214 / 231
5章.妹君と辺境伯は時を刻む
213.王太子の誤算①
しおりを挟む
「へ……陛下……? どうして……なぜ動けるのですか……?」
国王の登場に、フリッツは呆然と彼を見つめた。
いるはずがない、そんな馬鹿な、と彼は繰り返し呟いている。
長く臥せっていた割には、国王は背筋をすっと伸ばし、その歩みがぶれることなくテオの隣にたどり着く。
紫のゆったりしたローブから覗く手足がやや骨張り、ほっそりしているのは療養していたためだろうか。
テオとフリッツの若干垂れた瞳はおそらく国王譲りだろう。
柔和そうな印象の顔が、フリッツに厳しい視線を向けた。
「ああ、ここにいるエルメンガルト殿、そしてマリー様の施術で回復した……少々眠りすぎて怠いがな。しかし眠っていた間に色々とあったようだが」
「そ、それは……」
「エルメンガルト殿が言うには、複数の呪術が余にかけられていたと言う話だ……はて、魔力探知すらできないこの城の中でどうやって余を特定し、呪術をかけたのか。内部で手引きしたものがいるのだろう」
「……」
国王の言葉に追い詰められたフリッツは押し黙る。
彼はテオを甘く見ていた。
国王を奪還されたところで、今朝目を覚ましたといえど、手足は動かず声も出せない国王に証言など難しい。
原因不明の病と言っておけば、呪術にも気づきにくい。
それらしく見えるよう、呪術師たちにもそれぞれ身体の一部が動かなくなる術を時間差でかけさせた。
呪術と気づかれ解除されたとしても、半年眠り続けた国王に国政はまだ早いと言えばまだ言い逃れできる。
最悪の場合、権力を振りかざし揉み消すことも可能だ、とタカを括っていた──つい先程までは。
(……まさかマリーまで味方につけるとは……)
歯軋りをするフリッツを他所に、テオは国王の前に跪いた。
「幸いエルメンガルト様の協力で何人か、呪術師を捕らえております。彼らの口から……残念ながら王太子の名が出ております」
「父上、違います! 私ではありません! 私は嵌められたのです!」
フリッツは喚き立てながらほぞを噛んでいた。
呪術師たちには仕事を依頼する代わりに法外な金を積んでいた。
もちろん口止め料込みで、彼自身の資産から出しだ。
たとえ捕まっても計画は口外しない、ましてフリッツの名前を出さないという契約だったのだ。
(話が違う……こんなことなら国庫からもっと出しておけば良かった)
もちろんそんなことをすれば、宰相が直ぐに使途不明金を問いただしてくるだろう。
だが、追い詰められたフリッツにはそんなことを考える余裕など微塵もなかった。
悔しそうに、しかし必死に国王に訴える。
「ふむ……では確かめてみるとしよう。ユリウス」
「はっ」
「呪術の残渣を調べてくれぬか? まだあるだろう」
「……御意」
ユリウスは呆れながらも頷くと、国王の口元に向けて手をかざす。
すると口から首に至るまで、緑のねっとりとした魔力の蠢きが現れ、それらが無数の腕を伸ばすようにフリッツ目掛けてうねり出した。
緑の魔力に同調するかのように、フリッツの身体からも淡い緑の魔力が漏れ出してくる。
「な、なんだこれは……!」
戸惑うフリッツは漏れ出る魔力をなんとか抑えようとするが、流出は止まらない。
やがて双方の魔力がくるくると混ざり合い、国王とフリッツを結ぶ一本の緑の線が完成した。
「呪術の残渣と同じ魔力を可視化しただけだ。これで術を使った人間がわかる」
「あらら、どうやら君が父上に呪術をかけたみたいだねぇ……」
「な、これは……」
冷ややかなユリウスと呆れた笑みを浮かべるテオに、フリッツは冷や汗を垂らす。
「お主、呪術の適性がそれなりにあるようじゃの。最初の声が出なくなる術はお主じゃな? さすが隷属紋を自力で刻むだけあるか」
「わ、わわ、私は身に覚えがございません!」
確信を突くエルの言葉に、フリッツは慌てて否定した。
エルの推測は当たりだ。
