90 / 184
学園ロワイヤル編 9・10日目
1-10-3 美弥と未来?佐竹始動?
しおりを挟む
お風呂を出てログハウスのリビングに戻ると婚約者たちの機嫌がいい。
このログハウスのことや、お風呂のことでワイワイやっている。
魔法でキンキンに冷やした炭酸ジュースを飲みながら皆の笑顔を眺める。
えへへ、美少女に囲まれて幸せだ~。
「龍馬よ、なにやら嬉しそうじゃな?」
「え? ああ、うん。ログハウスってマイハウスっぽく造ってあるだろ? 街に行って生活を始めてもこんな感じだったらいいな~って思うとついね」
「兄様、次から次に嫁を増やすのは菜奈は反対です!」
「ハーレム案はお前たちから言ってきた事だろ。最初俺もどうかなって思っていたけど。皆が今みたいに幸せそうに笑顔で暮らせるなら良いんじゃないかって思えてきた」
「ん、皆で上手くやればいい。この家は快適、部屋も一杯ある」
「雅、このログハウスは試作的なもので、街についてから使う家はこんなもんじゃないぞ。各1人に個人部屋があってトイレも部屋ごとに用意するつもりだ。お風呂はジャグジーだけじゃなく、温泉レジャー施設のように薬湯風呂や電気風呂、水風呂、打たせ湯なんかも造る予定だ。キッチンは桜たちに設計させてあげるから、好きなようにデザインしてくれればそれに沿って作ってあげるつもりだよ。家というよりお屋敷だね、既に創り始めてるから街に着く頃にはある程度できているかな」
皆でなにやら盛り上がっている。
「あの、先生もその屋敷に住んでも良いのかな?」
「美弥ちゃん先生も、お相手が見つかってお嫁に行くまではちゃんと面倒を見ますよ」
「先生が龍馬君のお嫁さんになれる可能性とかあるのかな?」
美弥ちゃん先生が爆弾を投下した! 婚約者たちが一斉に俺に注目する。
ここにいる中で、俺と婚約していないのは美咲先輩と美弥ちゃん先生と未来の3人だけなのだ。
「先生は俺のこと好きなのか?」
「龍馬よ、その質問はちと先生には酷じゃの」
「どうしてだ?」
「妾がここで言うのはちょっと……ナビーに教えてもらうとよかろう」
『……では、美弥は教師と教え子いう立場も気にしていますが、それより年齢差を気にしているようです。皆、自分より遥かに若い年頃の美少女ばかり、そこに適齢期を過ぎたおばさんが好意を寄せても迷惑なのではないかと考えています。後、年齢差を考えるとマスターに拒否される可能性が高いと思っていて、断られた後の気まずさの事を考え、好きだとは自分からなかなか言い出せない状態です。フィリア様はそれを見越して酷だとおっしゃったのでしょう』
『じゃあ、美弥ちゃんは俺のことが好きなんだな?』
『……現状そのようです。あくまで現状ですからね!』
「俺としては、美弥ちゃん先生が好きだと言ってくれるなら嬉しい。こんな年下で自己中な俺でいいならこっちからお願いするよ。あ~でも一応婚約者たちの許可が要るんだけどね。先生なら皆も反対しないと思うけど……」
「はぁ~やっぱりこうなっちゃったか」
「ん、想定内」
「美弥ちゃん先生……兄様の好みですもんね。ちっこ可愛くて、理知的で癒しキャラ。雅ちゃんにはないおっぱいと色気があるぶん強敵だとは思っていました……」
桜・雅・菜奈の発言だが、どうやら想定済みの事案だったようだ。
「もともと皆に好かれておったのじゃ、反対するものもおらぬじゃろ? 美弥よ、良かったのぅ」
「みんなありがとう! 歳の差を思うと先生なかなか後一歩が踏み出せなくて……自分ではお姉さんのつもりだけど、龍馬君におばさんなんか嫌だと言われたら、寝込んじゃうところでした、えへへ」
やっぱこの人可愛い……おばさんどころか、どう見ても25歳には見えない。
高等部というより、制服を着せて中等部に放り込んでも違和感なさそうなくらいだ。
「あの、私も―――」
「未来はダメ!」
「「「未来ちゃんキター!」」」
「まだ何も言ってないのに……菜奈、酷い」
「未来ちゃんは俺からお願いしたいところだけど……本当に良いの?」
「はい。いろいろ悩みましたが、私が1番幸せになるには、このハーレムに混ぜてもらうのが1番良いと思いました。正直一夫多妻とかありえないって思っていたのですけど……今のこの雰囲気、結構好きです」
「俺からすれば、子供の『結婚ごっこ』って気もするけど、ごっこでもいいかなって今は思ってる。この世界では群れた方がいろいろ楽しそうだしね。せっかくチートできるんだし、楽しまなきゃ損だよ」
新たに婚約者が2名増えた。
美弥ちゃん先生も未来ちゃんも俺には勿体ないくらいの魅力的な女性だ。
「いろいろ盛り上がってるようだけど、ちょっと武器の注意事項を怪我される前に言っておくね」
皆を集めて簡単に説明を始める。
「まず最初に、この刀は普通の刃物と違うって事を理解してほしい」
俺は鉄の剣を1本【インベントリ】から取り出す。
「普通の剣はこうやって刃先に指を当てても切れない。刃物は刃先を当てて押すか引くかすると切れるんだ」
実際に刃先に指を押し当ててみせる。指に刃のあとが残るが切れてはいない。
そして次に刃に指を当て、剣を軽く引くとすぐに血が滴り落ちた。
未来が直ぐにヒールをかけてくれる。
ヒールは自分で掛けるつもりだったが、未来ちゃんなかなか素早い対処だ。
「兄様あまり無茶しないでください!」
「自分でヒールするつもりだったから。驚かせたのなら悪い。でだ、俺がさっき打って渡した刀は根本的に違うんだ。魔刀なので刃先に触れただけでスッパッと切れてしまう。【個人認証】機能で持ち主と作製者の俺は切れないようになっているけど、決して他の者に触れさせないこと、いいね?」
「「「はーい!」」」
「じゃあ、実際に【個人認証】を行ってもらうね。刀と鞘と柄に竜の印が入っているから、そこに血を1滴ずつ垂らしてほしい。そうしたら遺伝子情報や魔力情報などを読み取ってその人しか使えなくなる。穂香は盾の内面上部と投げナイフ2本に認証が要るようになってるのでその3箇所にね」
何人かが、血を出すのに指先を切るのを怖がって尻込みしていたが、先にさっさと【個人認証】を済ませた雅に強引に指を切られて出血させられている。未来と美弥ちゃんがヒールで慌てて回復していたので問題ないだろうけどね。
「皆、ちゃんと認証できたようだね。美咲先輩の前のモノは自動転移で美咲先輩の下に転移魔法で帰ってくる機能がありましたが、今はその機能はないです。ですが、皆の武器はマーキングしてありますので、盗まれても追跡できます。何の心配も要りません。でも一生懸命造ったので、できれば盗まれたりしないように大事に管理してくれると嬉しいかな」
「龍馬君、この刀は凄く良いです。波紋も素晴らしい美しい刀です! フィリア様には悪いですが、比べ物にならないほど手に馴染むのです……」
「ちょっと悔しいが、それは当然じゃな。妾は美咲のイメージどおり創ったが、龍馬は其方を入念に採寸して手の大きさなどから、柄の握り部分まで美咲に一番適したサイズに調整してくれておる。長さや重さも美咲は細かく注文入れておっただろ?」
「はい。フィリア様の時は直ぐにできあがって与えてくれましたが、龍馬君は目の前で造ってくれたので、いろいろ注文できました」
「美咲の手に馴染むのは当然じゃろ。折れたものが新たに生まれ変わって良かったの。大事にすると良いぞ」
「はい、大事にします! 龍馬君ありがとうね♪」
「どういたしまして。あ、それと雅と穂香はちょっと特殊なんで練習がいるよ。雅はちょっと練習すれば直ぐ使いこなしそうだけど、2人は後で練習をしようか?」
「ん! 魔法早く切ってみたい!」
「私も、魔法喰らいたいです! 龍に火を吐かせたい!」
なんかこの2人ヤバい……元々MMO好きな2人には、このおもちゃは危険だったかな。
沙織と菜奈が後で練習に付き合うようだ。魔法を打ち込む人が要るからね。
「さて、夕飯の手伝いもあるだろうし、別館に戻ろうか?」
「「「はーい」」」
俺は魔力枯渇状態で少し気分が悪かったので、少し華道室で寝させてもらった。
どの位経ったのだろう? 不意に揺すられて起こされる。人の気配に気付かないほど熟睡してたようだ。
どうやら1時間ほど爆睡してたみたいだ。
周りを見たら、ちょっと緊張した顔の面々が俺を見ていた。
「さっき高畑先生から連絡がありました。教頭が話があると佐竹君たちを伴って今体育館の方に来ているそうです」
「そう、やっと帰ってきたんだ。それで夕飯はどうなってる?」
「予定ではあと30分ほどで持っていく予定だったんだけど……」
「もうできているなら、先に運んであげて。下手したら殺傷沙汰になるので、折角のご馳走が楽しくなくなっちゃうと嫌だしね。話はその後で場所を変えてしようか?」
5分後に連絡があり、話は夕食の1時間後に体育館でという話になった。
今はオークの脅威がなくなったので、体育館地下のシェルターから出て、皆、体育館の方で生活している。
いくら広い地下施設でも80人ほどの人数はちょっと手狭なのだ。朝夜関係なく真っ暗なので気も滅入る。
やはり太陽光は人にとっては大事なのだ。
「場所変えを拒否して、なぜ体育館なんだろう? 龍馬君解る?」
「桜は解らないか?」
「ん! 解る!」
「流石じゃのぅ。雅は若いのにたいしたもんじゃ。美弥はどうじゃ?」
「これまでの話を繋ぐと何となくだけど考察はできます」
「う~ん。やっぱり解らないわ。美弥ちゃん先生教えてください」
「レベル30になってジョブを増やし、凄く自信が付いちゃったのでしょうね。体育館でやるのはこれまで龍馬君にしていたことと全く同じこと。現リーダー格の龍馬君を皆に見せ付けて甚振るつもりかな。次の支配者は俺だって皆に誇示したいのでしょう。人気のない所でそれを行っても意味がないので、これまで同様、人に見せ付けるようにして最大の効果を得ようとしているのではないかな?」
「ん、絶対そう」
「妾もそれで合っていると思うが。どうじゃ?」
『……正解です。皆の前でマスターを殺して、恐怖支配をもくろんでいます』
「どうもそうみたいだね。甚振るんじゃなくて、俺を殺す気みたいだ。う~ん、どうしようか?」
「でもそれって、100人以上居る人間を相手に勝てると思っているの?」
「どうもそうみたいだね。Lv30になって、田中が【マジックシールド】を手に入れたみたいなんだ。それでますます調子に乗っちゃったのかな」
「そか、こっちにもシールドがあるとは思ってないんだね?」
「オークのプリーストはレベルが30なくても所持してたけど、俺たちは基本レベルが30以上ない獲得できない仕様だしね。【フェイク】で皆、表示は20前後しかないし、多分向こうは余裕で勝てると思ってるよ」
「あの~、レベルを隠さないで普通にしてたら襲ってこないんじゃないですか?」
「未来は優しいのぅ。じゃが向こうは女を産床のように考えておるのじゃ。もしレベル差を見て今はあきらめたとしても、日本人の遺伝子がどうとか言ってる奴等じゃ。必ず力をつけて襲ってくるぞ。その時、龍馬たちが旅に出ていて力のない料理部の娘たちが襲われたらどうするのじゃ? 今のうちに禍根を絶つほうが良いと思うぞ」
『……マスター、フィリア様はまた皆の為を考えて無理をなさっています』
