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第二章
きれいな夏休み
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光に包まれた私は眩しくて目をしばらく瞑っていた。すると蝉の声が聴こえるようになった。目を開けてみるとそこには懐かしい地元の風景が広がっていた。車が通らない細い道。そうそうと流れる水の音。そして、一面に畑や田んぼが広がっている。
「ここは…?」
「奈美が5年前住んでた所だよ!もうすぐ貴方と友達が来るよ!」
私は驚いた。心の中では行けるのかな?と半信半疑だったからだ。
「見て!来たよ!」
ももが指さす方に目を向けると、そこには懐かしい光景が広がっていた。
「いまからどこにいくの?」
「ひみつきち!」
「アイスかいにいこーよ!」
「ぼくきょう10円しかないからだめ!」
小学校3年生くらいの男女4人が可愛い会話を繰り広げていた。その内の女の子2人は私と、幼馴染の麻衣だった。
「幼馴染の子ってこの中にいるの?」
「うん。ショートカットの子が私で、ロングの子が天野麻衣。」
「へぇー!2人とも可愛いね!」
ももがうっとり見ていた。
「あ!今から秘密基地に行くみたい!早くついていこ!」
そう言ってももは私の手を引っ張って走った。なんだか子供に戻ったみたいで嬉しかった。しばらく走るとようやく秘密基地にたどり着いた。私は懐かしい思いでいっぱいだった。子供の時の私は、まさか未来の自分が見に来るなんて思いもしなかっただろう。
「きょうはなにしてあそぶー?」
「トランプしよー!」
「いやだ!おにごっこがいい!」
「まぁおにごっこでもいいかー」
鬼ごっこがいいと言ったのは昔の私だ。今では外に出ることすら怖くて出来ないのに。何より驚いたのは、私が人に意見をはっきり言ったということ。今の私は人に合わせてばっかりで、自分の意見を言うことが出来ない。元々こういう性格だと思っていたけど違った。そして麻衣と仲良くしている私を見て、私の目には再び涙が溢れる。ももは私が泣いてるのに気づいているはずなのに何も言わずにそっとしてくれた。
「そうだ!川にいこうよ!」
小さな麻衣がそう言った。
「それいいな!」
「でもおかあさんに川はあぶないからダメっていわれてる…」
「ないしょで行っちゃえばいいじゃん!」
「たしかに!」
そう言って子供達は川へと走って行った。私は思い出した。この後一緒にいる壮馬が足を滑らせて川で溺れる。溺れている壮馬を陸軍が助けるんだ。
「どうしよう。もも…」
「どうしたの?」
「この後一緒にいる男の子の壮馬っていう子が溺れるの。」
私が青ざめた顔で慌てて言うと、ももが冷静な顔で言った。
「さっきも言ったように過去は変えられないの。」
私は愕然とした。
「なんで…?人を助けるんだから過去を変えれるようにしてよ…」
ももは冷静な態度で続ける。
「過去が変えれるようになったらどうなると思う?些細なことでも変えたら、今が無くなるかもしれない。例えば出会えたはずの友達も出会えなくなって、その子とは関わらなくなったり。分かるでしょ?未来は変えられるけど過去は変えられないの。」
少し強い口調で言うももに私は言い返す事が出来なかった。そんな私に気づいたのか、ももが優しい口調で言う。
「友達の不幸を見るのはきついよね。他の所に行こっか。」
私は涙目で頷いた。
「一旦家に戻ろう。」
そう言って私の手を握って唱えた。
「夜桜奈美を美しき現在へ戻せよ。」
ももがそういうと私達は光とともに家に戻った。
「他に行きたい場所と時代ある?」
ももがにっこりしてそう言う。
私は机の上の日記帳を手に取った。手に取ったのは、4年生の日記帳。私はしばらくその日記を眺めて、何月何日に行くのか決めた。3月25日。そう、4年生の春休みに入る前の日。
「どうしてその日がいいの?」
「この日は私のお別れ会の日なの。さっき幼馴染の麻衣って子に避けられたって話ししてたでしょ?この日は特に避けられてたの。だから麻衣に着いて行ったら、私を避けてた理由が分かるかなって…」
「そうなんだ。じゃあこの日にちに出発!」
ももが元気よくそう言った。本当はなんで避けてたのを知るのが怖い。でも私がもし麻衣に何かしたんだったら、麻衣は悪くないんだって思えるから、勇気を振り絞って行く事にした。
「夜桜奈美を美しき過去へ戻せよ」
私達は4年前に行った。
「ここは…?」
「奈美が5年前住んでた所だよ!もうすぐ貴方と友達が来るよ!」
私は驚いた。心の中では行けるのかな?と半信半疑だったからだ。
「見て!来たよ!」
ももが指さす方に目を向けると、そこには懐かしい光景が広がっていた。
「いまからどこにいくの?」
「ひみつきち!」
「アイスかいにいこーよ!」
「ぼくきょう10円しかないからだめ!」
小学校3年生くらいの男女4人が可愛い会話を繰り広げていた。その内の女の子2人は私と、幼馴染の麻衣だった。
「幼馴染の子ってこの中にいるの?」
「うん。ショートカットの子が私で、ロングの子が天野麻衣。」
「へぇー!2人とも可愛いね!」
ももがうっとり見ていた。
「あ!今から秘密基地に行くみたい!早くついていこ!」
そう言ってももは私の手を引っ張って走った。なんだか子供に戻ったみたいで嬉しかった。しばらく走るとようやく秘密基地にたどり着いた。私は懐かしい思いでいっぱいだった。子供の時の私は、まさか未来の自分が見に来るなんて思いもしなかっただろう。
「きょうはなにしてあそぶー?」
「トランプしよー!」
「いやだ!おにごっこがいい!」
「まぁおにごっこでもいいかー」
鬼ごっこがいいと言ったのは昔の私だ。今では外に出ることすら怖くて出来ないのに。何より驚いたのは、私が人に意見をはっきり言ったということ。今の私は人に合わせてばっかりで、自分の意見を言うことが出来ない。元々こういう性格だと思っていたけど違った。そして麻衣と仲良くしている私を見て、私の目には再び涙が溢れる。ももは私が泣いてるのに気づいているはずなのに何も言わずにそっとしてくれた。
「そうだ!川にいこうよ!」
小さな麻衣がそう言った。
「それいいな!」
「でもおかあさんに川はあぶないからダメっていわれてる…」
「ないしょで行っちゃえばいいじゃん!」
「たしかに!」
そう言って子供達は川へと走って行った。私は思い出した。この後一緒にいる壮馬が足を滑らせて川で溺れる。溺れている壮馬を陸軍が助けるんだ。
「どうしよう。もも…」
「どうしたの?」
「この後一緒にいる男の子の壮馬っていう子が溺れるの。」
私が青ざめた顔で慌てて言うと、ももが冷静な顔で言った。
「さっきも言ったように過去は変えられないの。」
私は愕然とした。
「なんで…?人を助けるんだから過去を変えれるようにしてよ…」
ももは冷静な態度で続ける。
「過去が変えれるようになったらどうなると思う?些細なことでも変えたら、今が無くなるかもしれない。例えば出会えたはずの友達も出会えなくなって、その子とは関わらなくなったり。分かるでしょ?未来は変えられるけど過去は変えられないの。」
少し強い口調で言うももに私は言い返す事が出来なかった。そんな私に気づいたのか、ももが優しい口調で言う。
「友達の不幸を見るのはきついよね。他の所に行こっか。」
私は涙目で頷いた。
「一旦家に戻ろう。」
そう言って私の手を握って唱えた。
「夜桜奈美を美しき現在へ戻せよ。」
ももがそういうと私達は光とともに家に戻った。
「他に行きたい場所と時代ある?」
ももがにっこりしてそう言う。
私は机の上の日記帳を手に取った。手に取ったのは、4年生の日記帳。私はしばらくその日記を眺めて、何月何日に行くのか決めた。3月25日。そう、4年生の春休みに入る前の日。
「どうしてその日がいいの?」
「この日は私のお別れ会の日なの。さっき幼馴染の麻衣って子に避けられたって話ししてたでしょ?この日は特に避けられてたの。だから麻衣に着いて行ったら、私を避けてた理由が分かるかなって…」
「そうなんだ。じゃあこの日にちに出発!」
ももが元気よくそう言った。本当はなんで避けてたのを知るのが怖い。でも私がもし麻衣に何かしたんだったら、麻衣は悪くないんだって思えるから、勇気を振り絞って行く事にした。
「夜桜奈美を美しき過去へ戻せよ」
私達は4年前に行った。
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