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気まずいわ、生まれてこのかたこんな気まずさを味わった事があったかしら。
滅多に無い経験だわ。
『私がいかに愚かな行為をしたか』について、同性のしかも同世代の女に説法されるなんてね。
要はこう言いたいんでしょ?
私が婚約解消しなければ、父親に怒られて女遊びを控えた王太子に城を追い出されることは無かったのにってね。
散々私を虐めて、城からと追い出そうとしていたご令嬢方、私はそんなあなた達に対して、ザマアミロとしか感じませんよ。
「もう、びっくりしたんですよぉ。国王陛下連れて婚約解消するだなんてぇ」
令嬢Aが言う。それに令嬢Bが同調した。
「本当に。パーティーしていた所にいきなり。」
令嬢Cは少し怒った顔で。
「まあ、確かに王太子殿下はお遊びが過ぎたかも知れませんよ。けれど、いきなり婚約解消はやりすぎなんじゃありません?」
私はニコニコした顔をひくつかせながら口を開いた。
「私がいきなり婚約を解消したと思って?」
「ええ、そう見えましたわ」
「私は王太子殿下に直接聞きましたぁ。突然なんでこんなことを言い出したんだアリエノールって」
お前か、王太子に微妙な入れ知恵をして、私を微妙に困らせている原因を作ったのは。令嬢Aよ。
「私はこの2年間ずっと言い続けてきましたよ。女あそびを辞めてくださいってね。加減を過ぎると、私婚約解消してしまうかも知れませんよってね」
「そんなの、冗談だって思うじゃない」
「けど言ってる本人は冗談だってつもりは無かったのよ。」
まあ、そう思われるようにはしていたけれどね。
「そっちでしょ勝手に冗談だって判断したのはね。」
「何様のつもりよ、貴女。家柄がいいからって調子に乗って」
と令嬢A。BとCは彼女の取り巻きなのだろう。たしか彼女は家柄はそれなりだった、そこから何らかの恩恵が受けられるのだろう。
「別に、性格の不一致から婚約解消するのって普通でしょう?」
「相手は、王太子よ!」
「それが?何か?」
相手が王太子だからと言って、対した利益にはならない。私が生きていく上でね。私は私自身で一つの人生を決めていく。だから、夫が国王になる人だからといって、私の生き方が変わるわけでもない。だって彼の代で革命でも起きたら、夫婦揃って国外追放されるハメになるかもよ。もしくは晒し首とかね。
「ふざけないで。」
きっと彼女みたいなのって、王様のお嫁さんになるってのが最終ゴールだったんだろうな。私にしてみればなんてつまらない夢なのかと思うけれど、彼女にはそれが全てだったのだろう。
私は彼女に対して、とても怒りを覚えた。だから?
それで私はあの地獄みたいな王宮の生活を送っていたのだろか。辱めを受け、プライドを傷つけられた。夫になる人が夜な夜な女の人と遊んでいるのを見て、嬉しく思う婚約者は、果たしてこの世に存在するのだろうか。
許せない。許さない。
私はぬるくなった紅茶を令嬢Aに掛けた。
「ふざけないでと、調子に乗るな、はこっちのセリフ。良かったね?
あの馬鹿みたいな王太子の嫁の座は空いてるよ?せいぜい頑張れば?」
そう捨て台詞を吐き捨てて私は、お茶会を抜ける。何でこんなところに来たんだっけ。そうだ、彼女達に一言申したかったからだ。
もっと言いたいことはあったけれどね。
あーあ、彼女達にとって、私は悪役で。これからずっと悪口を言われ続けるんだろう。剥き出しの悪意を向けられるのは嫌だな。
アパートメントに帰ったらマリクが居るだろう。今日は来ると言っていた。今から帰る家に人がいるという事実は何故だろうか、理由は分からないが私を安心させた。
滅多に無い経験だわ。
『私がいかに愚かな行為をしたか』について、同性のしかも同世代の女に説法されるなんてね。
要はこう言いたいんでしょ?
私が婚約解消しなければ、父親に怒られて女遊びを控えた王太子に城を追い出されることは無かったのにってね。
散々私を虐めて、城からと追い出そうとしていたご令嬢方、私はそんなあなた達に対して、ザマアミロとしか感じませんよ。
「もう、びっくりしたんですよぉ。国王陛下連れて婚約解消するだなんてぇ」
令嬢Aが言う。それに令嬢Bが同調した。
「本当に。パーティーしていた所にいきなり。」
令嬢Cは少し怒った顔で。
「まあ、確かに王太子殿下はお遊びが過ぎたかも知れませんよ。けれど、いきなり婚約解消はやりすぎなんじゃありません?」
私はニコニコした顔をひくつかせながら口を開いた。
「私がいきなり婚約を解消したと思って?」
「ええ、そう見えましたわ」
「私は王太子殿下に直接聞きましたぁ。突然なんでこんなことを言い出したんだアリエノールって」
お前か、王太子に微妙な入れ知恵をして、私を微妙に困らせている原因を作ったのは。令嬢Aよ。
「私はこの2年間ずっと言い続けてきましたよ。女あそびを辞めてくださいってね。加減を過ぎると、私婚約解消してしまうかも知れませんよってね」
「そんなの、冗談だって思うじゃない」
「けど言ってる本人は冗談だってつもりは無かったのよ。」
まあ、そう思われるようにはしていたけれどね。
「そっちでしょ勝手に冗談だって判断したのはね。」
「何様のつもりよ、貴女。家柄がいいからって調子に乗って」
と令嬢A。BとCは彼女の取り巻きなのだろう。たしか彼女は家柄はそれなりだった、そこから何らかの恩恵が受けられるのだろう。
「別に、性格の不一致から婚約解消するのって普通でしょう?」
「相手は、王太子よ!」
「それが?何か?」
相手が王太子だからと言って、対した利益にはならない。私が生きていく上でね。私は私自身で一つの人生を決めていく。だから、夫が国王になる人だからといって、私の生き方が変わるわけでもない。だって彼の代で革命でも起きたら、夫婦揃って国外追放されるハメになるかもよ。もしくは晒し首とかね。
「ふざけないで。」
きっと彼女みたいなのって、王様のお嫁さんになるってのが最終ゴールだったんだろうな。私にしてみればなんてつまらない夢なのかと思うけれど、彼女にはそれが全てだったのだろう。
私は彼女に対して、とても怒りを覚えた。だから?
それで私はあの地獄みたいな王宮の生活を送っていたのだろか。辱めを受け、プライドを傷つけられた。夫になる人が夜な夜な女の人と遊んでいるのを見て、嬉しく思う婚約者は、果たしてこの世に存在するのだろうか。
許せない。許さない。
私はぬるくなった紅茶を令嬢Aに掛けた。
「ふざけないでと、調子に乗るな、はこっちのセリフ。良かったね?
あの馬鹿みたいな王太子の嫁の座は空いてるよ?せいぜい頑張れば?」
そう捨て台詞を吐き捨てて私は、お茶会を抜ける。何でこんなところに来たんだっけ。そうだ、彼女達に一言申したかったからだ。
もっと言いたいことはあったけれどね。
あーあ、彼女達にとって、私は悪役で。これからずっと悪口を言われ続けるんだろう。剥き出しの悪意を向けられるのは嫌だな。
アパートメントに帰ったらマリクが居るだろう。今日は来ると言っていた。今から帰る家に人がいるという事実は何故だろうか、理由は分からないが私を安心させた。
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