『だろうね……女神が自分から殺せとか有り得ないもんね。俺たちの事を優先して考え、最善手を選択してくれているのだろうけど、精神的には無理しているだろうね』
「うん、そうだね。ごめんなさい、私の考えが甘いようでした」
「未来の優しさは良いことじゃ。だが、後々のことも考慮せねばの……人は更生できる生き物じゃが、そうでない者もいるのでの……神眼があれば詳細に見極められるのじゃが……」
フィリアは佐竹たちを更生できるのなら救いたいと考えているのかな? 甘いと思うのだが、これが女神の本心というか根源なんだろうな。
「俺たちの食事はどうする? 格技場のやつらも招待してるし……せっかくの夕食会だったのに、ホント佐竹たちにはイラつかされるよ」
「後が良いじゃろうな。全て終わらせてからにするがよい。嫌な事が起こるじゃろうが、宴を開いて美味しい物を食べ、楽しく致せば少しは気を紛らわせられるじゃろうて」
とうとう佐竹たちが仕掛けてきた……どうしたものかな?
このログハウスのことや、お風呂のことでワイワイやっている。
魔法でキンキンに冷やした炭酸ジュースを飲みながら皆の笑顔を眺める。
えへへ、美少女に囲まれて幸せだ~。
「龍馬よ、なにやら嬉しそうじゃな?」
「え? ああ、うん。ログハウスってマイハウスっぽく造ってあるだろ? 街に行って生活を始めてもこんな感じだったらいいな~って思うとついね」
「兄様、次から次に嫁を増やすのは菜奈は反対です!」
「ハーレム案はお前たちから言ってきた事だろ。最初俺もどうかなって思っていたけど。皆が今みたいに幸せそうに笑顔で暮らせるなら良いんじゃないかって思えてきた」
「ん、皆で上手くやればいい。この家は快適、部屋も一杯ある」
「雅、このログハウスは試作的なもので、街についてから使う家はこんなもんじゃないぞ。各1人に個人部屋があってトイレも部屋ごとに用意するつもりだ。お風呂はジャグジーだけじゃなく、温泉レジャー施設のように薬湯風呂や電気風呂、水風呂、打たせ湯なんかも造る予定だ。キッチンは桜たちに設計させてあげるから、好きなようにデザインしてくれればそれに沿って作ってあげるつもりだよ。家というよりお屋敷だね、既に創り始めてるから街に着く頃にはある程度できているかな」
皆でなにやら盛り上がっている。
「あの、先生もその屋敷に住んでも良いのかな?」
「美弥ちゃん先生も、お相手が見つかってお嫁に行くまではちゃんと面倒を見ますよ」
「先生が龍馬君のお嫁さんになれる可能性とかあるのかな?」
美弥ちゃん先生が爆弾を投下した! 婚約者たちが一斉に俺に注目する。
ここにいる中で、俺と婚約していないのは美咲先輩と美弥ちゃん先生と未来の3人だけなのだ。
「先生は俺のこと好きなのか?」
「龍馬よ、その質問はちと先生には酷じゃの」
「どうしてだ?」
「妾がここで言うのはちょっと……ナビーに教えてもらうとよかろう」
『……では、美弥は教師と教え子いう立場も気にしていますが、それより年齢差を気にしているようです。皆、自分より遥かに若い年頃の美少女ばかり、そこに適齢期を過ぎたおばさんが好意を寄せても迷惑なのではないかと考えています。後、年齢差を考えるとマスターに拒否される可能性が高いと思っていて、断られた後の気まずさの事を考え、好きだとは自分からなかなか言い出せない状態です。フィリア様はそれを見越して酷だとおっしゃったのでしょう』
『じゃあ、美弥ちゃんは俺のことが好きなんだな?』
『……現状そのようです。あくまで現状ですからね!』
「俺としては、美弥ちゃん先生が好きだと言ってくれるなら嬉しい。こんな年下で自己中な俺でいいならこっちからお願いするよ。あ~でも一応婚約者たちの許可が要るんだけどね。先生なら皆も反対しないと思うけど……」
「はぁ~やっぱりこうなっちゃったか」
「ん、想定内」
「美弥ちゃん先生……兄様の好みですもんね。ちっこ可愛くて、理知的で癒しキャラ。雅ちゃんにはないおっぱいと色気があるぶん強敵だとは思っていました……」
桜・雅・菜奈の発言だが、どうやら想定済みの事案だったようだ。
「もともと皆に好かれておったのじゃ、反対するものもおらぬじゃろ? 美弥よ、良かったのぅ」
「みんなありがとう! 歳の差を思うと先生なかなか後一歩が踏み出せなくて……自分ではお姉さんのつもりだけど、龍馬君におばさんなんか嫌だと言われたら、寝込んじゃうところでした、えへへ」
やっぱこの人可愛い……おばさんどころか、どう見ても25歳には見えない。
高等部というより、制服を着せて中等部に放り込んでも違和感なさそうなくらいだ。
「あの、私も―――」
「未来はダメ!」
「「「未来ちゃんキター!」」」
「まだ何も言ってないのに……菜奈、酷い」
「未来ちゃんは俺からお願いしたいところだけど……本当に良いの?」
「はい。いろいろ悩みましたが、私が1番幸せになるには、このハーレムに混ぜてもらうのが1番良いと思いました。正直一夫多妻とかありえないって思っていたのですけど……今のこの雰囲気、結構好きです」
「俺からすれば、子供の『結婚ごっこ』って気もするけど、ごっこでもいいかなって今は思ってる。この世界では群れた方がいろいろ楽しそうだしね。せっかくチートできるんだし、楽しまなきゃ損だよ」
新たに婚約者が2名増えた。
美弥ちゃん先生も未来ちゃんも俺には勿体ないくらいの魅力的な女性だ。
「いろいろ盛り上がってるようだけど、ちょっと武器の注意事項を怪我される前に言っておくね」
皆を集めて簡単に説明を始める。
「まず最初に、この刀は普通の刃物と違うって事を理解してほしい」
俺は鉄の剣を1本【インベントリ】から取り出す。
「普通の剣はこうやって刃先に指を当てても切れない。刃物は刃先を当てて押すか引くかすると切れるんだ」
実際に刃先に指を押し当ててみせる。指に刃のあとが残るが切れてはいない。
そして次に刃に指を当て、剣を軽く引くとすぐに血が滴り落ちた。
未来が直ぐにヒールをかけてくれる。
ヒールは自分で掛けるつもりだったが、未来ちゃんなかなか素早い対処だ。
「兄様あまり無茶しないでください!」
「自分でヒールするつもりだったから。驚かせたのなら悪い。でだ、俺がさっき打って渡した刀は根本的に違うんだ。魔刀なので刃先に触れただけでスッパッと切れてしまう。【個人認証】機能で持ち主と作製者の俺は切れないようになっているけど、決して他の者に触れさせないこと、いいね?」
「「「はーい!」」」
「じゃあ、実際に【個人認証】を行ってもらうね。刀と鞘と柄に竜の印が入っているから、そこに血を1滴ずつ垂らしてほしい。そうしたら遺伝子情報や魔力情報などを読み取ってその人しか使えなくなる。穂香は盾の内面上部と投げナイフ2本に認証が要るようになってるのでその3箇所にね」
何人かが、血を出すのに指先を切るのを怖がって尻込みしていたが、先にさっさと【個人認証】を済ませた雅に強引に指を切られて出血させられている。未来と美弥ちゃんがヒールで慌てて回復していたので問題ないだろうけどね。
「皆、ちゃんと認証できたようだね。美咲先輩の前のモノは自動転移で美咲先輩の下に転移魔法で帰ってくる機能がありましたが、今はその機能はないです。ですが、皆の武器はマーキングしてありますので、盗まれても追跡できます。何の心配も要りません。でも一生懸命造ったので、できれば盗まれたりしないように大事に管理してくれると嬉しいかな」
「龍馬君、この刀は凄く良いです。波紋も素晴らしい美しい刀です! フィリア様には悪いですが、比べ物にならないほど手に馴染むのです……」
「ちょっと悔しいが、それは当然じゃな。妾は美咲のイメージどおり創ったが、龍馬は其方を入念に採寸して手の大きさなどから、柄の握り部分まで美咲に一番適したサイズに調整してくれておる。長さや重さも美咲は細かく注文入れておっただろ?」
「はい。フィリア様の時は直ぐにできあがって与えてくれましたが、龍馬君は目の前で造ってくれたので、いろいろ注文できました」
「美咲の手に馴染むのは当然じゃろ。折れたものが新たに生まれ変わって良かったの。大事にすると良いぞ」
「はい、大事にします! 龍馬君ありがとうね♪」
「どういたしまして。あ、それと雅と穂香はちょっと特殊なんで練習がいるよ。雅はちょっと練習すれば直ぐ使いこなしそうだけど、2人は後で練習をしようか?」
「ん! 魔法早く切ってみたい!」
「私も、魔法喰らいたいです! 龍に火を吐かせたい!」
なんかこの2人ヤバい……元々MMO好きな2人には、このおもちゃは危険だったかな。
沙織と菜奈が後で練習に付き合うようだ。魔法を打ち込む人が要るからね。
「さて、夕飯の手伝いもあるだろうし、別館に戻ろうか?」
「「「はーい」」」
俺は魔力枯渇状態で少し気分が悪かったので、少し華道室で寝させてもらった。
どの位経ったのだろう? 不意に揺すられて起こされる。人の気配に気付かないほど熟睡してたようだ。
どうやら1時間ほど爆睡してたみたいだ。
周りを見たら、ちょっと緊張した顔の面々が俺を見ていた。
「さっき高畑先生から連絡がありました。教頭が話があると佐竹君たちを伴って今体育館の方に来ているそうです」
「そう、やっと帰ってきたんだ。それで夕飯はどうなってる?」
「予定ではあと30分ほどで持っていく予定だったんだけど……」
「もうできているなら、先に運んであげて。下手したら殺傷沙汰になるので、折角のご馳走が楽しくなくなっちゃうと嫌だしね。話はその後で場所を変えてしようか?」
5分後に連絡があり、話は夕食の1時間後に体育館でという話になった。
今はオークの脅威がなくなったので、体育館地下のシェルターから出て、皆、体育館の方で生活している。
いくら広い地下施設でも80人ほどの人数はちょっと手狭なのだ。朝夜関係なく真っ暗なので気も滅入る。
やはり太陽光は人にとっては大事なのだ。
「場所変えを拒否して、なぜ体育館なんだろう? 龍馬君解る?」
「桜は解らないか?」
「ん! 解る!」
「流石じゃのぅ。雅は若いのにたいしたもんじゃ。美弥はどうじゃ?」
「これまでの話を繋ぐと何となくだけど考察はできます」
「う~ん。やっぱり解らないわ。美弥ちゃん先生教えてください」
「レベル30になってジョブを増やし、凄く自信が付いちゃったのでしょうね。体育館でやるのはこれまで龍馬君にしていたことと全く同じこと。現リーダー格の龍馬君を皆に見せ付けて甚振るつもりかな。次の支配者は俺だって皆に誇示したいのでしょう。人気のない所でそれを行っても意味がないので、これまで同様、人に見せ付けるようにして最大の効果を得ようとしているのではないかな?」
「ん、絶対そう」
「妾もそれで合っていると思うが。どうじゃ?」
『……正解です。皆の前でマスターを殺して、恐怖支配をもくろんでいます』
「どうもそうみたいだね。甚振るんじゃなくて、俺を殺す気みたいだ。う~ん、どうしようか?」
「でもそれって、100人以上居る人間を相手に勝てると思っているの?」
「どうもそうみたいだね。Lv30になって、田中が【マジックシールド】を手に入れたみたいなんだ。それでますます調子に乗っちゃったのかな」
「そか、こっちにもシールドがあるとは思ってないんだね?」
「オークのプリーストはレベルが30なくても所持してたけど、俺たちは基本レベルが30以上ない獲得できない仕様だしね。【フェイク】で皆、表示は20前後しかないし、多分向こうは余裕で勝てると思ってるよ」
「あの~、レベルを隠さないで普通にしてたら襲ってこないんじゃないですか?」
「未来は優しいのぅ。じゃが向こうは女を産床のように考えておるのじゃ。もしレベル差を見て今はあきらめたとしても、日本人の遺伝子がどうとか言ってる奴等じゃ。必ず力をつけて襲ってくるぞ。その時、龍馬たちが旅に出ていて力のない料理部の娘たちが襲われたらどうするのじゃ? 今のうちに禍根を絶つほうが良いと思うぞ」
『……マスター、フィリア様はまた皆の為を考えて無理をなさっています』
『だろうね……女神が自分から殺せとか有り得ないもんね。俺たちの事を優先して考え、最善手を選択してくれているのだろうけど、精神的には無理しているだろうね』
「うん、そうだね。ごめんなさい、私の考えが甘いようでした」
「未来の優しさは良いことじゃ。だが、後々のことも考慮せねばの……人は更生できる生き物じゃが、そうでない者もいるのでの……神眼があれば詳細に見極められるのじゃが……」
フィリアは佐竹たちを更生できるのなら救いたいと考えているのかな? 甘いと思うのだが、これが女神の本心というか根源なんだろうな。
「俺たちの食事はどうする? 格技場のやつらも招待してるし……せっかくの夕食会だったのに、ホント佐竹たちにはイラつかされるよ」
「後が良いじゃろうな。全て終わらせてからにするがよい。嫌な事が起こるじゃろうが、宴を開いて美味しい物を食べ、楽しく致せば少しは気を紛らわせられるじゃろうて」
とうとう佐竹たちが仕掛けてきた……どうしたものかな?
30
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
勇者パーティーを追放されたので、張り切ってスローライフをしたら魔王に世界が滅ぼされてました
まりあんぬさま
ファンタジー
かつて、世界を救う希望と称えられた“勇者パーティー”。
その中で地味に、黙々と補助・回復・結界を張り続けていたおっさん――バニッシュ=クラウゼン(38歳)は、ある日、突然追放を言い渡された。
理由は「お荷物」「地味すぎる」「若返くないから」。
……笑えない。
人付き合いに疲れ果てたバニッシュは、「もう人とは関わらん」と北西の“魔の森”に引きこもり、誰も入って来られない結界を張って一人スローライフを開始……したはずだった。
だがその結界、なぜか“迷える者”だけは入れてしまう仕様だった!?
気づけば――
記憶喪失の魔王の娘
迫害された獣人一家
古代魔法を使うエルフの美少女
天然ドジな女神
理想を追いすぎて仲間を失った情熱ドワーフ
などなど、“迷える者たち”がどんどん集まってくる異種族スローライフ村が爆誕!
ところが世界では、バニッシュの支援を失った勇者たちがボロボロに……
魔王軍の侵攻は止まらず、世界滅亡のカウントダウンが始まっていた。
「もう面倒ごとはごめんだ。でも、目の前の誰かを見捨てるのも――もっとごめんだ」
これは、追放された“地味なおっさん”が、
異種族たちとスローライフしながら、
世界を救ってしまう(予定)のお話である。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。
しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。
彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。
一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる