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第三章 新企画は『りかのじっけん』
第七十六回 そして、芭蕉さんと歩む。
しおりを挟む――真っ白な霧に覆われながら、緑のかほり。
漂い包まれ、これまた覆われる。……クルクルと巡る各種場面。歴史は理科の次に苦手だけど、真っ白な空想の中にさえ、……歴史を見る。きっと黒も、はたまた白も。
僕たちは芭蕉さんを先頭に歩む。
可奈、僕、千佳の順に、芭蕉さんの道案内で歩む。細い道、奥へ、奥へと。……こうして『水戸黄門』は、作られたのではないのだろうか? 助さん、または格さんが、芭蕉さんと歩む旅先での出来事を、御老公様に報告して作られたという説もあるらしい。
それはきっと、僕のエッセイにも通ずる。
……そう感じる。その意味合いから、やはり物語は現場で起きている。書斎でやることは、暗号化したそのイメージを解読して、文章に落とし込むというもの。つまり執筆を行うということ。――それを、更新する日々。前回で七十五。Gの願いを添付する。
Gとは、僕的にグレート。
偉大な願いを秘めている。
その思いからの物語。一目だけでも読んでくれる人に感謝、感謝……あふれる。
「ほら、ここじゃよ」
との芭蕉さんの一声、到着だ。――この自然の中に存在する、これまた大浴場。
そしてこの人、
僕は『芭蕉さん』と銘打つが、松尾芭蕉さんでもなく、この人がタイムリープしたわけでもない。あくまでイメージ。教科書の肖像画とよく似ているからということだ。
まあまあまあ、中学生にはよくあること。
一本道なのに、水着姿を披露しながら道に迷ったのが事の始まり。霧の向こうから現れた芭蕉さんによく似たおじさんが道案内してくれたというわけなの。
とはいっても、交渉したのは可奈だけど。とにかく無事に到着だ。
お礼を言おうとしたその刹那、すーっと、芭蕉さんが消えてしまった……。
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