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学園ロワイヤル編 4~6日目
1-6-3 ハティにメロメロ?龍馬の誕生会?
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現在茶道室で森探索の報告を行っているのだが、ハティがかなり興奮気味だ。
皆の周りをうろうろして、一人一人匂いを覚えるかのようにクンクンしながら徘徊をしている。
そのハティなのだが、フィリアの匂いを嗅いだ瞬間、これまでと違う反応をした。腹を見せて寝転んで、尻尾をフリフリしながらフィリアに愛想を振りまいている。
絶対服従のポーズだ。
「ほぅ、こやつ分かっておるではないか! 可愛い奴じゃのぅ!」
フィリアももうメロメロで腹をワシャワシャ撫でてあげている。
「こいつ、フィリアが元女神だとか分かったんだろうか?」
「そんな訳なかろう。じゃが、何かしら感じ取ったのじゃろうの」
「皆も喜ぶだろうと思って内緒にして連れてきたけど、犬が苦手な人とかいる?」
愛華ちゃんがちょっと苦手だったらしいが、ハティは大丈夫だそうだ。以前犬に噛まれた事があり、吠えたり唸りをあげるような犬は苦手になってしまったそうだ。今回は愛華ちゃんに権利をあげよう。
「愛華ちゃん、このジュースをあげてごらん」
哺乳瓶を見たハティは俺の前でお座りをして、尻尾を振って待っている。愛華ちゃんに哺乳瓶を手渡し、ハティを膝の上に抱っこさせてあげる。哺乳瓶を咥えさせてあげると、チューチュー吸い始めて大人しいものだ。
「可愛いです! この子だと怖くないです!」
「でしょ。まだ歯も生えてないし、全く怖がることは無いからね」
「「愛華だけいいな~!」」
「あはは、皆にも今度やらせてあげるけど、注意事項を守ってね。まだこの子は生後3日で歯も生えていないから、固形の物は絶対食べさせないでね。それと1日3食あげているけど、量はあまり要らないから勝手にあげない事。従魔契約してると本来餌は要らないそうだけど、味覚はちゃんと残っているから嗜好品として食べさせてるだけなので、やり過ぎは厳禁ね。尻尾を触ったり、耳を引っ張ったり、嫌がるような事もしちゃダメだよ。この子はレア種で人の言葉も理解するぐらい賢くなるそうだから、話し掛けてあげてくれると学習して言葉を覚えるので、犬と同じと思わないでどんどん話し掛けてあげてね」
「会話ができるようになるのですか?」
「直ぐにはできないけど、その子の種は2段階進化するそうだよ。上手く進化させれば念話で会話する事ができるようになるみたいだ」
「ホワイトウルフは聖獣フェンリルになれる可能性を秘めた種じゃな。そうそうなれるものじゃない故、まずはホワイトファングウルフという王種に進化できるとよいのぅ」
「ふふふ、フィリア。俺の【コネクト】と【カスタマイズ】を使えばフェンリルに至れるんだよ」
「なっ! そうであった! とんでもないのぅ……フェンリルは単体で国を滅ぼせるほどのものじゃ。危険故ちゃんと育てるのじゃぞ。破壊神的ヤバい不良狼に育てたら許さぬぞ」
「龍馬君、森の中の生存者は、小西さんだけだったの?」
「うん。4人食い散らかされた遺体を見かけたけど、MAP内で発見できたのは彼女だけだった。森の方はかなり魔素が高くて、1つレベルが上がってないともうそろそろダメな時期に入っている。キングのコロニーを中心に半径10kmのエリアを探索してきたけど、生き残りは穂香ちゃんだけだった」
「じゃあ、もう学園外の者は全滅したと思ってもいいのかな?」
「いや、それは早計かな。桜がオークに追われて学園を逃げ出すとしたら、どっちに逃げる?」
「あ! そうか……私なら上の森じゃなく下に逃げるわね」
「うん、穂香ちゃんのように追われて迷子になってどんどん奥に入って彷徨って行ったのならともかく、普通は助けを求めて街のある方の下を目指すよね」
「じゃあ、今度は下の方を探索してくるの?」
「いや、キングのコロニー周辺で100頭規模の集落を10個ほど見つけてきたから、うちのメンバーのレベル上げを開始することにした。街に向けての本格始動だ」
「そうよね、いつまでもここには居られないわね」
「夕食後、その事でまた皆で話し合ってほしい事がある」
「分かったわ。あ、女子寮C棟のお風呂にお湯を張ってあるから、穂香ちゃんと順番に入ってらっしゃいよ」
「ホントか! それは嬉しいな! 大きな風呂で足を伸ばして入れるのは有り難い。ハティも連れていくかな……雅も一緒に入るか?」
「ん! 入る!」
「何言ってるのよ! ダメに決まっているでしょ! 雅もすぐそうやってホイホイついて行かない!」
桜に止められるが、雅なら別にいいんじゃないかな?
