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第三章
歪んだ友情
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私達は転校前の小学校にやってきた。
「それじゃあ教室入ろっか。」
私は頷き、ももと手を繋いで教室に向かって歩いた。教室に着くと、皆朝の会をしていた。
「あれ?まだ朝だったみたい!」
ももはそう言って笑った。
「時間が限られてるんだからどうにかしてよ!」
私がきつく言うと、
「大丈夫!少し未来に連れていくね!えーと、お別れ会は5、6時間目か。」
ももが私の手を優しく掴んだ。
「夜桜奈美を美しき5時間後へ連れて行けよ」
ももがそういうと私達は光に包まれた。気が付くと、5時間目の教室に居た。お別れ会の内容は、1時間はクラスの皆で遊び、もう1時間は1人ずつクラスの皆からのお別れの一言と、寄せ書き渡しだ。5時間目は校庭でクラスの皆で鬼ごっこをした。それをももと見ていた。当時の私は、すごく楽しそうに走っていた。
そして6時間目。クラスの皆が1人ずつ私にお別れの言葉を放ってゆく。そして麻衣の順番が来た。
「さようなら。」
麻衣はそう一言言って座った。そしてすぐに先生に連れていかれた。きっと怒られたのだろう。私は麻衣の一言にすごく傷ついた事を覚えている。私は再び見た事でまたショックを受けてしまった。唖然としている私をももが心配そうな顔で見ている。
「奈美、行こう!」
「どこへ?」
「麻衣ちゃんの所!冷たくされた理由が知りたいんでしょ!」
私はハッとしてここに来た目的をやっと思い出した。何となく職員室だろうと思って職員室へ走った。私達が職員室に辿り着くと同時に、麻衣が職員室から出てきた。麻衣は走って、トイレに向かって行った。
「奈美!行こう!」
「うん」
私達は急いで追いかけた。すると麻衣は3階の端っこにある誰も使わないトイレの個室に入って行った。私達は麻衣が入ったトイレの個室に耳を傾ける。すると、麻衣のわずかに小さな声が聞こえてくる。
「今日が最後だったのに…。奈美に今までの事全部謝って、お別れするつもりだったのに。」
そう言って麻衣は声を殺して息が出来ないくらいに泣いていた。その時私は思い知らされた。麻衣は私が嫌いになったから避けていたんじゃなくて、寂しくて近づけなかったんだ。理解してなかったのは私の方。その時、私の目から自然と涙が零れ落ちていた。どうして私は麻衣の気持ちに気づいてあげられなかったんだろう。どうして私から麻衣に声をかけてあげなかったんだろう。麻衣は悪くなかったのに被害者面していた自分を責めた。すると、私の気持ちに気づいたのか、ももが私に声をかける。
「大丈夫。大丈夫。」
そう言って優しく私の頭を撫でた。ますます私の目から涙が溢れてきた。
「次の所に行こっか。」
ももは、そう言うと私の手を握って小さく唱えた。
「夜桜奈美を美しき現在へ戻せよ。」
❊❊❊❊❊❊❊❊❊❊❊❊❊❊❊❊❊❊❊❊❊❊❊❊❊❊❊❊❊❊❊❊❊❊❊❊❊
家に着いても私は涙が止まらなかった。すると、ももが私の頭に手を乗せて深呼吸をした。そうすると、何故か私の涙は止まっていた。
「涙が止まる魔法をかけたの!」
ひひっとももが笑う。それにつられて私も笑う。
「さっ!次の場所決めよ!」
「うん!」
そう言って私は机の前に立った。私が手にした日記帳は、中一の頃の日記帳。
「どうして中一の頃に行きたいの?」
ももがキョトンとして言う。
「中学生で吹奏楽に入ったんだけど、顧問が私ばっかり指導するの!麻衣みたいに、もしかしたら怒ってた理由があるんじゃないかなって思ったの!あー、思い出すだけでムカつく!」
「なるほど!じゃあ何月何日に行く?」
「えーっと、」
私は日記帳のページをめくる。しばらく経って良い日にちを見つけた。
「決めた!8月2日!」
「それって夏休みじゃない?」
「夏休みだけど、この日は部活があったみたい!」
「おっけい!それじゃあ行くよ!」
「うん!」
「夜桜奈美を美しき過去へ戻せよ。」
私達は去年の8月2日の中学校に行った。
「それじゃあ教室入ろっか。」
私は頷き、ももと手を繋いで教室に向かって歩いた。教室に着くと、皆朝の会をしていた。
「あれ?まだ朝だったみたい!」
ももはそう言って笑った。
「時間が限られてるんだからどうにかしてよ!」
私がきつく言うと、
「大丈夫!少し未来に連れていくね!えーと、お別れ会は5、6時間目か。」
ももが私の手を優しく掴んだ。
「夜桜奈美を美しき5時間後へ連れて行けよ」
ももがそういうと私達は光に包まれた。気が付くと、5時間目の教室に居た。お別れ会の内容は、1時間はクラスの皆で遊び、もう1時間は1人ずつクラスの皆からのお別れの一言と、寄せ書き渡しだ。5時間目は校庭でクラスの皆で鬼ごっこをした。それをももと見ていた。当時の私は、すごく楽しそうに走っていた。
そして6時間目。クラスの皆が1人ずつ私にお別れの言葉を放ってゆく。そして麻衣の順番が来た。
「さようなら。」
麻衣はそう一言言って座った。そしてすぐに先生に連れていかれた。きっと怒られたのだろう。私は麻衣の一言にすごく傷ついた事を覚えている。私は再び見た事でまたショックを受けてしまった。唖然としている私をももが心配そうな顔で見ている。
「奈美、行こう!」
「どこへ?」
「麻衣ちゃんの所!冷たくされた理由が知りたいんでしょ!」
私はハッとしてここに来た目的をやっと思い出した。何となく職員室だろうと思って職員室へ走った。私達が職員室に辿り着くと同時に、麻衣が職員室から出てきた。麻衣は走って、トイレに向かって行った。
「奈美!行こう!」
「うん」
私達は急いで追いかけた。すると麻衣は3階の端っこにある誰も使わないトイレの個室に入って行った。私達は麻衣が入ったトイレの個室に耳を傾ける。すると、麻衣のわずかに小さな声が聞こえてくる。
「今日が最後だったのに…。奈美に今までの事全部謝って、お別れするつもりだったのに。」
そう言って麻衣は声を殺して息が出来ないくらいに泣いていた。その時私は思い知らされた。麻衣は私が嫌いになったから避けていたんじゃなくて、寂しくて近づけなかったんだ。理解してなかったのは私の方。その時、私の目から自然と涙が零れ落ちていた。どうして私は麻衣の気持ちに気づいてあげられなかったんだろう。どうして私から麻衣に声をかけてあげなかったんだろう。麻衣は悪くなかったのに被害者面していた自分を責めた。すると、私の気持ちに気づいたのか、ももが私に声をかける。
「大丈夫。大丈夫。」
そう言って優しく私の頭を撫でた。ますます私の目から涙が溢れてきた。
「次の所に行こっか。」
ももは、そう言うと私の手を握って小さく唱えた。
「夜桜奈美を美しき現在へ戻せよ。」
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家に着いても私は涙が止まらなかった。すると、ももが私の頭に手を乗せて深呼吸をした。そうすると、何故か私の涙は止まっていた。
「涙が止まる魔法をかけたの!」
ひひっとももが笑う。それにつられて私も笑う。
「さっ!次の場所決めよ!」
「うん!」
そう言って私は机の前に立った。私が手にした日記帳は、中一の頃の日記帳。
「どうして中一の頃に行きたいの?」
ももがキョトンとして言う。
「中学生で吹奏楽に入ったんだけど、顧問が私ばっかり指導するの!麻衣みたいに、もしかしたら怒ってた理由があるんじゃないかなって思ったの!あー、思い出すだけでムカつく!」
「なるほど!じゃあ何月何日に行く?」
「えーっと、」
私は日記帳のページをめくる。しばらく経って良い日にちを見つけた。
「決めた!8月2日!」
「それって夏休みじゃない?」
「夏休みだけど、この日は部活があったみたい!」
「おっけい!それじゃあ行くよ!」
「うん!」
「夜桜奈美を美しき過去へ戻せよ。」
私達は去年の8月2日の中学校に行った。
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