彼女ほどの実力者ならば遠隔地でもネズミでもなんでも術にかけられるが、基本的に呪術は対象を目の前にしないと発動しない。
呪術師たちを王城の中に引き入れるためには、きっかけとなる謎の病が必要だった。
しかし彼の自己流の呪術では、身体の極々一部を封じるのでやっとだ。
故に彼は声を奪った。
声ならば喉の一部、声帯に術をかけるだけで簡単に望む結果が出る。
それを皮切りに、毎日医者と称して呪術師たちを王城に呼び寄せ、国王の身体の自由を徐々に奪っていったのだ。
奇病に侵され、死すら過ぎったであろう国王は、ひどく冷淡な瞳でフリッツを見つめる。
「……まあいいだろう。しかしお前には聖女迫害の疑いもある。近衛、捕らえよ」
「はっ」
壁にぴたり、と整列していた近衛兵たちが、一斉にフリッツを取り押さえる。
「離せ、違う! 私は聖女を迫害などしてない!」
激しく抵抗するフリッツだが、屈強な近衛兵たちの前にはなす術もない。
しかし未だに身を捩り、拘束から抜け出そうともがいていた。
「聖女に人殺しを強要するのも迫害だ……もう一人の聖女に対してもな」
「何を……隷属紋は過去の王もしていたことです! あれは迫害などではありません! 彼女の愛を証明するものだ! そこの呪術師、勝手に解除するな!」
「ほほほ。解除されたくなければ妾の力より強い隷属紋を刻めばよかっただけのことじゃ。自らの弱さを棚に上げ、強者に文句を言うなど笑止よの」
フリッツの罵りを軽くいなすと、エルは懐から扇子を取り出すといい仕事をしたとばかりにほくほく顔で仰ぎ出した。
「………………」
「……陛下」
暴れるフリッツを静かに見つめていた国王に、テオは促すように呼びかけた。
彼の意思を汲み取ったのか、国王は何かを諦め、そして何かを決心するようにため息をつく。
「……分かった……テオドール、彼女を」
「御意」
テオは頷くと、颯爽と通路の奥へと向かっていった。
国王の登場に、フリッツは呆然と彼を見つめた。
いるはずがない、そんな馬鹿な、と彼は繰り返し呟いている。
長く臥せっていた割には、国王は背筋をすっと伸ばし、その歩みがぶれることなくテオの隣にたどり着く。
紫のゆったりしたローブから覗く手足がやや骨張り、ほっそりしているのは療養していたためだろうか。
テオとフリッツの若干垂れた瞳はおそらく国王譲りだろう。
柔和そうな印象の顔が、フリッツに厳しい視線を向けた。
「ああ、ここにいるエルメンガルト殿、そしてマリー様の施術で回復した……少々眠りすぎて怠いがな。しかし眠っていた間に色々とあったようだが」
「そ、それは……」
「エルメンガルト殿が言うには、複数の呪術が余にかけられていたと言う話だ……はて、魔力探知すらできないこの城の中でどうやって余を特定し、呪術をかけたのか。内部で手引きしたものがいるのだろう」
「……」
国王の言葉に追い詰められたフリッツは押し黙る。
彼はテオを甘く見ていた。
国王を奪還されたところで、今朝目を覚ましたといえど、手足は動かず声も出せない国王に証言など難しい。
原因不明の病と言っておけば、呪術にも気づきにくい。
それらしく見えるよう、呪術師たちにもそれぞれ身体の一部が動かなくなる術を時間差でかけさせた。
呪術と気づかれ解除されたとしても、半年眠り続けた国王に国政はまだ早いと言えばまだ言い逃れできる。
最悪の場合、権力を振りかざし揉み消すことも可能だ、とタカを括っていた──つい先程までは。
(……まさかマリーまで味方につけるとは……)
歯軋りをするフリッツを他所に、テオは国王の前に跪いた。
「幸いエルメンガルト様の協力で何人か、呪術師を捕らえております。彼らの口から……残念ながら王太子の名が出ております」
「父上、違います! 私ではありません! 私は嵌められたのです!」
フリッツは喚き立てながらほぞを噛んでいた。
呪術師たちには仕事を依頼する代わりに法外な金を積んでいた。
もちろん口止め料込みで、彼自身の資産から出しだ。