「別に雅ならいいと思うけどな? 偶に温泉とかで親に連れられた雅ぐらいの子を見かけるぞ?」
「う~ん。私はギリアウトだと思うけど……皆はどう思う?」
「「「微妙……?」」」
「微妙なら、本人がイイって言ってるんだし別に良いんじゃないか?」
「龍馬君的に、変な趣味はないんだよね?」
「ないよ! 失礼な……でも責任はちゃんと取るつもりだけどな」
「責任って?」
「その辺も夕食後に話すよ。穂香ちゃん先に入ってきなよ。俺は後でも火魔法で温める事もできるからね、湯船が温かいうちに行っといで」
「はい。私は一緒でも良いのですが、なんかそういう雰囲気じゃなさそうなので行ってきます」
「なんか、意味深ね……ちょっと龍馬君、彼女に何もしてないでしょうね?」
「兄様、どうなんですか! 何かしたのですか!?」
「したとかしないとか、なんでそんな事報告しなきゃいけないんだよ」
「うっ、そうだけど。龍馬君が暴走したら、風紀が乱れると言うか……」
「風紀関連の事も夕食後に話がある。結構大事な話になるので、食後ゆっくり話したい」
「解ったわ」
穂香ちゃんが出た後、俺はハティを連れてお風呂に向かった。
冗談のつもりだったのに、雅がマジで付いてきた。
「おい雅? お前マジで入ってくるのか? 恥ずかしくないのかよ?」
「ん、超恥ずかしいけど、一緒に入りたい気持ちの方が強い」
「雅がイイなら良いんだけどね。よし、折角だから俺がシャンプーしてあげるよ」
「ん、ホント? 凄く嬉しいかも!」
見た目8歳児の雅だが、一応ちっこいおっぱいがちゃんと付いていた。
本当に膨らみ始めって感じのもので、まだ胸と言うほどではないのだが、この分だともうすぐ生理も始まるのかもしれない。美人になるのは間違いないのだが、胸の大きさは育ってみないと分からないからね。桜や未来のように大きくなるんだぞ~!
ハティは最初お湯を怖がっていたが、シャンプーでワシャワシャしてゆっくりかけ湯をしてからリンスまでしてあげた頃には、気持ち良さげな顔をしていた。
人間用の物なので嗅覚が鋭い犬からすれば匂いがかなりきついと思うので、湯船に浸けてよく洗い流す。
どうやらハティはお湯に浸かるのが気に入ったようだ。俺に抱かれて湯船の中でウトウトし始めた。
「ん、ハティ可愛いね」
「そうだな、雅も可愛いけどね」
お風呂から出て、ハティの毛を火魔法と風魔法の応用で、ドライヤーのように温風を手の先でだして乾かしていく。乾かし終えたハティはふわふわのモコモコで、可愛さ3割増しだ!
「ん、ハティ……ヤバい! モフラーがほっとかない!」
「もふもふだな……ずっと撫でていたい。これマジやばいな」
雅の髪も乾かしてあげ、別館に戻ったのだが、そのまま一階の試食室に連れて行かれた。
扉を開けた瞬間、俺は驚いた。
「「「龍馬先輩! 誕生日おめでとう!」」」
「兄様! 16歳おめでとうございます!」
「龍馬、成人おめでとうなのじゃ」
「龍馬君、おめでとう」
「ん! おめでとう!」
今日は11月23日で俺の16歳の誕生日だ。まさかここまで大々的に祝ってくれると思ってなかった。
「みんなありがとう!」
フィリアのインベントリを利用したようで、俺の到着と同時にどんどん料理が出される。
その数12品、どれもこれも旨そうなものばかりだ。
皆がせっかく作ってくれたのだ。作り過ぎだとか野暮な事は言わない。
「龍馬君、温かいうちに食べてみて。料理部の本気の品よ」
「なっ! これマジ旨い!」
どれもこれも美味しかった。一流レストランに入ったかと思えるほどの出来栄えだ。
味は勿論、見栄えも考えられていて、素晴らしいとしか言えない。
「穂香ちゃんの歓迎会も兼ねているから、穂香ちゃんも遠慮しないでね。お腹に優しいものも用意してあるからね」
「城崎先輩、ありがとうございます! 皆さんも受け入れて下さって感謝しています。よろしくお願いしますね」
「桜ありがとう、皆もこれだけ作るの大変だったろう? 本当に美味しいよ、ありがとう」
桜たちは誕生ケーキまで用意してくれていた。この苺ケーキも凄く美味しいものだ。
2時間ほど宴は行われて、残り物は俺の【インベントリ】に放り込んだ。前回同様いざという時の俺の非常食だ。牡丹鍋は今回の野営でとても重宝したのだ。残り物でも【インベントリ】があれば美味しくいただける。
片付けまで終えると、茶道室で会議を行う。
「で、龍馬君、話って何かな?」
「うん。とりあえず今日はみんなありがとう。とても美味しかった」
「「「どういたしまして」」」
「こちらの世界だと16歳ってのは成人になるので特別な日なんだって。お酒も結婚も16歳で解禁になるそうだよ。それを踏まえて、俺の決意表明と今後の活動指針みたいな事を話そうと思う」
「私は4月、茜は10月に16歳になっているからもう私たちも成人って事ね」
「そか、もう誕生日は終えているんだね。皆といつまで一緒に居られるか分からないけど、それほど多い人数じゃないのだから皆の誕生日も同じように祝いたいね」
「そうね、皆の誕生日を聞いて、今後もお祝いぐらいしたいわね」
「フィリアの年齢はどういう扱いなんだ? 肉体年齢は成長を止められて14歳なんだろ? 今後もそのままなのか? それとも成長するのか?」
「どうなのじゃろうな? 正直妾にもさっぱりじゃ……」
『ナビー、フィリアの成長ってどうなるのか分かるか?』
『……はい、おそらくとでしか言えませんが。14歳からゆっくり人として成長を開始するでしょう。もうすぐ生理も再開されるようです。3日後ぐらいですね』
「フィリア、システムに問い合わせたところ、14歳からの成長スタートだそうだ。3日後ぐらいに生理も再開されるそうだよ?」
「なんと! 妾も成長できるのか! 嬉しいのぅ……生理は面倒じゃがな。じゃが子が産めるという事かの?」
「そうなるのかな? それも踏まえて今から皆に話がある」
ああ、ドキドキする……でも頑張る!
俺は一大決心でフィリアにプロポーズするのだった。
皆の周りをうろうろして、一人一人匂いを覚えるかのようにクンクンしながら徘徊をしている。
そのハティなのだが、フィリアの匂いを嗅いだ瞬間、これまでと違う反応をした。腹を見せて寝転んで、尻尾をフリフリしながらフィリアに愛想を振りまいている。
絶対服従のポーズだ。
「ほぅ、こやつ分かっておるではないか! 可愛い奴じゃのぅ!」
フィリアももうメロメロで腹をワシャワシャ撫でてあげている。
「こいつ、フィリアが元女神だとか分かったんだろうか?」
「そんな訳なかろう。じゃが、何かしら感じ取ったのじゃろうの」
「皆も喜ぶだろうと思って内緒にして連れてきたけど、犬が苦手な人とかいる?」
愛華ちゃんがちょっと苦手だったらしいが、ハティは大丈夫だそうだ。以前犬に噛まれた事があり、吠えたり唸りをあげるような犬は苦手になってしまったそうだ。今回は愛華ちゃんに権利をあげよう。
「愛華ちゃん、このジュースをあげてごらん」
哺乳瓶を見たハティは俺の前でお座りをして、尻尾を振って待っている。愛華ちゃんに哺乳瓶を手渡し、ハティを膝の上に抱っこさせてあげる。哺乳瓶を咥えさせてあげると、チューチュー吸い始めて大人しいものだ。
「可愛いです! この子だと怖くないです!」
「でしょ。まだ歯も生えてないし、全く怖がることは無いからね」
「「愛華だけいいな~!」」
「あはは、皆にも今度やらせてあげるけど、注意事項を守ってね。まだこの子は生後3日で歯も生えていないから、固形の物は絶対食べさせないでね。それと1日3食あげているけど、量はあまり要らないから勝手にあげない事。従魔契約してると本来餌は要らないそうだけど、味覚はちゃんと残っているから嗜好品として食べさせてるだけなので、やり過ぎは厳禁ね。尻尾を触ったり、耳を引っ張ったり、嫌がるような事もしちゃダメだよ。この子はレア種で人の言葉も理解するぐらい賢くなるそうだから、話し掛けてあげてくれると学習して言葉を覚えるので、犬と同じと思わないでどんどん話し掛けてあげてね」
「会話ができるようになるのですか?」
「直ぐにはできないけど、その子の種は2段階進化するそうだよ。上手く進化させれば念話で会話する事ができるようになるみたいだ」
「ホワイトウルフは聖獣フェンリルになれる可能性を秘めた種じゃな。そうそうなれるものじゃない故、まずはホワイトファングウルフという王種に進化できるとよいのぅ」
「ふふふ、フィリア。俺の【コネクト】と【カスタマイズ】を使えばフェンリルに至れるんだよ」
「なっ! そうであった! とんでもないのぅ……フェンリルは単体で国を滅ぼせるほどのものじゃ。危険故ちゃんと育てるのじゃぞ。破壊神的ヤバい不良狼に育てたら許さぬぞ」
「龍馬君、森の中の生存者は、小西さんだけだったの?」
「うん。4人食い散らかされた遺体を見かけたけど、MAP内で発見できたのは彼女だけだった。森の方はかなり魔素が高くて、1つレベルが上がってないともうそろそろダメな時期に入っている。キングのコロニーを中心に半径10kmのエリアを探索してきたけど、生き残りは穂香ちゃんだけだった」
「じゃあ、もう学園外の者は全滅したと思ってもいいのかな?」
「いや、それは早計かな。桜がオークに追われて学園を逃げ出すとしたら、どっちに逃げる?」
「あ! そうか……私なら上の森じゃなく下に逃げるわね」
「うん、穂香ちゃんのように追われて迷子になってどんどん奥に入って彷徨って行ったのならともかく、普通は助けを求めて街のある方の下を目指すよね」
「じゃあ、今度は下の方を探索してくるの?」
「いや、キングのコロニー周辺で100頭規模の集落を10個ほど見つけてきたから、うちのメンバーのレベル上げを開始することにした。街に向けての本格始動だ」
「そうよね、いつまでもここには居られないわね」
「夕食後、その事でまた皆で話し合ってほしい事がある」
「分かったわ。あ、女子寮C棟のお風呂にお湯を張ってあるから、穂香ちゃんと順番に入ってらっしゃいよ」
「ホントか! それは嬉しいな! 大きな風呂で足を伸ばして入れるのは有り難い。ハティも連れていくかな……雅も一緒に入るか?」
「ん! 入る!」
「何言ってるのよ! ダメに決まっているでしょ! 雅もすぐそうやってホイホイついて行かない!」
桜に止められるが、雅なら別にいいんじゃないかな?
「別に雅ならいいと思うけどな? 偶に温泉とかで親に連れられた雅ぐらいの子を見かけるぞ?」
「う~ん。私はギリアウトだと思うけど……皆はどう思う?」
「「「微妙……?」」」
「微妙なら、本人がイイって言ってるんだし別に良いんじゃないか?」
「龍馬君的に、変な趣味はないんだよね?」
「ないよ! 失礼な……でも責任はちゃんと取るつもりだけどな」
「責任って?」
「その辺も夕食後に話すよ。穂香ちゃん先に入ってきなよ。俺は後でも火魔法で温める事もできるからね、湯船が温かいうちに行っといで」
「はい。私は一緒でも良いのですが、なんかそういう雰囲気じゃなさそうなので行ってきます」
「なんか、意味深ね……ちょっと龍馬君、彼女に何もしてないでしょうね?」
「兄様、どうなんですか! 何かしたのですか!?」
「したとかしないとか、なんでそんな事報告しなきゃいけないんだよ」
「うっ、そうだけど。龍馬君が暴走したら、風紀が乱れると言うか……」
「風紀関連の事も夕食後に話がある。結構大事な話になるので、食後ゆっくり話したい」
「解ったわ」
穂香ちゃんが出た後、俺はハティを連れてお風呂に向かった。
冗談のつもりだったのに、雅がマジで付いてきた。
「おい雅? お前マジで入ってくるのか? 恥ずかしくないのかよ?」
「ん、超恥ずかしいけど、一緒に入りたい気持ちの方が強い」
「雅がイイなら良いんだけどね。よし、折角だから俺がシャンプーしてあげるよ」
「ん、ホント? 凄く嬉しいかも!」
見た目8歳児の雅だが、一応ちっこいおっぱいがちゃんと付いていた。
本当に膨らみ始めって感じのもので、まだ胸と言うほどではないのだが、この分だともうすぐ生理も始まるのかもしれない。美人になるのは間違いないのだが、胸の大きさは育ってみないと分からないからね。桜や未来のように大きくなるんだぞ~!
