竪琴の乙女

ライヒェル

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六章

森の離宮

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森の離宮は、生い茂る木々に囲まれたとても静かな場所にあった。
私達の到着を待っていた女官達の出迎えを受けて、すぐにエスタスの待つサロンへと案内される。
大きなアーチ状の真っ白な天井から吊り下げられた、絢爛豪華なシャンデリアがまず目に入った。庭園側のたくさんの窓から差し込む日光でとても明るい部屋だ。
奥のベージュ色のカウチに、エスタスが座っていた。
以前より更に頬が痩けた様子だったが、それでも私を見るとにっこりと微笑んでくれる。
前に進んで、丁寧にお辞儀をして挨拶を述べると、満足そうに頷き、近くのカウチに座るよう勧めてくれた。
サリーだけが私に付き添っており、彼女は入り口に立ってこちらの様子を見守る。
「3年ぶりに戻って来たと聞いて、会えるのを楽しみにしていた」
力強さはないが、深い響きのあるその声は、エスタスが国王であったことを彷彿とさせる威厳があった。
「竪琴は残念なことになったようだが、無事に復元出来たと聞いている」
「はい。まもなく、こちらに届くと聞いていて、とても楽しみにしています」
笑顔で頷くと、エスタスも目を細めて頷く。
「ぜひとも、また聴かせてもらいたい」
「はい、もちろんです」
私は大きく頷いた。
その後、お妃教育の進行具合について質問される。亡きシルビア様がお妃教育を受けていた頃の、思い出話などを興味深く聞いていると、サロンの扉が開き、二人の女性が女官を従えて入ってきた。あれがレテシアとカオリンだと判断しすぐに立ち上がった。
彼女達がこちらへ来て足を止めたのを見計らい、慎重にお辞儀をして、挨拶の言葉を述べる。
頭を下げたままドキドキしていると、エスタスが、彼女達に座るように声をかけたので、ホッとして顔を上げた。二人は、淡い微笑みを浮かべこちらを見ながら、私と反対側のカウチに腰を下ろした。
当然ながら彼女達も、礼儀として微笑んでいるのだろうが、冷たい視線は感じない。どうやら拒絶はされていないようだと、心の中で安堵のため息をついた。
エスタスを囲んで、お妃教育の話に花を咲かせていると、しばらくしてまた、サロンの扉が開き、今度はカスピアンとユリアスが同時に入って来た。視察先から到着したらしい。
レテシアとカオリン、私も同時に立ち上がり、お辞儀をする。
再度座り直そうとすると、カスピアンが私の腕を掴み、エスタスを振り返った。
「少し席をはずす。すぐに戻る」
と言うなり、私の手を引き出口のほうへと歩き出す。嫌な予感がしてカスピアンを見上げると、明らかに怒気を帯びた表情で出口の方を睨みつけている。視線を感じて振り返ると、ユリアスが気の毒そうに眉をしかめこちらを見ていた。
もう、あの話が伝わっているんだ!
そんなに早く知られるとは予測しておらず、焦りながらも大人しく連行される。
出口に立っていたサリーに助けを求めようかと思ったが、彼女も諦めたような表情でただ、じっとこちらの様子を見守っているだけだった。
廊下に出ると、少し離れた別の部屋の方へ連れて行かれる。
扉を開けようとした女官を無言で退け、カスピアンは自分で扉を開けた。
中に入ると彼は荒々しく扉を閉め、私の方へ向き直ると、険しい目つきで見下ろした。
「ごめんなさいっ!」
先手を打たねばと、即座に謝罪した。
案の定、カスピアンは言葉に詰まったのか、開きかけていた口を閉じた。
彼の顔色は悪い上、目が三角になって、眉間にも深い皺が寄っている。ものすごく怒っているのは一目瞭然だった。
「深く反省してます。軽卒な行動でした」
畳み掛けるように、謝罪の言葉を続け、深々と頭を下げた。
いつ、雷が落ちるかとビクビクしながら頭を下げ続ける。
「本当に、もうしません。ごめんなさい」
念を入れて反省の言葉を繰り返す。
実際、万が一、あんな場面にまた出くわする羽目になった場合、自分がどういう行動を取るかなんて正直なところ、全然わからない。だから、もうしません、という約束を守れる確証はどこにもない。嘘をついている感じで良心が痛むが、他に言いようもなく仕方が無かった。
ともかく、今回、カスピアンに心配をかける軽卒な行動を取ったのは紛れも無い事実。だから、そのことに関しては真摯に謝らねばならない。
「心配かけて、ごめんなさい」
