君の姿をまだ知らない

ナタリア

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第1章真実の中身

入念すぎるストレッチ

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白石の軽い説教を終え、
室内練習場で入念にストレッチをしていた
7時15分頃になると、一二年生が練習を開始しており、辺りは活気づいていた

自分「秦、さっきはごめんな、庇ってもらって、」
申し訳なそうに言った

秦「全然気にしなくてもいいよ、白石も
本気で監督に報告する気はたぶんなかったし
俺のせいに、しとけば、たぶん丸く収まる
と思ったから、大丈夫だよ!」

女の子が惚れそうな笑顔で答えた


自分「ありがとう秦!俺、絶対お前を一生
大切にするわ」

まるで自分は好きな女性にプロポーズする
勢いで言った…

秦「そんなの、大袈裟だよ」

自分「いや…そんなことない!」

秦「困ったなぁ…でもありがとうな!
才にそう思ってもらって嬉しいよ」

お互い感謝を言い合っていた

すると白井が

白井「お前らいっそのこと結婚したら?」

冷やかすようにように言った


自分「おい…それは流石に…」

秦「俺は好きだよ才のこと」

自分と白井とマークは固まった表情になった
すると秦が

秦「友達としてだよ、あ…もしかして変なこと想像したでしょ」

慌ててた口調で言った

すると白井が…

白井「よかったぁ~秦がそっち系の奴かと
思ったわ」

秦以外の3人は安堵した表情になった


秦「俺は、乃木坂46の飛鳥ちゃんファンだから、それはないね」

自分の好きな女性アイドルの名前を挙げて
そっち系ではないことを強調した
白井「俺は長澤まさみだな」

自分「俺はガッキーだな(新垣結衣)」

白井と自分は秦が言ったことに乗っかる

白井「ガッキーはおっぱい小さいからダメ
だろ?」

自分が言った女性芸能人にケチをつけた

自分「お前はおっぱい星人だから
そうなんだよ!女はおっぱいだけじゃないだろ」

白井「じゃぁ、なんだよ?」

白井は自分に興味深々聞いた

自分「透明感だよ」

白井「透明感?」

自分「お前はまず女性の何を見る?」

自分は白井に質問を投げかけた

白井「おっぱい…あと、顔」

自分「青いなぁ~白井よ、」

白井「なんでだよ、当然だろ?、おっぱいと
顔がそこそこあればなんとかなるだろ」

白井は反論した

自分「でも考えても見ろ、そんな女の子、探せばいくらでもいるだろ?」

白井「確かに…」

自分「じゃ、分かりやすく野球に例えると、
お前は強い対戦相手だったどうする?
燃えるタイプ?それとも怯むタイプか?」

自分は白井に例え話で質問した!
すると白井が

白井「やるからには俺は、勝ちたいねえ」

自分「だったら話が早い、恋愛も野球と同じでスペックの高い女性をいたら、向上心のある奴は付き合いたいはず」

白井「確かにそうだ、でもなんで透明感
なんだよ!」

白井は自分に質問する

自分「いいか?透明感=雰囲気で
確かに白井が言うようにおっぱいや顔も
大事だが他の人にはない雰囲気、あの
ガッキー(新垣結衣)ような透き通った、
清潔感ある、みずみずしい感じ
たまらないだろ?笑」

自分は珍しく熱く語ってしまった
ただ単に好きな女性芸能人を
バカされたのでムキになってしまった
のも、あるが
昔どこかで、会ったことのある
新垣結衣のような透明感に似てる
女性を擦り合わせたのかもしれない

しかし自分はその女性に記憶にない
寝ている夢でたまに現れる
少女なのか?と
ふと思った

すると白井が

白井「でもおっぱいは譲れんな」

自分「年取ったら垂れるだろ」

白井と自分は女子に聞いたら100%
ドン引きされる話を熱弁していた

そうするうちに秦とマークが
自分達の隣に居ないのに気づいた

白井「あれ…秦とマークがいない」


自分「本当だ…」

当たりを見渡すと秦とマークは、
既にマシンで打撃練習をしていた 

自分「彼奴ら、いつの間に…」

白井「そんなに俺たちの話がつまらなかったな、?」


キョトンとした目でしばらく動かなかった
後ろに誰が、いるのかも知らずに…

すると

「へえ~あんた達そうゆう目で女の子を
見てたんだね~」

背筋が凍るような気配がし、
恐る恐る後ろを振り返ると
そこに立っていたのは白石彩香だった
冷静な口調で、彼女の顔をみると
まるで犯罪者を見るような軽蔑した
表情で仁王立ちしていた

白井「それはその…いわゆる健全な男子高校生の会話でして」

白石「それは、試合に役立つのかな?
白井君?」

即答で言った
笑っていたが、死んだ魚の目をしていた

白井「…」

白石「やっぱり透明感がある女の子は
素敵だね、香川君?」

自分「…」

このままだと身の危険を感じた自分は、
すぐに、逃れる努力した

自分「よっしゃー、入念すぎるストレッチを
終わったし練習だ白井」

元気な声で言い、
すぐさま白井の目に合図をした
それがわかったのか
白井が…

白井「おっ…おう、やるぞキャッチボール」

ダッシュでその場から離れた

白石「はぁ?まだ話の最中なんだけど」

呆れた様子だったが
話の切り替えについて行けず
難を逃れた

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