその刺激に思わず小さな悲鳴をあげた。
「やっ」
「うるさいっ!」
その瞬間、首筋に鋭い痛みが走った。
典薬の助が、落窪の首を噛んだのだ。
「おまえは儂のものじゃ! 黙っておれ!」
がつがつと歯を立てられる。その刺激に快感を拾ってしまい、落窪はそのたびに自身から白濁を吹き出した。
「ひっ! あっ!」
三度ほど達し、その場に伏した落窪にのしかかった典薬の助はひとりごつる。
「ふっ、儂の技があれば挿入などせずともいかせるのは簡単じゃい」
典薬の助は年のせいで勃起しない身体になっていた。そんな彼にとって、自分の技ーーといってもこの場合は、ただ本能のまま腰を振り続けただけだがーーで相手を何度も絶頂に導いたことは、大きな自信になった。また、男女伽を屈服させ自分のものにしたことで、主芙婀としての征服欲もおおいに満たされた。
「おい、落窪。儂の男女伽」
醜かろうが、男であろうが、まだ年若いこの男女伽は、この先一生、自分にしか反応しない身体になったのだ。それがたいそう心地いい。ここ何十年も燻っていた身にとっては、久方ぶりの快楽だ。
「まだまだ足りぬのではないか。儂が満足させてやるぞ。なにせ儂は、おまえのつがいだからの」
熱い身体はまだまだ鎮まりそうになかった。
夜も深まった頃、三の君の就寝を機に解放された阿漕は塗籠を訪れた。真っ暗闇の中に見張りの人物はいない。遣戸の前には鰯の干物と粥を載せた御台盤が置かれたままになっていた。
(姫様は何も召し上がっていないのかしら)
体調が悪いのに突然こんなところに閉じこめられて、きっと混乱していただろう。ますます具合を悪くしたに違いない。肝心なときに側にいられなかったことが口惜しい。
こんこん。小さく戸を叩く。返事はない。
「阿漕です。もうお休みですか?」
返事はなかったが、苦しそうなくぐもった声が聞こえた。とっさに戸に手をかけると、錠はかかっておらず、あっさりと開いた。
その瞬間目に入った光景に、阿漕は息を呑んだ。
わずかな明かりに照らされた室内で、裸体の主人がうつぶせになっている。彼に馬乗りになって、うなじに噛み付いているしわがれた塊……それが裸の典薬の助だと気づき、絶叫した。
「きゃあああああ!」
一心不乱に駆け寄り、慌てて典薬の助を突き飛ばす。その段になって初めて、彼らは阿漕がいることに気づいたようだった。
「姫様、しっかり!」
主人を抱き起こす。全身が熱く、下半身には何度も射精したあとがしっかり残っていた。
「姫様っ、姫様っ」
落窪はとうに正気を失っており、びくんびくんと細かく痙攣している。突き飛ばされた典薬の助は、阿漕の姿を見ると、下卑た笑みを浮かべながら自身をつまんで左右に振って見せた。
「阿漕も混じるか? 儂の技で何度も絶頂させてやるぞ」
汚らしいその姿に、阿漕は眼裏が明滅するほどの激しい怒りを覚える。中納言家の人間には人の心がないのか。良家の娘の縁談は親の一存で決まるのが定石だとしても、このような厭らしい老いぼれが相手などとは……。
悲鳴を聞いても塗籠に誰も近寄ってこなかったのは、おそらく、今晩は何が起きても近づくことを禁じられているのだろう。
手燭を手に取った阿漕は、容赦なくその火元を典薬の助に振り翳した。
「一刻も早く出ていかねば、あなたを焼きますわ」
その本気を感じ取れないほど、典薬の助も耄碌してはいなかったらしい。ひとしきり文句を垂れながらも、裸のまま塗籠をあとにした。
残された阿漕は、脱力する身体で必死に落窪を抱きしめた。
「姫様……っ、姫様っ、申しわけございません……あたしがいながら……っ」
うっすらと瞼を上げた落窪は、阿漕の悲痛な表情に首を傾げた。
「どうして泣くの? ……仕方ないことでしょう……?」
落窪にとって、この仕打ちも何もかもが仕方のないことなのだった。すべてを諦観している主人に、阿漕は我慢できず泣いた。
いつの間にか眠っていた落窪は、その音で目を覚ました。板の間に突っ伏していたため、身体中が痛い。それに、ますます発情がひどくなっていた。身体中が疼き、単が擦れるだけで全身が過敏に反応してしまう。
「……う、」
身体をよじった拍子に吐息が漏れた。それを聞きつけたのか、戸の向こうから声がかかる。
「落窪や、おなかは空いていないかい」
しわがれたその声は、典薬の助だ。
「空いて、いません……」
つぶやくように返したせいか、落窪の言葉は無視された。
「腹が減ったと思ってな、食事を持ってきたぞ。熱冷ましの薬も調合してやったから、入れておくれ」
「いりません……」
優しくささやく声音を恐ろしく感じたのは生まれて初めてだった。どうしてこんなに鳥肌が立つのだろう。彼は親切をしてくれているだけなのに。でも、怖い。
こんこんこん。こんこんこん。
「落窪や」
こんこんこんこんこんこんこんこんこんこんこん。
戸を叩く音は柔らかいままだが、いっこうに止まない。
「阿漕に頼まれて、鰯を特別にたんまりと持ってきたんじゃ。これを食べんと阿漕が悲しむぞ」
(阿漕……?)