ずっと頭を下げていたが、一向に反応がないので、恐る恐る顔を上げてみると、苦々しい表情のカスピアンがこちらを見ていた。
しょっぱなから謝罪を続ける私に、さすがに怒る気も失せたらしい。
「……愚か者が……」
独り言のように静かに呟いたカスピアン。
ホッとして、私はカスピアンの右手を取り両手でぎゅっと握りしめた。
「でも、全員無事だったから」
上手に締めくくるつもりが、これは余計な一言だったのか、逆にカスピアンの気に障ったらしく、彼はじろりと私を睨みつけた。
「王妃になるおまえが、従者の身代わりになろうなど、まだまだお妃教育が足りんようだ。お前の役目は、護衛ではない。己の命を守る事だと、何度言えばわかる」
痛いところを突かれ、返す言葉が見当たらず、沈黙した。
サリーにも馬車の中で延々と説教されたが、確かに、常識的に考えれば、要人を守る護衛は、いわゆるボディガード。だから、体を張るのは彼等の仕事。騎士達は、最初躊躇はしていても、最終的にはエリオットが犠牲になることを承知で、戦いを継続し、必ず悪党を退治していただろう。エリオットが捕まっていたことを除けば、どう見ても騎士達の方が優勢であったのは、素人目でもわかっていた。それなのに、警護の対象である私がしゃしゃり出て来たため、彼等もさぞかし対応に困った事だろう。守る側、守られる側が各々の立場をちゃんと理解していないと、任務の遂行もままならない。
「これについては、後で王宮に戻ってから話をする」
「えっ、終わりじゃないの?」
思わず本音が出て、慌てて口を押さえた。
問題は早々に解決したと思い込んでたことがバレ、気まずくて俯いた。
呆れたように深いため息を零したカスピアン。
「サロンに戻る」
「……はい」
落胆を隠しきれず、うなだれたまま部屋を出た。
後で説教の続きがあるかと思うと、気が重い。もしかすると、マゼッタ女官長も同席したりするんじゃなかろうか。なんといっても彼女がマナー教育の責任者だから。
カスピアンとマゼッタ女官長二人から一緒に説教されることを想像して、怖くて背筋が凍りそうになる。
そんなの、絶対、嫌だ!
「カスピアン」
サロンへの扉の手前で、私は立ち止まった。
「本当に、反省しているから、もう許して。お願いだから、マゼッタに言わないで」
必死の思いで懇願する。
ただでさえ、マナー教育で毎日容赦なくクドクドと説教されている私にとって、マゼッタほど怖い人はいないと言っても過言ではない。
昨日も夕方、書庫から部屋に戻る途中で、欠伸をかみ殺そうとして顔が歪んだのをめざとく見つけたマゼッタに厳しく叱られた。
なんとかして、未然に防がねば。
カスピアンが渋い顔で私を見下ろす。
後一押しでなんとかなりそうな手応えだ。
「危ないことはしないと約束するから。お願い」
両手を伸ばして、ぎゅっと彼の背中を抱きしめた。
ようやく根負けしたのか、カスピアンが私を抱きしめて、ひとつため息をした。
「……いいだろう。今回に限り、見逃してやる。二度目は無いと思え」
「ありがとう!」
ホッとして顔を上げると、表情を緩めたカスピアンと目が合った。
「いずれにせよ、当分はもう、王宮敷地外への外出は禁ずる」
それを聞いて少しがっかりしたが、仕方ないことだと思って頷いた。
「おまえが無事でよかった」
カスピアンはそう言うと、身を屈めて口づけを落とした。
「セイラ。報告を受けた時の私の気持ちがわかるか」
諭すように静かに聞かれて、深く頷いた。
驚きひどく心配したであろう彼の様子を想像して、申し訳なさで胸が痛くなる。
カスピアンはしばらく黙って私を抱きしめていた。




サロンの前に立つ衛兵が扉を開け、カスピアンに手を引かれて中に入る。
皆が一斉にこちらを見たのだが、彼等の表情から、どうやら私の道中に何があったのかを知ったのだと気づく。もうユリアスが事の次第を話したのだろう。
隠したかった失態がバレて、ばつが悪かったけれど、マゼッタ女官長仕込みの微笑みをキープする。これがいわゆる営業スマイルというやつだろうが、慣れてくるともう、人目を感じると条件反射的に口角が上がる。
二人揃ってカウチに腰掛けたけれど、カスピアンは座ってもまだ私の手を放そうとしない。マナー的には、両手は重ねて膝の上におかなくてはならないので、さりげなく手をひっぱると、カスピアンがぎゅっと手を握りしめた。
仕方なく、片手は預けたまま残った手だけ膝に乗せておく。
「セイラ。話は聞いた。怪我がなくてなによりだった」
エスタスが気遣うように声をかけてくれた。
とても優しい声に、この方は本当に慈愛に満ちた方だと、心が温かくなる。
「ありがとうございます。もっと注意を払うべきでした。ご心配をかけてしまい、申し訳ありません」
「いや、呼びつけた私にも非がある。今度は、私が王宮に出向こう」
エスタスは柔和な笑みを浮かべてそう言うと、カスピアンに目を向けた。
「もちろん、国王のおまえの許可なく突然訪問などはしないから、安心するがいい」
冗談半分のからかいを含めた言葉に、カスピアンが居心地悪そうに顔をしかめた。
「婚儀が済むまでは、セイラに余る時間などない」
向かいのレテシアと並んで座っているユリアスが、くすくすと笑いを零す。
「婚儀が済んだら済んだで、公務で忙しいから空き時間はない、とでも言うつもりだろう。いいか、カスピアン。セイラが王妃になれば、おまえ一人で独占など出来ないということを忘れるな」
「どういう意味だ」
カスピアンがユリアスを睨むが、当のユリアスは全然気にも留めない様子で、にっこりと私に微笑みかける。
「セイラ、先日のシーラ公国のヴェルヘン侯爵を覚えているだろう」
「はい」
「先日、侯爵から手紙が来てね。近いうちにシーラ公国で君をもてなしたいとのことだ。フィンレイ大公のお妃様が君に会いたがっているらしい。大公から君宛に正式な招待状も届いた。近いうちに私が君を初めての外遊に連れて行くことになる」
「えっ」
「なんだと」
私とカスピアンは同時に声をあげた。
私が、シーラ公国に招待されているなんて初耳だ。
驚いていると、隣のカスピアンが激怒した。
「ユリアス!おまえまさか、その話、承諾したというのか」
「当たり前だ」
「なぜ、私に断りもなく返事をしたのだ!」
「愚問だ。外交は私の管轄。おまえの許可などいらん」
「セイラは私の妃だ」
「おまえの妻である前に、この国の王妃だ」
つまり、王妃としての外交業務であれば、国王の個人的都合で、仕事を断るわけにはいかないという意味らしい。
カスピアンはこめかみに青筋を立て、ユリアスを睨みつけているが、当のユリアスは不敵な笑みを浮かべたままのんびり構えている。
対照的な二人の様子に、エスタスが苦笑した。
「確かに珍しいことではあるが、王妃が政治や外交に関わってはならないという決まりはない。シルビアは殆どそういった場には顔を出さなかったが、どうやらセイラは、活躍が期待されているようだ」
「セイラを外交に関わらせるつもりはない。危険と隣り合わせの外遊など論外だ」
エスタスの言葉を遮るようにそう言って、カスピアンは私を抱き寄せた。
向かいのユリアスがゆったりと足を組み替え、エスタスのほうを見る。
「婚儀前からセイラの名は諸外国でも知られている。特に親交国は次期ラベロア王妃に興味津々といったところだ。このシーラ公国は貿易の拠点となる重要な国。フィンレイ大公の妃、ナタリアは、以前から東方貿易に熱をあげていて、我が国との交易の活性化に強い興味を寄せている」
ユリアスは私のほうへ視線を移した。
「ナタリアは社交よりもっぱら経済活動に関心が強い。君が博識だという噂もとっくに伝わっているから、ナタリアが君に会いたがっているのは、娯楽以外の話題を楽しめそうだと思ったからだろう」
「そうだったのですか」
思わず身を乗り出していた。
ナタリア様は、どうやらものすごく面白そうな人だ。私も、その東方貿易とか、輸出輸入している産物や市場の話を聞いてみたい気がする。
「あの、ナタリア様は、もともとシーラ公国の方なんでしょうか」
「いや、彼女は外国出身だ。確か、マドレア国だったと思う」
「マドレア国……南方の海にある島国ですね」
「そうそう、よく知ってるね」
「マドレア国では、真珠の養殖が盛んと読みました。王室のご先祖は海賊だったとか……」
確か、世界最大の真珠が国王の王笏に使われていると書物に書いてあった。もともと海賊が治めていた島国だったから、海軍が強いという。きっと、海賊の末裔となるナタリア様も芯の強い女性ではなかろうか。
「ナタリア様のお年は、いっ……」
隣のカスピアンがいきなり片手で私の口を塞いだ。
「黙れ、セイラ」
カスピアンがものすごく不機嫌そうに私を睨みつけた。
調子に乗ってぺらぺら話しすぎたらしい。
「セイラを行かせるつもりはないぞ」
カスピアンが怒ったようにそう言うと、ユリアスがにやりと笑みを浮かべた。
「当の本人は乗り気のようだが」
「なに」
カスピアンが私に目を戻した時、私はどう反応すればよいか分からず、沈黙した。
口に出しては言えないけれど、正直、割と興味がある。
