きのまま錬金!1から錬金術士めざします!

ワイムムワイ

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クエストを請ける

餌やり/ハテナ通り/力不足

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 パジャマパーリーが終わり解散した後、トラジとミィナは組合の仕事を終えてからウリリと共に早速スライム研究に取り掛かった。

「まずは、ぷちスライムに用意した毒物を餌として与えてみるか。3匹いるんだしそれぞれ違うやつを小さく切って与えてみてくれ」
「了解です~。前買ってきた物を切って入れてみますね」
「ねーねー。うりりえさやりしたーい!」
「毒だからダメー!ミィナも終わったらちゃんと手を洗うんだぞ?」
「はい~。ウリリちゃんは危ないから我慢ね?」
「ぶーぶー!!」

  なんかウリリがペットに見えてきたな。
  言ったら怒られそうだがミニブタみたいな?

「そうだな、普通の餌やりなら任せてもいいぞ」

 魔道生物とはいえ、生物である以上食うものは必要だった。
 生命維持に必要な分の餌を与えるだけなら何の問題もない。
 ちなみに、野球ボール程度のスライムなら一日砂糖水スプーン1杯でいいらしい。

「え~と、普通の餌やりならウリリちゃんに任せてもいいそうです」
「まっかせなさーい!」
「んじゃ、まずはギャランドゥの根からやってみるか」
「了解です~」

 ぷちスライムにギャランドゥの根を与えてみた。
 上から覆いかぶさるように食ったぷちスライムは、しばらくどろーんと潰れたアンパンみたいになっていた。だが、しばらく放置してたら元に戻って元気に動いていた。
 どうやら一時的な効果しかなく、殺すには至らない模様。

「次は呪毒の水だな」

 呪毒の水は液体なので一滴たらした。
 ぷちスライムに呪毒の水が取り込まれたあと黒く変色・・・・・・、したように見えた直後、黒い丸いつぶみたいのを出して色も元に戻り動き回っていた。

「えっと~、黒くなったように見えましたけど・・・・・・。何が起こったんでしょうか?」
「たぶんだが、自切したんだろうなぁ」
「じせつですか~?」
「毒に犯された部分を玉状にして自分の体から切り離したんだ。自分の体の一部を自分で切り離すから自切な」
「なるほど~、これがその自切なんですね」
「えー?これうんちじゃないのー?」
「ぷっ!な、なるほどなー。確かにうんちしたようにも見えるな!面白い!これをスライムのうんちと名付けよう!」
「えっと~、トラジさんがウリリちゃんの案を採用するらしいです・・・・・・」
「うんちうんちーーー!」
「その~・・・・・・。勝手にこんな名前付けていいんでしょうか?」
「ま、問題になりそうなら訂正すればいいだろ」

 で、早鳴きトサカの毒袋だがこれもスライムのうんちと化した。ただ、しばらくしてスライムのうんちは白い石ころになっていた。

  早鳴きトサカってもしかしたら、コカトリスとかだったりして?
  ゲーム知識だが、確か他の生き物を石化してしまう能力があったはずだ。

 実のところ早鳴きトサカには他の生き物まで石化するほどの力はない。自身の唾液を石にして吐き出し攻撃する程度の魔獣である。
 見た目は小型のコカトリスと言えるが。

「なぁ、ウリリ。この石ころは何て名前にする?」
「・・・・・・ウリリちゃんは~、この石にどんな名前付けます?」
「んーとねー?はなくそーーー!」
「おし!採用!!これはスライムのハナクソだ!」

 そして、すっぱすぱの種を比較的元気だったギャランドゥの根を食ったやつに与えてみた。
 しばらく警戒したようにしてて食べなかったのだが、1時間ほどしたら無くなってた。
 じ~っと観察してたウリリが言うには結局食べたらしく、しかも何の変化もなかったという。

  スライムが嫌がる匂いの材料にあったやつだし、匂いが嫌なだけで食っても平気なのかもな。

「おし、少し早い気もするが昼飯にするか。ウリリはどうする?」
「えっとですね~、お昼ご飯にしようかって言ってるけどウリリちゃんどうします?」
「わたしはねー。おうちにかえる!で、またくるのー!」

 ウリリが家に帰ったあと、飯を済ませトラジとミィナは今後について話し合う。

「さて、毒の効果も実験できたしこっから地獄の練成祭りだな。何回失敗することやら・・・・・・」
「えっと~、具体的にどうするんですか?」
「今日やるのは、用意した毒物の練成だな。さっきぷちスライムにやった4種の毒物を組み合わせる。仮にABCDとするか。AとBで練成、BとCで練成という風に2つで練成してく。次に3つでもやって、最後に全部だな。11通りくらいか?これでうまくいけばいいが多分無理だろうな。出来たものを黒猫に鑑定してもらって、何かヒントになるもんがあればいいな程度だな」
「え~と、それだけで買ってきたのは無くなりそうですね・・・・・・」
「だ、だろうな・・・・・・。しかもそっから先はやれる事が無数にあって、何通り試すか分からんハテナ通りだ。食費・・・・・・削るか?」
「私はいいですよ~。ご主人様と分けたコゲコゲの魚はにがにがだけど、とても嬉しくてあったかで好きでした」
「一月経ってないのに、すでに懐かしい気がするなぁ。あったなそんな事も。あと、ミィナには簡単な図面を書いてもらうぞ」
「図面~?ですか?」
「その時にまた説明するから、今はそのまま覚えておいてくれ。そろそろウリリがくる頃だろ」
「もう!きてるのー!!」
「自分の家じゃないんだから玄関でノックくらいしろい!」
「ウリリちゃん~。あとでノックの仕方を教えてあげるね」
「んー?ノックー?」

  ウリリは子供の中の子供だな。見た目4~5歳といった所だが、それよりも精神年齢ちょっとだけ低そうだ。
  精神年齢が低いんじゃなく、体の発達が早い方かもしれんがな。

「さてウリリ!これからお前に大事な任務を与える!」
「んー?」
「返事は語尾にサーとつけろ!」
「あの~、どうしていきなりどこかの兵隊みたいな事を・・・・・・」
「こっちの気分だから気にせずに、ウリリに分かるように通訳してくれ」
「わ、わかりました~。ウリリちゃん」
「お話おわったのー?」
「え~とですね。トラジさんがウリリちゃんに任せたい仕事があるそうです」
「おしごとするー!」

 ウリリの返事を聞いてからトラジは偉そうに座り告げた。

「ウリリお前は今日をもってウリリを卒業する!」
「おー!!(ノリ)」
「え~・・・・・・??」
「お前は今日からスライムの世話係だ!どうだ!うれしいか!」
「おー!いぇー!(ノリ)」
「え~と、今日からウリリちゃんはスライムの世話係だそうです」
「うん。わかったー」
「では諸君の健闘を称えて敬礼!」
「おー!!(ノリ)」
「その~、頑張ってくださいって事だと思います・・・・・・」

  ウリリに合わせるとそんな感じかな?
  まぁ間違いでもいいか。俺の気分で言っただけだしな。

 ミィナはその後、ウリリに餌やりの仕方や注意事項を教えた。

「さて、ウリリがぷちスライム観察をしてもらってるうちに、俺たちは練成といきますか」
「は~い」

 練成場所は地下室。
 毒物関連の練成は夜か暗い所の方が成功率が上がるらしいのでその為だ。出来るかどうか分からない物を作ろうとしてるわけだから、少しでも上がるなら基本に従うべきだろう。

  そして肝なのが呪毒の水と早鳴きトサカの毒袋だな。自切さえさせなきゃ、この2つはスライムを殺しきれる毒なんだろう。恐らくどちらかは確実に必要な材料だと思う。
  ただ、この2つは相性が悪そうだ。

 一方は単純に毒で仕留めるもので、一方は石にして仕留める。
 両方とも殺しきるだけの強い効果なのに、殺し方の方向性が違っている。

  ま、こういう時はどちらかを先に、融合液に溶かしきってから混ぜればいいだけだけどな。

「ミィナ!ギャランドゥの根と呪毒の水から行くぞ!魔力をしっかり込めるんだぞ!」
「了解です~」

 そうして1つ目の練成を終えた。

「えっと~、何でしょうか?黒いですね」
「返事がない・・・・・・。ただの燃えカスのようだ・・・・・・」

 ただの燃えカスのようなものが出来ました。

「・・・・・・これ普通に失敗じゃないか?」
「も、もしかしたら~。すごい物・・・・・・、かもですよ?(目そらし)」
「ほんとかよ・・・・・・。じーーーぃ」

 視線を合わせようとしないミィナをじーーーぃっと見つめる。
 少しして、ミィナは観念して本心を述べた。

「ご、ごめんなさい~。私も失敗だと思います・・・・・・」
「謝らなくていいけどな。一応黒猫の所で見てもらうから、小瓶にいれて番号つけといてくれ。んで、次だ!」
「あ、は~い!」

 こうして、11通りを作り終えた。
 11通り中8通りがただの燃えカスみたいになった。

「ウリリ!スライムの世話は大丈夫そうか?ってなんだこりゃ・・・・・・」
「おわったのー?」
「え~・・・・・・。ウ、ウリリちゃん何してるの?」
「ちびすらいむのかんさつー!」
「観察はいいが、なんで口元がスライムまみれになってんだ?」
「トラジさんが~、口元が汚れてるけどどうしたのって言ってますね」
「え~とね。これたべてたらなった。ごめんなさいー・・・・・・」

 ウリリが差し出した入れ物はぷちスライム用の餌を入れてた物だった。

  ま、中身は水飴より少し緩い砂糖水だし、3時のおやつ時だし食いたくなったんだろうな・・・・・・。

「・・・・・・ウリリ、代わりに飴玉用意してやるから次からは我慢してくれな?」
「ウリリちゃん~。今度から飴用意してあげるから、もう食べちゃだめ、ね?」
「わかったー!がまんするー」
「あと、今日は解散な。明日またきてくれ」
「ウリリちゃん~、スライムのお世話と観察ありがとうね。今日はもう大丈夫なので明日またお願いしますね」
「はーい。じゃああしたまたくるー!」

 ウリリが帰ったあと11通りで作った物を少量与えてみたら、8種の燃えカスは普通に食べていた。毒の効果とかもないようにも見えた。
 他の3種は、うんちが2つとハナクソ1つが出来た。
 その後、ミィナに図面を書いて貰って黒猫の元に向かった。

「鑑定したけど、ダメねどれもトラジ達が目指している物に届いてないわ」
「なんでもいい。何かヒントになりそうな事はないか?」
「ヒント、ね・・・・・・。これは私の勘だけど、今のままじゃ成功はないわ」
「その~。・・・・・・わ、私のせいですか?」
「ミィナさんの力不足も確かにあるわ」
「トラジさん~。ご、ごめんなさい・・・・・・」
「謝る必要はないわ。ミィナさんの力不足よりももっと重要な物が足りてないんだもの」
「その重要な物ってなんだ?」
「それはトラジ、あなたの錬金術士としての力量よ」
「お、おれか!」
「ご、ご主人様は~、悪くないです!きっと私が何かミスをしてしまってて、それで――」
「ミィナさん、ここでご主人様呼びはダメよ」
「は、はい~・・・・・・」
「トラジを信じているのね。それと自分に自信がないのもあるかしら?ともかく、トラジだってまだまだ錬金術に触れて間がない素人猫なの。完璧だなんて思わないで、時に主人の悪い所を悪いと言う事も大事よ」

 黒猫から黒いオーラが漂いだした。

「私のご主人様なんてね・・・・・・。いくらお酒を注意しても聞いてくれないし!!仕事をするように言ってもサボったりするんだから!!私が注意しなかったらきっともーーーっとダメな人になってるわよっ!!!」

 黒猫が言いたい事を一気に言い切って、ぜぇーぜぇー言ってた。

「まぁ、流石にエリィみたいにはなる事はないと思うがな。ただなミィナ、黒猫の言うとおりだぞ?俺だって完璧じゃない。失敗もするし何でも自分のせいにしないようにな。ミィナはよくやっているし頑張ってるのは知ってるからな」
「ご主人さ――」
「トラジな」
「で、でしたね~。ありがとうございます」
「それで、俺の力不足なのは分かったがどうすりゃいい?」
「餅は餅屋、その質問は私のご主人様にして頂戴」

 それを聞いてトラジとミィナは不安そうな顔をした。
 なんせ、こうして黒猫に聞いたりしてるのはエリィが面倒がったり、酒を飲んだりするからあてにはできないからだ。

「エリィにか・・・・・・」
「エリィさん~ですか・・・・・・」
「ご主人様はお、お酒さえ入ってなければ大丈夫なはずだから・・・・・・」
「でもエリィだろ?」
「でもエリィさんですし~」
「弟子と師匠の関係ってこういうのだったかしら・・・・・・?もう少し信頼してもいいと思うのだけど」
「その分黒猫の事は信頼してるぜ」
「・・・・・・なら、い、いいわ」

  それでいいのか。
  なんかちょろい、甘ちょろだな。
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