よく知った名が聞こえて、落窪はひくりと肩を震わせた。阿漕はいつも、発情期で弱ったときこそよく食べろと言っている。鰯が落窪の好物であると知っているのも阿漕だけだ。
(典薬の助様がわたしの将来のつがいだから、食事を持ってくるのを頼んだんだ……きっと……)
まだ心の準備はできていないし、腹も減ってはいない。自身を扱くのを我慢するだけで精いっぱいだ。しかし、阿漕の名が出てしまえば、落窪は何も疑うことなく、のそりと身体を起こした。
「どうぞ……お入りください……」
戸に寄りかかるようにしてささやくと、御台盤を床に置く音がした。そして、錠が開けられるのと同時に、性急に遣戸が開いた。
手燭の明かりに照らされて、老人の顔が闇にぼうっと浮かんでいる。好々爺に見えた表情だったが、室内の空気を大きく吸いこむなり、目は大きく見開かれ、鼻の穴が広がり、みるみる興奮状態に取って代わった。
「お、おお、おおおおお!」
鼻息荒く絶叫すると、真正面から落窪に突進した。手燭にぶつかりそうですくんだ落窪に、狩衣から伸びた枯れ木のような手足がまとわりつく。
「久しぶりじゃ! 久しぶりの男女伽の匂いじゃ! 儂のものじゃ!」
単に顔をうずめた典薬の助は、着衣のまま執拗に腰を擦り付けた。その勢いに押され、落窪は尻もちをつく。
がしゃんっと派手な音を立てて背後の壺が割れた。ぷうんときつい酒の匂いが漂う。それでも、典薬の助は止まらない。乱暴に手燭を置くなり、落窪の単の合わせを割り開いた。
「や、やめて………っ」
咄嗟に典薬の助の肩をつかんで止める。典薬の助は落窪の顔を見上げると、ぺっと唾を吐きかけた。
「おまえごときが抵抗なぞしおって! おまえは黙って身体だけ貸しておれば良いんじゃ!」
猫撫で声を辞めた彼は、苛立ちのままに恫喝すると、胸や腹、顔にいたるまで、何度も打擲する。ばちん、ばちんと、薄暗い室内に落窪を打ち据える音が響く。
「このっ、女のなりそこないが! わしに指図するな! おまえなぞ、主芙婀のわしの慰みものに過ぎんのじゃ! ええい、男女伽でなかったら誰がおまえのような醜男を相手になぞするか!」
「あ、ごめ、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい!」
「うるさい! その野太い声でしゃべるな!」
女と違う落窪のすべてが、典薬の助の気に障る。落窪が両手をかざして身を守ろうとするのも生意気で気に食わない。
(ごめんなさいごめんなさいごめんなさい)
脳裏で何度も謝りながら、身体を小さくする。落窪の動きが完全に止まったところで、典薬の助はまとっていた狩衣をすべて脱ぎ去った。そして、落窪の袴を引きはがすと、尻の入り口に己の逸物を擦り付ける。尻たぶを寄せて逸物を挟み、何度も何度も腰を振った。落窪の尻はすでに濡れそぼっていたが、典薬の助のそれは柔らかいままで、尻穴の内側に入ってくることはなかったが、落窪はその刺激に思わず小さな悲鳴をあげた。
「やっ」
「うるさいっ!」
その瞬間、首筋に鋭い痛みが走った。
典薬の助が、落窪の首を噛んだのだ。
「おまえは儂のものじゃ! 黙っておれ!」
がつがつと歯を立てられる。その刺激に快感を拾ってしまい、落窪はそのたびに自身から白濁を吹き出した。
「ひっ! あっ!」
三度ほど達し、その場に伏した落窪にのしかかった典薬の助はひとりごつる。
「ふっ、儂の技があれば挿入などせずともいかせるのは簡単じゃい」
典薬の助は年のせいで勃起しない身体になっていた。そんな彼にとって、自分の技ーーといってもこの場合は、ただ本能のまま腰を振り続けただけだがーーで相手を何度も絶頂に導いたことは、大きな自信になった。また、男女伽を屈服させ自分のものにしたことで、主芙婀としての征服欲もおおいに満たされた。
「おい、落窪。儂の男女伽」
醜かろうが、男であろうが、まだ年若いこの男女伽は、この先一生、自分にしか反応しない身体になったのだ。それがたいそう心地いい。ここ何十年も燻っていた身にとっては、久方ぶりの快楽だ。
「まだまだ足りぬのではないか。儂が満足させてやるぞ。なにせ儂は、おまえのつがいだからの」
熱い身体はまだまだ鎮まりそうになかった。
夜も深まった頃、三の君の就寝を機に解放された阿漕は塗籠を訪れた。真っ暗闇の中に見張りの人物はいない。遣戸の前には鰯の干物と粥を載せた御台盤が置かれたままになっていた。
(姫様は何も召し上がっていないのかしら)
体調が悪いのに突然こんなところに閉じこめられて、きっと混乱していただろう。ますます具合を悪くしたに違いない。肝心なときに側にいられなかったことが口惜しい。
こんこん。小さく戸を叩く。返事はない。
「阿漕です。もうお休みですか?」
返事はなかったが、苦しそうなくぐもった声が聞こえた。とっさに戸に手をかけると、錠はかかっておらず、あっさりと開いた。
その瞬間目に入った光景に、阿漕は息を呑んだ。
わずかな明かりに照らされた室内で、裸体の主人がうつぶせになっている。彼に馬乗りになって、うなじに噛み付いているしわがれた塊……それが裸の典薬の助だと気づき、絶叫した。
「きゃあああああ!」
一心不乱に駆け寄り、慌てて典薬の助を突き飛ばす。その段になって初めて、彼らは阿漕がいることに気づいたようだった。
「姫様、しっかり!」
主人を抱き起こす。全身が熱く、下半身には何度も射精したあとがしっかり残っていた。
「姫様っ、姫様っ」
落窪はとうに正気を失っており、びくんびくんと細かく痙攣している。突き飛ばされた典薬の助は、阿漕の姿を見ると、下卑た笑みを浮かべながら自身をつまんで左右に振って見せた。
「阿漕も混じるか? 儂の技で何度も絶頂させてやるぞ」
汚らしいその姿に、阿漕は眼裏が明滅するほどの激しい怒りを覚える。中納言家の人間には人の心がないのか。良家の娘の縁談は親の一存で決まるのが定石だとしても、このような厭らしい老いぼれが相手などとは……。
悲鳴を聞いても塗籠に誰も近寄ってこなかったのは、おそらく、今晩は何が起きても近づくことを禁じられているのだろう。
手燭を手に取った阿漕は、容赦なくその火元を典薬の助に振り翳した。
「一刻も早く出ていかねば、あなたを焼きますわ」
その本気を感じ取れないほど、典薬の助も耄碌してはいなかったらしい。ひとしきり文句を垂れながらも、裸のまま塗籠をあとにした。
残された阿漕は、脱力する身体で必死に落窪を抱きしめた。
「姫様……っ、姫様っ、申しわけございません……あたしがいながら……っ」
うっすらと瞼を上げた落窪は、阿漕の悲痛な表情に首を傾げた。
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