私の表情を見て心を読んだのか、カスピアンは見る見るうちに眉を吊り上げた。
エスタスが私の方を見て、励ますように微笑みかける。
「親交国との関係を深めるのに、王妃同士の良い関係は大きな助力となる。国王とはいえ、己の妃には弱いものだ。この世を実際に操るのは、表にいる国王ではなく、陰にいる王妃であると言っても過言ではない。昔、ある国から輸入した銀製品の質の悪さに立腹した王妃が、国王を焚き付けて、輸出元の国を攻め滅ぼしたという逸話もあるほどだ」
それはすごい話だ。
それじゃぁ、王妃同士の交流は裏外交的なもので、関係が良好であればプラス効果があり、悪い方に転ぶと最悪な結果にもなりかねない。
運良く気が合えばいいけど、合わない場合も当然あるだろう。
危険な賭けという気がしないでもない。
びっくりしていると、ユリアスが意味深な笑みを浮かべてカスピアンを一瞥する。
「天下の豪傑と恐れられるカスピアンも、ご多分に漏れず、お妃には滅法弱いと、もはやこれは周知の事実。無愛想な国王に取り入るより、その国王が盲愛する美しい王妃を味方に、と考える諸外国も少なくない。言ってみればおまえの自業自得というところだ」
「黙れ。おまえにそのようなことを言われる筋合いはない。外交はおまえがひとりでやれ」
心底不愉快というように吐き捨てたカスピアン。
ユリアスはなおも口を止めない。
「おまえが一世一代の大勝負に挑んでまで迎える妃だと知らぬ者はおらん。その分、次期王妃に注目が集まっている」
カスピアンは苛立つように唇を噛み、ユリアスから目を逸らした。
「カスピアン。束縛や嫉妬も度を超すと見苦しいだけだ。大人として成長しろ」
微笑みを浮かべつつも容赦ない言葉を投げたユリアス。
「国王らしからぬ言動で、せっかく口説き落としたセイラに愛想を尽かされてみろ。我が国の威信に関わる」
ユリアスはまるでとどめを刺したとでもいうように、にやりと笑んだ。
「……クソッ、貴様、おぼえていろ……」
羞恥に目元を染めたカスピアンが、両手で頭を抱えた。
困り果てた様子のカスピアンにものすごく驚く。
このカスピアンが頭を抱えるまで言葉で責めるとは、さすが兄、ユリアスだ。
あんな天使のような微笑みを浮かべているけど、性格はカスピアンより辛辣だ。口から先に生まれたどころか、雄弁すぎて口を挟む隙さえ与えない。兄だからこそ、弟の急所を熟知しているのだろう。加えてカスピアンが口下手だから、口論になったらユリアスには到底太刀打ち出来なさそうだ。
決して同調し合っているとは言いがたいが、父と兄弟達のくだけた会話を見ていると、気を許し合ったいい親子関係があるのだと感じた。
「セイラ、私達が役に立てることがあれば、相談に乗りますからね。気軽に頼ってくださいな」
レテシアがそう言って、隣に座るユリアスに微笑みかける。
「外遊に行く時の準備、例えば、献上品の選別手配などでしたら、少しくらいは助力になれると思いますわ」
カオリンも同じように優しい笑みを浮かべてそう言ってくれる。
二人の言葉がどこまで本心なのかは読み取れないが、そういった言葉をかけてくれるだけでも感謝しなくてはならないだろう。
親切な申し出は、素直に有り難く受け取らねば。
「ありがとうございます。その時は是非、レテシア様、カオリン様に、お伺いを立てさせていただきます」
笑顔でお礼を言うと、隣のカスピアンが忌々し気に舌打ちした。
「馬鹿者!まるで外遊が決定事項のように答えるな」
「え?あ、それは、そうね……」
気がつけば、シーラ公国に行くようなつもりで答えていた。
「我が国の未来が楽しみになってきた。まだ当分は死ぬ訳にはいかぬな」
エスタスが腕組みをして微笑みを浮かべたのを見て、私も嬉しくなる。
生きたいという気持ちこそ、病に勝つ原動力になるのだ。
「なにをにやついている」
私がご機嫌なのが気に食わない様子のカスピアン。
「にやついてなんか……ただ、楽しいなと思って」
小声でそう答えると、カスピアンが私を引き寄せ、ぎゅうと抱きしめた。そしてそのままコバルトブルーのマントで私の全身を包み隠してしまった。
「セイラの姿が消えたぞ。ついに強硬手段に出たか」
エスタスが声をあげると、一同の笑う声が聞こえる。
薄暗いマントの下で私はカスピアンの心臓の鼓動を聞きながら、温かな気持ちで満たされていた。
家族、という二文字が心に浮かぶ。
この国で、きっと、幸せになれると確信した瞬間だった。
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