ハティは最初お湯を怖がっていたが、シャンプーでワシャワシャしてゆっくりかけ湯をしてからリンスまでしてあげた頃には、気持ち良さげな顔をしていた。
人間用の物なので嗅覚が鋭い犬からすれば匂いがかなりきついと思うので、湯船に浸けてよく洗い流す。
どうやらハティはお湯に浸かるのが気に入ったようだ。俺に抱かれて湯船の中でウトウトし始めた。
「ん、ハティ可愛いね」
「そうだな、雅も可愛いけどね」
お風呂から出て、ハティの毛を火魔法と風魔法の応用で、ドライヤーのように温風を手の先でだして乾かしていく。乾かし終えたハティはふわふわのモコモコで、可愛さ3割増しだ!
「ん、ハティ……ヤバい! モフラーがほっとかない!」
「もふもふだな……ずっと撫でていたい。これマジやばいな」
雅の髪も乾かしてあげ、別館に戻ったのだが、そのまま一階の試食室に連れて行かれた。
扉を開けた瞬間、俺は驚いた。
「「「龍馬先輩! 誕生日おめでとう!」」」
「兄様! 16歳おめでとうございます!」
「龍馬、成人おめでとうなのじゃ」
「龍馬君、おめでとう」
「ん! おめでとう!」
今日は11月23日で俺の16歳の誕生日だ。まさかここまで大々的に祝ってくれると思ってなかった。
「みんなありがとう!」
フィリアのインベントリを利用したようで、俺の到着と同時にどんどん料理が出される。
その数12品、どれもこれも旨そうなものばかりだ。
皆がせっかく作ってくれたのだ。作り過ぎだとか野暮な事は言わない。
「龍馬君、温かいうちに食べてみて。料理部の本気の品よ」
「なっ! これマジ旨い!」
どれもこれも美味しかった。一流レストランに入ったかと思えるほどの出来栄えだ。
味は勿論、見栄えも考えられていて、素晴らしいとしか言えない。
「穂香ちゃんの歓迎会も兼ねているから、穂香ちゃんも遠慮しないでね。お腹に優しいものも用意してあるからね」
「城崎先輩、ありがとうございます! 皆さんも受け入れて下さって感謝しています。よろしくお願いしますね」
「桜ありがとう、皆もこれだけ作るの大変だったろう? 本当に美味しいよ、ありがとう」
桜たちは誕生ケーキまで用意してくれていた。この苺ケーキも凄く美味しいものだ。
2時間ほど宴は行われて、残り物は俺の【インベントリ】に放り込んだ。前回同様いざという時の俺の非常食だ。牡丹鍋は今回の野営でとても重宝したのだ。残り物でも【インベントリ】があれば美味しくいただける。
片付けまで終えると、茶道室で会議を行う。
「で、龍馬君、話って何かな?」
「うん。とりあえず今日はみんなありがとう。とても美味しかった」
「「「どういたしまして」」」
「こちらの世界だと16歳ってのは成人になるので特別な日なんだって。お酒も結婚も16歳で解禁になるそうだよ。それを踏まえて、俺の決意表明と今後の活動指針みたいな事を話そうと思う」
「私は4月、茜は10月に16歳になっているからもう私たちも成人って事ね」
「そか、もう誕生日は終えているんだね。皆といつまで一緒に居られるか分からないけど、それほど多い人数じゃないのだから皆の誕生日も同じように祝いたいね」
「そうね、皆の誕生日を聞いて、今後もお祝いぐらいしたいわね」
「フィリアの年齢はどういう扱いなんだ? 肉体年齢は成長を止められて14歳なんだろ? 今後もそのままなのか? それとも成長するのか?」
「どうなのじゃろうな? 正直妾にもさっぱりじゃ……」
『ナビー、フィリアの成長ってどうなるのか分かるか?』
『……はい、おそらくとでしか言えませんが。14歳からゆっくり人として成長を開始するでしょう。もうすぐ生理も再開されるようです。3日後ぐらいですね』
「フィリア、システムに問い合わせたところ、14歳からの成長スタートだそうだ。3日後ぐらいに生理も再開されるそうだよ?」
「なんと! 妾も成長できるのか! 嬉しいのぅ……生理は面倒じゃがな。じゃが子が産めるという事かの?」
「そうなるのかな? それも踏まえて今から皆に話がある」
ああ、ドキドキする……でも頑張る!
俺は一大決心でフィリアにプロポーズするのだった。
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