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交換条件を出してみたら
転生したら王だった
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「も、申し訳有りません!」
俺の前に飛び出して、頭を下げたのは娘のアイラだった。
「アイラ・・・」
「申し訳有りません。父が偽物の宝石を本物と偽って売っていたのを知っておりました」
アイラは涙をこぼしながら話を始めた。
「知っていて止めませんでした!」
アイラは後ろで固まっている妃達にも頭を下げた。「ごめんなさい、ごめんなさい」
アイラは必死で頭を下げる。父親のネルドン卿はそれを呆然として見ている。
「父を許して下さい!」
「アイラ・・・」
「お願いです、どうか父を・・・」
その後は声に出ない。俺はアイラに近づいて肩を撫でた。父親を思う気持ちが分かったから。でも、これはそう簡単に許せる行為では無いのだ。
「今までにてにした金額をドブに捨てろと。そんな事は許さないし、許す訳にはいきません」
そう冷たく答えたのはコーデリアだった。
「今までの金額はいくらになると思っているのですか」
確かにその通りだ、その通りだが。
「じゃあ、こうしよう」
俺は手を叩いた。
「宝石は買い戻してくれなくても良いから・・」
話が終わらぬうちにコーデリアさんが噛み付いてきた。
「何を言ってるのですか!」
「まあまあ、話は最後まで聞いて下さい」
「ふん」
辛辣な目が俺を睨んでいる。美人が凄むと迫力が増すんだよね。
「買い戻す代わりに、税金二十 パーセント払うってのはどう?」
「税金?」
「二十パーセント?」
「そう。税金二十パーセント」
俺は提案して、ネルドン卿の顔の前で指を立てて見せた。
「あ、わ、税金、二十パーセント」
「そう」
俺はニッコリ笑って見せる。
「これが嫌なら、今まで売った偽物を全て買い取り、アンド刑罰に処します。これまでの罰の重さを考えたら留置だけでは済まないかも。下手したら・・・」
「は、払います。払います!」
ネルドン卿が答えるよりも早く、アイラが答えた。
「それで父を許して下さるのなら、税金二十パーセント払います!」
「今回だけじゃ無いよ。これから先ずーっとだ」
「わ、分かってます!」
「うわ、アイラ、これからずーっと二十パーセントなんて・・・」
渋る父を振り返って娘は叫んだ。
「払うますよね、父上!」
「し、し、しかし、一生だなんて・・・」
「払います!」
父と娘の立場が逆転した様な感じた。俺はアイラを援護すべき言葉を発する。
「ネルドン卿。十ある内、八つは貴方、後の二つが税金です。そんなに悪いこと条件では無いと思いますよ。嫌なら、貴方を拘束します。アンドルー」
「はい」
アンドルーがネルドン卿に近づいて行く。
「わ、分かりました! は、払います、払います!」
「そう。それは良かった。オードリー」
「はい」
オードリーが書面を持ってネルドン卿に近づく。誓約書である。
渋々ネルドンのはサインし、印を押した。
「よし、これで貴方を放免します。でも、また、インチキ商法したら、即逮捕しますから」
「・・・」
何も言わない父に代わって、娘のアイラは何度も頭を下げ、感謝の言葉を言い続けてた。
「ありがとうございます、ありがとうございます、ありがとう・・・」
最後は嗚咽で言葉にならない。
「ネルドン卿。貴方は良い娘を持った。感謝すべきは娘のアイラですよ」
「・・・はい」
本心はまだ納得出来ていないのだろう。貴族と言う制度がもたらした弊害だな。
「何ですか、あの誓約書は。前から用意してなければ直ぐに出て来ませんよね」
(ギク!)
