8 / 8
異世界で【俺は】歌姫を目指す!
しおりを挟む
王妃が失踪した翌日。その居場所が明らかになった。
「教会?」
「そう。そこは母が貧しい子供達が勉学を学べる様にと十年位前に建立したシスターの教会なんだ」
どうやらそこは子供達以外は男子禁制だそうだ。
「それで叔母上は・・・」
「戻る気は無いと・・・。そこで自分のやりたい事をして過ごしたいと・・・」
「困った問題だな」
ジグ王子やジュベール達が腕を組んで考え込む。
「良いじゃん。王妃様がやりたい事をしたいと言うならやらせてやれば」
と、俺は思うのだがそうはいかないらしい。
「母上がこの国から出身なら問題は無いが、母上は同盟を結んでいるラ・シュテイル国の国王の妹だ・・・」
「国王の父としては妹の叔母上がないがしろに扱われたと思うだろうな」
「あ・・・なるほど・・・」
だからこの国の王が慌てふためいている訳か。俺にしてみれば自業自得だと思うけど。三人もの愛人に子供、これは離婚されてもおかしく無いだろう。王妃は良く耐えたと思うぞ。
「使者はもう送られたから・・・誰が来るか。それとも親書だけで済むか」
「父上は退位させられるかもしれない・・・」
「そしたらジグ王子が国王か? 凄いじゃん!」
ジロリと三人に一斉に睨まれた。
(アワワ、失言か、ヤバァ・・・)
俺は横を向いた。この時代の習慣は良く分からん。
俺はその話に立ち入らないと決めた。
「母上は思い悩んでいた。それを決心させたのは・・・」
ジグ王子が俺を見た。
「えっ?」
俺は俺を指差す。ジグ王子がコクリと頷いた。
「えっ、俺、何もしてないし・・・」
「歌だな」
「そうだね。あの歌しかない」
「えっ、えっ、えええーーー! 何それ!!」
原因は俺が歌ったと歌と言わんばかり。
「王妃様の誕生日会なのに、何故別れの歌なんか歌ったの?」
「それは・・・なんか王妃様の顔が寂しそうにしたたから」
「母上は終始笑顔だった様に見えたけど」
「まあ、表面上は笑顔だったけど・・・」
「エミリアにはそうは見えなかったと言うわけか」
「うん。まぁね・・・」
「そうか。息子として不甲斐ない」
ジグ王子は肩を落とした。一番身近にいたのに母の苦しみを解ってやれなかった事に自分を責めていた。
「使者が来るとしたら誰かな?」
「うーん。父上は絶対むりだから、兄上の誰かかな」
「アルファード様も無理だろう」
「そうだね。アルファード様は皇太子の身だからね」
「だとしたら次兄のクリフトファ様か、王妃様の身内になるのかな」
「僕は父上が心配だよ。責任を取らされるかもしれないから・・・」
しょげるジグ王子を見て、少しは俺も責任を感じていた。引き金を引いたのは最終的には俺の歌かもしれないから。でも王妃はそれくらい悩んでいたのかと思うと悲しい。
「早馬で使者の知らせが来たよ」
朝早くジグ王子が息を切らせて走ってきた。そんなに息急ききって知らせる事柄か?
「おはよう、ジグ。誰が来るの?」
「あ、あ、あ・・・」
「あ?」
「アルファード皇太子様だ!」
「アルファード兄上!」
ガタンと椅子が倒れる音がした。見るとロアインが驚愕の表情をしてスクッと立ち上がっていた。
(はぁ~? 何だ・・・)
「アルファード兄上か。久しく会って無かったから楽しみだな、なぁ、ロアイン」
「えっ、ああ。そうだね」
(一体何を狼狽えているんだ)
何か確執があるのか? それとも嫌いなのかと思ったが、良く見てみると、潤んだ瞳が更に潤みを増し、頬がうっすらピンク色に染まり微笑んでいる様に見えた。
(?)
「しかし、アルファード様が出て来るとなると事は深刻なのかな?」
「う~ん、どうだろう。単に気晴らしかもしれない」
「気晴らし? 皇太子が?」
「うん。兄上は父上に代わっての仕事も請け負っていたから、仕事から少し離れたかったかも知らない」
「仕事熱心だからな、アルファード様は」
「だから未だに結婚も出来ない」
「アルファード皇太子様は幾つなんだい」
野次馬根性が起きてつい聞き耳を立ててしまった。
「今年二十八才になる」
二十八才ならまだ若い。結婚しない輩は沢山いるが、ここでは遅いのかも知れない。なんかアルファード皇太子に少し興味が湧いてきた。
結構離れているのに、マントをひるがえし颯爽と歩いて来る姿を見て直ぐにわかった。
(あれがアルファード皇太子か・・・)
他の人よりも頭一つ背が高く、大股で歩いて来る姿はまるで動く彫刻の様だ。
「あ、兄上、早かったですね」
兄の姿を見つけるとジュベールは駆け寄って行く。ジュベールのサンドベージュの髪とは違い、日本人も真っ青な黒髪だ。ウェーブがかかった黒髪にジュベールと同じ青い瞳。男の俺でも惚れてしまいそうな色男だ。
「ジュベール。元気そうだな」
心地よいアルトの声。声も男前だ。
「アルファード様。お元気そうで何よりです」
ロアインが恭しく挨拶をする。
「ロアイン。相変わらず可愛いなぁ」
そう言うとロアインの頭を撫でた。
(へっ?)
ロアインが頬を赤らめた。
「おや、そちらのレディは?」
「あ、こちらはエミリアです。叔母上にエミリアの歌を聴かせたくて同行してもらいました」
「それはご足労かけました。エミリア嬢」
「いいえ。アルファード殿下にお目にかかれて恐悦至極です」
「挨拶痛みいるよ。ところで叔母上にはお目にかかれるのかな?」
「あっ、母上はいま修道女の教会に・・・」
「そうか。では私は叔父上に挨拶してこよう」
俺たちに笑顔をむけて、お付きの者と国王の元へ歩いた行った。その後ろ姿を見送りながら思わず言葉が漏れてしまう。
「はぁ~、格好良いな・・・」
その言葉にジュベールとロアインが同時に俺を見た。いや、ロアインの場合は睨んだと言うのが正解か。
「エミリア、兄上に惚れたの?」
「アルファード様はお前なんか相手にしないよ!」
その言い方に強い悪意を感じる。
「一般的な感想だよ。なにムキになってんの?」
やっぱりこいつとは馬が合わない。しかし、皇太子の前では殊勝な態度だったよな?
国王に近いお喋り好きな従者達によると、国王はアルファード皇太子の前では平身低頭な態度で、汗を何度も拭い絞ると汗が滴り落ちたと言う。まあ、それは大袈裟だと思うが。
「しかし、王妃様と話せないのが問題だな」
「フラリス教会はシスター専門教会だからな。男性は一歩たりとも入らないと来た」
「ふうーん」
自分には関係ないとばかりに用意されたお菓子を頬張る。
(これ美味しいな。ジョッシュに教えてやろう)
「おい!」
「へっ?」
「お前女だよな?」
「えっ? 俺・・・あ、いや、私は女・・・だな」
「何変てこりんな事言ってんだよ」
「ははは・・・」
「それでエミリアにお願いがあるんだけど」
(ギクッ。やな予感)
「悪いんだけどエミリアに、教会に行って叔母上に会って来て欲しいなぁと、思って・・・」
「えっ、俺?」
「お前が歌った事も少しは原因の一端があるんだからな」
「えっ、原因ですか?」
(でも俺が尼寺にいって良いのか? 見た目は女だから大丈夫か)
「済まない、エミリア殿。どうしてもこれからの事話し合わねばならないのです」
「うーん」
(そうだよな。もう王妃一人の問題じゃ無くなってる。隣国からはるばるアルファード皇太子も出張ってきてるのだからな)
「分かった。なんとか頑張ってみるよ」
「あ、ありがとうエミリア!」
いゃあそんなに喜ばれても、教会から出てくる保証は無いのだから・・・。
こうして俺は皆んなの期待を一身に受けて、教会に出向く事になった。ああ~~、気が重い。
「教会?」
「そう。そこは母が貧しい子供達が勉学を学べる様にと十年位前に建立したシスターの教会なんだ」
どうやらそこは子供達以外は男子禁制だそうだ。
「それで叔母上は・・・」
「戻る気は無いと・・・。そこで自分のやりたい事をして過ごしたいと・・・」
「困った問題だな」
ジグ王子やジュベール達が腕を組んで考え込む。
「良いじゃん。王妃様がやりたい事をしたいと言うならやらせてやれば」
と、俺は思うのだがそうはいかないらしい。
「母上がこの国から出身なら問題は無いが、母上は同盟を結んでいるラ・シュテイル国の国王の妹だ・・・」
「国王の父としては妹の叔母上がないがしろに扱われたと思うだろうな」
「あ・・・なるほど・・・」
だからこの国の王が慌てふためいている訳か。俺にしてみれば自業自得だと思うけど。三人もの愛人に子供、これは離婚されてもおかしく無いだろう。王妃は良く耐えたと思うぞ。
「使者はもう送られたから・・・誰が来るか。それとも親書だけで済むか」
「父上は退位させられるかもしれない・・・」
「そしたらジグ王子が国王か? 凄いじゃん!」
ジロリと三人に一斉に睨まれた。
(アワワ、失言か、ヤバァ・・・)
俺は横を向いた。この時代の習慣は良く分からん。
俺はその話に立ち入らないと決めた。
「母上は思い悩んでいた。それを決心させたのは・・・」
ジグ王子が俺を見た。
「えっ?」
俺は俺を指差す。ジグ王子がコクリと頷いた。
「えっ、俺、何もしてないし・・・」
「歌だな」
「そうだね。あの歌しかない」
「えっ、えっ、えええーーー! 何それ!!」
原因は俺が歌ったと歌と言わんばかり。
「王妃様の誕生日会なのに、何故別れの歌なんか歌ったの?」
「それは・・・なんか王妃様の顔が寂しそうにしたたから」
「母上は終始笑顔だった様に見えたけど」
「まあ、表面上は笑顔だったけど・・・」
「エミリアにはそうは見えなかったと言うわけか」
「うん。まぁね・・・」
「そうか。息子として不甲斐ない」
ジグ王子は肩を落とした。一番身近にいたのに母の苦しみを解ってやれなかった事に自分を責めていた。
「使者が来るとしたら誰かな?」
「うーん。父上は絶対むりだから、兄上の誰かかな」
「アルファード様も無理だろう」
「そうだね。アルファード様は皇太子の身だからね」
「だとしたら次兄のクリフトファ様か、王妃様の身内になるのかな」
「僕は父上が心配だよ。責任を取らされるかもしれないから・・・」
しょげるジグ王子を見て、少しは俺も責任を感じていた。引き金を引いたのは最終的には俺の歌かもしれないから。でも王妃はそれくらい悩んでいたのかと思うと悲しい。
「早馬で使者の知らせが来たよ」
朝早くジグ王子が息を切らせて走ってきた。そんなに息急ききって知らせる事柄か?
「おはよう、ジグ。誰が来るの?」
「あ、あ、あ・・・」
「あ?」
「アルファード皇太子様だ!」
「アルファード兄上!」
ガタンと椅子が倒れる音がした。見るとロアインが驚愕の表情をしてスクッと立ち上がっていた。
(はぁ~? 何だ・・・)
「アルファード兄上か。久しく会って無かったから楽しみだな、なぁ、ロアイン」
「えっ、ああ。そうだね」
(一体何を狼狽えているんだ)
何か確執があるのか? それとも嫌いなのかと思ったが、良く見てみると、潤んだ瞳が更に潤みを増し、頬がうっすらピンク色に染まり微笑んでいる様に見えた。
(?)
「しかし、アルファード様が出て来るとなると事は深刻なのかな?」
「う~ん、どうだろう。単に気晴らしかもしれない」
「気晴らし? 皇太子が?」
「うん。兄上は父上に代わっての仕事も請け負っていたから、仕事から少し離れたかったかも知らない」
「仕事熱心だからな、アルファード様は」
「だから未だに結婚も出来ない」
「アルファード皇太子様は幾つなんだい」
野次馬根性が起きてつい聞き耳を立ててしまった。
「今年二十八才になる」
二十八才ならまだ若い。結婚しない輩は沢山いるが、ここでは遅いのかも知れない。なんかアルファード皇太子に少し興味が湧いてきた。
結構離れているのに、マントをひるがえし颯爽と歩いて来る姿を見て直ぐにわかった。
(あれがアルファード皇太子か・・・)
他の人よりも頭一つ背が高く、大股で歩いて来る姿はまるで動く彫刻の様だ。
「あ、兄上、早かったですね」
兄の姿を見つけるとジュベールは駆け寄って行く。ジュベールのサンドベージュの髪とは違い、日本人も真っ青な黒髪だ。ウェーブがかかった黒髪にジュベールと同じ青い瞳。男の俺でも惚れてしまいそうな色男だ。
「ジュベール。元気そうだな」
心地よいアルトの声。声も男前だ。
「アルファード様。お元気そうで何よりです」
ロアインが恭しく挨拶をする。
「ロアイン。相変わらず可愛いなぁ」
そう言うとロアインの頭を撫でた。
(へっ?)
ロアインが頬を赤らめた。
「おや、そちらのレディは?」
「あ、こちらはエミリアです。叔母上にエミリアの歌を聴かせたくて同行してもらいました」
「それはご足労かけました。エミリア嬢」
「いいえ。アルファード殿下にお目にかかれて恐悦至極です」
「挨拶痛みいるよ。ところで叔母上にはお目にかかれるのかな?」
「あっ、母上はいま修道女の教会に・・・」
「そうか。では私は叔父上に挨拶してこよう」
俺たちに笑顔をむけて、お付きの者と国王の元へ歩いた行った。その後ろ姿を見送りながら思わず言葉が漏れてしまう。
「はぁ~、格好良いな・・・」
その言葉にジュベールとロアインが同時に俺を見た。いや、ロアインの場合は睨んだと言うのが正解か。
「エミリア、兄上に惚れたの?」
「アルファード様はお前なんか相手にしないよ!」
その言い方に強い悪意を感じる。
「一般的な感想だよ。なにムキになってんの?」
やっぱりこいつとは馬が合わない。しかし、皇太子の前では殊勝な態度だったよな?
国王に近いお喋り好きな従者達によると、国王はアルファード皇太子の前では平身低頭な態度で、汗を何度も拭い絞ると汗が滴り落ちたと言う。まあ、それは大袈裟だと思うが。
「しかし、王妃様と話せないのが問題だな」
「フラリス教会はシスター専門教会だからな。男性は一歩たりとも入らないと来た」
「ふうーん」
自分には関係ないとばかりに用意されたお菓子を頬張る。
(これ美味しいな。ジョッシュに教えてやろう)
「おい!」
「へっ?」
「お前女だよな?」
「えっ? 俺・・・あ、いや、私は女・・・だな」
「何変てこりんな事言ってんだよ」
「ははは・・・」
「それでエミリアにお願いがあるんだけど」
(ギクッ。やな予感)
「悪いんだけどエミリアに、教会に行って叔母上に会って来て欲しいなぁと、思って・・・」
「えっ、俺?」
「お前が歌った事も少しは原因の一端があるんだからな」
「えっ、原因ですか?」
(でも俺が尼寺にいって良いのか? 見た目は女だから大丈夫か)
「済まない、エミリア殿。どうしてもこれからの事話し合わねばならないのです」
「うーん」
(そうだよな。もう王妃一人の問題じゃ無くなってる。隣国からはるばるアルファード皇太子も出張ってきてるのだからな)
「分かった。なんとか頑張ってみるよ」
「あ、ありがとうエミリア!」
いゃあそんなに喜ばれても、教会から出てくる保証は無いのだから・・・。
こうして俺は皆んなの期待を一身に受けて、教会に出向く事になった。ああ~~、気が重い。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
おばさんは、ひっそり暮らしたい
波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる