王子様からの溺愛

アラル

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序章

出会い ライアside

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ラトラウス王国は自然な森に囲まれ、うさぎ獣人が治める国。
その王国の一貴族の娘として生まれた私、ライア・ファンリタス。
伯爵令嬢として王宮に勤務している。

本日からシャンリアン王女殿下の専属侍女の拝命を受けた。

「シャンリアン王女殿下にご挨拶申し上げます。ラウル・ファンリタス伯爵家が第二子、ライア・ファンリタスと申します。」と言い頭を下げた。

「頭をあげなさい」と王女宮筆頭侍女様。

頭をあげると

「ええ、よろしくね。」と王女殿下がロイヤルスマイルで仰った。

「精一杯、王女殿下に仕えさせていただきます!」と言うと

筆頭侍女様と王女殿下が何やらコソコソ話し始めた。

しばらくしてから、こちらを見て

「ライア・ファンリタス。王女殿下と呼ばずにリアン様とお呼びするように。これは決定事項ですよ。」と筆頭侍女様。

王女殿下も頷いている。

「畏まりました。リアン様。」と言うと

満足そうに笑みを浮かべられた。

王女宮での私の仕事は、下っ端なためリアン様のお使いである。
王女宮には筆頭侍女様と私も含めた専属侍女四人で回している。
リアン様が周りに人がいることを好まないため、護衛は別にいるが必要最低限の少人数制となっている。

一ヶ月後⋯
王女宮での仕事にも慣れて来た。

「ライア。厨房に行って、リアン様の休憩用のお茶菓子と紅茶を持ってきなさい」と先輩侍女のレナ様。

「わかりました。では、行ってきます!」とリアン様とレナ様に一礼してから向かった。

厨房にて⋯
リアン様に何種類かお菓子を持って行って選んで召し上がれるようにしようかな…

「ダーナシェフ。リアン様のお茶菓子に、こちらをいくつかお持ちしてもよろしいでしょうか?」と傍にいたシェフに聞くと

「大丈夫ですよ。ただ王妃殿下や王太子殿下のお茶会の分もあるので全部は持っていかないで頂きたい。まぁ、沢山あるのでそれを一人で食べるのは無理ですが⋯」と返ってきた。

「ええ、もちろんです。ありがとうございます!」と返事をし、皿の上に見栄えが良くなるように考えながら載せていった。

そして、私は紅茶とお菓子をカートに置きリアン様の居室に戻ろうと思った。

廊下⋯

軽い足取りで戻っていると

『兄上!母上がせっかく用意した場です。退場しては母上のメンツ丸つぶれですよ!』

『そんなことは言われなくてもわかっている!しかし、全員と話したが“運命の番”ではなかったのだ!』

『獣人にとって番は大切なのは僕も同じなので分かりますが⋯』
『獣人が番と出会うこと自体、稀ですよ?』

『わかっているが、諦めきれない⋯』
『せめて、成人する後一年⋯』

などという会話が聞こえてきた。

会話が段々と近づいている。王太子殿下と王子殿下と鉢合わせしないように少し急ぎながら歩いていった。

ギリギリのところで鉢合わせせずに済んだ。

ふぅ~と息をつきながら足取りを止めずに通り過ぎた。

間に合ってよかった。








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