コーデリアさんの指摘は鋭い。
「陛下の提案で用意させて頂きました」
オードリーがアッサリと認めた。
「まあ、いいわ。あのインチキ宝石商が出入り禁止になっただけでスーッとしたわ」
ネルドン卿は出入り禁止にした。まあ、当然だよね。
「アイラはどうするの?」
「本人に任せます」
「甘い事。でも、きっと出て行くわね。これで妃か一人減ったわね」
まあ、一人減った所であまり変わらないが。
「でも、貴族の反発は来るわよ。覚悟は出来ていて」
「はい。これからアンドルーに剣の稽古をして貰おうと思っています」
俺は笑顔でアンドルーを見た。
「はあー? 何よそれ?」
「自分の身は自分で守れるくらい強くなりたいと思いまして、ハハハ」
馬鹿じゃ無いの。と、言う顔をしてコーデリアさんは俺を見た。
俺の前に飛び出して、頭を下げたのは娘のアイラだった。
「アイラ・・・」
「申し訳有りません。父が偽物の宝石を本物と偽って売っていたのを知っておりました」
アイラは涙をこぼしながら話を始めた。
「知っていて止めませんでした!」
アイラは後ろで固まっている妃達にも頭を下げた。「ごめんなさい、ごめんなさい」
アイラは必死で頭を下げる。父親のネルドン卿はそれを呆然として見ている。
「父を許して下さい!」
「アイラ・・・」
「お願いです、どうか父を・・・」
その後は声に出ない。俺はアイラに近づいて肩を撫でた。父親を思う気持ちが分かったから。でも、これはそう簡単に許せる行為では無いのだ。
「今までにてにした金額をドブに捨てろと。そんな事は許さないし、許す訳にはいきません」
そう冷たく答えたのはコーデリアだった。
「今までの金額はいくらになると思っているのですか」
確かにその通りだ、その通りだが。
「じゃあ、こうしよう」
俺は手を叩いた。
「宝石は買い戻してくれなくても良いから・・」
話が終わらぬうちにコーデリアさんが噛み付いてきた。
「何を言ってるのですか!」
「まあまあ、話は最後まで聞いて下さい」
「ふん」
辛辣な目が俺を睨んでいる。美人が凄むと迫力が増すんだよね。
「買い戻す代わりに、税金二十 パーセント払うってのはどう?」
「税金?」
「二十パーセント?」
「そう。税金二十パーセント」
俺は提案して、ネルドン卿の顔の前で指を立てて見せた。
「あ、わ、税金、二十パーセント」
「そう」
俺はニッコリ笑って見せる。
「これが嫌なら、今まで売った偽物を全て買い取り、アンド刑罰に処します。これまでの罰の重さを考えたら留置だけでは済まないかも。下手したら・・・」
「は、払います。払います!」
ネルドン卿が答えるよりも早く、アイラが答えた。
「それで父を許して下さるのなら、税金二十パーセント払います!」
「今回だけじゃ無いよ。これから先ずーっとだ」
「わ、分かってます!」
「うわ、アイラ、これからずーっと二十パーセントなんて・・・」
渋る父を振り返って娘は叫んだ。
「払うますよね、父上!」
「し、し、しかし、一生だなんて・・・」
「払います!」
父と娘の立場が逆転した様な感じた。俺はアイラを援護すべき言葉を発する。
「ネルドン卿。十ある内、八つは貴方、後の二つが税金です。そんなに悪いこと条件では無いと思いますよ。嫌なら、貴方を拘束します。アンドルー」
「はい」
アンドルーがネルドン卿に近づいて行く。
「わ、分かりました! は、払います、払います!」
「そう。それは良かった。オードリー」
「はい」
オードリーが書面を持ってネルドン卿に近づく。誓約書である。
渋々ネルドンのはサインし、印を押した。
「よし、これで貴方を放免します。でも、また、インチキ商法したら、即逮捕しますから」
「・・・」
何も言わない父に代わって、娘のアイラは何度も頭を下げ、感謝の言葉を言い続けてた。
「ありがとうございます、ありがとうございます、ありがとう・・・」
最後は嗚咽で言葉にならない。
「ネルドン卿。貴方は良い娘を持った。感謝すべきは娘のアイラですよ」
「・・・はい」
本心はまだ納得出来ていないのだろう。貴族と言う制度がもたらした弊害だな。
「何ですか、あの誓約書は。前から用意してなければ直ぐに出て来ませんよね」
(ギク!)
コーデリアさんの指摘は鋭い。
「陛下の提案で用意させて頂きました」
オードリーがアッサリと認めた。
「まあ、いいわ。あのインチキ宝石商が出入り禁止になっただけでスーッとしたわ」
ネルドン卿は出入り禁止にした。まあ、当然だよね。
「アイラはどうするの?」
「本人に任せます」
「甘い事。でも、きっと出て行くわね。これで妃か一人減ったわね」
まあ、一人減った所であまり変わらないが。
「でも、貴族の反発は来るわよ。覚悟は出来ていて」
「はい。これからアンドルーに剣の稽古をして貰おうと思っています」
俺は笑顔でアンドルーを見た。
「はあー? 何よそれ?」
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馬鹿じゃ無いの。と、言う顔をしてコーデリアさんは俺を見た。
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