たとえ捕まっても計画は口外しない、ましてフリッツの名前を出さないという契約だったのだ。
(話が違う……こんなことなら国庫からもっと出しておけば良かった)
もちろんそんなことをすれば、宰相が直ぐに使途不明金を問いただしてくるだろう。
だが、追い詰められたフリッツにはそんなことを考える余裕など微塵もなかった。
悔しそうに、しかし必死に国王に訴える。
「ふむ……では確かめてみるとしよう。ユリウス」
「はっ」
「呪術の残渣を調べてくれぬか? まだあるだろう」
「……御意」
ユリウスは呆れながらも頷くと、国王の口元に向けて手をかざす。
すると口から首に至るまで、緑のねっとりとした魔力の蠢きが現れ、それらが無数の腕を伸ばすようにフリッツ目掛けてうねり出した。
緑の魔力に同調するかのように、フリッツの身体からも淡い緑の魔力が漏れ出してくる。
「な、なんだこれは……!」
戸惑うフリッツは漏れ出る魔力をなんとか抑えようとするが、流出は止まらない。
やがて双方の魔力がくるくると混ざり合い、国王とフリッツを結ぶ一本の緑の線が完成した。
「呪術の残渣と同じ魔力を可視化しただけだ。これで術を使った人間がわかる」
「あらら、どうやら君が父上に呪術をかけたみたいだねぇ……」
「な、これは……」
冷ややかなユリウスと呆れた笑みを浮かべるテオに、フリッツは冷や汗を垂らす。
「お主、呪術の適性がそれなりにあるようじゃの。最初の声が出なくなる術はお主じゃな? さすが隷属紋を自力で刻むだけあるか」
「わ、わわ、私は身に覚えがございません!」
確信を突くエルの言葉に、フリッツは慌てて否定した。
エルの推測は当たりだ。
彼女ほどの実力者ならば遠隔地でもネズミでもなんでも術にかけられるが、基本的に呪術は対象を目の前にしないと発動しない。
呪術師たちを王城の中に引き入れるためには、きっかけとなる謎の病が必要だった。
しかし彼の自己流の呪術では、身体の極々一部を封じるのでやっとだ。
故に彼は声を奪った。
声ならば喉の一部、声帯に術をかけるだけで簡単に望む結果が出る。
それを皮切りに、毎日医者と称して呪術師たちを王城に呼び寄せ、国王の身体の自由を徐々に奪っていったのだ。
奇病に侵され、死すら過ぎったであろう国王は、ひどく冷淡な瞳でフリッツを見つめる。
「……まあいいだろう。しかしお前には聖女迫害の疑いもある。近衛、捕らえよ」
「はっ」
壁にぴたり、と整列していた近衛兵たちが、一斉にフリッツを取り押さえる。
「離せ、違う! 私は聖女を迫害などしてない!」
激しく抵抗するフリッツだが、屈強な近衛兵たちの前にはなす術もない。
しかし未だに身を捩り、拘束から抜け出そうともがいていた。
「聖女に人殺しを強要するのも迫害だ……もう一人の聖女に対してもな」
「何を……隷属紋は過去の王もしていたことです! あれは迫害などではありません! 彼女の愛を証明するものだ! そこの呪術師、勝手に解除するな!」
「ほほほ。解除されたくなければ妾の力より強い隷属紋を刻めばよかっただけのことじゃ。自らの弱さを棚に上げ、強者に文句を言うなど笑止よの」
フリッツの罵りを軽くいなすと、エルは懐から扇子を取り出すといい仕事をしたとばかりにほくほく顔で仰ぎ出した。
「………………」
「……陛下」
暴れるフリッツを静かに見つめていた国王に、テオは促すように呼びかけた。
彼の意思を汲み取ったのか、国王は何かを諦め、そして何かを決心するようにため息をつく。
「……分かった……テオドール、彼女を」
「御意」
テオは頷くと、颯爽と通路の奥へと向かっていった。
1
あなたにおすすめの小説
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから――
※ 他サイトでも投稿中
【完結】 異世界に転生したと思ったら公爵令息の4番目の婚約者にされてしまいました。……はあ?
はくら(仮名)
恋愛
ある日、リーゼロッテは前世の記憶と女神によって転生させられたことを思い出す。当初は困惑していた彼女だったが、とにかく普段通りの生活と学園への登校のために外に出ると、その通学路の途中で貴族のヴォクス家の令息に見初められてしまい婚約させられてしまう。そしてヴォクス家に連れられていってしまった彼女が聞かされたのは、自分が4番目の婚約者であるという事実だった。
※本作は別ペンネームで『小説家になろう』にも掲載しています。
冷徹公爵の誤解された花嫁
柴田はつみ
恋愛
片思いしていた冷徹公爵から求婚された令嬢。幸せの絶頂にあった彼女を打ち砕いたのは、舞踏会で耳にした「地味女…」という言葉だった。望まれぬ花嫁としての結婚に、彼女は一年だけ妻を務めた後、離縁する決意を固める。
冷たくも美しい公爵。誤解とすれ違いを繰り返す日々の中、令嬢は揺れる心を抑え込もうとするが――。
一年後、彼女が選ぶのは別れか、それとも永遠の契約か。
若い頃に婚約破棄されたけど、不惑の年になってようやく幸せになれそうです。
長岡更紗
恋愛
侯爵令嬢だったユリアーナは、第一王子のディートフリートと十歳で婚約した。
仲睦まじく過ごしていたある日、父親の死をきっかけにどん底まで落ちたユリアーナは婚約破棄されてしまう。
愛し合う二人は、離れ離れとなってしまったのだった。
ディートフリートを待ち続けるユリアーナ。
ユリアーナを迎えに行こうと奮闘するディートフリート。
二人に巻き込まれてしまった、男装の王弟。
時に笑い、時に泣き、諦めそうになり、奮闘し……
全ては、愛する人と幸せになるために。
他サイトと重複投稿しています。
全面改稿して投稿中です。
【完結】さようなら。毒親と毒姉に利用され、虐げられる人生はもう御免です 〜復讐として隣国の王家に嫁いだら、婚約者に溺愛されました〜
ゆうき
恋愛
父の一夜の過ちによって生を受け、聖女の力を持って生まれてしまったことで、姉に聖女の力を持って生まれてくることを望んでいた家族に虐げられて生きてきた王女セリアは、隣国との戦争を再び引き起こした大罪人として、処刑されてしまった。
しかし、それは現実で起こったことではなく、聖女の力による予知の力で見た、自分の破滅の未来だった。
生まれて初めてみた、自分の予知。しかも、予知を見てしまうと、もうその人の不幸は、内容が変えられても、不幸が起こることは変えられない。
それでも、このまま何もしなければ、身に覚えのないことで処刑されてしまう。日頃から、戦争で亡くなった母の元に早く行きたいと思っていたセリアだが、いざ破滅の未来を見たら、そんなのはまっぴら御免だと強く感じた。
幼い頃は、白馬に乗った王子様が助けに来てくれると夢見ていたが、未来は自分で勝ち取るものだと考えたセリアは、一つの疑問を口にする。
「……そもそも、どうして私がこんな仕打ちを受けなくちゃいけないの?」
初めて前向きになったセリアに浮かんだのは、疑問と――恨み。その瞬間、セリアは心に誓った。自分を虐げてきた家族と、母を奪った戦争の元凶である、隣国に復讐をしようと。
そんな彼女にとある情報が舞い込む。長年戦争をしていた隣国の王家が、友好の証として、王子の婚約者を探していると。
これは復讐に使えると思ったセリアは、その婚約者に立候補しようとするが……この時のセリアはまだ知らない。復讐をしようとしている隣国の王子が、運命の相手だということを。そして、彼に溺愛される未来が待っていることも。
これは、復讐を決意した一人の少女が、復讐と運命の相手との出会いを経て、幸せに至るまでの物語。
☆既に全話執筆、予約投稿済みです☆
【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します!
桜もふ
恋愛
神の『ある行動』のせいで死んだらしい。私の人生を奪った神様に便利なスキルを貰い、転生した異世界で使えるチートの魔法が強すぎて楽しくて便利なの。でもね、ここは異世界。地球のように安全で自由な世界ではない、魔物やモンスターが襲って来る危険な世界……。
「生きたければ魔物やモンスターを倒せ!!」倒さなければ自分が死ぬ世界だからだ。
異世界で過ごす中で仲間ができ、時には可愛がられながら魔物を倒し、食料確保をし、この世界での生活を楽しく生き抜いて行こうと思います。
初めはファンタジー要素が多いが、中盤あたりから恋愛に入ります!!
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる