24 / 184
学園ロワイヤル編 1日目
1-1-24 マネージャー救出?スキル譲渡?
しおりを挟む
グラウンドの隅にある部室棟に向かうと、オーク5体、ゴブリン3体が群れていた。
そのうちのオーク3体は女の子を弄んでいるようだが、残りは食事中のようだ。
「桜、薫ちゃんは回避を心掛けてオークを攻撃。菜奈は食事中のオークを攻撃。美加ちゃんはゴブリンに攻撃魔法を、沙織ちゃんは様子を見ながら食事中のオークに攻撃魔法。優ちゃんはシールドの無い桜の回復専属でいいので桜のHPだけ注意してあげて。俺は今女の子に乗っかってるオークを生け捕りにするのでそれ以外で宜しく」
「「「了解!」」」
「じゃあ、菜奈の魔法を戦闘開始の合図にする!」
菜奈のサンダーボールの轟音で戦闘が始まった。
雑魚相手なのでMPの節約も考えたが、これが初戦闘のB班の娘たちの練習に、あえて魔法も使わせてみることにしたのだ。
俺はすぐさま【魔糸】を飛ばし、オークを引きずり倒す。【魔枷】も施しエビゾリ状態に縛り上げ、音波遮断を掛けて放置する。この数が相手だと1分で戦闘終了だ。
薫ちゃんも初戦闘ながら槍で上手く応戦できている。回避もオークの剣での攻撃を槍で上手くいなしていた。
この娘は大丈夫そうだな……中1なので心配していたが、むしろかなり使える娘だ。
桜も今回はノーダメージだ。そのせいでヒーラーの優ちゃんのお仕事がなかった。ヒーラーはMP管理とヘイト管理が重要なので、優ちゃんの行動が何も見れなかったのは次回の課題だな。ヒーラーがダメだと全滅もあり得る話なので一度しっかり確認する必要がある。
魔法使いの方も問題ないみたいでオークを殺すことに忌避感はないようだ。
むしろ女の子に覆いかぶさって腰を振っているオークや、人を食っているその姿を見た時にショックを受けて、オークに対して強い殺意を持ったようだ。
「美里先輩大丈夫ですか?」
「優ちゃん? 私……勝君が! ああ、勝君!」
美里先輩と言われたマネージャーは泣き叫んでいるが、その彼らは手足を落とされ食事にされている。
「どうしてもっと早く来てくれなかったのよ!」
彼女の暴言にカチンときたのだが、先に桜が切れたようだ。
優ちゃんとの間にさっと割って入り言い放つ。
「優を介して先輩には再三忠告はしましたよね? それを無視しておいて、襲われたからと言って何言いがかりを付けているのです? 普通、助けてもらったのならお礼を言うのが筋じゃないのですか?」
「桜、とりあえず回復を先に掛ける。【アクアヒール】あと毛布だ。裸じゃ寒いだろう。それから1つ質問だ……生きる意志はあるか?」
「龍馬先輩、美里先輩も仲間に入れてあげてください」
「悪いが忠告しても聞かないような人は、俺たちの足手纏いになるだけだ。高等部2年で年上なのも面倒だしな。俺も桜も後からきて先輩面して方針とかに口を出されても嫌だしね」
「違うんです! 美里先輩は理解はしていたんですけど、付き合ってた野球部のキャプテンが男のいるとこは危険だからって……かと言って自分だけ女子寮に行くのも躊躇ったようで、キャプテンが死んでも守るからって引き止めていたみたいなんです!」
「うーん、どっちにしろ男の意見を優先してこうなったわけだろ。彼氏を亡くしているんだからしょうがないとは思うが、今みたいに皆の前でシクシク、メソメソやられるのはいただけない。優ちゃんには悪いが、彼女には女子寮に行ってもらう事にする。あそこなら部屋数もあるし、泣きたければ暫く個室にしてもらって泣けばいい。うちじゃ、大部屋1部屋なので1人で泣く場所もないからね。皆の気が沈むような人を連れていけない」
「でも……」
「いいの優ちゃん、あたってごめんね。それと皆さん、助けてくれてありがとう。正直もうダメかと思ってた。生きているだけでも感謝しなきゃね。勝君、野球部のみんなも私の為にここに残ってくれて、ありがとう……ごめんね……」
「じゃあ、女子寮に行こうか。あそこもまだ戦闘中みたいだけど、大分苦戦しているみたいだ」
女子寮の周りではオークどもが15体で取り囲んでいる。監獄寮と言われるだけあって中にはそう簡単に入れないようになっている。入口は玄関の1カ所だけだし、非常口もあるが、丈夫なスチール製の扉で鍵がかかっているので開けられない。元々は男子が侵入出来ないようにと柵やセキュリィティーが施されたのだが、今はそれが役に立っている。
「今回オークは全部俺が生け捕りにする。皆はゴブリンだけ倒してもらえるか?」
「うちに持って帰るのね?」
「いや、女子寮のレベルが低いようなので、こっちに回してあげようと思う。うちは後で俺が何とかするよ」
俺たちを見つけて襲ってくるオークを順次【魔糸】で捕らえて【魔枷】を嵌めて転がしていく。
5分ほどで捕らえ終え、高畑先生に野球部の娘を引渡す。
「先生この人をお願いします。野球部男子は全滅しました。生き残りはこの娘だけなのですが、彼氏が目の前で殺されて食われたようで、かなり心身的に無理している状態です。そっちのケアと避妊の方もお願いできますか?」
「受け入れはするけど、ヒーラーが少なくて今うちもMP切れで危険な状態なの。怪我人もいるのだけど回復できる状態じゃないのよ。正直来てくれて助かったわ」
「やはりそうでしたか。15体なのに手こずっているようでしたので。こっちであえて捕らえたのですがこのオークは差し上げますのでレベル上げに使ってください。3人ほど戦闘したくない、できないという娘をヒーラーにして、メインPTを先にオークぐらい楽勝で倒せるようにレベルを上げた方が良いですよ」
「その子たちが、あなたたちのメインPT?」
「いえ、どっちかというとサブPTですね。メインとサブの混合PTです。非戦闘員だけ残してメインメンバーだけで来るわけにいかないですからね。参考までのアドバイスですが、メインPTの構成は前衛3・遊撃1・魔法2・回復1が理想ですよ。前衛の中には盾職1を入れ、遊撃は索敵できるようなスキル構成に、魔法も2系統ずつで4系統をカバーできるようにした方が良いです」
「解りました。情報ありがとうね。本当にこのオークは貰っていいのね?」
「ええ、彼女を受け入れてもらう代わりと言っちゃあれですけど。それと怪我人を連れてきてください。MPには余裕があるのでこっちで回復してあげます。そっちは彼女の避妊治療だけお願いしますね」
女子寮組は6人が怪我をしていたがMP不足で回復できなかったようだ。
俺がパーティーリーダーになって、さっき捕らえたオークを殺した方がレベル上げするにはいいのだが、経験値増量の事は秘密にしたいのでそのままオークは引渡した。
「ありがとう、助かったわ。彼女の事はこっちで気に掛けるようにするわね」
「怪我人も部位欠損とか無くて良かったですよ。今のレベルじゃ、うちでも治せませんからね。また何かあったら連絡寄こしてください。すぐには駆けつけて来れないかもしれませんが、こうやってうちの方が凌げた後になら来ることはできますので、無理に攻め込まないで時間稼ぎだけでもしていてくれれば良いです」
「ありがとう、でもなるだけ迷惑かけないように拠点は守るつもりよ」
「ええ、そうしてください。早めに遊撃担当に探索スキルを獲得させて、はぐれオークを狩ってレベル上げした方がいいです」
女子寮のヘルプをした後、周りの徘徊している小規模グループのオークを狩り、B班のレベルが2つ上がったところで拠点に帰る事にする。
「お疲れ様、B班も戦闘は大丈夫そうだったね」
「はい、最初怖かったですが大丈夫みたいです」
「あはは、薫ちゃんはなかなか勇猛だったね。オーク6体は倒したでしょ?」
「はい。オーク6体ゴブリン2体です! 思ったよりやっていけそうですので、メインパーティーの方の参加でもいいですよ」
「そうなるとB班の前衛職が綾ちゃんだけになっちゃうから、もうチョット様子見かな。でも、槍持ちは薫ちゃんだけだし、時々A班で参加してもらう事も出てくるので、気構えはしておいてね」
「龍馬君、私はどうだったかしら?」
「ああ、桜は今回ちゃんと回避できていたね。階段以外でダメージなかったでしょ?」
「うん、階段で1回魔法を受けただけよ」
「魔法は基本回避できないからね。あれは仕方ないよ。雅ぐらいになると魔法も回避するけど、普通は難しいからね」
「雅ちゃんは魔法回避できるんだ……」
「ん、サンダー系以外なら多分躱せる!」
「風系は目視できないのもあるから、油断しちゃダメだぞ」
「ん、解ってる」
「皆起きっぱなしできついだろ。トイレを済ませたら順次寝るように。起床はやはり5時にする。オークの方も夜襲組が帰ってこない、もしくは全滅している事が判ったら、明日は結構な数を向かわせる可能性がある。下手したら総力戦になるかもしれない。寝不足で動けないとかないように気を付けてくれ」
「それは龍馬君にも言える事よね?」
「ああ、俺も寝させてもらう。敵が警戒域に入ったら起きる仕様になっているので、全員で寝てもらって問題ない」
「レベルアップでそういう機能が増えたのかしら?」
「ちょっと違うが、俺がいる限り見張りは必要ないと思ってくれればいい」
本当の事は言えない……実はナビーが気を利かせて見張っててくれると言ってくれたからなんだよね。
皆がトイレを済ませ布団に入ったのを見計らい、菜奈を隣の華道室に呼び出した。
「兄様、2人きりになりたいとかどうしたのですか? 嬉しいですけど、今は菜奈と2人きりになるのはあまり良くないですよ? 2人だけで逃げて皆を置いていく相談だと勘違いする人がいるかもしれません」
「そんなアホは放っておく。今から菜奈に俺の秘密を話す。皆には勿論秘密だぞ」
「うん、分かった。どんな秘密? 実家のエッチな本の隠し場所なら知ってるよ? パソコンの隠しフォルダの事も検索済みだよ……」
とりあえずデコピンでお仕置きしておく。
「んぎゃ! 痛い痛い! 【身体強化】で強化されているんですからもっと手加減してください」
おでこを摩りながら涙目で訴えてくるが、余計な事をしている菜奈が悪い。
「最初にレベルアップ部屋に行ったとき女神様が居たって言っただろ。その時に女神様に幸が薄いって同情されてね。どうせ最後の仕事になるし、俺に死んでほしくないと言って、特別に勇者と同じようになんでも好きなスキルを1つ授けてくれるという話になったんだよ」
「それが兄様の秘密ですか?」
「ああ、その時いろいろ考えて与えてもらったのが【魔法創造】ってスキルだ。魔法を創る魔法なんだけどね。これが予想以上にチートでね。【経験値増量】とか【無詠唱】とかレベルを無視してどんどん創れちゃうんだよ。現在俺は皆より5倍増しで経験値が入っている。【殺害強奪】ってスキルの影響なんだけど、俺が殺すとAPまで奪えるので熟練レベルもどんどん上げられる」
ある程度説明すると、絶句していた菜奈が興奮しだす。
「兄様凄いです! やっぱり兄様は最高です!」
「まぁ、落ち着け。凄いのは俺じゃなくて女神様だよ。それで創った中にスキルをコピーして譲渡できるモノができたんだ。菜奈にいくつかコピーしてやろうと思って呼び出したんだよ」
「【魔法創造】とかいうやつ貰えるのですか!」
「制限があって流石にそれは無理だが、他のやつは大抵コピーできる。だがコピーに上限数があって、レアなやつは5人とかしかコピーできない。だから将来の事を考えて他の皆には内緒だし、皆の前で見せちゃダメだぞ」
「他の人を信用してないのですね」
「当たり前じゃないか。菜奈は半年程彼女たちと付き合いがあるから信用しているのだろうけど、俺は今日初めて会った娘たちばかりなんだぞ。いくらお前が大丈夫だといっても、俺からすれば会って数時間で信用できるわけないだろ?」
「ん~、それもそうか。でも兄様、未来や雅なら信用できないかな?」
「あの2人はある程度は信用してるけど、まだ内緒だ。PT飛ばすぞ、【コネクション】この魔法でお前のステータスに直接関与できるようになる。【スキルコピー】じゃあ、コピーするぞ。【インベントリ】【無詠唱】【並列思考】【多重詠唱】【高速思考】【プロテス】【シェル】【マジックシールド】【ホーミング】【魔力感知】【魔力操作】【ボディースキャン】【アクアフロー】【アクアヒール】【周辺探索】【詳細鑑識】【音波遮断】【エアーコンディショナー】【獲得経験値増量】【獲得AP増量】【獲得MP増量】【獲得HP増量】どうだ? コピーできたか?」
「凄いです兄様! うわー何これ、マジチートじゃないですか! 兄様がしれっとしてる理由が解りました。オークなんか余裕じゃないですか?」
「油断はできない。それにコピーできない物もあった。【殺害強奪】【カスタマイズ】【ナビシステム】は流石に無理だったか」
「その3つは凄いんですか?」
「そうだな、俺の持ってるスキルの中でも最強のやつばかりだな。【多重詠唱】とかも凄いけど、後4人までコピーできる。それより【ボディースキャン】と【アクアフロー】の魔法を使って俺をマッサージしてくれないか? かなり疲れが溜まってるようで、凄く怠いんだ。それが解消されるはずなんだけど、やってみてくれ。先にやった方が解り易いかな。菜奈裸になるんだ」
「マッサージですか? って服脱ぐんですか? しかもすっぽんぽん!」
ほんの少し前まで俺の入浴時に突撃してきてたほどなので、あっさりと全裸になった。
「【ボディースキャン】慣れない魔法で魔素が停滞しているな。今ちょっと体が怠いだろ?」
「はい、いつもと比べたら凄く体が重いです」
俺は【クリスタルプレート】に表示された人体模型に出ている色を説明しながら。マッサージを行った。
「この黒くなってる部分が魔素が上手く流れてない場所だ。ピンクな場所は軽度の筋肉痛だな。こうやって色のついた場所をクリックすれば異常原因を表記してくれるから、それを解消するイメージを流し込みながらマッサージするんだ。【アクアフロー】フローは手当って意味がある。まず魔力が流れやすくするために心臓に魔力を通す。そして頭、丹田、足の裏の順が理想だ。心臓に魔力を通す時に少し胸を触るが気にするな。治療の為だ」
「去年まで一緒にお風呂に入ってたので今更ですね。でもちょっと胸膨らんできたでしょ? どうです兄様? 魅惑のちっぱいですよ? 今だけのものですよ?」
「ずっとそのままかもしれないだろ。余計な事言うなら止めるぞ。ある程度こうやって魔力の流れを作ったら俯けになってもらって、上から順番に揉み解すようにヒールを練り込むんだ」
「兄様! 気持ちいいです! 何これ! 凄いです! ひゃー♪」
「変な声出すな! ちゃんと覚えて俺にやってくれよな」
15分ほどで異常個所のあった場所の色が全てなくなり、菜奈のマッサージを終える。
「じゃあ、服着て、俺も頼む」
「【ボディースキャン】あ! 真っ黒です! 所々黄色があります。背中から腰はほぼピンクですね。筋肉痛と出ています」
「黒い所は魔素が停滞してる所だ。自分では【魔力操作】は上手くなったつもりだったけど、まだ上手く魔力循環ができていないんだな」
「【アクアフロー】じゃあ、やりますね」
「なんだこれ! マジ気持ちいい! 菜奈気持ちいいぞこれ!」
20分ほどマッサージをしてもらったのだが、今日の疲れが吹っ飛んだ。
「なんか疲れが全部吹っ飛んだ。今日一生懸命動いてた雅もやってあげたいところだけど、今日はもう寝るぞ。それから菜奈、渡したスキルは皆には当分内緒だ。命の危険がある場合だけ許可する」
「分かりました。確かにどれも凄い魔法ですよね。何で私にはくれないの? とかになっても面倒です」
「それ以前に本当に7人のメインパーティーが決まってからの話だ。街に行って魅惑のエルフちゃんがいたら後悔するだろ。なんで適当に皆にコピーしちゃったんだろうって悔やむのは嫌だからな」
「そっちですか! 菜奈の部活の子たちよりエルフの方が気になってたのですね! ちょっと酷いです」
「俺にとっては大事な事だ。それよりそろそろ戻ろうか、皆が心配するといけない」
菜奈にコピーはしたが使用禁止を言いつけ、皆の下に戻るのだった。
そのうちのオーク3体は女の子を弄んでいるようだが、残りは食事中のようだ。
「桜、薫ちゃんは回避を心掛けてオークを攻撃。菜奈は食事中のオークを攻撃。美加ちゃんはゴブリンに攻撃魔法を、沙織ちゃんは様子を見ながら食事中のオークに攻撃魔法。優ちゃんはシールドの無い桜の回復専属でいいので桜のHPだけ注意してあげて。俺は今女の子に乗っかってるオークを生け捕りにするのでそれ以外で宜しく」
「「「了解!」」」
「じゃあ、菜奈の魔法を戦闘開始の合図にする!」
菜奈のサンダーボールの轟音で戦闘が始まった。
雑魚相手なのでMPの節約も考えたが、これが初戦闘のB班の娘たちの練習に、あえて魔法も使わせてみることにしたのだ。
俺はすぐさま【魔糸】を飛ばし、オークを引きずり倒す。【魔枷】も施しエビゾリ状態に縛り上げ、音波遮断を掛けて放置する。この数が相手だと1分で戦闘終了だ。
薫ちゃんも初戦闘ながら槍で上手く応戦できている。回避もオークの剣での攻撃を槍で上手くいなしていた。
この娘は大丈夫そうだな……中1なので心配していたが、むしろかなり使える娘だ。
桜も今回はノーダメージだ。そのせいでヒーラーの優ちゃんのお仕事がなかった。ヒーラーはMP管理とヘイト管理が重要なので、優ちゃんの行動が何も見れなかったのは次回の課題だな。ヒーラーがダメだと全滅もあり得る話なので一度しっかり確認する必要がある。
魔法使いの方も問題ないみたいでオークを殺すことに忌避感はないようだ。
むしろ女の子に覆いかぶさって腰を振っているオークや、人を食っているその姿を見た時にショックを受けて、オークに対して強い殺意を持ったようだ。
「美里先輩大丈夫ですか?」
「優ちゃん? 私……勝君が! ああ、勝君!」
美里先輩と言われたマネージャーは泣き叫んでいるが、その彼らは手足を落とされ食事にされている。
「どうしてもっと早く来てくれなかったのよ!」
彼女の暴言にカチンときたのだが、先に桜が切れたようだ。
優ちゃんとの間にさっと割って入り言い放つ。
「優を介して先輩には再三忠告はしましたよね? それを無視しておいて、襲われたからと言って何言いがかりを付けているのです? 普通、助けてもらったのならお礼を言うのが筋じゃないのですか?」
「桜、とりあえず回復を先に掛ける。【アクアヒール】あと毛布だ。裸じゃ寒いだろう。それから1つ質問だ……生きる意志はあるか?」
「龍馬先輩、美里先輩も仲間に入れてあげてください」
「悪いが忠告しても聞かないような人は、俺たちの足手纏いになるだけだ。高等部2年で年上なのも面倒だしな。俺も桜も後からきて先輩面して方針とかに口を出されても嫌だしね」
「違うんです! 美里先輩は理解はしていたんですけど、付き合ってた野球部のキャプテンが男のいるとこは危険だからって……かと言って自分だけ女子寮に行くのも躊躇ったようで、キャプテンが死んでも守るからって引き止めていたみたいなんです!」
「うーん、どっちにしろ男の意見を優先してこうなったわけだろ。彼氏を亡くしているんだからしょうがないとは思うが、今みたいに皆の前でシクシク、メソメソやられるのはいただけない。優ちゃんには悪いが、彼女には女子寮に行ってもらう事にする。あそこなら部屋数もあるし、泣きたければ暫く個室にしてもらって泣けばいい。うちじゃ、大部屋1部屋なので1人で泣く場所もないからね。皆の気が沈むような人を連れていけない」
「でも……」
「いいの優ちゃん、あたってごめんね。それと皆さん、助けてくれてありがとう。正直もうダメかと思ってた。生きているだけでも感謝しなきゃね。勝君、野球部のみんなも私の為にここに残ってくれて、ありがとう……ごめんね……」
「じゃあ、女子寮に行こうか。あそこもまだ戦闘中みたいだけど、大分苦戦しているみたいだ」
女子寮の周りではオークどもが15体で取り囲んでいる。監獄寮と言われるだけあって中にはそう簡単に入れないようになっている。入口は玄関の1カ所だけだし、非常口もあるが、丈夫なスチール製の扉で鍵がかかっているので開けられない。元々は男子が侵入出来ないようにと柵やセキュリィティーが施されたのだが、今はそれが役に立っている。
「今回オークは全部俺が生け捕りにする。皆はゴブリンだけ倒してもらえるか?」
「うちに持って帰るのね?」
「いや、女子寮のレベルが低いようなので、こっちに回してあげようと思う。うちは後で俺が何とかするよ」
俺たちを見つけて襲ってくるオークを順次【魔糸】で捕らえて【魔枷】を嵌めて転がしていく。
5分ほどで捕らえ終え、高畑先生に野球部の娘を引渡す。
「先生この人をお願いします。野球部男子は全滅しました。生き残りはこの娘だけなのですが、彼氏が目の前で殺されて食われたようで、かなり心身的に無理している状態です。そっちのケアと避妊の方もお願いできますか?」
「受け入れはするけど、ヒーラーが少なくて今うちもMP切れで危険な状態なの。怪我人もいるのだけど回復できる状態じゃないのよ。正直来てくれて助かったわ」
「やはりそうでしたか。15体なのに手こずっているようでしたので。こっちであえて捕らえたのですがこのオークは差し上げますのでレベル上げに使ってください。3人ほど戦闘したくない、できないという娘をヒーラーにして、メインPTを先にオークぐらい楽勝で倒せるようにレベルを上げた方が良いですよ」
「その子たちが、あなたたちのメインPT?」
「いえ、どっちかというとサブPTですね。メインとサブの混合PTです。非戦闘員だけ残してメインメンバーだけで来るわけにいかないですからね。参考までのアドバイスですが、メインPTの構成は前衛3・遊撃1・魔法2・回復1が理想ですよ。前衛の中には盾職1を入れ、遊撃は索敵できるようなスキル構成に、魔法も2系統ずつで4系統をカバーできるようにした方が良いです」
「解りました。情報ありがとうね。本当にこのオークは貰っていいのね?」
「ええ、彼女を受け入れてもらう代わりと言っちゃあれですけど。それと怪我人を連れてきてください。MPには余裕があるのでこっちで回復してあげます。そっちは彼女の避妊治療だけお願いしますね」
女子寮組は6人が怪我をしていたがMP不足で回復できなかったようだ。
俺がパーティーリーダーになって、さっき捕らえたオークを殺した方がレベル上げするにはいいのだが、経験値増量の事は秘密にしたいのでそのままオークは引渡した。
「ありがとう、助かったわ。彼女の事はこっちで気に掛けるようにするわね」
「怪我人も部位欠損とか無くて良かったですよ。今のレベルじゃ、うちでも治せませんからね。また何かあったら連絡寄こしてください。すぐには駆けつけて来れないかもしれませんが、こうやってうちの方が凌げた後になら来ることはできますので、無理に攻め込まないで時間稼ぎだけでもしていてくれれば良いです」
「ありがとう、でもなるだけ迷惑かけないように拠点は守るつもりよ」
「ええ、そうしてください。早めに遊撃担当に探索スキルを獲得させて、はぐれオークを狩ってレベル上げした方がいいです」
女子寮のヘルプをした後、周りの徘徊している小規模グループのオークを狩り、B班のレベルが2つ上がったところで拠点に帰る事にする。
「お疲れ様、B班も戦闘は大丈夫そうだったね」
「はい、最初怖かったですが大丈夫みたいです」
「あはは、薫ちゃんはなかなか勇猛だったね。オーク6体は倒したでしょ?」
「はい。オーク6体ゴブリン2体です! 思ったよりやっていけそうですので、メインパーティーの方の参加でもいいですよ」
「そうなるとB班の前衛職が綾ちゃんだけになっちゃうから、もうチョット様子見かな。でも、槍持ちは薫ちゃんだけだし、時々A班で参加してもらう事も出てくるので、気構えはしておいてね」
「龍馬君、私はどうだったかしら?」
「ああ、桜は今回ちゃんと回避できていたね。階段以外でダメージなかったでしょ?」
「うん、階段で1回魔法を受けただけよ」
「魔法は基本回避できないからね。あれは仕方ないよ。雅ぐらいになると魔法も回避するけど、普通は難しいからね」
「雅ちゃんは魔法回避できるんだ……」
「ん、サンダー系以外なら多分躱せる!」
「風系は目視できないのもあるから、油断しちゃダメだぞ」
「ん、解ってる」
「皆起きっぱなしできついだろ。トイレを済ませたら順次寝るように。起床はやはり5時にする。オークの方も夜襲組が帰ってこない、もしくは全滅している事が判ったら、明日は結構な数を向かわせる可能性がある。下手したら総力戦になるかもしれない。寝不足で動けないとかないように気を付けてくれ」
「それは龍馬君にも言える事よね?」
「ああ、俺も寝させてもらう。敵が警戒域に入ったら起きる仕様になっているので、全員で寝てもらって問題ない」
「レベルアップでそういう機能が増えたのかしら?」
「ちょっと違うが、俺がいる限り見張りは必要ないと思ってくれればいい」
本当の事は言えない……実はナビーが気を利かせて見張っててくれると言ってくれたからなんだよね。
皆がトイレを済ませ布団に入ったのを見計らい、菜奈を隣の華道室に呼び出した。
「兄様、2人きりになりたいとかどうしたのですか? 嬉しいですけど、今は菜奈と2人きりになるのはあまり良くないですよ? 2人だけで逃げて皆を置いていく相談だと勘違いする人がいるかもしれません」
「そんなアホは放っておく。今から菜奈に俺の秘密を話す。皆には勿論秘密だぞ」
「うん、分かった。どんな秘密? 実家のエッチな本の隠し場所なら知ってるよ? パソコンの隠しフォルダの事も検索済みだよ……」
とりあえずデコピンでお仕置きしておく。
「んぎゃ! 痛い痛い! 【身体強化】で強化されているんですからもっと手加減してください」
おでこを摩りながら涙目で訴えてくるが、余計な事をしている菜奈が悪い。
「最初にレベルアップ部屋に行ったとき女神様が居たって言っただろ。その時に女神様に幸が薄いって同情されてね。どうせ最後の仕事になるし、俺に死んでほしくないと言って、特別に勇者と同じようになんでも好きなスキルを1つ授けてくれるという話になったんだよ」
「それが兄様の秘密ですか?」
「ああ、その時いろいろ考えて与えてもらったのが【魔法創造】ってスキルだ。魔法を創る魔法なんだけどね。これが予想以上にチートでね。【経験値増量】とか【無詠唱】とかレベルを無視してどんどん創れちゃうんだよ。現在俺は皆より5倍増しで経験値が入っている。【殺害強奪】ってスキルの影響なんだけど、俺が殺すとAPまで奪えるので熟練レベルもどんどん上げられる」
ある程度説明すると、絶句していた菜奈が興奮しだす。
「兄様凄いです! やっぱり兄様は最高です!」
「まぁ、落ち着け。凄いのは俺じゃなくて女神様だよ。それで創った中にスキルをコピーして譲渡できるモノができたんだ。菜奈にいくつかコピーしてやろうと思って呼び出したんだよ」
「【魔法創造】とかいうやつ貰えるのですか!」
「制限があって流石にそれは無理だが、他のやつは大抵コピーできる。だがコピーに上限数があって、レアなやつは5人とかしかコピーできない。だから将来の事を考えて他の皆には内緒だし、皆の前で見せちゃダメだぞ」
「他の人を信用してないのですね」
「当たり前じゃないか。菜奈は半年程彼女たちと付き合いがあるから信用しているのだろうけど、俺は今日初めて会った娘たちばかりなんだぞ。いくらお前が大丈夫だといっても、俺からすれば会って数時間で信用できるわけないだろ?」
「ん~、それもそうか。でも兄様、未来や雅なら信用できないかな?」
「あの2人はある程度は信用してるけど、まだ内緒だ。PT飛ばすぞ、【コネクション】この魔法でお前のステータスに直接関与できるようになる。【スキルコピー】じゃあ、コピーするぞ。【インベントリ】【無詠唱】【並列思考】【多重詠唱】【高速思考】【プロテス】【シェル】【マジックシールド】【ホーミング】【魔力感知】【魔力操作】【ボディースキャン】【アクアフロー】【アクアヒール】【周辺探索】【詳細鑑識】【音波遮断】【エアーコンディショナー】【獲得経験値増量】【獲得AP増量】【獲得MP増量】【獲得HP増量】どうだ? コピーできたか?」
「凄いです兄様! うわー何これ、マジチートじゃないですか! 兄様がしれっとしてる理由が解りました。オークなんか余裕じゃないですか?」
「油断はできない。それにコピーできない物もあった。【殺害強奪】【カスタマイズ】【ナビシステム】は流石に無理だったか」
「その3つは凄いんですか?」
「そうだな、俺の持ってるスキルの中でも最強のやつばかりだな。【多重詠唱】とかも凄いけど、後4人までコピーできる。それより【ボディースキャン】と【アクアフロー】の魔法を使って俺をマッサージしてくれないか? かなり疲れが溜まってるようで、凄く怠いんだ。それが解消されるはずなんだけど、やってみてくれ。先にやった方が解り易いかな。菜奈裸になるんだ」
「マッサージですか? って服脱ぐんですか? しかもすっぽんぽん!」
ほんの少し前まで俺の入浴時に突撃してきてたほどなので、あっさりと全裸になった。
「【ボディースキャン】慣れない魔法で魔素が停滞しているな。今ちょっと体が怠いだろ?」
「はい、いつもと比べたら凄く体が重いです」
俺は【クリスタルプレート】に表示された人体模型に出ている色を説明しながら。マッサージを行った。
「この黒くなってる部分が魔素が上手く流れてない場所だ。ピンクな場所は軽度の筋肉痛だな。こうやって色のついた場所をクリックすれば異常原因を表記してくれるから、それを解消するイメージを流し込みながらマッサージするんだ。【アクアフロー】フローは手当って意味がある。まず魔力が流れやすくするために心臓に魔力を通す。そして頭、丹田、足の裏の順が理想だ。心臓に魔力を通す時に少し胸を触るが気にするな。治療の為だ」
「去年まで一緒にお風呂に入ってたので今更ですね。でもちょっと胸膨らんできたでしょ? どうです兄様? 魅惑のちっぱいですよ? 今だけのものですよ?」
「ずっとそのままかもしれないだろ。余計な事言うなら止めるぞ。ある程度こうやって魔力の流れを作ったら俯けになってもらって、上から順番に揉み解すようにヒールを練り込むんだ」
「兄様! 気持ちいいです! 何これ! 凄いです! ひゃー♪」
「変な声出すな! ちゃんと覚えて俺にやってくれよな」
15分ほどで異常個所のあった場所の色が全てなくなり、菜奈のマッサージを終える。
「じゃあ、服着て、俺も頼む」
「【ボディースキャン】あ! 真っ黒です! 所々黄色があります。背中から腰はほぼピンクですね。筋肉痛と出ています」
「黒い所は魔素が停滞してる所だ。自分では【魔力操作】は上手くなったつもりだったけど、まだ上手く魔力循環ができていないんだな」
「【アクアフロー】じゃあ、やりますね」
「なんだこれ! マジ気持ちいい! 菜奈気持ちいいぞこれ!」
20分ほどマッサージをしてもらったのだが、今日の疲れが吹っ飛んだ。
「なんか疲れが全部吹っ飛んだ。今日一生懸命動いてた雅もやってあげたいところだけど、今日はもう寝るぞ。それから菜奈、渡したスキルは皆には当分内緒だ。命の危険がある場合だけ許可する」
「分かりました。確かにどれも凄い魔法ですよね。何で私にはくれないの? とかになっても面倒です」
「それ以前に本当に7人のメインパーティーが決まってからの話だ。街に行って魅惑のエルフちゃんがいたら後悔するだろ。なんで適当に皆にコピーしちゃったんだろうって悔やむのは嫌だからな」
「そっちですか! 菜奈の部活の子たちよりエルフの方が気になってたのですね! ちょっと酷いです」
「俺にとっては大事な事だ。それよりそろそろ戻ろうか、皆が心配するといけない」
菜奈にコピーはしたが使用禁止を言いつけ、皆の下に戻るのだった。
40
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
勇者パーティーを追放されたので、張り切ってスローライフをしたら魔王に世界が滅ぼされてました
まりあんぬさま
ファンタジー
かつて、世界を救う希望と称えられた“勇者パーティー”。
その中で地味に、黙々と補助・回復・結界を張り続けていたおっさん――バニッシュ=クラウゼン(38歳)は、ある日、突然追放を言い渡された。
理由は「お荷物」「地味すぎる」「若返くないから」。
……笑えない。
人付き合いに疲れ果てたバニッシュは、「もう人とは関わらん」と北西の“魔の森”に引きこもり、誰も入って来られない結界を張って一人スローライフを開始……したはずだった。
だがその結界、なぜか“迷える者”だけは入れてしまう仕様だった!?
気づけば――
記憶喪失の魔王の娘
迫害された獣人一家
古代魔法を使うエルフの美少女
天然ドジな女神
理想を追いすぎて仲間を失った情熱ドワーフ
などなど、“迷える者たち”がどんどん集まってくる異種族スローライフ村が爆誕!
ところが世界では、バニッシュの支援を失った勇者たちがボロボロに……
魔王軍の侵攻は止まらず、世界滅亡のカウントダウンが始まっていた。
「もう面倒ごとはごめんだ。でも、目の前の誰かを見捨てるのも――もっとごめんだ」
これは、追放された“地味なおっさん”が、
異種族たちとスローライフしながら、
世界を救ってしまう(予定)のお話である。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
コミカライズ企画進行中です!!
2巻2月9日電子版解禁です!!
紙は9日に配送開始、12日ごろに発売となります。
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&2巻出版!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、コミカライズ決定いたしました!現在企画進行中!!そしてオリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる